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悪夢の扉

「悪夢の扉」MONSTER モンスター CHAPTER47 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:筆安一幸 絵コンテ:浅香守生 演出:中村賢太郎 作画監督:ふくだのりゆき

 夜の町を歩いている髪の長い若い女性。人々は彼女にアンナと声をかけるが、彼女は無視して通り過ぎる。
 彼女(能登麻美子)はしまいには走り出し、ディーター(竹内順子)に「ニナ!」と声をかけられ、立ち止まる。
 「この通りの人達、なぜかあたしを知ってる。あたしを、アンナって呼ぶの」

 グリマー(田中秀幸)と天馬賢三(木内秀信)がスークが運ばれたはずの病院に行くと、
彼は運び込まれていなかった。
 他の連中も転院していた。病院の外に車と男(富田晃介)が待っていた。
 グリマーとテンマは車に乗り、レストラン に連れて行かれる。
 そこには旧チェコスロバキア秘密警察の大物、カレル・ランケ大佐(坂口芳貞)がいた。
 スークと引き換えにテープと資料を頂きたいと言うカレル・ランケ。グリマーはどこにあるか知らないと言う。
 そして自分が511キンダーハイムの出身者である事を話す。
 それを聞いたカレル・ランケの目が大きく見開かれ、彼はグリマーの年齢を聞き、一人の少年の写真を出し、
知らないかと訪ねる。
 彼の甥の写真。彼の妹はドイツ人と結婚し、二人でベルリンの壁を乗り越えようとし、射殺されたのだ。
 ランケは511キンダーハイムの環境が素晴らしいと聞き、甥をそこに入れた。
 しかしグリマーには511キンダーハイムに関する記憶が無かった。
 一旦レストランを出るグリマーだったが、思い出し、レストランに急いで戻る。
 週一回のココアの支給が楽しみだった。
 グリマーが熱を出した時、彼が自分のココアを、あんなに好きだったココアを持ってきてくれた。
 あんなにおいしいココアは初めてだった。お礼として写真の少年は“僕のことを覚えていてくれ”と言った。
 あの頃みんなの間で、自分の事を友達に話す事がはやっていた。
 奇妙な授業で毎日毎日自分の記憶が薄れていった。自分の名前すら忘れそうになっていた。
 だから友達に自分の事を覚えていてもらうのだ。
 「あいつはココアが好きで、絵を描くのが好きで、虫が好きだった!
でも昆虫採集は、虫を殺すからきらいだった。一番楽しかった事は、両親と森に行った時だ。たくさん蝶を採った!でもあいつは帰り際に、虫カゴから蝶を逃がしたんだ。あいつの夢は、昆虫学者になることだった!
…あいつの…あいつの名前は…アドルフ・ラインハルト!」
 カレル・ランケは顔をそむけ、「私の甥だ」と言って去る。

 「おかえり」と言う、絵本を抱いている少女(塚田真依)。割れたグラス。
 車の助手席から振り向く男(田中信夫)。バラ。片手を大きく広げてこっちの方に向けている男(野沢那智)。
 三匹のカエルの看板の前で、断片的な記憶に苦しむニナ。扉を開けて、階段の上を見る。

 朝食を食べているグリマーの前にテンマが現れる。
 「あなたに聞いて欲しいことがある」と言うテンマに「あのテープも資料も、あんたには関係ない」とグリマー。
 カレル・ランケが現れる。「テープの音だけは聞かせてやってもいい」とグリマー。「それが、君の取引かね?」  「私は、取引などしていない!」「もうやめてくれ!」とテンマ。
 こうしてる間にも、そのテープのせいで、誰かが殺されるかもしれない。
 テンマはテープを一番欲しがっている人間、そのテープに吹き込まれた声の主、
ヨハンが殺しているのだと言う。
 「あなたはドイツの友人に、あれがどういうテープなのか聞いているはずだ!
何を手に入れろと言われたんだ!?」
 「怪物の正体。ただ、それだけだ」テンマは自分とヨハンの関わりを話す。
 そして三匹のカエルの看板のある建物から、ヨハンを連れ出して何をしたんだと聞く。

 階段をのぼるニナ。階段をひきずられるように連れて行かれたことを思い出す。
 「誰が?」とディーターに聞かれ「お兄ちゃん?」と言うニナ。

 カレル・ランケには三匹のカエルの母子に関する記憶は無かった。
 しかし全ての情報が耳に入る立場にあったカレル・ランケにも、入ってこない情報はあった。
 ある男がやっていた事…。
 秘密警察のどの部署に属しているのか、どの命令系統の下にいるのかもわからなかった男…。
 一軒の豪華な屋敷を仕事場として与えられ、彼は“赤いバラの屋敷の男”と呼ばれていた。
 非常にものごしの優雅な、静かな男、制服を着ず、お茶とケーキを好んでいた。
 フランツ・ボナパルタ、本名かどうかわからない。彼にはペンネームもあった。彼は絵本作家でもあった。

 ニナは二階のドアを怖々開ける。

 絵本は「なまえのないかいぶつ」というものだった。

 ニナは自分が自分を迎えている記憶を思い出す。

感想:ああ、そう言えば、あの頃からヨハンには女装趣味があったっけ。
 似ているから面白がってたのかな、忘れた…。フランツ・ボナパルタ登場。ああ、ココアの少年もあんな事に…。
 言葉を微妙に変えたりとか、工夫してました。ガが好きですね、スタッフ。

ちっちゃん俳句「母親に 教育したる 名前かな」

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