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北端の混迷 他

「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd.GIG」
原作:士郎正宗 シリーズ構成・監督:神山健治 ストーリーコンセプト:押井守 キャラクターデザイン:後藤隆幸、西尾鉄也 オリジナルキャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司、常木志伸 美術監督:竹田悠介、東地和生 音楽:菅野よう子 制作:Production I.G

「相対の連鎖 CHAIN REACTION」第19話 ☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:神山健治 作画監督:新野量太 絵コンテ・演出:布施木一喜

 船。武装してる人々。
 赤いパーカーを着た若者(保村真)が荷から銃を取り出し、「本物だ。…これで戦争が出来る」と言うと、
ニット帽の男が「これは戦争をする為に買った訳じゃない。戦争をしなくていい力を持つ為の武器だ」と言う。
 「それは同志クゼの教えなのか?」「そうだ」
 「俺はまだ、クゼと直に会ったこともないし、ネットも出来ないから、分からないけど、
奴は本当に革命家なのか?日系っていう噂も聞く」
 「本当の革命家かかどうかは分からんが、彼には高い志と、目的に向かって行動を起こせる実行力がある」
 あまり納得した感じではない若者。

 クゼは大停電の仕方を難民達に教え、そのようなテロを起こす可能性をネットに流布した。
 合田一人(西田健)はそれを部下達から聞き、
「自爆テロを思いとどまらせ、犠牲者の出ない方法で難民解放を指導する。
この短期間に難民を手なずけた方法だけは理解できんが、考えている事は良く分かる。
君には最高のシナリオを用意しよう」と思う。

 出島から自治区宣言が出された。9課はクゼを取り押さえることにする。橋の上で対峙している難民と機動隊。
 トグサ(山寺宏一)「だいぶ集まってきてますね」
 バトー(大塚明夫)「国民感情の反動として、難民にも一体感が出たって事もあるんじゃねえのか」
 イシカワ(仲野裕)「こういった事態の場合、精神的に追い詰められてる方が行動も結束も早いからな。
現に国民の行動はせいぜい、行政機関へのデモ程度だ」
 トグサ「国民の総個別主義、いや、むしろ事なかれ主義化が進んでる、って感じですかね。
これは難民からの宣戦布告でもあるってのに」

 プロト(杉山大)の運転する赤い車に乗っている荒巻大輔(阪脩)。
 今日会う予定だった外務省職員(マエダ・ミツオ、54)が列車に轢かれ死亡したとの連絡が入る。
 安保と関わりがあるらしい。荒巻は本部に戻る事にする。

 草薙素子(田中敦子)、ネットでクゼの居場所を突き止めようとしている。
 タチコマ(玉川紗己子)「少佐―!
出島内にある派出所の勤務記録に、全身義体の、しかも婦警さんが勤務中となっています」
 「いい仕事をしたな。映像を回せ」
 素子、婦警(伊藤静)をハッキング、婦警は派出所の外でうずくまっている難民と有線で繋がる。
 難民はちょうどクゼと繋がっていて、そのままルートを辿ることにする。婦警は倒れる。
 クゼへのルートは防壁迷路。ゾーニングで難民だけをアクセス可能にしているらしい。
 ものすごい数の難民がクゼとアクセスしていた。クゼの中に入る。個別の11人ファイルがある。
 素子はクロマファイルでゴーストラインを越える。(クロマファイルってネット内での感覚を鋭くしたものかな)
 重苦しい記憶のマトリクス。
 素子がそれに近づくと「やめておけ。これ以上深く繋がると死ぬぞ」とクゼの声(小山力也)で警告が。
 「(もう全感覚マスクが破られたのか)攻性防壁は効かないわよ」
 「そうじゃない。俺の意識とリンクすると不幸になると言っているんだ」
 素子はマトリクスに触れ、ほうえい丸という船の映像を見る。しかし素子ははじかれ、気を失う。
 イシカワが素子の頬を軽く叩くと、意識が戻る。素子はイシカワにクゼの潜伏先の特定を急がせる。
 素子はクゼを知っている事に気づく。

