« 輝夜姫 7~9 | トップページ | 輝夜姫 10~12 »

目に見えない巨大な何か

「目に見えない巨大な何か」絶対少年 第16話 ☆☆☆☆☆
監督・絵コンテ:望月智充 シリーズ構成・脚本:伊藤和典 オリジナルキャラクターデザイン:戸部淑 造形デザイン:佐藤眞人 キャラクターデザイン・総作画監督:関根昌之 美術監督:針生勝文 音楽:七瀬光 演出:篠崎康行 作画監督:牛島勇二

 横浜。海。深山美紀(三橋加奈子)の留守電が聞こえる。桜木町駅。コール音「はい」「もしもし」
 部屋で寝転がってる逢沢歩(豊永利行)の足が見える。「歩君?ゴメン、お風呂入ってた」
 「そうじゃないかと思った」「えへへ、今バスタオルだけ」(誘惑してるのか…)
 「ああ、えーとー、頭ちゃんと乾かした?」「まだ濡れてる」「じゃあ、もう少ししたらかけ直すね」「いいよ」
 「風邪ひくよ」「ストーブの前にいるからヘーキ。ウフ、ねえみなとみらいって歩君のとこから近いよね」
 みなとみらいの情景
 「ああ、うん、電車で駅みっつ。
こっちの駅の間隔ってそっちより短いから、深山が想像するよりもかなり近いかも」
 「田奈は田舎だって言いたいわけ」道路を走る車。「言いたいも何も事実でしょう」「容赦ないなあ」
 「みなとみらいがどうかした?」「うちの美佳ねえ、こないだまで二俣川の支店にいたんだけどね」「二俣川?」
 満月がかかる夜空「横浜市旭区二俣川」「ああ、免許センターのあるとこかあ」「地元なのにそんなもん?」
 「一口に横浜たって広いんだよ」「ふーん、でね、美佳ねえ先月みなとみらいに異動になったんだ」
 (あのグラフィックアートが描かれているあたりかな)「やっと話が繋がった」
 「いやいや、これからだよ、話は。須河原晶、覚えてる?」「ケーブルテレビの名物アナ」
 「そう。美佳ねえさあ、彼女に偶然会ったんだって、みなとみらいで」「取材してたって事?」関内駅。
 「彼女、ケーブルテレビ止めて、今はフリーらしいよ」「えーとー、それってー」
 (「ツーリングの旅」「絶対ガール」5冊、須河原晶著「妖精たちの夏」、「タップ穴殺人事件」
「パンダウン殺人事件」等の本が並んでいる本棚)
 「須河原の妖精たちの夏、読んだ?」「一応ね」「あの本ってさあ、不完全燃焼だと思わない?」
 「う~ん、だねえ」
 「美佳ねえの話聞いた時、須河原晶はマテリアルフェアリー追っかけるためにフリーになったんじゃないかって、そう思った。横浜って色々あるでしょう、今」
 橋の下をくぐりぬける道路「須河原さんは、それ、マテリアルフェアリーが原因だと思ってるって事?」
 「そう、私もそう思うし。美佳ねえもそう思ってるぽい。歩君、どう思う?」階段がある住宅街。
 「それはー、僕も考えたけど~」「けど~」「正直な所、よくわかんないんだ」「それって、もしかしたらあれかな」  「えっ」「おととし、猫おどりの夜にあった事は、特別だったと思うから」山手駅前スクランブル
 「特別だったと思いたいから、だから深山はあの夜の事が普通になっちゃうといやなんだ」「う~ん、そんな感じ」 「違うなあ。それとはちょっと違うと思う」ひびの入った横断歩道「えっ、違うの?」
 「うん。上手く言えるか自信無いけど、猫おどりの夜の事が集団幻覚とかじゃなくて、実際にあったことなら…」
 オカカ婆が歩いている。「あったよ!何言い出すの、急に」
 「わかってる。だからさあ。一度現実に起こったなら、何度でも起こる可能性あると思うんだ」
 オレンジの光、二体現れる。「う~ん」
 「もしかしたら、過去にも同じ様な事があったかもしれないし、これから先又、起こるかもしれない。
あれがたった一度きりの事だとは思えないじゃない?」
 自転車がたくさん立てかけてある通りをトボトボと歩くオカカ婆。「それはそうかもしれないけど」
 「だからあれは僕達にとっては特別の事だったとしても…」「ほら、やっぱ、特別でしょ」
 「ああ、うん。でも、僕が言いたいのは…事件、いや、違うか…出来事、そういうレベルでは特別じゃなくて、
つまり日食とか月食とか、突然夜空に現れるほうき星なんかと同じなんじゃないかって」
 光に吠える犬。
 「わかるような、わかんないような…。でも、歩君の理屈っぽさに磨きがかかってるのはわかった。
稀代先生と似てきたかも」
 「うそ、ほんとに?」(ショックか、歩)「うん~」吠える犬の方を見るオカカ婆。
 「だけどねえ、言わせてもらえば、さっき言ってたのって、全部天文現象だよ。周期性があるじゃない?」
 逢沢家
 「だからさあ、もしかしたらマテリアルフェアリーの出現にも、まだ僕らの気づいていない周期性っていうか、
法則性みたいなものがあるのかもしれない」
 「それ、見つけようと思ってる?」「う~ん」歩の部屋を見上げるオカカ婆。
 「見つけようと思っているから、そんな客観的なんじゃないの?」…「もし、もーし」(歩、かっこよくなった)
 「うん、そうかもしれない」「歩君にとって…」「うん」「あれはまだ終ってないって事なのかなあ」
 「どうだろう。前、平五郎さんから言われた事があるんだ。関わってしまったんなら逃げるな。
最後まで全力で関わりぬけって。後悔したくなかったらそうしろって。
もしかしたら、それが引っかかってるのかもしれない」
 パソコンの横には美紀と歩が仲良く並んで写っている写真が飾ってある(青春だなあ~)。
 「でも、わっくんには関わりぬいたでしょ。それで充分なんじゃないの?」「う~ん」
 外で何かが倒れるような音がする。

