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幸せを運ぶ闇の光

「幸せを運ぶ闇の光」絶対少年 第23話 ☆☆☆☆
監督:望月智光 シリーズ構成:伊藤和典 オリジナルキャラクターデザイン:戸部淑 造形デザイン:佐藤眞人 キャラクターデザイン・総作画監督:関根昌之 音楽:七瀬光 脚本:浜崎達也 絵コンテ:下田正美 演出:木村隆一 作画監督:渡辺浩二

 みなとみらい上空にある巨大な物体は全ての人に見えていた。

 「みなとみらい上空巨大物体対策本部」。
 「取り出すな 指を入れるな 向けるな人に」と書いてある紙が張ってある。
 そこに男が入ってきて、小早川警部にここは撤収する事になったと言う。停電になる。
 「光は闇なり。闇は光なり」「はい?」
 「魔女の言葉だ。そしてマクベスはつぶやく。こんな良いとも悪いともとれる日は初めてだ」
(成基のお父様ね。このセリフ、映画の「エレファント」でも引用されているセリフね)

 巨大物体そっくりの自分の絵を見つめている羽鳥次郎(郷田ほづみ)、刷毛を持つ。

 大和理絵子(佐土原智子)ちゃん、はなさんが心配なので見に行く。
 土岐宮はな(渡辺美佐)、店の外でさんまを焼いていた。避難勧告が出ているのだが…。客がしっかり来る。   客、さんま定食を頼むが、「うちは洋食屋だよ」とはなさん。
 さんまははなさんの晩飯になる予定だったが、冷蔵庫が止まり、腐らせるよりはましと、さんま定食を提供。
 どんどん客来る。
(この前の、ニューオーリンズのハリケーン騒動を思い出しますね。
「渋滞があるし、歳とってるし、死ぬなら死ぬで」と言うような事を言って、家に残っていた人がいたな、
二度目のハリケーンの時に…。
実際、渋滞で車全然動かない所があったし…。難しい判断。
何かを感じた時には、行動するのが正しいと言う人もいるし。
例えば、煙を部屋に入れる実験で、かなりの人が慌てずそのまま、座ってたりする、それが危険だと…)

 深山美佳(鈴木真仁)が住んでいる地区は停電していなかった。携帯が鳴る。携帯を開き、「うわっ、来たよ…」

 理絵子ちゃん、ビールを冷やしに外へ出る。携帯が鳴り、開く。「このメールって…」
 寒色系の光が側を通って飛んでいく。

 ベンチに座って、呆然と巨大物体を見ている理絵子ちゃんのお友達二人。
 巨大物体について二人でおしゃべりしていたら、突然二人の携帯が鳴る。
 例の「幸せを運ぶ闇の光」のメールだった。
(美佳ねえや理絵子ちゃんにも来たのね。もしかして成基やマッキーにも来てるかな。
希紗は携帯壊しているから…。でも卵がいるね)
 寒色系の光が沢山飛んでいく。「もしかして、あたしら、超ハッピー!?」