 クゼ、船着場で「俺だ」と船の中にいる者とネットで連絡を取る。「クゼか。何かあったか」
 「悪いが、しばらくしたら警察か軍の特殊部隊が急襲してくる可能性がある。
だが無駄に戦闘をする必要は無い。武器を隠して極力戦闘は避けろ。無駄死にはしないでくれ」

 闇医者(中博史)に話を聞いているバトー。
 闇医者はクゼになら喜んで顔くらい作る奴はいる、自分もそうだと言う。「奴はどうやってそこまでの求心力を?」 「えーさあな、私らが勝手に奴の志のサイズに当てられているだけなのかもしれん」「志のサイズ」
 素子からバトーに連絡が入る。出島北東の港にいる漁船にクゼがいるだろうとの事。バトーらはそこに向かう。

 船内に入ってくるクゼ。彼を見て赤いパーカーの若者は個別の11人の一人じゃないかと言う。
 個別の11人はデンセツを殺した敵じゃないかと言い募る若者。クゼは自分が個別の11人である事を認める。  「俺が信じられないならそれでいい。人は根本的に分かり合えない。
今は、俺が理解できないということが分かっていれば十分だ。
俺の役目は、君達が俺と同じ処まで追いつけるよう誘導してやるという事だ。
だがそれは言葉ではなく、行動でしか示せない。
それを見た後でまだ納得出来なければ、後は自分から降りるという選択肢が、君には残されている」

 港に集まる素子ら。待ち伏せされ、銃撃戦になる。難民達を倒していく9課。船の中には中継器が…。
 倒れている難民に駆け寄る素子。  「クゼを捕まえに来たのか」素子は難民と有線で繋がり、驚愕する。
 「間抜けめ…クゼは、お前らなどに捕まらん。あいつは…本物の…英雄だ」

 ほうえい丸の船上のクゼ「何故戦闘を…。無駄に死ぬなと言ったのに」

 新人の矢野(望月健一)が死んだ。
 クゼはロシアマフィアからプルトニウムを買い付けるため択捉(えとろふ)にいた。

関連サイト
有閑市民のすすめ

感想:ポカをする素子…。ショックね…。でも、私はクゼ様の美しいお顔を拝見できただけで幸せ。
 お声もよろしいし。合田のシナリオはいらないな。難民独立というのは今の所聞いたことが無いわね。
 まあ、私の知らない事はいっぱいあるから、世界のどこかであったりして…。とうとうクゼの正体を知る素子…。

「北端の混迷 FEBRICATE FOG」第20話 ☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:神山健治 作画監督:中村悟 絵コンテ:松本淳 演出:竹下健一

 荒巻によると、元ロシア軍士官で、
今はマフィアのボリス・ジャブロフがプルトニウムを持って択捉に入ったそうだ。
 内偵を続けていた諜報部員が仲間のサイボーグに2時間前に殺された。荒巻は公安部からの情報を披露する。 択捉市省の佐川電子社がベルタルベ区の地下工場を許可無く拡張しているらしい。
 ベルタルベはロシアの潜水艦基地があった所。
 ロシア軍が引き上げる際爆破して埋めたそうだが、
佐川の拡張工事が順調に進んでいれば今頃は基地に到達しているだろう。
 潜水艦基地なら偽装船を隠すのにもってこい。