 ブンちゃん、急にガッと開く。
 谷川希紗(小林晃子)が部屋のドアを開くと、水洗トイレの流す音とドアを開け閉めする音。
 希紗はドアを閉め、「何も無いよ」と言う。ブンちゃん、バケツに入る。

 歩、電話を止め、外を確かめる。オカカ婆がいた。そして、どっしるとしっしんも。二体は去る。

 横浜の上空に、目に見えない巨大な何かが…。雨が降ってくる。

 待ち受けの理絵子の写真を眺めて、ため息をつく真壁正樹(甲斐田ゆき)。ファミレスの外を眺める。
 ケータイが震動、須河原晶(松本美和)からだった。須河原は「くまさんマート」の袋を持って歩いている。
 須河原は正樹にどう力を貸せば良いのかなと聞いて来る
(正樹の前のコップに水が注がれ、コップの表面に映る正樹)。
 正樹は須河原さんと同じくマテリアルフェアリーがいる事を確かめたいと言う。須河原は電話を切る。
 正樹は大和理絵子(佐土原智子)に電話をかける。理絵子、ケータイを取り、開いて、ため息。
 「放っといてくれって言われたけど。これだけは言いたくて。ごめんね。
僕、理絵子ちゃんがどうして、もうどうでもいいなんて言うのか判らない。僕はマテリアルフェアリーを探そうと思う。それはきっといると思うから。いると判れば、理絵子ちゃんの考えも変わるかもしれないと思うから」
 「知ってるよ」理絵子、ベッドに倒れこむ。「私だって、…見たもん」

 須河原、「ときみや」に帰り、カキフライ定食を頼む。須河原は堂丸史郎(西前忠久)に電話をかける。
 (ふとんと机で一杯一杯の部屋。壁に棒をつっぱって、物干し竿にしている。しっかり洗濯物が下がっている。
部屋干しは臭くなるけど、この場合仕方が無いか)
 須河原の話しが長くなりそうなので、堂前はとりあえず切らせてもらう。
 須河原の後釜さんの編集が上がったみたいだから。

 希紗のケータイが鳴る。開くと正樹から。切る。
 正樹、希紗に「谷川さんが持ってるそれは、すごく大変なものなんだ。
独り占めにしていいもんじゃないと思うんだけど…。谷川さんもそう思わない?」とメールを出す
(どうせ、オカルト系の物は、扱いが難しいから、希紗独占でいいんでないかい)。
 希紗、そのメールをすぐに削除する。泣きそうな顔の希紗、ひざに顔をうずめる。ブンちゃん、希紗の所に来る。  「ブンちゃん。…あたしのだもん(?)」答えるように光るブンちゃん。

