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一番残酷なこと

「一番残酷なこと」MONSTER CHAPTER 49 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本;筆安一幸 絵コンテ・演出:高橋亨 作画監督:宮脇千鶴 

 ミローシュ(真柴摩利)はあの金髪の女性を見つけ追いかけるが、腹が減ったのでチェスケー養護院に帰った。 仲間と女を捜すことになる。それぞれに捜す事になるが、ミローシュは女に気づかれてしまう。

 天馬賢三(木内秀信)はグリマー(田中秀幸)と一緒にペドロフの養護院に行く。
 そのドアには「警察のおじさんへ!グリマーさんは無実です」「刑事さんへ!金髪の女が犯人です」
と言う張り紙が貼ってあった。
 そして子供にとっての宝物、有名サッカー選手のカードも、グリマーさんへと書かれた封筒に入ってあった。
 「どう反応すればいい?こういう場合、どういう顔をすればいい?」とグリマー。
 彼は511キンダーハイムで喜怒哀楽を奪われ、
その後いろいろな感情表現を奇妙な学校で学ばされていたが、どういう反応が正しいのかわからなかった。
 子供達に会いに行ったらどうかとテンマは提案する。
(テンマ、やっぱり良い人。ベストの答えよね。私では思いつかないと思う)

 養護院に行くと、そこには子供達のグリマーさんへの想いを書いた日記の文が沢山あった。
 帰り、「俺は、今、笑っているだろ?」とグリマー。笑っている顔の形を学んだものだった。
 養護施設の庭にいた二人の元に、子供達が駆けつけてくる。
 金髪の女を捜していたら、ミローシュがいなくなったとグリマーさんに向かって言う。

 国立クルムロフ病院。スークの母親(杉田郁子)を訪ねるルンゲ(磯部勉)。
 彼女は訪ねてきた美しい顔の人間は男だったと言う。

 誰を捜してるのかと聞かれ、お母さんと答えるミローシュ。
 大きなカバンがあり、後は1脚のテーブルと二つの椅子がある、空っぽな感じの部屋で、
女の人(能登麻美子)と差し向かいに座り、ジュースを飲むミローシュ。
 お母さんの写真は無いが、見ればわかるとミローシュは言う。母さんもミローシュを見ればわかるとも言う。
 「あなたを見つけてもわからないふりしたとしたら?…あなたは望まれて生まれたの?
あなたはなぜ、捨てられたの?お母さんはあなたが嫌いだから捨てたんじゃないの?」
 違うというミローシュに、「別に普通のことじゃないのよ、生まれてきた事は。
…この宇宙のほとんどが、“死”なんだから。
この宇宙にとっては、地球の片隅で生まれた命なんて、存在自体ほんの一瞬にもならないわ。死が普通なの。
…じゃあ、なぜ生きるの?誰かに望まれたから?あなたは誰に望まれたの?…あなたが生きる理由って、何?」(ニナより遥かに魅力的な女装ヨハン…。相変わらず闇と言うか虚無と言うか、ブラックホールのような…。
こんな人いないよね。怖い…)

 テンマとグリマーはアンナと言う金髪の女性の事を聞く。
 彼女が住んでいるという部屋を(妙齢の一人暮らしの女性の部屋を簡単に教えるなあ)、
拳銃を構えたテンマが開けると、誰もいなかった。
 ミローシュはグリマーの無実をはらそうとして捕らわれたのか。
 どう反応すれば良いか、やはりわからないグリマー。
 ふだんから母親を捜してプラハの街を歩き回っていたというミローシュ。母親に会いたい…。
 グリマーは自分の子供が死んでも何も感じなかった。ある日、女に好きだと言われて結婚した。
 スパイ活動をするには、結婚していた方が怪しまれないって、教えられていたから。
 子供が倒れているのを発見した時、やるべき事をやったが、子供はそのまま死んだ。
 葬式の時、妻は、彼を罵倒した。なんで、そんなふうに冷静でいられるの!?なんで泣かずにいられるの?
 あなたは、ずっとずっとずーっとそうだった。私に対してもそうだった。あなたは人を愛せないのよ。
 あなたの心の中には何も無いのよ。妻は出て行った。
 ミローシュはチェコの国境近くにある娼婦街の売春婦の子供。
 テンマの考えでは、ここにいた人物がミローシュを生かしておくとは思えなかった。しかしただ殺す事はしない。 その子にとって一番残酷な事をしてから、殺すだろう。

