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橋が落ちる日 他

「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」
原作:士郎正宗 シリーズ構成・監督:神山健治 ストーリーコンセプト:押井守 キャラクターデザイン:後藤隆幸、西尾鉄也 オリジナルキャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司、常木志伸 音楽:菅野よう子 制作:Prodeuction I.G 

「橋が落ちる日 MARTIAL LOW」☆☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:神山健治 作画監督:浅野恭司 絵コンテ・演出:河野利幸

自衛軍の出動が正式に決定した。
 荒巻大輔(阪脩)は茅葺総理(榊原良子)に時間をかせぐために国連に判断を仰いでみてはと提案する。
 荒巻は草薙素子(田中敦子)に国連の査察団が来るまで逃げ切れと電通で言う。
 彼らの会話の途中で電通が途絶する。有事法制に伴う局所的通信の規制だ。
 少佐は出島に潜入して、クゼを捕らえ、プルトニウムとセットで引き渡す事にする。
 少佐は入院中のイシカワ(仲野裕)に連絡し、
プルトニウムの半分をタチコマ(玉川紗己子)に持たせて寄越すから、
それを持ってスプリング8に向かってくれと頼む。

 クゼヒデオ(小山力也)は荒巻洋輔に声をかけられる。中国茶を出す店で会話を交わす二人。
 洋輔「一度向こうで見かけた事があってな」「そうですか」
 「台湾では大勢の人に取り囲まれておったが、出島ではお前の顔を知る人間は少ないようだ」
 「ここは、電脳化している人間が多かったので」
 「成る程。それで難民達に思想は伝播している訳か…。
最も、三百万人からの問いかけに答え続ける精神力を持っていてこそ出来る、神業ではあると思うがね」
 「でも、そこに落とし穴もありました」「落とし穴?」
 「そうです。水は低きに流れ、人の心もまた、低きに流れる(中国茶の急須にお湯をかけながら言うクゼ)」
 「ほお…」
 「思想ウイルスを乖離し、出島に戻った俺に、難民の多くがすぐに結線し始めました。
俺はその時から、彼らの意思を重視し、彼らの望みに助力する事だけを唯一の行動原理と決めた。
それで彼らのリーダーになる事は、さほど難しく無かった。
それ以外の意識にはフィルタリングをかけ、絶えず結線してくる難民の意識を、
俺の抱く理想と並列化できる様に努める。
俺は大戦直後、ユーラシアを彷徨し、システムの中の個人の存在意義を捜し求めた事がありました。
その途上、人は本来、他者の介在があって始めて存在しうる物だという事を、難民に教えられた」
 「自分の義務と権利を秤にかけて、権利に先に錘を乗せなくば、社会の規則に従いしも自身を失う事なし」
 「はい。その普遍的な思想が、とても口当たりの良い物に感じられました。
しかしその難民も、ひとたびネットを介し、ヒエラルキーの上層の存在を知ると、
その事を忘れ皆低きに流れていってしまう。
力を持てばそれを誇示したくなる。武器を持てば一度は使ってみたくなるのと同様に」
 「それが分かっていてなぜ事態をここまで引っ張った。
革命などという世迷い事が簡単に成就出来ると本気で考えていたのか?」
 「いいえ。ですが、俺が考える革命はもう少し先にある。
今はその革命のゴールである上部構造に、人々を向かわせる為の前段階だと考えています」
 「上部構造?それはヒエラルキーとは違うのか?」
 「ええ、違います。
今この地上を覆いつくさんとしているネットワークは、既に下部構造と化し、本来の目的を終え、
別儀を創造している。
そこからは不可分ながら土台たる下部構造に対し、確実に新義ある反作用を及ぼす存在となり、
上部構造へとシフトする。
(白いカラスが黒いカラスを伴い空へ飛び立つ。羽が舞い落ちる)それが俺の考える革命の定義です」
 「よくは分からんが、それを難民と共有することは出来るのかね」
 「潜在的には共有しているはずですが、具体的にはまだ」
 「儂も昔、人への興味から野に下った人間だ。
その老いぼれから一言言わせてもらうなら、今は理想より現実を優先するべきだ。
お前ならまだこの事態を止められる」

