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消えたものと生まれるもの

「消えたものと生まれるもの」絶対少年 第22話 ☆☆☆☆
監督:望月智充 シリーズ構成・脚本:伊藤和典 オリジナルキャラクターデザイン:戸部淑 造形デザイン:佐藤眞人 キャラクターデザイン・総作画監督:関根昌之 音楽:七瀬光 共同脚本:浜崎達也 絵コンテ:小林治 演出:篠崎康行 作画監督:牛島勇二 

 魚を腕にかき抱きながら、その暖色系の光を見続ける谷川希紗(小林晃子)。光が消える。
 目をウルウルさせる希紗。「だめ…。いかないで…」

 須河原晶(松本美和)が「ときみや」から出ると、そこに真壁正樹(甲斐田ゆき)が…。
 授業より大切な事があると思って、来たそうだ。

 大和理絵子(佐土原智子)は羽鳥次郎(郷田ほづみ)に会いに行く。
 (私、てっきり、光関係に関わるのは止めたのかと思いました。違かったです…すいません…)

 マッキー、須河原に、理絵子ちゃんが見えないけれど見えるものについて聞いたから、
そして後からそんなのはどうでもいいって言ったから、
須河原さんと一緒にマテリアル・フェアリーのがいる事を確かめようと思ったのだと打ち明ける。
 マッキーは須河原さんとは同じ物を捜してても、そこに求めるものが違うが、人と人が違うのは当たり前だから、一緒に行動したいと言う、逃げたくないから。
 二人、改めて握手し、須河原はマッキーに今からでも学校に行きなさいと言う。

 ふっきれた感じの顔をしている理絵子、あれは何で見えたんだろうと羽鳥に言う。
 君はどう考えてるんだと聞かれ、もしかしたら選ばれたのかなあと言い、無いよねと自分で否定する理絵子。   「いや、選んだのかもしれないよ」と羽鳥。
 「はい?選んだ?私が?いつ?何で?馬鹿にしてる?」といつになく強気発言の理絵子ちゃん。
 「そのまま、こっちを見ていて」と関係の無い事を言い始める羽鳥。理絵子ちゃんを描きたいそうだ。
(画家はこういうふうに口説けるから便利ね。まあ、この場合は口説いている訳ではないが…)
 理絵子ちゃん、タイヤが無い浮世絵の美人画が描いてある車を止めてあるガレージ兼アトリエに連れてかれる。(アトリエにはあの巨大空中物体のような絵がある)
 羽鳥は公園でホームレスとして暮らしながら見る風景が好きなんだそうだ。「あそこじゃないとダメ?」
 「場所の問題というよりは、生き方の問題だけどね」「わからない」「一番楽なのは、見ようとしない事」
 「見る事にこだわるんだ」「画家だから」「見られる事にはこだわらない?」「ホームレスだから」
 「私は見られる事の方が気になるなあ」「ヒトに見られる自分を見ているわけだ」「えっ」
 「どっちにしても、人は結局、自分の見たいものを見るんだよ」「ちょっと待って」「選んだって、そういう事?」
 理絵子ちゃんの絵を見せる羽鳥。ピカソふう。
(キュビズムとかいうのか?わからない。ピカソ、まともな絵も描いてるんだよね。
モデルの女が好きな時は綺麗に描いて、嫌いになると、壊して描いてた…)
 「私、こんなふうに見えるんだ」冗談だった。羽鳥はまともな肖像画を描いていた。
 「サービスですか?良く描き過ぎ」「見たままだ。今の君は俺にはこんなふうに見える」

 理絵子、二人の友達に会う。「学校は?」と言われ、理絵子は「いや、そっちこそ」と言う。
 友達A「何やってたの?」友達B「テストの成績が悪くて気晴らしとか?」「色々もつれててね」「何が?」
 「男関係」去って行く理絵子。

 希紗、2004年12月20日の「一年後の私へ」メールを見る。
 「一年後の私へ。親と顔を合わせるのが、うざい。
りえぞ~、うざい、学校、学校、良い子ぶってメールよこさないで欲しい。みんなあたしをほっといてよ…。
どうせあたしは幸せになんかなれない。あたしをわかってくれない友達なんていらない。一人が良い。
一年前の私から」
 画面を閉じる。「望みがかなってる。全部あたしが望んだ事じゃない。望んだとおりに、なってるじゃない」
 泣きながら、床に倒れこむ希紗。「なのに…ちっとも…嬉しくないよ…」
(ハッ、私もなるべく、未来予想図は明るくする事に努めたいと思います!痛いシーンだった…)

