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親と子の青春

「親と子の青春」野ブタ。をプロデュース 第6話 ☆☆☆☆☆
脚本:木皿泉 原作:白岩玄 音楽:池頼広 プロデューサー:河野英裕 演出:岩本仁志

 桐谷浩二(中島裕翔)は父親の悟(宇梶剛士)に将来なりたかった者は何かと聞く。友情に厚い男だそうだ。
 普通だと言う浩二に父は例え話を始める。ある日突然友達がスーツケースを持ってやって来る。
 そのスーツケースの中にはバラバラ死体。わけあって誰かを殺してしまった。
 で、俺はそいつの話を最後まで聞いてやると。そこに草野彰(山下智久)がスーツケースを持って現れる。
 髪はぬれていて、「大変な事になっちゃったよ。やべえよ」と言う彰。「大変な事って?」と修二(亀梨和也)。
 「話聞いてくれる?」「聞く。聞くからさああの、その中何入ってるの」「見たい?」
 スーツケースには何やら子供っぽいおもちゃのような物が一杯。
(あっそうか、パーティーグッズが。他のブログの方が書いてました。そうね、確かに)
 「え、何それ」「お泊りセットなのー」と小さいメガホンで言う彰。家出してきたそうだ。
 そして彰は浩二と修二父のパジャマのシャツの裾をパンツの中に入れさすのだった。
 ポンポンが冷えるからだそうだ。そして電気消すための長い紐をくくりつける。
 紐の先にはブタの紙人形がついていた。野ブタが作ったそうだ。なぜ家出してきたのか。
 下宿先に父親が来て、会社継げと言ってきて、大喧嘩になったそうだ。

 翌朝一緒に学校に行く彰と修二。修二ふと自転車を止める。道には仕事先に向かってとぼとぼと行く人達。
 「俺達もさあ、こんな退屈そうなおっさん連中みたいになっちゃうのかなあと思って」
 「あんなふうにはなりたくなーい。なりたくない、なりたくない、あんなふうにはなりたくなーい」
 教室では進路希望調査書が配られた。

 修二はクラスの女の子にかばんに何つけてるのと言われる。
 彰があのブタさん紙人形を勝手につけていったのだ。可愛いと言う女の子達。そこでひらめく修二。
 小谷が作った事を言う。女の子達は信子(堀北真希)に自分達にも作ってくれと言う。
 修二は野ブタグッズを発売する事にする。野ブタキーホルダー。
 で、修二は彰に制作費を頼むと言うが、パパと喧嘩してるからお金が全然無いんだそうだ。
 3人、平山一平(高橋克実)の豆腐屋に行ってみる。パパはいなくなっていた。
 3人、野ブタキーホルダーを製作する。せっかくだからとキーホルダーに野ブタパワーを注入する信子。
 その野ブタパワーを注入したキーホルダーを俺にくれと言う彰。野ブタパワーの威力まじ半端じゃねえからと。
 それを聞いた修二ひらめく。これを持っていると願い事がかなうと言う噂を流そうと。

 渡辺ちえ(涌澤未来)、キーホルダーに遠藤文太(山根和馬)とお話し出来ますようにと願い事をかける。
 それを聞いた修二、文太にちえを可愛いと暗示をかける。
 手塚真吾(広瀬剛進)はもっと虫を持ってくる(虫が寄ってくる?)良い男にしてくれと願い事をかける。
 それを聞いた彰と修二、虫取りに奔走する。

 すごい人気のキーホルダー。お友達の蒼井かすみ(柊瑠美)もちょうだいと言ってくる。
 信子はみんなと違うバージョンをあげる。蒼井がお金を払おうとすると、お金はいらないと信子。「と、と…」
 「もしかして友達だからおまけしてくれるの」うなづく信子。「じゃあ、友達だからただにしてもらう。いい?」
 代わりに鯛焼きをもらう信子。信子、鯛焼きを大事に抱えながら廊下を走る。彰にぶつかる信子。
 「と、と、友達が、友達が出来た」嬉しそうな信子。屋上で彰と二人で鯛焼きを食べる。
 「俺さあ、鯛焼き頭の方が好きなんだ」と彰。「そうなんだ」
 「頭の方を食べてると、幸せな気持ちになるの。なんかしんないけど。これもその友達にもらったの」
 うなづく信子。
 「いっか。友達出来たんだもんな。野ブタパワーは売れるし。
なんかどんどんみんなの物になってくみたいで、さびしい」
 「私は、全然変わってないと思うけど」キーホルダー欲しいと言う子が来てるとの知らせ。
 信子が行こうとすると、彰が信子の腕を掴む。「そんなのどうでもいいじゃん」「でも、欲しがってる人がいるから」 去っていく信子。
 「プロデュースするって事は、みんなが欲しがるものになるって事か。って俺救われねえだっちゃ」

