« 犬は勘定に入れません | トップページ | 超人シュタイナーの冒険 »

天使の詩 他

「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」
原作:士郎正宗 シリーズ構成・監督:神山健治 ストーリーコンセプト:押井守 キャラクターデザイン:後藤隆幸 西尾鉄也 オリジナルキャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司 常木志伸 美術監督:竹田悠介 音楽:菅野よう子 制作:Puroduction I.G

「修好母子 RED DATA」第17話 ☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:菅正太郎 作画監督:浅野恭司 絵コンテ・演出:川崎逸朗 

 おそらく食べ物屋の店。多くの写真が飾られていて、クゼが映っているものもある。千羽鶴も飾られている。
 草薙素子(田中敦子)「この男と写真に納まる事がそんなに嬉しかったのか?
みんな、ずいぶん良い顔をしている」
 公安刑事(竹若拓磨)「ああ。文字通り難民どもの英雄だったようだ。
もっともこちらではクゼヒデオではなく、ロウと呼ばれていたようだが」
 「ロウ?」「時には狼のように無慈悲で凶悪。時には晴天のように、朗らか。
だがまたいつどこへともなく彷徨い消えてしまいそうな、浪人のようでもあった事から、
難民どもにはそう呼ばれていたらしい」
 素子、クゼの写真を一枚貰っていく。

 ここは台湾。難民を統率する指導者のような男がいるという噂があった。
 難民による密輸、地元やくざとの組織だった抗争が頻発し、調べてみたらクゼの姿を確認した。
 コンポジションC4の密売ルートも彼が開拓。改造漁船を使った海賊行為は難民のおはこになった。
 クゼがここを離れた理由は義体のメンテナンスをする為との事だが定かではない。
 大陸の西の方の難民街にもクゼの歓迎した写真が今も至る所に残っているという噂だ。
 素子は今日の航空便が取れず、明日帰る事となる。

 街を歩いていたら、路地で男数人に脅されている少年チャイ(高山みなみ)を見つける。
 どうやら少年はブツを盗んで、それを返す事を条件に取引しようとしたらしい。
 男、少傑(シャオジェイ 望月健一)が少年に剣を振り上げるに及んで、素子は剣を銃弾で折り、男達をのし、
少年を助ける。
 少年は素子についてくる。
 あの男達は新興やくざシャオジェイで、
あんな事をしたらもっとひどい仕返しをされるかもしれないから責任とってと言って来る。
 素子はもちろんそのつもりはないが、少年が警察を呼ぼうとしたので、面倒なので少年を引っ張っていく。
 少年は全身義体が夢で、ロウを知っていた。少年は素子を倉庫に連れて行く。
 そこにはRED DATEシリーズと銘打たれたフェギュアが沢山あった。フィギュアはコカインで出来ていた。
 これもロウが考え出した事だ。
 少年は素子が非合法で全身義体を手に入れられるルートを知っているのではないかと思ったのだ。
 シャオジェイがここを嗅ぎつけ、二人は逃げる。素子は少年を高級ホテルのスイートに連れて行く。
 部屋のテレビでは日米安保締結後の米軍駐留問題をやっていて、少年が別のチャンネルに変えると、
今では食用としてのみ飼育されるダチョウの生態が語られていた。
 素子は少年に警察に保護してもらえと言うが、少年は難民には何処にも居場所が無いと言う。
 「俺達はあんたらブルジョワを食わせるためのダチョウだよ!」「クゼが、…ロウがそう教えたの」「…ああ」
 「彼は、ここではどんな人間だったの」「全てさ。英雄であり、神」「義体化は彼の勧め?」
 「違う。でもロウと同じ事をする為には、俺も義体化しなくちゃ駄目なんだ!」「若いわね」
 「ロウは、自分はとっくの昔に一度死んだ人間だから、
ゴーストの残り火は自分を知ってくれた者の為に使うんだ、って言ってた。
何か、全てに絶望してた俺に、その言葉は希望を与えてくれたんだ。
コピーでも良い、この人なら全てを模倣する価値がある、ってね」
 「あんた電脳化もしていない様だけど、彼の思考をどうやって並列化させたの」
 「は? 簡単さ。ロウと話せばいいんだ。たった一度彼と話をすれば、それでみんながロウを好きになる」
 「話す?妙な男だな」