 逢沢歩(豊永利行)はオカカ婆の毛が落ちている、寝床ダンボールを見ていた。
 ケータイが鳴り、出ると「逢沢か」の声(斎藤恭央)。「誰?」「バッカ野郎!俺だよ、俺!」
(今や、オレオレ詐欺と間違われるので、ちゃんと名乗りましょう。
私はすぐわかりましたが、2年ぶりの歩君はわからなかったんですね…)
 「俺って…」「共にオカカ婆を追いかけた、あの夏の日々を忘れたのか」
(共にオカカ婆を追いかけてはいませんね、歩君は…。
阪倉は、どうも事実を、自分に都合良く、曲げて覚えるらしいですね…。誰でも、多かれ少なかれそうですが…)  「阪倉?」「そうだよ、ったく。深山から聞いたぞ」

 「ときみや」に来た理絵子ちゃん、土岐宮はなさん(渡辺美佐)にお願いがあるそうだ。

 パソコンでお子様用アニメみたいな映像を見ながら、ケータイで話している歩。
 「2、3日前かな、オカカ婆が夢枕に立った」「はあ?」
 「冬の寒さの中、さすがのオカカ婆も、田菜まで戻ってくる体力は無かったんだろうなあ」
 「死んだと、思ってるの?」
 「思いたくねえけど、夢枕に立ったてことは、そういう事だろ?何で、電話したと思う?」「さあ」
 「さあじゃなくて、そういう時は何でって聞き返すんだよ」
(阪倉君による、会話がはずむ受け答え講座。歩君、勉強になりましたね。
歩属性が強い私にも勉強になります…)
 「何で?」「オカカ婆がなあ、逢沢を頼むって、俺にそう言ったからだ」「あっ」「聞こえてんのか!?」
 歩、オカカ婆の毛を手に持ちながら、「オカカ婆は…」「おう」「どうして阪倉のとこに、行ったのかなあ?」
 「挨拶に来てくれたんじゃねえの。それとおまえの事心配して…。ってか、逢沢!…」「ん」
 「何で俺んとこ来たかじゃ無くって、何でおまえんとこ行ったかを考えろ!
何でか知らんけど、あいつは、オカカ婆には、命がけで横浜まで行かなきゃなんない理由があったんだよ。
おまえ、その事わかってんのか?」
 「何となく」
 「頼りねえ事、言ってんじゃねえぞ。そんなだからあいつ成仏出来なくて、逢沢を頼むとか言ってんだろ。
(オカカ婆が死んだと、決め付けるなよなあ、阪倉)後生だから、そんな事言わすな」
 歩、アクションシーンで盛り上がりつつあるアニメを消す。「うん」
 「ふさぎこんでる場合じゃねえんだよ。しゃきっとしろ、しゃきっと」「そうだね」「おまえ、大丈夫なのか?」
 「田菜で平五郎さんに言われた事、思い出した」「あぁ?」
 「起こってしまった事、起こる事、全ての事には意味がある」「いや意味わかんねえし」
 「全ては、必要なプロセスなんだ。阪倉、電話有難う」「ふっきれたのか」「たぶん」「あいざわぁ?!」
 「オカカ婆って、すごいな」「ったりまえだろ!」

 大切な話は会わなきゃダメだと言う事を改めてはなさんから教わり、理絵子ちゃん、成基に直接会いに行く。
 小早川成基(櫻井孝宏)、将棋盤を拭いていると、窓に何かが当たる音に気づく。理絵子ちゃんだ。
 「ときみや特製オムライス、出来立てだよ。上、行くね」おいしそうにオムライスを食べる成基。「おいしい?」
 「ときみやのオムライスはうまいに決まってる」「はなさん、気にしてた?三段リーグの最中だし」
 「それでわざわざ作ってくれたのか…」「うん」「いきなり来て、いなかったらどうするつもりだったんだ?」
 「そん時は、そん時。
電話しても、出てくれるかどうかわかんないし、小さい時は窓に小石ぶつけて、成基の事呼んだなあって。
成基、あのさあ、希紗にとってブンちゃんは、どんな存在だったの」
 「何で俺に聞くんだ?」「成基が一番、側にいて知ってるからだよ」
 「希紗は、ブンちゃんは生まれたんだと思っていた」「生まれた?」
 「だから、ただ壊されたんじゃない、殺されたんだ、ようやく出来た心許せる存在を。希紗はそう思っている」
 「希紗の心には、そう映ってるんだね」「ん」「わかると思う。それで正しいとか間違ってるって問題じゃない」
 「りえぞー?」
 「だから、成基も考えて、希紗のために出来る事、成基だけが出来る事、きっとあるから。
いますぐで無くても良い、しばらく考えて良い。でも、制限時間はあるよ。将棋でも時間切れは負けでしょう?
後、食べてくれて有難う」
 「はっ」「そのオムライス作ったの、私だから」理絵子ちゃん出て行く。「ウソだろ」
(男を食べ物で捕まえるのは良い方法です。私だって、おいしい物を作ってくれる人はそれだけで嬉しい…)