 素子達は軍の駐屯地に潜入し、ヘリに乗り込み、飛ぶ。
 それを予想していた合田一人(西田健)、出島一帯にジャミングをかけ、難民をクゼから引き離す事にする。
 そうすれば、難民は暴走するとの読みだ。クゼは電脳に素子からのメッセージを受け取る。
 それは素子達がプルトニウムを持って出島に来ると言うものだった。
 クゼはネットが断絶している事に気づき、戦闘が始まる事を予感し、大橋のバリケードに向かう。

 一人の難民の若者が命令も無いのに、自衛隊員を一人撃ってしまう。撃ってくる自衛軍。応戦する難民。
 戦車が出、難民が橋を落とす。

感想:液体の表現が素晴らしかったです。
 中国茶の色が足りないような気がしますが、ま、私は詳しく知らないし、液体の表現に魅せられたので良し、
って感じ。
 攻殻機動隊を見ると他のアニメの絵の質の低さが際立ち、困ります。音も良いし。
 戦争って一部の偉い人だけが起こす物ではないですね。戦争はなぜ起こるのかを書いた本があったけかな。
 戦争はいけないと言うだけではなく、どういうプロセスを経て起こったのかをこそ知りたいです。

「出島、空爆 NUCLEAR POWER」☆☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:神山健治 作画監督:新野量太 絵コンテ・演出:橘正紀

 無人攻撃ヘリが出される。
 茅葺総理は独断での国連査察団要請は有事法制化での国家反逆罪と見なされると、更迭される。
 荒巻課長等も、国家反逆罪教唆の嫌疑がかけられ、軟禁される。
 クゼが武器を仕舞っていれば奴らは攻撃してこないと言って、難民達に武器を下ろさせようとするが、
無人攻撃ヘリが建物を爆破、応戦する難民。
 クゼは何人かの腕の立つ者を集めてくれと命じる。

 「以前、新浜難民居住区で行われた合同演習そのものですね」とタチコマ。
 無人攻撃ヘリ、ジガバチは自分と形状の違う機体に対して、無条件で攻撃を仕掛けてくる。
 それでもいかなければならない素子達。出島はどこも瓦礫だらけでヘリの着陸は無理。
 ロープで下りようと半分ヘリから出かけた所で、ジガバチが来る。逃げる9課のヘリ、舵をやられる。
 少佐、ビルの屋上に飛び降りる。

 荒巻等が軟禁されている部屋。
 プロト(杉山大)がタチコマ達と連絡を取るために机の下の床下の機械をいじっている。
 総理の更迭は事態が収束するまでマスコミにはふせられ、事後の責任を彼女にかぶせるつもりだろうが、
公式発表が無い限り、彼女は内閣総理大臣だ。
 まだ彼女の力が功を奏する局面はあると言うのが荒巻の考えだった。
 タチコマと連絡がついたプロト、少佐達がプルトニウムを持って出島に入ったという事を伝える。