 素子が眠ったと思い、素子の荷物を調べるチャイ。クゼの写真をみつけ、そのまま部屋から出て行く。

 素子は空港に向かうタクシー内で財布の中身をチェックする。
 パスポートと一緒に「瀧泉温泉」のロッカーの鍵が入っていて、彼女は風呂屋の方に向かう。

 食べ物屋で他の子供達に話しているチャイ。今回は一人で行くと言う。
 ロウの教え通り無駄死には止めようとチャイ。

 素子は「瀧泉温泉」のロッカーからバックを出す。そこには大量のコカインが入っていた。

 チャイはホアンロンと取引しようとしていた。しかし彼らにはその気は無く、シャオジェイを呼んであった。
 機関銃を持った素子が現れ、コカイン入りバックを投げ出し、その子を引き取りたいと言う。
 難民に報復を加えるのも止めて貰うと。老板(ラオバン 納谷悟朗)「お前もロウと同じ人種か」「見ての通りよ」 見詰め合う二人。「わかった。行け」
 シャオジェイ達は追おうとするが「止めておけ。敵を知り己を知れば百戦危うからず。この取引は終わった」

 空港のトイレ。
 「ロウはお前に義体化を勧めたり、ましてや命を落としてまで危険な抗争をしろと教えた訳では無いだろう。
お前には勇気も才能もある。だが死んだら何も残らん。今は矜持を仕舞って未来を作れ。じゃあな」
 少年、鏡で自分の顔を見、それまでの怯えた表情が消え、不敵な笑顔になる。

感想:映画「グロリア」へのオマージュと言った所かな。
 どうもチャイの顔が攻殻世界に合わない気がしたが、元々のマンガの絵とも違うから良いか。
 クゼ、難民に汚い商売のやり方を教えていたのね。目的のために手段を選ばず。
 地道で手堅く、政治力を高めるというのが良いと思うけどなあ。
関連サイト
アニヲタ西中★萌える部画像ありんす。

「天使の詩 TRANS PARENT」第18話 ☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:神山健治 作画監督:芝美奈子 絵コンテ:吉原正行 演出:河野利幸

 バトー(大塚明夫)「退廃と復興が共存している街ベルリン。
ここは第三次核大戦と第四次非核大戦の際、二度に渡りミサイル攻撃の標的とされた、
数少ない国際都市のうちの一つだ。
だがゲルマン民族にとって特別な意味を持つこの街は、その都度ドラスティックなまでの復興を繰り返し、
三度、この国の首都として、今またその息吹を取り戻している」
 バトー、金色の天使像の上に姿を現す。

 夜、パン屋の店先。光学迷彩したバトーに向かって犬が吠えている。
 「京レの3003式熱光学迷彩も、犬の嗅覚までは誤魔化せねえか」
 素子「何してるの、バトー。遊んでると痛い目見るわよ」
 「ついな。大体俺ははこういった長時間の監視任務は向かねえんだ。それに、この雪も具合が悪い。
光学迷彩の視認値を上げる」
 「ここまで過酷な監視任務に向いている人間など、そういるもんじゃない」「早いところ終わらせて帰ろうぜ」
 「それとてあと数日中には結論が出る。バトー、もう切るぞ。
いくら暗号通信とはいえ、枝が付かないとは限らない。早く持ち場に戻れよ」
 「分かったよ」バトー、屋根から屋根に飛び、犬、しつこくバトーの方を向いて吠える。
 バトー、天使の像に降り立つ。その前を車椅子の少女が通り過ぎていく。