 マッキー、理絵子ちゃんの「マッキーこれから会えない?」と言うメールを受け取る。
 マッキー、理絵子ちゃんとの待ち合わせ場所に行く。理絵子ちゃん、呼び出したのに、少し怖い表情…。
 「はっきりさせとこうか」「何?」
 「友達でいたいのか、それ以上になりたいのか。マッキーは私と、どうしたいの。今すぐでなくても良いけど」
 「ううん、気持ちははっきりしてるから、答えられる。僕は、理絵子ちゃんが好きだよ。だから…」「ごめん」
 「えっ」「ごめんね」「そっか」 「私の問題。マッキーが悪いんじゃないよ」
 「振られるって、こういう気持ちなんだ。初めて知った。あのね…」「マッキー…」
 「あのね…、振られちゃったら、友達でいるのも、つらいんだけど…。
だから…、理絵子ちゃんの前から、消えちゃいたいんだけど、それは出来ない」
 「あぁ」「まだ出来る事、あると思うから。谷川も、小早川も、みんな友達だから」「だよね」「そう」
 「当たり前の事、見失ってた」「理絵子ちゃんだけじゃなくってね」「今のマッキー、少しだけ、良い感じだよ」
(賛成だ、理絵子ちゃん!理絵子ちゃんもね)
 マッキー、理絵子ちゃんの方を向いて、笑みを浮かべる。

 希紗、魚を抱きしめながら、寝る。

 早朝、横浜の上空に目に見えにくい巨大な何かが…。魚が掛け布団の中で動く。
(何となく、ホラーのような風景…)
 希紗、気づく。魚と思ったら、白い卵のような形状に羽が生えた奴が出てきた。「何で…?」
 卵、キュルルィン、キュルルィン、みたいな音を出しながら、飛ぶ。「ブンちゃんじゃない」
 卵、窓にコツンコツンと当たる。希紗が外を見ると、巨大な何かが…。「これって…」しばらく呆然と見る希紗。
 「これって…」

予告:「パンパカパーン!ジャン!」と三匹。「燃え盛る正義の炎、ロクレッド」(宝亀克寿)「ジャジャン!」
 「無限のパワーで敵を討つ、オカカイエロー」(斎藤恭央)「ジャジャジャン!」
 他の二匹はポーズを決めているのに、タルト(清水愛)、せっかく決めてるポーズを止め、後ろを向き
「タルト、やらない」と言う。
 オカカ「ん、どうした?」ロク「セリフを忘れたのかい?“まだまだ未熟で青臭いタルトブルー”だよ」
 「そっ、“まだまだ未熟で青臭いタルトブルー”」「やだやだ、そんなのやだよお。タルト、赤が良いよお」
 「だって、赤はヒーローの色だよ」「赤が良いの。ヒーローの赤が良い」
 「まったく。おい、ロクレッド、何とかこの場を解決せんかい」
 「わかった。そんなわけで、次回、お楽しみに。シュワッチ」「正義の炎が聞いてあきれるわい」

感想:予告、行く所まで行った感が…。銀河系の彼方を越えて、どこまで行くのか…。
 ある意味、本編よりデカイ展開…。理絵子ちゃん、尊敬します。
 あんな風に言われて、まだアタックするんですね。ちゃんと、全体考えた発言もしてるし。
 希紗の事も気にかけてるんですね。希紗も少し、反省してると言うか、落ち込み過ぎてると言うか…。
 「うざい」と言う言葉は確かにイヤだな。“りえぞう”と言うのも、本人が嫌がってるんだから、止めた方が…。
 希紗も、反省より、開き直っての行動の方が良いか…。
 暗い所で縮こまってると、それだけで、誰でも気持ち落ち込むから…。
 相手に迷惑かけても良いから、話しかけてみる…、森田療法ってそんな感じだっけ…?
 無視されても話しかける、コミュニケーションになってなくても話かける…、う~ん、エネルギーがいるな…。
 でも、今のままじゃあ…。
 今の日本では、迷惑かける事がまるで悪みたいに言うけど、希紗みたいな人は、
迷惑かける覚悟が無いとダメよね、迷惑かけないと生きられないよね、
希紗が周りに合わせて無理するのが正しいかどうか疑問だし。
 うまく言えないや、自分が正しいかどうか、わからないし。
 今のままだと、生きてるだけで迷惑って思っちゃいそうだよね。卵さん、ガンバレ。

絶対少年
絶対少年
posted with 簡単リンクくん at 2005.10.27
浜崎 達也〔著〕
メディアワークス (2005.8)
通常2-3日以内に発送します。

関連サイト
Driving forceそうか、マッキーと同じ反応をした人がいるのか…。
JUNK KOLLEKTER歩が見ているアニメの画像とか…。
ZVEZDA FCC BLOG羽鳥が描いた絵とか…。


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