 バトー(大塚明夫)達のヘリは不時着。そこにヘリが来、武装した者達が下りてくる。
 彼らは陸自のスペシャルチーム。

 ネット内で会話を交わしているタチコマ達。
 少し前から出島を囲んでいたイージス艦やヘリ空母が離れ始めている。
 掃海艇が放射能除去のマイクロマシンを散布し始めていた。
 核爆弾が使われた場合には先に散布しておかないと放射能の影響を最小限に抑えられない。
 なぜこんな事をしているのか、議論するタチコマ。
 「プロト君ならこの事態をどう推理する?」と突然聞かれ、どぎまぎするプロト。一体のタチコマがある事に気づく。 沖縄環礁から東に370キロ先、排他的経済水域ぎりぎりの内側の所に、
何か巨大な鉄の塊が浮上してきていた。
 そのシルエットは米帝の原子力潜水艦…。出島に核ミサイルを発射するために…。
 合田は初めからそれを想定してコントロールしていた。
 官房長官(武藤与志則)が日米安保を急がせていたのもそのため。
 合田の最後の筋書きは自衛軍により追い込まれた難民が核爆弾による自爆を試みるといったもの。
 ポセイドンとの贈収賄で作った金も、外務省から消えた公金も、
米帝に核ミサイルを発射させるために使われた、全てを極秘裏にリセットしようという思惑を持つ者たちによって。 トグサ(山寺宏一)は茅葺総理を連れ戻そうと課長に言う、彼女なら核攻撃を止められるかもしれないと。
 課長は脚に隠した拳銃を出し、トグサに渡す。
 プロトは総理が軟禁されている場所を検索するが、攻性防壁にやられ、倒れる。
 トグサはプロトを抱き起こし、プロトの目や口から白い液体が流れているのを見てハッとする。
 総理の部屋がわかったと切れ切れに言うプロト。彼はバイオロイドのプロトタイプだった。

 クゼは、数人の難民達と一緒にジャミングを仕掛けているBP-3Cに向かって、
赤外線誘導弾を装填したスティンガーを構える。
 最後に放ったクゼの弾がBP-3Cに命中する。

 4課に囲まれたバトー達。
 バトーは他の三人を墜落したヘリから先に出し、自分はプルトニウムを持って、最後に出る。
 バトー達が使っている熱光学迷彩に気づき、四課は彼らがただの自衛官では無い事に気づく。
 命令ではプルトニウムを持って逃走したのは下級兵士5人という事だったが…。

感想:出島のビルの絵が素晴らしいですね。本当に細部が素晴らしいアニメ。合田、醜い!
 自分がプロデュースした日本の奇跡をもう一度クローズアップさせたいのでしょうか。
 人の命も、痛みも、完璧無視ですね。官房長官も気色悪い。天誅下れ!と願っています。

「楽園の向こうへ THIS SIDE OF JUSTICE」第25話 ☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本;神山健治 作画監督:中村悟 メカ作画監督:寺岡賢司、玄馬宣彦 絵コンテ・演出:松本淳

 ジガバチの攻撃にあい、クゼは難民達から離れる事になる。

 トグサ、茅葺総理の軟禁から解放する。

 合田、哨戒機が撃墜されたことを聞き、艦砲射撃を行わせる。

 ジャミングが無くなり、タチコマと連絡出来るようになった素子、米帝の原潜の事を聞く。
 素子はバトー達に橋を閉鎖している自衛軍にプルトニウムを渡せと命じる。クゼと出会う素子。
 素子から難民の自爆を装った核攻撃がなされるであろう事を聞くクゼ
(えっー!!衛星は他の国も持っているし、自爆とは誰も思わないんじゃないか?)。
 原潜のハッチが開き始める。この型は一度成層圏まで打ち上げるタイプ、攻撃を目撃されないようにするため。 艦砲射撃が始まり、瓦礫が後ろからぶつかってき、吹っ飛ばされる素子。クゼも素子も瓦礫の下に埋もれる。
 瓦礫の下に閉じ込められた素子とクゼ。素子はおまけに右足を鉄骨に挟まれていた。
 クゼが考えている革命とは人の上部構造への移行、人とネットが融合すると言うことだった。
(グレック・イーガンが書いているような存在?ネットと融合した素子みたいな存在の事かな)

 四課に囲まれたバトーは光学迷彩を解き、四課の前に姿を現す。バトーを見て、ハッとする四課。
 バトーの目と四課の目は同じだった。つまり、バトーは元レンジャーだった。