 ヘリ内。爪を噛む素子にサンドイッチをやるバトー。
 イシカワが電脳活性をチェックしてみるかと言うと、素子はクゼの妄想のサイズに戸惑っただけと言う。
 それを聞き「まるで思春期のガキが運命の相手と出会っちまったってツラだな」と言うバトー。
 クゼの妄想は端的に言えば、世界征服ってことだそうだ。
 クゼは個別の11人ウィルスが一度は発症したものの、
もともと持ち合わせていた資質や思想が今の行動を生んでいる。
 彼は独裁者になることで、世界を平和に出きると本気で考えている、そんな感じがしたと素子。
 クゼのアドレナリンの分泌量は常人の致死量に達している。
 素子、サンドイッチの包み紙を引っ張りながら「クゼは既に、聖域に入っていると考えるべきだろうな」
 バトー「何だよ、聖域って」
 「バカになってる、って事よ。歴史的に見てもそういう奴は信じられない力を発揮する。
たとえばチェ・ゲバラやマルコムX、カシアス・クレイなんかがその典型だな」
 「ヒトラーとは違うのか?」
 「ある意味同類だが、思想的に近いのは、ガンジーやキング牧師だろう。
常時接続の難民たちは、ゾーニングとフィルタリングのかかったネットを介し、
奴の行動のライブ中継に酔っている。
 だがバイアスをかけ、意識を共有しようとしないのは、
奴のゴーストラインより先がキルゾーンと分かっているからだ。
 私も危なかったって事ね」
 折りかけの折鶴を見つめる素子。

 択捉の島に降り、街を歩く素子とトグサ。
 「死ね、軍国主義者が!」と声が聞こえ、そちらを見ると、斧を持った男がい、その前に男が倒れていて、
その倒れた男を棒で殴っている男が。
 「物騒な所ですね」とトグサ。「返還されたとはいえ、ロシア系とヤマトンとの摩擦はすぐには無くならん」

 クゼが一人いる部屋に赤いパーカーの若者が入ってくる。
 彼は言う、俺達に最初に革命を教えてくれたのはデンセツだ、
今では出島のほとんどの人間が同志クゼの事を知っている、
しかしクゼの招待を知っている人間はほとんどいないと。
 若者が上着をめくると、そこには爆薬があった。「俺は今でもデンセツの教え通り、自爆をやる覚悟はある」
 「下らんな。そんなものは自己満足でしかない。革命とはゴーストが在ってこその産物だ」
 「だからお前の事が知りたいんだ。俺にもお前を信じられる根拠をくれ」
 起爆スイッチを取り出し安全装置をはずす若者。
 「今日我々が手に入れようとしている武器は、プルトニウムだ。
それで俺は、出島を独立国であると日本政府に認めさせる」

 トグサを外で待たせ、一人クロルデンの館に入る素子。クロルデンは攻性防壁で死んでいた。
 まだ焼かれた直後。
 素子はネットを逆送してみるが、まだ相手とダイレクトに繋がっていて、急いで止める。
(内庁のダイブルームでダイブ中の男に繋がっていたみたい)
 クロルデンはフロッピーを外部記憶にしていた。
 「佐川の裏帳簿か。“出物、レモンケーキ二十キロ。”レモンケーキ?“キロ50万ドル、MAU取引から撤退。
ブローカーSAGAWA・K、BJレモンケーキ二十キロ、K取り分40%退職金。買い手BP紹介”
私の読み通り、プルトニウムの取引情報に枝を付けていたのね。佐川のK。Kは北端特務課長の加賀崎か。
奴が仲介屋となってキロ当たり50万ドルで売買。売り手がボリス・ジャブロフ。買い手は、…アジアンBP。
アジア難民って事?するとさっきのハッカーは…」
 新しい画面を開く。
 「加賀崎の取り分の内容が円となった様だな。すでに前金が佐川に振り込まれている。2億4千万円?
難民のどこにそんな金が。クゼが用意したというの? だとしたらどうやって」
 フロッピーには「内閣情報庁 調 非公式白書」と書いてあった。