 会議室。バトー「よく間に合ったな。台湾から直通便があったのか」
 素子「一旦香港に寄ってから、一番早い便を空けさせたわ。
にしても、これほどの大捕物を混成チームで行うとは驚きだな」
 「ああ。俺も課長から任務の内容を聞かされた時はガセネタなんじゃないかと一瞬疑った位さ。
まあだが、天使の羽って言やあ、先進国首脳会談ばかりを標的にしてきた、超大物テロリストだ。
各国に花を持たせるってのが、この作戦形態に落ち着いた一応の理由なんだろうよ」
 「で、私とバトーが名指しで選出。
このタイミングでの国外任務、やはり内庁の推薦があったと思うのが自然だな」
 ローランド(大木民夫)が出てきて説明を始める。画面には男の顔が現れる。名はアンジェリカ。
 全身義体の自称代理商だ。国籍はオランダ。
 この男が単独犯としては史上最大の犠牲者を出したテロリスト、天使の羽だと判明した。
 天使の羽は一握りの先進国がグローバルな意志決定権を独占する事に異議を唱え、
サミットが開催される国の何処かでガラス張りの高層ビルを爆破することを予告。
 爆破時大量のガラス片を降らせる事により多くの犠牲者を出す事から、この名前が付いた。
 捜査当局は爆破されたビルのIRログから、天使の羽の顔を割り出そうとした。
 しかし彼は全身義体により毎回顔を変え、全くの別人になっていた。
 今から二ヶ月前、オランダ人の義体医師が一人の男の義体換装手術の際、
誤って患者を意識不明の状態に陥らせた事から、この男が、
天使の羽ではないかという幾つかの記憶が発見された。
 その時に抽出した記憶の中から、この男が過去に行った爆弾テロについての詳細や、
その都度乗り換えた義体の顔データなどが、次々に出てきた。
 その顔データと同一の人物が、爆破現場のログから全て確認出来た
 。オランダ人医師は、数日間倫理と道徳の狭間で悩んだ末、地元警察に通報した。
 ではなぜ、彼らは来月サミットが行われるリーズではなく、ベルリンに集められたのか。
 捜査当局は、この男の過去の顔データを世界中の空港のIRシステムと照合、その結果、天使の羽は、
爆弾テロを起こす前にここベルリンに立ち寄り、二日前にテーゲル国際空港から現地に向け、
出発するという事実を発見した。
 上海サミットの際には2028年2月17日、モスクワサミットでは2029年11月25日、
そしてパリサミットでは2030年7月13日と、全て二日前だ。
 今回もサミット前にベルリン入りし、数日間ここに滞在する可能性は高い。
 その間に使用する名前義体は、データと変わっていないと思って間違いない。
 これは最初にして最大のチャンスと言うわけだった。

 金色の天使像の上のバトー、又犬に吠えられ、光学迷彩で消える。
 車椅子に乗ったテレジアが現れ、犬をなで、天使像を見上げる。
 テレジアはここ数日、今頃の時間、いつも一人で何処かへ出かけていた。定時連絡の時間。
 ベルリンの各地で光学迷彩で姿を消しながら、監視をしている者達。天使の羽は見つかっていない。

 朝(?)、新聞を買うバトー。ベンチに座って新聞を読む。
 新聞には駅や空港で透明なモンスターを目撃という記事と、
日本の出島でアジア難民らによる自治区宣言という記事がのっている。
 テレジアが現れバトーの方を見る。
 自分の存在が気づかれてるのかと、立ち去る彼女を光学迷彩で消えながら後をつけるバトー。

 教会。
 テレジア(林原めぐみ)「天使様、なぜかしら、メールはもう二週間も前に来ているのに、
どうしてパパは現れないの?」
 「パパ?」下に降り、少女の方に近づく光学迷彩使用のバトー。
 「でも、気配は感じるの。きっと何か別の用事があるのね」テレジアが後ろを振り向き、バトー、隠れる。「誰?」  「勘が鋭いのか」「もしかして」鳩が飛び立ち、少女はため息をつき、教会を出て行く。後とつけるバトー。
 少女は養護施設に入り、車椅子で階段を昇っていく
(車輪が巴状になって三つあり、それで階段を昇っていく。こういうの出来たら良いのに。それとももう出来た?)。 少女は部屋に入り、バトーはその部屋の窓の所に飛び移る。
 そこからは金色の天使像が見え、ここから自分の事を見ていたのかと思うバトー。
 少女、金色の天使像の方を見ながら「天使様、いつもパパには欲しい物なんて無いって言ってきたけど、
今度は欲しいものがあるんだ。
 パパは又違う義体で帰ってくると思うけど、私には」
 テレジア、下から呼ばれて下りていく。バトー、中に入りパソコンを調べる。
 「パパだよ。二週間以内に逢いに行く。いつもの教会で会おう」との音声メール(堀勝之祐)があった。
 具体的な日付は無し。引き出しから日記を見つけチェック。2030年7月12日。夜パパが来た。
 教会の礼拝堂で会う。2029年11月24日。約束通りパパが帰ってきた。一ヶ月早いクリスマス。
 教会の礼拝堂でもらったプレゼントは、カシミアのコート。2028年2月11日。突然パパから連絡があった。
 教会の礼拝堂で会う。プレゼントにミトンをもらった。全部アンジェリカがベルリンを発つ一日前だ。
 そして「義体を変えたパパと会った時、もしパパと分からなかった時の合言葉。
“天使は今日、何をしに行くの?”“ 世界中に天使の羽を降らせに行くよ”」
   