 テレビ番組「検証!横浜巨大物体を追う」に須河原晶(松本美和)が出ている。それを見ている逢沢歩。
 「さて、それぞれ専門の立場から、巨大物体の正体について、仮説を述べてもらいました。
UFO,米軍、プラズマ、クリッター等様々な仮説が出てきましたが…」(キャスター 樫井笙人)
 「全然違う。時間の無駄」「はっ」「みーんな、間違ってるよ」「あの、どういう事でしょうか、すがわらさん」
 「す・か・わ・ら。濁りません」「あっ、失礼しました。あ、でぇ、どういう事でしょうか」
 「これは、今回初めて起こった事じゃないの。
二年前の夏、伊豆半島の付け根近くにある小さな町で、今回の出来事の前兆となる現象が、
すでに起こっていた」
 「えっー」驚く一同。「それはどういった現象でしょうか」
 「詳細はこの本「妖精たちの夏 マテリアルフェアリー」を読んでもらうとして」
 「ああ、いや、マテリアルフェアリーとは?」「その説明、今必要?」「ええ、出来れば」
 「わかりました。この冬、横浜では中高生を中心に“幸せを運ぶ闇の光”の噂が広まってた。知らないでしょう?これ、この寒色系の光が“幸せを運ぶ闇の光”。(例の画像を見せる)」
 「それがマテリアルフェアリー」
 「違う。先走らない。もう1種類、見ると不幸になるという暖色系の光についての噂もあるの」「暖色系の光?」   「そう、暖色系の光がマテリアルフェアリー、寒色系の光は、マテリアルイーヴル、仮にそう呼ぶと、そういう話」 「えっ、あ、逆じゃないんですか」
 「逆じゃない。幸せを運ぶと伝えられる青白い光の方こそ、実はイーヴルなんだな。
子供達は、事の本質を、見誤ってる」
 「なぜ、そう言えるんです?」
 「だから、二年前、私自身がマテリアルフェアリーと、遭遇してるからよ。
脱線したけど、これは今度が初めての事じゃない。
さらに言うなら、これは、古代から連綿として繰り返されてきた出来事の、現代における発露の一つに過ぎない。私は、そう思う。付喪神(つくもがみ)、と読みます。ご存知ですよね」
 「妖怪の事、ですか?」「古い道具が化けたという…」
 「ええ。室町時代の御伽草子に、こうあります」
 “器物百年を経て、化して精霊を得てより、人の心をたぶらかす。これを付喪神と号すと云へり。”「はあ」
 「古来から、日本には八百万の神々がおわします。
山や川の自然にはもちろん、かまどやトイレなど、人が作ったものにさえ、神様が宿る。
器物や調度を粗末に扱うと、後日霊を宿し、付喪神となったそれらの妖怪が京の町中を練り歩くと言われた。
琵琶や笙、靴、扇、なべ、釜、五徳など、これが所謂、百鬼夜行です。百鬼夜行、ご存知ですよね」
(うん、今、「俺の屍を越えてゆけ」をやっているから、こいつらはよく見ているよ。
琵琶さんとも、五徳さんとも、良く戦っているよな…)
 「ええ、まあ」
 「古書の伝える所によれば、驚いた帝(みかど)は、徳の高い僧侶を集めて祈らせた。
すると、御殿の上に、いくつもの明るい光が現れ…」
 「光…」
 「当時の人々は、それを不動明王の使いだと考えた。
光に退治された付喪神達は、悔い改め、やがて仏の教えを受けて、成仏したと」
 「つまり、付喪神がマテリアルイーヴルであり、不動明王の使いとされた光は、マテリアルフェアリーだと?」
 「そこ、ポイント」「はあ」
 「よーく考えて欲しいんだけど、私達の世界の枠組みからはみ出した物は、ずっと昔から存在してた。
中には、その時代の知識では説明できなかった自然現象とかも含まれてるけど、
それで全部が説明できるわけでもない。非常識な現象は、常にあったんだって」
 「確かに、UFOを最初に目撃したのは1947年、ケネス・アーノルドだと言われているが、
遡れば古い文献に残された記録にも、UFO現象と思われるものはけっして少なくないなあ」
(UFO研究家 小和田貢平)
 「どうもありがとう。要するに呼び名が変わっただけで、内実は同じという現象が存在するわけ。でしょう?」
 「うーん」
 「だから、世界中に散らばる、妖怪、魔物、妖精伝説、それらをめぐる神話や伝承、
全てはマテリアルイーヴルとマテリアルフェアリーの対立、相克を描いたものだった、と考える事が出来るよね」  「ああ、しかし、それだとUFOは…」
 「今、あそこにある巨大な物体、私は巨大マテリアルイーヴルだと考えるけど、それと対をなす存在、
巨大マテリアルフェアリーなのかもしれない」
 「あの巨大物体、あなたの言う巨大マテリアルイーヴルは、
現代消費社会が生み出した大量の廃棄物に宿った巨大な付喪神だと」
 「どこかで、バランスが崩れてるんだと思います。
マテリアルイーヴルを浄化する存在のはずのマテリアルフェアリーが極端に少ない、とか」
 「えっ、それはつまりどういう…我々はどうすれば良いんですか」「もしやUFOが来る」
 「私はジャーナリストです。私は目撃し、伝える者に過ぎないから、対処法までは、わからない」「そんなあ」
 「でも、少なくともわたしは…」
 (次郎、あの幸せを運ぶ闇の光の絵に「Think and Act」と描いた。
暖色系の光が寒色系の光を追い、ぶつかってはじける)
 「考える事、そして行動する事、それをけっして放棄したくないと思います」テレビ、消える。
(須河原は場に合わせた丁寧なしゃべりが出来ないのかなあ。ああゆうキャラという事か…。
ヴァラエティじゃないのに、堀江さんをホリエモンを呼んでいる人を見て、違和感を感じた私…)

感想:主人公のはずの谷川希紗が出ない…、う~ん…。しかし、あれ、希紗以外にも見えるようになるとは…。
 突然、話がものすごく、でかくなって…。日常の身近な不思議で終わるものと思っていた。
 DVDに書いていたこと。伊藤和典氏のご子息が3つか4つの頃、黄色いポンチョを着て猫を連れて山で遊んでいたそうだ。子供が猫と一緒に外を見ていたとき、「何見てるの?」って聞いたら、「どっしると、しっしん」って言ったそうだ。伊藤氏の愛猫“柚子”はオカカ婆そっくり。両耳あるが…。

絶対少年
絶対少年
posted with 簡単リンクくん at 2005.11. 7
浜崎 達也〔著〕
メディアワークス (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
JUNK KOLLEKTER事件についてのホームページとか
燃えろ!!Amazon予告の絵あり。
敷守ほむら の けもけも日記予告について(私は中国語の正しい聞き取りに自信が無くあきらめました…)

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