 クゼの話を聞いているかのように窓を開ける難民達。
 クゼは語る「俺は半島での出来事で、人生を達観した。矛盾した秩序、強者による搾取、腐敗した構造。
だが最も俺をがっかりさせたのは、人々の無責任さだった。
自分では何も生み出す事無く、何も理解していないのに、自分にとって都合の良い情報を見つけると、
いち早くそれを取り込み、踊らされてしまう集団。
 ネットというインフラを食いつぶす、動機無き行為が、どんな無責任な結果をもたらそうとも、
何の責任も感じない者達。
 俺の革命とは、そういった人間への復讐でもある」
 「復讐?」
 「俺は子供の頃から全身義体だった為に、心と体の不一致を絶えず感じていた。
出来る事なら、不自由な体を捨て、ネットの海へ漕ぎ出したいと考えていた。
そんな俺にアジア難民達は、少なからず生きる希望を与えてくれた。
彼らは、俺の作りものの顔をとてもいい顔だと言い、ゴーストが顔に現れているのだと褒めてくれた。
俺はそのとき初めて、心と体は不可分な存在なのではないかと実感し、
自分も肉体を持つ人間なのだと思うことが出来た。
だが、そんな彼らも口当たりの良い情報に出会うと、やはり都合の良い方向へと簡単に流れていってしまう。
人間は元々、低きに流れるように出来ているものらしい」
 「で、復讐をどう果たすつもりだ」
 「俺に結線してきている者達の記憶とゴーストを、ネット上に運び去る。
核が投下されれば、それで彼らも肉体を喪失するが、強制的な進化を遂げる可能性が手に入る」
 「彼らがネット上で個を特定し続けられる可能性は?」
 「それは分からない。
だが先駆者として、下部構造に残った人間に対し、絶えず上部構造を意識させ、
啓発していく存在にはなれるだろう。
太古の昔から、人類が霊的なものに対し、尊敬や畏怖を感じてきたようにな」
 「それがお前を落胆させた者達への復讐と救済か」
 「俺は革命と信じているがな。お前も全身義体のようだな。
なら心身の不一致という疑心暗鬼に悩まされた事は、少なくはあるまい」
 素子に弾痕の跡がある左手を差し出すクゼ。「どうだ。俺と一緒に来るか」
 素子、クゼの手を黙って見ているだけで、手を取らず、上体を起こし「難民は、行くつもりなのか」
 クゼ、素子の隣に腰を下ろし、「ああ。残念ながらな。
彼らの多くは、核による自爆テロというシナリオを実践する事の方を望んでいる。
自分達は負けなかったと思い込みたいんだろう。それもまた、低きに流れる行為だというのに」
 「そうか」
 素子、バトーにクゼの言う方法で難民を救出してみると言い、核攻撃の事実を自衛軍に知らせろと命令する。
 バトー、瓦礫の街を走っている。「馬鹿やろう。お前を一人で逝かせやしねえ。待ってろ。逝かせやしねえぞ!」(おお、ラブ素子モード炸裂だな)
 難民達、広場で何をするでもなく、同じ方向を向いて、黙って座ったり立ったりしている。

感想:実際には宗教があるし、ここまでの人体改造は難しいかもしれない。
 全身義体はやはり心身の不一致を感じるものだろうか。
 二人ともかなり高性能な体なのだが、だからこそ違和感があるのか、
それとも高性能と言っても克服出来ないものがあるのか。
 まあ、クローンより、高性能の義手とか義足とかの方が人の意識を変容させるよね。
 武器だって、一種の自分の攻撃力強化で、自分が強くなったように感じ、意識が高揚するらしいし。
 無責任って確かに怖い。
 誰かのためとか言ってひどい事したり、みんなやってるからとか言ってひどい事したりってよくある事だし。
 まあ、私もしっかりしているとは言いがたいが…。
関連サイト
アニヲタ西中★萌える部

「憂国への帰還 ENDLESS ∞ GIG」第26話 ☆☆☆☆
脚本・絵コンテ:神山健治 演出:吉原正行 作画監督:西尾鉄也、後藤隆幸 メカ作画監督:寺岡賢司

 素子はタチコマ達に難民をサルベージするため、今すぐ電脳空間にある可処分領域を集めて、
300万人の記憶とゴーストを転送できるスペースを確保しろと命じる。

 原潜は通信を全くしていず、発射時間はすでに決まっていると考えられる。
 イージス艦の距離やマイクロマシン散布のタイミングから見て、AM10:00あたりが怪しい。
 タチコマ達には難民の記憶をネットに上げた所で、ゴーストが保持されるという確信は無かった。
 このままではバトーさん達も助けられないから、少佐の命令を無視しようと思うと一体のタチコマが言う。