 夜。少女部屋を出る。定時連絡。バトーは少女の部屋の前にいる。
 何故場所を変えたと聞かれ、犬が多いからと答えるバトー。そして移動を始める。
 規定の位置(どっかのドームの上)にいる素子、光学迷彩を解く。少女が養護施設から一人出て行く。

 教会にリボンのついた大きな包みを持った男が入って来、ひざまづいて祈りを捧げる。
 バトー「大勢の罪もない人間を殺してきた事への懺悔か」光学迷彩使用のバトーに押さえ込まれるアンジェリカ。 「自分勝手な思想の為に大勢の人間の命を奪っても娘の父親ではありたいのか?
お前が爆破し、ガラス片を降らせたあの場所にも、プレゼントを待っている子供や母親がいたはずだ。
そういった人達の命を奪ったお前だけが、何食わぬ顔で娘に会えると思ったら大間違いだ。
残念だがもう二度と娘に会うことは出来ないだろう」
 アンジェリカ、娘にプレゼントを渡してくれと頼む。
 バトーがプレゼントの方を見ると、その隙を見て腕に仕掛けていた銃でバトーの方を撃つアンジェリカ。
 素子が現れアンジェリカを殴り、バトーが撃ってアンジェリカを動けなくする。
 素子、アンジェリカに電脳錠をつける。素子はバトーがたるんでいるので視覚素子に枝を付けていたのだ。
 音がし、銃を構える素子達。テレジアが現れる。「パパ?パパなの?今すごい音がしたけど、何があったの?」 テレジア、両手を前に出しながら、戸惑った様子で移動してくる。
 バトー「お前、見えてたんじゃなくて、目が視えなかったのか」「誰?パパ?」車椅子から立ち上がる。
 アンジェリカは娘の方に顔を向けようとするが、声は出せない。「パパよね?私には解るわ」
 椅子につかまりながら近寄ろうとする。「ね、パパ。ワッ!」転ぶ。
 「パパ。怖いよ、返事して。ねえ、そこに居るんでしょ。パパ。天使は今日、何をしに行くの?」
 立ち上がり、バトーの方向に手を伸ばす。「天使は今日、何をしに行くの?」「天使は」「天使は」「天使は」
 テレジア、バトーに触れる。「もう」テレジア、手を引っ込める。「何処にも行かない」

感想:今度は「ベルリン 天使の詩」への明らかなオマージュ。
 グロリアも好きだが、「ベルリン 天使の詩」は特に好きな映画の一つだ。静かで、優しさに溢れている。
 天使の羽が降るシーンは三菱重工爆破事件を思い出す。
 あんな事があり、日本は地震大国なんだが、やっぱりガラス張りのビルは後を絶たない。見栄えがするから。
 ガラスも丈夫になったかな。地震が起きてみないとどういう事になるかわからないし。
 あの手のテロは今の所無いし。しかしテロの危険性はあるのよね。無闇に怖がってもしょうがないけど。
 少女はこれから稀代のテロリストの娘として生きるのかな。犯罪者の親族というのはつらい。
 しかしあの日記、点字じゃないとおかしいんじゃないか。文字を読む機械が出来たか(もう出来てたりして)。
 経済大国と貧乏国との確執は確かにある。なんでもバランスが大事よね。
 ブッシュは自分では信仰深いつもりらしいが、そのわりには弱者へのいたわりが無い。
 まあ、他の経済大国も結構自分勝手だから。それを言うならどこの国もか。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 09
関連サイト
攻殻機動隊PKI-B-Wikiセリフが網羅してあり大変にお便利。
アニヲタ西中★萌える部画像あります。

ちっちゃん俳句「7月の 傷害すなる カッコイイ」

|

« 犬は勘定に入れません | トップページ | 超人シュタイナーの冒険 »

攻殻機動隊 2nd GIG(12) 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45625/5314186

この記事へのトラックバック一覧です: 天使の詩 他:

« 犬は勘定に入れません | トップページ | 超人シュタイナーの冒険 »