 彰父(升毅)が豆腐屋に現れる。豆腐屋のおじさんと一緒に野ブタキーホルダーを作る。
 キーホルダーを一個200円で売ってると聞いて、あきれれる父。少しいらいらしている父。
 ずっと一緒に仕事をしていた人をリストラしなくちゃならないそうだ。「やなんだよね、この仕事も」と父。
 その仕事を息子に継がせるんだとおじさん。
 会社と言うのは後継者の事でぐちゃぐちゃになってつぶれる事もあるから、
出来るだけ早く納得させるのが肝心だとの事。
 彰が帰ってくる。彰と父、大乱闘になる。彰に後ろから首を絞められ、左手を後ろにやる父。
 「ギブ?」と避難していたおじさん。「まだまだ!」と叫ぶ父。
 喧嘩は収まり、おじさんの部屋グッチャグッチャ(父、おじさんにお歳暮奮発しないとな)。額がガクッと落ちる。  「額だけにねえ」(座布団一枚!と言っても、駄洒落大好きO型女の評価だが…)

 覚悟を決めろと父。まだ17。何で今決めなきゃダメなんだよ。そんなのひどすぎるじゃんか。

 修二は金がもうかり、ウハウハしていた。父「楽しそうだねえ」「えっ、そう」
 「おまえサラリーマンに向いてるかもしれないよお」修二、ショックを受ける。

 横山武士(岡田義徳)、
黒木広子(たくませいこ)から職員室にいつまでも置いてあるダンボール箱を何とかしてくれと言われる。
 これだけは捨てられないと横山。箱を開ける黒木。
 そこには「使い捨てカイロ」と言う横山タケシの詩集が一杯入っていた。
 「使っちまったカイロは もう二度と熱くはならない」
 横山、詩集を捨てに行くと、そこにゴーヨク堂店主(忌野清志郎)がいた。「こういうはもう全然?」
 「ああ、全然書いてないですね。詩とかってほら、お金にならないじゃないですか」
 「生活のほう取っちゃったんだ」「て言う事ですねえ」「後悔してる?」「してないです」「全然?」
 「信じられないかもしれないけど、俺今の仕事すごい楽しいんですよ」「これうちに置いてみる」「うっそー」

 キーホルダーはものすごい売り上げだった。佐田杳子(夏木マリ)がやってきて、キーホルダーを欲しいと言う。  キーホルダーはすでに無く、次の奴を予約と百円玉2枚を置く。
 彰がそれを取ろうとすると、せんすでその動作を止める教頭、百円玉のどっちが表かと聞く。
 数字が書いてある方が表だと彰。桜の絵の方が表だった。
 「綺麗な方を表だと思いたいけど、世の中そういうわけにはいかないみたいねえ。
金に浮かれている若者よ、金には裏と表がある事をゆめゆめ忘れる事なかれ」

 偽物の存在を蒼井から知らされる信子。偽物は150円。他の学校の奴らが作ってた。
 信子は「もう、いいんじゃないかな。みんなに、喜んでもらえたし」と言う。しかし彰と修二は納得いかなかった。  今まで稼いだ金をつぎこんでバージョンアップを考える。

 その話を聞き「そりゃあ負けたくないよな」とおじさんは言う。「でしょ」
 「おまえの親父さんもあの時そう思って家出たんだよな」その話に驚く彰。
 会社を継ぐのがいやだと、嫁さんと彰を連れておじさんの所に家出してきたのだ。
 色々仕事探したけれど、このままでは家族食べさせられないと、親に頭下げて、会社に戻った。

 ニューバージョンを作る三人。しかし全然売れなかった。売れ残りのキーホルダーにペンキがかけられる。
 「かけてもらって良かったのかも」と信子。「だって次に行けるから。私達次に行かなきゃ、ね」