 茅葺総理は米帝に連絡を取ろうとするが、出来なかった。
 彼女は自分のやり方でこの事態に収拾をつける事にする。

 大気圏に突入する衛星。これで八個目。後一個で確実にミサイルの軌道に弾幕を張れる。
 うまくいっているのに、提案者のタチコマが考え込んでいる。
 落とした衛星が自分達のAIが乗っている衛星みたいなのだ
(衛星にAIを乗せるという発想に無理があるって…。黒点嵐もあるんだぞ)。
 それは米帝の衛星なのだが、タチコマのAIは日本から打ち上げた米帝の衛星に間借りしているらしいのだ。

 イシカワと一緒にいたタチコマ、イシカワに
「僕、みんなと一緒に行かなくちゃならない所が出来たんですが…」と言ってくる。
 「ん?…そうか…」「ゴメンね」「まあいい。少佐達の事、頼むぞ」「うん!」その場にくず折れるタチコマ。

 瓦礫の下の素子「クゼ」「何だ」「お前、鶴を折れるか」「鶴?」「ああ。それも左手だけで」
 「…制御ソフトを使えば、誰でも折れるだろう」弾痕の開いた左手を見るクゼ。「そうじゃなくて…」
 「お前は折れるのか、左手で」「今はな」
 「…お前も孤独を生き延びた人間らしいな。名は?聞いていなかったが、何と?」
 「忘れた。偽名はあるがな。それはお前も一緒だろ?」
 「そうだな。いくつかの名を、難民からもらった。
俺は彼らを救うつもりで行動を共にしていたが、 本当は孤独を埋めたくて、一緒に居ただけなのかもしれん」
 「だが、結局は埋まらなかった。頼られる事はあっても、頼る事は出来なかった」
 「お前には、心を許せる誰かがいるか?」「いなくはない」十字架のような鉄骨を持ち上げているバトーが映る。  「そうか。 俺は、ずっと探している」

 難民をゴムボートに乗せる手助けをしている荒巻洋輔。
 橋の陸自の方に向かってプルトニウムを掲げながら走っていくパズ(小野塚貴志)、サイトー(大川透)、
ボーマ(山口太郎)、レンジャー4課。
 にやりと笑って端子を引き抜き、何処かへ向かう合田。発射される核ミサイル。
 「素子ー!」と叫びながら、鉄骨を振り下ろすバトー。
 青い林檎をクゼに渡す素子(林檎って確かあなたを愛していますとかって意味なのよね)。
 二人、左手をお互いの肩に回し抱き合う。見開いた目。林檎を口にしようとして、歌声に気づく素子。
 バトーも気づく。「手のひらを太陽に」のタチコマ達の合唱が聞こえてくる。サイトー達が空を見上げる。
 ミサイルが飛んでいる。
 「なんて事だ。君達にはきっと、ゴーストが、宿ってるんだね」とつぶやき、倒れこむプロト。
 ネットで合唱しているタチコマ達。
 やはりネット上で「TACHIKOMA’S ALL MEMORY」を操作し
(タチコマの記憶をネットのどこかにやったんだよね)、みんなの所に戻って歌うタチコマ。
 ミサイルとぶつかる衛星。歌声が途切れる。
 プロトは荒巻にタチコマが衛星ごと核ミサイルに衝突したようだと告げる。

 携帯に出る合田。ミサイルが駄目だった事を知らされたらしいが、まあいいと言う。
 茅葺の行動如何で冷戦構造が完成するのだ。

 空を見上げている難民達。爆発のせいで中心から煙が湧きいで、白いかけらが降っている。
 空を見上げる十字架上の鉄骨を肩に担いでいるバトー。
 素子とクゼがいる所に、瓦礫を崩してバトーがやってくる。クゼにレーザーポイントするバトー。 
 素子と繋がっていた有線をはずすクゼ。