 若者はクゼにプルトニウムを買う金をどうするのか聞く。クゼはちゃんと金を払うんだそうだ。
 「からくりはこうだ。未だ、暖衣飽食に無自覚な国民の総貯蓄額は、900兆円を軽く超えている。
もっとも、この額にさえ、彼らは無自覚だがな。
そしてその貯蓄に対する利子の中に、表面上存在しない額が存在するのを知っているか?」
 「表面上存在しない?」
 「一円以下の金額の事だ。端末のデータにも通常表示されない小数点以下の数字。
その僅かな何銭かの金額をネット上の口座から徴収するだけで、一日数千万単位の金額になる。
そいつが俺の架空の銀行に振り込まれる様、プログラムを組んだんだ。金はそこから用意した。
一般人は自分の口座に、小数点以下の預金がある事など、知りもしない。銀行も、今や口座の管理はAI任せ。難民は本土で働けば源泉を徴収されるのに、決して帰化を認められる事は無い。
国民は国民で、システムからの重大な搾取に気付きもせず、口当たりの良い、
受け入れ易い情報のみを摂取している。何ていんちきな社会だ。俺はそのことを啓蒙していきたい」
 「その金、今は一体いくら位あるんだ?」
 「ざっと、107億6000万だ。これが俺達の革命に使える軍資金となる」「すげえ…あんた一体…」
 「俺は単なるテロリストだ。ただ…今は少しヒロイズムに酔ってはいるがな。お前は残れ。
いつでも船を出せるように、準備しておいてくれ。任せたぞ」
(あっ、私もクゼ様に寄付している事になるのね。カッコイイから良いか…、っていうか、素敵な稼ぎ方。
どっかのハッカーが言わなければ永遠にお金を搾取出来たとか言っていて、どんなやり方だったか忘れたが、
こんな感じだったのかな)

 大深度地下にタチコマに乗った形で降りたサイトー(大川透)とバトー。
 そこにいた現場責任者によると、ちょっと前に本社のアームスーツが2機、
その前にロシア人の怪しげなサイボーグが一人、でっかいスーツケースを2個ぶら下げて降りてったそうだ。
 アームスーツは陸自。バトー達は現場に急ぐ。

 5人の難民と共に現れるクゼ。そこにはコイル(長島雄一)一人がいた。
 ジャブロフも加賀崎も公安にマークされていて、彼一人で来たそうだ。
 クゼが指定された口座への入金記録を確認させようとブツ(パソコンかなんかかな)を渡すと、
アームスーツが2体降りてくる。
 難民を撃ち殺すアームスーツ。
 コイルが「取引は成立だ。中身を確認できないのはお互い様だ」と言って、逃げ出す。
 一つ目のスーツケースを取るクゼ。タチコマがアームスーツを攻撃する。
 タチコマ、地面に降り立ち、ライトをつけ、
「武器を捨てて出て来―い。兵器規制法と核物質不正取引の容疑で逮捕する~」
と場に似合わぬ可愛い声で言う。
 アームスーツがタチコマを攻撃してき、二体が戦っている間に、クゼはもう一つのスーツケースを取る。
 難民二人と逃げるクゼ。バトーはサイトーにコイルを追わせ、自分はタチコマから降り、クゼ達を追いかける。
 「止まれー!クゼー!」当たりにこだまするバトーの声。クゼの背中に突き刺さるバトーの照準。
 「そいつは下に置け!」スーツケースを下に置くクゼ。
 「なぜすぐに撃たない。こいつが何だかわかっているからか?」
 「そっちはどうでもいい。俺の獲物はおまえの首だ!」「そいつは無理そうだな」
 クゼは難民達に目配せをし、「早く、ケースを持って船に行け」「しかし」「行け」
 スーツケースを持ち走り去る難民。

感想:クゼとバトーの男くささ溢れる対決ー!キャー、ステキー♪時がこのまま止まっても良い…。
 でも、ダメよね、素子がいないと。この世界ってハッキングされたり、脳、焼き殺されたり、怖い世界よね。
 記憶も簡単にいじられちゃうし。コイル、わりと可愛いキャラ。
 クロルデンの屋敷の人形達は、フィギュア大好きな男達の夢か。
 でも、私もタニス・リーの「銀色の恋人」がいたら、耽溺しまくりそうだから、人の事は言えない…。

関連サイト
攻殻機動隊PKI-B-Wiki
野良犬の塒
有閑市民のすすめ
NO SAKURA、NO LIFE
特訓 PDCA式で学ぼう情報セキュリティ
アニヲタ西中★萌える部

ちっちゃん俳句「条件や 管制しては 賢太郎」

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