 彰が豆腐屋に帰ったら父がいた。会社継がなくても良いと父。
 何でと言う彰に、手提げ金庫の中を見せ、一万円は一万円、百円は百円、
一円は一円と綺麗に分かれている世界だからと。
 「おまえは道っぱたに落っこちてる10円玉のまんまでいろ」

 信子、公園で何かを見つける。彰と修二を公園に連れて行く。掘ってと信子。彰が掘るとそこには誰かの宝箱。 そして野ブタキーホルダーが入っていた。
 「私達の作った物が、誰かの宝になってたんだよ。誰かの心の中に残ったんだよ。私はそれで十分だと思う」
 3人、キーホルダーを燃やす。“野ブタのゆう通りだ。次に行かなきゃ、ね、だ”
 彰、鯛焼きを食べながら思い出す、父親から「あんこの多い方だぞ」と鯛焼きの頭をもらった思い出。
 「お父ちゃんの宝物って何?」「おまえかな」

 横山先生の詩集がブームになった。「白い薔薇はバラ科の花 白い奥田君は耳鼻科の息子」題名は蜃気楼。  笑う生徒達。それをこっそり見ながら「どこでそんな笑ってるんだ?」と疑問符一杯の横山先生。
 後ろの方で異様な笑い声が。横山先生の詩集を読んでいる教頭だった。
 教頭そのまま、ロッカーに入っていく(人間か、教頭は…)。

 進路の紙を集める横山先生。“進路は、やっぱり一週間では決められなかった。
 ”草野彰は「道端の十円玉」、小谷信子は「笑って生きる」、
桐谷修二は「ちゃんとした人間になる」とその他の希望進路に書いてあった。

 修二、朝の仕事先に向かうサラリーマンを眺めながら“この人たちも、悔しかったり、嬉しかったり、
誰かを大事に思ったりしながら、働いてるのかもしれない”と思う。
 駐輪場で彰に捕まる修二。彰、プロデュースを止めたいと言う。
 「何で」と言う修二に、「苦しすぎるから」と答える彰。「野ブタがみんなの物になるのは苦しい」「どう言う事?」  「野ブタを俺だけの物にしたい。ホントは誰かに見られるのもいやなんだよ」

感想:うん、確かに野ブタがあの宝箱の中にキーホルダーが入っていると見破るのは無理がある。
 まず、子供が、宝物を一つ一つ掲げてみながら、宝箱に入れて行き、
そしてあのキーホルダーを入れるのを野ブタが目撃するというシーンがないとねえ。
 まあ、信子、最初は貞子かと思ったぐらいだから、実は千里眼の持ち主…。
 予告でやってた教頭天誅シーンもなかったね。でも、この話は好き。
 派手な人生ではなくても、それを肯定するって話だから。社長だって、地味なのは地味なのよね。
 信子が友達が出来て喜ぶ顔はホントに可愛かった。元々可愛い人がやってる事だし。十分信子は魅力的。
 でも、恋をすると同性の友達にも嫉妬しちゃうのよね。
 理性ではいけない事だとわかってるし、自分がされたらイヤだから、そんな感情は押さえつけるが…。
 彰のあのふざけた感じのしゃべり&態度はまともにコミュニケーション取る事に照れがあるからかな。
 まあ、いまいちわかってないな、私は。
 他のブログの方が、修二は家族と彰、信子の前では演じていないと書いてましたが、確かにその通りですね。  修二にとって、すでに二人は大事な居場所ではないでしょうか。おじさん、彰父のお友達ね。
 明治の人は友に頼まれて、その親戚を実にきめ細かく親切に世話を焼いてたりするが、
今時こういう関係はめずらしいでしょう。
 うらやましいね。私は野ブタのお友達が犯人という事は絶対に無いと思います。
 木皿さん達はそういう展開はしないでしょう。やっぱりまり子かなあ。
 あの修二の態度はフラストレーションが溜まるよ…。
 最後の彰、マジ顔は反則ですよ、私が信子だったら、あんな事言われたら、腰が抜けます…。カッコよすぎ。

野ブタ。をプロデュース
白岩 玄著
河出書房新社 (2004.11)
通常24時間以内に発送します。

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野ブタ。をプロデュース(9)」カテゴリの記事

コメント

きょうちっちゃんが家出したかった。

投稿: BlogPetのちっちゃん | 2005.11.28 17:17

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