 官房長官の部屋に入る荒巻達。官房長官と合田の間に連絡は無かった。
 高倉は国家の将来を考えた上で安保を前倒ししたまでだった。これを難民との戦争と考えて。
 非公式ながら厳しい査問を受ける事になりますがと言う荒巻。
 「元より覚悟は出来ている。それより、君は私が考えていた以上に女だったな。
感情に任せて何処に助けを求めたか知らんが、この国は米帝無しには立ち行かん国だよ」
と茅葺に向かって言う高倉。
 「何か考え違いをされているようですね」
 原潜。
 二発めを発射するかと聞かれ、
北東から南下してきている機影の正体を確認してからにしようと言う艦長ライアル(たぶん… 望月健一)。
 「ですが、もし機体に81の軍旗のマークがあったら…」と言う副官(保村真)。
 茅葺 「一身独立して、一国独立す。私は初めからそう考えて行動してきたつもりです。
茅葺政権はこれまで通り、米帝、米露連合、中国、そしてアジアEU両諸国とも同様の距離を保ったまま、 
独自の判断で動く国連協調路線を模索していくつもりです」
 日本の軍旗を見せて通り過ぎる二機の軍機。
 「航空自衛軍の秘密部隊か…。日本サイドの意志は確認した。撤収する」

 うずくまっているクゼ。総理の命令できたヘリが下りてくる。心がここに無いかのようなクゼの顔。
 バトーが立ち上がらせ、取り上げられた自分のナイフを返してもらう。
 自衛軍に取り囲まれ、手をあげているサイトー達。
 素子はサイトーにそのまま自衛軍に事態の詳細を報告してくれと命じる。俯きながら少し微笑んでいるクゼ。
 ヘリの外を見ている素子。外を見、クゼの方を振り返るバトー。クゼが持っている林檎には齧った跡がある。
 目を見開き「おまえ…」と言う素子。齧られた林檎。微笑んでいるクゼ。
(彼は禁断の果実を齧ったと言う事か…。つまりネットと融合しようとしているとか…)

 プルトニウムを持ってスプリング8に駆け入ろうとするイシカワの前に車が割り込んできて、止まる。
 車を運転していた者が、イシカワに銃を向け、そいつを渡してもらおうと言う。
 イシカワ、彼を殴りつけ気絶させ、「なめるんじゃねえよ。9課は荒事と情報戦を得意としてるんだ」と言って、
去る。
(「ボーン・スプレマシー」見たばかりだから、ボーンがナポリで殴るシーンを思い出しちゃった。
銃を持ってるからと言って、安心できないのね)

 サトウ(後藤敦)「奴隷の国が奉仕をおこたれば、消費の国が餓えるのは必然。
 人手不足は奴隷製造業を潤すが、権利を主張し過ぎれば、資本主義の血脈が硬化する」
 合田「わが国は脳こそ資本主義を名乗ってきたが、実情は理想的な社会主義国だ。
だが老廃物が溜まれば、血の配分を操作出来る脳が必要になる。それは自由と平等を謳う貴国とて同じだろう」 「勿論。だが本音と建前は別腹だよ。ふふふふ」機動隊に囲まれる合田達。
 現れた荒巻に「荒巻さん。これは何かね」と言う合田。
 「合田一人。内乱の予備陰謀、外国に対し私的に戦争をする目的の予備陰謀の容疑だ。一緒に来てもらうぞ」
と言う荒巻。
 しかし合田は官房長官とは関係無いし、彼が犯したと言われる犯罪に関しては、
自首する事でその罪を一切問わないと刑法で約束されていた。
 彼は報告書を警察庁に送っていた。そして自分をより買ってくれる国、米帝に行くつもりだ。
 総理からの書簡を読むトグサ。
 総理は合田の能力を高く評価してい、それが国外に流出する恐れがある場合は全力で阻止せよとの事だった。 「状況によっては対象を殺害する事もやぶさかで無いともある」少し顔をあげる合田。
 「気にするな。単なる脅しだ。行こう」とサトウ。「ああ」「あ~ら、そう」と少佐の声が聞こえる。
 エレベーターのドアが開き、「なら死になさい!」。撃たれる合田。
 サトウの姿を見て、ただならぬ物を感じる9課。荒巻が「急げ!奴を消させてはならん!」と叫ぶ。
 少佐はエレベーターのガラスを銃撃で壊し、そこから外にダイブする。