 女はミローシュを街に一人でやる。
 「あなたは、お母さんを見ればわかる。そして、お母さんもあなたを見ればわかる。
でも、誰もあなたに声をかけてこなかったら、あなたは、誰にも望まれてなかったってことになるわ。
そしたら、あなたはどうするの?…どうするの?」
(本当はもっと魅力的な声だろうと思うが、カリスマ性のある声なんて難しいよね)

 売春街。客達を店に案内した男(宮林康)、ミローシュに気づく。
 ミローシュが母親を捜していると知り、坊やの母親を知っていると言う。
 「そうさなあ、俺が知ってるだけで、ここにはざっと…、50人は、いるかな」そして笑う。
 急に女に抱きしめられるミローシュ。あんたの子かとお仲間に言われ、そんなヘマはしないと女、口論になる。 路地裏、ドラム缶に体を押しつけられている女、外でやる事嫌がっている。
 子供が見てると言う女、去ろうとするミローシュ。男(西嶋陽一)は待てとミローシュに言う。見ていてくれと。
 女を後ろから犯しながら、自分はドイツで教師をやっていて、父兄にすこぶる評判が良い、
素敵な先生なんだと無表情にしゃべる。
 事が終わり、ミローシュに金を渡していく。
 その金はもうすぐ死ぬとか言っているどう見てもドラック中毒って感じの女に取られる。
 金髪の女性の言葉を思い出すミローシュ。「そうか。…そうだったんだ」

 テンマとグリマーは橋の柵の外に立っているミローシュを見つける。雨降る中、川は轟々と流れていた。
 グリマーは話しかけながら、そっと近づいて、ミローシュを抱き上げる。
 やはりどう表情をつくれば良いのかわからないグリマー。ミローシュは蛾を踏み潰す。
 「どうした、ミローシュ!…お前が何を見てきたか、お前が何を見てしまったか、何を知ってしまったか。
…ミローシュ、聞いてくれ。お前には母さんがいない。
だがな、…だがな…、お前が生まれてきたのには、意味がある!
お前は、誰かに望まれて生まれてきたんだから!絶対、…絶対、誰かに望まれて。絶対に」
 グリマーはミローシュを抱きしめる。グリマーにすがりつくミローシュ。「俺…今…どんな顔してる?」
 …「泣いています」

感想:こんな怪物的な人、いないよね。ハニバル・レクターの方がまだいそうだ。
 大体何ですぐ人の弱みがわかるんだ。本人さえ忘れていたりするのに。
 一種独特の匂いがあって、嗅ぎ分けるのか。
 ミローシュは実に教育的ではない物を見せられたわけだが、ある意味、教育的でもある。あれが現実だから。
 現実を踏まえた上で、明るく生きられると良いね。実際、誰にも望まれずに生まれてきた人はいるし。
 誰にも愛されずに育てば、歪んでしまう。自分でそれを取り払うのは難しかろう。
 グリマーさんは子供達に慕われているが、やはり、どうしようもなく孤独だ。
 泣けるようになったのは、最初に子供達が無条件にグリマーさんを慕ったからだ。
 子供達がそのような力を発揮したのは、ペドロフの実験のおかげ。
 グリマーさんは心の底では子供を亡くした事を悲しんでいたと思う。
 でも悲しむと言う言葉で表現される感情がわからなかった。
 私は原作読んだんだけど、本も持ってるし、しかし覚えていない。
 グリマーさん、じかにヨハンと対決する場面あったけ?
 グリマーさんもキンダーハイムのせいで、結構心はもろいから、やっぱりヨハンにつけこまれちゃうかな。
 ヨハンはテンマからも黒い思いを掬い取っていたし。

関連サイト
roby’s roomスタッフの名前が書いてあり、助かってます。
海の地図グリマーさんの心理について
声優データベース応援ページ作業記録助かってます。

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コメント

アンナが、西嶋陽一とか見せるな
ハンが、無い物西嶋陽一などなんだ
ちっちゃんが、数寄屋橋とかを関連しないみたい…


投稿: BlogPetのちっちゃん | 2005.10.09 13:35

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