 ダンボールの箱にタオルを敷いて、オカカ婆を入れてある。歩、オカカ婆にオカカを差し出す
(もう少し、お腹に優しそうな物の方がいいんでないかい)。
 オカカに見向きもしないオカカ婆に、水もいるねと立ち上がる歩。

 カキフライ定食を食べる須河原。ケータイが鳴る。堂丸からだった。
 堂丸、鋭くもかきフライ定食を食べてる最中だったかと聞く。
 その通りなので須河原は30分後にこっちからかけると言うと、堂丸は一時間後と言う。
 「晶さん、お行儀悪いよ」と土岐宮はな(渡辺美佐)に言われ、「おっ」と言う須河原。
 「食事の時は顔の見える相手と話すもんだよ」「一人ですから」
 「失礼だねえ~。私がいるじゃないか」とにっこり笑うはなさん。「あっ、はい」

 ケータイが鳴り、出る小早川成基(櫻井孝宏)。紗希が正樹のメールについて電話してきたのだ。
(成基の部屋は4畳半か。青い畳で、すっきり。真ん中には将棋板。成基にはふさわしい部屋)
 成基はブンちゃんと希紗のためを考えれば、そのまま希紗が大事にしてる方が良いと思うと話す。
 独り占めしていけないとして、ブンちゃんをどっかの研究機関にやったら、ブンちゃんはバラバラにされるだけ。
 希紗は「わかった。有難う」と電話を切る。

 ときみや、閉店。あさってに置いてある須河原のスリッパをちゃんときちんと並べて置きなおすはなさん。
 須河原は堂丸と話し中。鴨居にぶら下げているハンガーにかけてあるジャケット。
 横浜の異常について話している。須河原は暖色系の光と寒色系光の事を話す。
 田菜のマテリアルフェアリーは全部暖色系だった。
 二人ともマテリアルフェアリーに癒し系の印象を持っていたが、横浜では暖色系の方がイメージ悪かった。
 猫にたかってたとか…。
 寒色系のイメージは「闇の光り」「幸せを運ぶもの」画像つきでチェーンメールになってる。
 堂丸はそれを送って欲しいと言う。
(須河原のパソコンの画面いっぱいに散乱しているアイコン。少しは整理したら…)
 画像に記録されてる時点でマテリアルフェアリーじゃないと思うんだけどって須河原が言うと、
「最初は見えなかった物が猫おどりの夜に突然目撃されるようになったんだあ。
今も横浜で事態が進行中だとしたら、記録されなかったものが記録されるようになったとしても、
おかしくないだろ?」
 (アップの須河原、綺麗)
 逮捕された夫婦は、不法投棄は認めたが、
崩落の原因は不気味な青白い光だと主張していると言う事を話す堂丸。
 雪が降ってくる。初雪に気づく須河原。

 6時半、歩、目覚めるとオカカ婆がいない。
 雪についたオカカ婆の足跡をつけると、通りの沢山の足跡に消されて判らなくなる。

感想:あまり期待しないようにしていましたが、カッコ良く成長した歩が…!!う、嬉しい……。
 電話での会話と、おそらくオカカ婆の歩んだ所だけで構成しましたね、考えましたね。
 なかなか歩の顔は見せませんでしたね、じらしましたね。で、あの巨大な何かは何でしょう。
 暖色系と寒色系は何でしょう。
 オカカ婆はそろそろ寿命かもしれませんが、死なないで欲しいと言うのはわがままでしょうか。
 「キャッツ」みたいにそのまま昇天とか…。狭いお部屋のオンパレードでしたね。
 須河原の部屋はあんなもんでしょうね。
 スリッパをそろえるはなさんと希紗の靴をそろえない希紗の家族とでは天と地の差がありますね。
 希紗もはなさんを知っているのでしょうか。堂丸さん、猫好きですね、わかっていましたが。
 コップ使ったシーンは好きです。どっしるとしっしんの姿を見れたのは嬉しかったです。わっくんは現れないかな。

関連サイト
Green Onion
JUNK KOLLEKTER pt.1
JUNK KOLLEKTER pt.2
ルナティック・ムーン
師匠の不定期日記

|

« 輝夜姫 7~9 | トップページ | 輝夜姫 10~12 »

絶対少年(26)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45625/5988205

この記事へのトラックバック一覧です: 目に見えない巨大な何か:

« 輝夜姫 7~9 | トップページ | 輝夜姫 10~12 »