 ヘリの中。右手をかすかに握ったり開いたりしている倒れているクゼ、白い折鶴を見ている。
 クゼにマイクロマシンを打ったワタナベ(小形満)
 「君はとても興味深い人物だが、我々にとっては危険な因子だ。
貴国には、コントロールできないカリスマ指導者は要らない。従順な消費者がいればそれで良い」
 「先に…いくぞ」と口を動かしてささやき、目をつむるクゼ。

 桜の花びらが散っている寺っぽい所。9課の面々がいる。そして緑色のカニっぽくなった戦車も。
 荒巻から新浜4区でアズマ、プロトと合流しろとの命令が来る。「ウチコマ、インフォメーション」と素子。
 「イェッサー」と機械っぽい声で答えるウチコマ(まあ、あんなに人間っぽいタチコマが異常なんだが)。
 荒巻 「なあ少佐、今度の事では多くの犠牲が出た。
難民問題も振り出しに戻っただけだし、茅葺総理の掲げた独立共闘路線も国民にとっては茨の道となるだろう。
これからは、我々のような人間がますます必要になる」
 「かもね」「なんだおい、ずいぶん他人事じゃねえかよ」
 トグサ「少佐、まさか全てに達観しちゃったとか言うんじゃないでしょうね」
 ウチコマ「少佐、第329期国家審議会にて予算通過のレポートがあります」
 「よし。桜の二十四時間監視は中止。今から仕事に復帰するぞ」パズ「やっとか」ボーマ「ああ」
 サイトー「退屈で死ぬかと思ったぜ」イシカワ「暖気しときゃよかったな」トグサ「やっぱり少佐はそうでなくっちゃ」 バトー「ブリーフィングはどうする。脳潜入で済ませるか?」
 「いや、お前が先行して指揮をとれ。私は後から合流する」 ウチコマに乗って先に行く9課の面々。
 一人残り、素子を見るバトー。「なに」「いや、何でもねえよ」去っていくバトー。
 一人彼らとは反対方向に走る素子。その先にはビルの群れが…。

感想:タチコマな日々でバトーさん独り占めタチコマが会ったのはやっぱりクゼタチコマ?
 クゼもタチコマも楽園にいるのではなく、ネットにいると思いたい。
 合田と高倉が嫌いな私は、ふざけた名前のサトウとワタナベが好きだったりする。
 どっからどうみても立派な悪人なのに…。
 タチコマがあの曲を選んだのは権利料が安いからとか…ではなく、タチコマも生きてるからね。
 茅葺が中国に支援を頼むと高倉は思っていたのかな。
 他の国に支援を頼んで、その国に支配されちゃうと言うのはある話よね。チベットがそうだったと思うが。

関連サイト
攻殻機動隊PKI-B-Wiki
野良犬の塒
アニヲタ西中★萌える部

ちっちゃん俳句「通常や 保管されたる 一つかな」

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コメント

台湾で無い事に権利などかぶせるつもりだろうが
醜い衛星などを軟禁しなかったよ。


投稿: BlogPetのpapi | 2005.10.06 10:29

初めまして~('-'*)攻殻検索で飛んできましたσ(^_^)よろしくです

ここの内容はすごいですね~w(゚o゚)w
ビックリしました\(゚o゚;)/ウヒャー
攻殻機動隊PKIよりも内容が濃いいですね~(#゜ ゜)゜゜゜゜゜

また、お邪魔しますのでよろしくお願いしますm(_ _)mペコッ

投稿: 瑠璃色 | 2006.03.07 23:49

褒められて、顔が赤くなりました。
PKIにはセリフ全部が載っていて、
それと実際に聞いたのを照らしあわせて
いて、PKIには大変世話になって
います。
後、知識の深さはやっぱり
「野良犬の塒」さんがすごいです。
「式船です。」さんも
インテリって感じの事を書いています。

投稿: tyantyan | 2006.03.08 22:35

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