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2005年8月

杉の柩

「杉の柩 SAD CYPRESS」名探偵ポアロ(Agatha Christie’s POIROT) 2003年 イギリス ☆☆☆☆
脚本:デビッド・ピリ(David Pirie)  制作:マーガレット・ミッチェル (Margaret Mitchell) 演出:デビッド・ムーア David Moore 撮影:マーティン・フューラー(Martin Fuhrer) 音楽:クリストファー・ガニング(Christopher Gunning) 原作:アガサ・クリスティー(Agatha Christie)

犯人、書いてます。

 エリノア・カーライル(エリザベス・ダーモット・ウォルシュ Elisabeth Dermot Walsh 声:麻生侑里))は二つの殺人事件の容疑者として裁判を受けていた。
 被告は未だに一片の改悛の情も見せていないと言う検事の言葉を聞きながら、彼女は思う。
 「改悛の情?無いわ。…私には無い。悔い改めることなんて。
私はある人が死ねば良いと思い、それを切に願い、計画し、そして命の最後の瞬きを、見つめたけれど…」
 第二の殺人について語る検事。
 「検事が言っているのは正に私がしたかった事、感じた事。今は全てが避けがたい運命だったように思える。
まるで何年も前に始まった事のように。でも、ほんの数ヶ月前の事。始まりは、始まりは幸せに見えた…」

 愛しのフィアンセ、
ロディ(ルパート・ペンリー・ジョーンズ Rupert Penry-Jones 声:寺杣昌紀)といる幸せそうなエレノア。
 今朝届いた変な手紙の事をロディに話す。
 「警告。ある人がハンタベリーのおばさんにゴマをすり、あんたとフィアンセは遺言書から消される。
その人間は雪のようにまっ白に見えるが、あんた達を誤魔化し、おばさんはまもなく次の発作で死ぬ」
 二人は子供の頃、夏あそこで過ごした。おばさんはどちらかに譲りたいと言っていた。
 二人はハンタベリーに行く。

 家政婦のビショップ(Linda Spurrier)に迎えられる二人。
 そこには幼馴染の庭師の娘メアリ・ジェラード(ケリー・ライリー Kelly Reilly 声:岡寛恵 こうまんとへんけんできゃろらいん・びんぐりーを演じるそうです)がいた。
 ドイツ留学から帰ってきたのだ。
 看護婦のホプキンス(フィリス・ローガン Phyllis Logan 声:弥永和子)も来る。
 ローラ・ウェルマン夫人(ダイアナ・クイック Diana Quick 声:中西妙子)は寝たきりで
「早くおいで、死よ。私を杉の柩に横たえておくれ」と笑みを浮かべながら言う(何かの引用ね)。
 エリノアと二人きりになったら、おばさまはエリノアにあまりに愛しすぎてはいけないと忠告する。
 人を愛するというのは幸せな事かと問うエリノアに
「たぶん喜びより悲しみの方が多いわ。でも人は愛無しには生きられない。
誰にしろ、本当に愛した事の無い人は生きたとは言えない」と答えるおばさま。
 部屋を出たエリノアは義理の従兄弟であるロディをよく捕まえられたものだと言う看護婦達の彼女に対する悪口を聞く。
 ロディは美人のメアリと楽しそうに話していた。
 ドクター・ロード(ポール・マクガン Paul McGann 声:田中秀幸 スリーピング・マーダーにも出るらしい)はエリノアの様子をそっと見ていた。
 おばは医者にあたしがもう人生を終わりにしたいと言えば、痛みの無い薬で終わりにすれば良いのにと言う。
 まだ絞首刑になりたくないとロード。ロードはまだ独身だ。エリノアはロードに手紙を見せる。
 ロードはマンベリーの裁判のために滞在しているポアロに手紙を見せる事にする。
 ポアロはハーブティーが好きで、入れ方にも凝ってるそうだ。ポアロ(David Suchet)に手紙を見せるロード。  通りの向こうでは庭師のテッド・ホーリックがメアリに付きまとっていた。筆圧が強い手紙。
 善意を装った悪意だとポアロは断言する。

 看護婦達とおしゃべりをしているメアリ。ニュージーランドのメアリーおばさんから手紙が来たそうだ。
 母の妹でいつも色々送ってくれるそうだ。おばは彼女が生まれる前に移住した。
 ウェルマン夫人に発作が起きる。弁護士を呼んでもらおうとするおば。
 メアリに関する条項を書き換えたいらしい。看護婦のホプキンスがモルヒネを無くしたと騒ぐ。
 夜、エリノアがベットから出て廊下に出ると、メアリとロディがキスをしているのを目撃する。
 そしておばのローラ・ウェルマン夫人が亡くなる。遺言書は無かった。全財産はエリノアの物に。
 エリノアはロディと別れる。
 エリノアはおばの意を汲み、メアリに7000ポンドを差し上げる事にする(7000ポンドって高いの?)。
 遺言書が無い事に驚いたとエリノア。
 オブライエンさんがみんな遺言書を作るものだと言ったので、
メアリはニュージーランドのおばに残すと言う遺言書を作ったそうだ。

 エリノアが散歩している所にポアロが現れる。手紙の事を話すポアロ。
 しかし彼女には手紙の事等どうでも良かった。
 自分が今変だと、村中の噂になっているフィアンセと別れた事を話すエレノア。
 「心の痛み私よーく、わかります。心は孤独な場所です」とポアロ。涙ぐむエリノア。
 メアリが全てメチャクチャにしたとエリノア。「私の願いは、今の私の願いは一つだけ。彼女が死ねばいい」

 エリノアはサンドイッチペーストを買いに行く。サーモンと、カニとエビのを買う。
 魚のペーストは怖いと言うエリノアに、ちゃんとした品物だと店主。
 彼女がサンドイッチを作っていた時、エレベーターが下りて来る。
 看護婦のオブライエン(Marion O’Dwyer)だった。外国にいるはずのロディを村で見かけたと言う。
 エリノア、ホプキンス、メアリの三人でサンドイッチを食べる。
 メアリはサーモンが好きで、エリノアは彼女にサーモンを勧める。他の二人はカニとエビを食べる。
 コーヒーをうっかり買い忘れたので、ホプキンスが紅茶を入れてくれる。エリノアは紅茶を断る。
 エリノアが紅茶を下げてきたら、ホプキンスが口の周りを拭いていた。
 腕に血の跡があったが、バラの棘で引っかいたんだそうだ。
 メアリが出てこず、図書館に行くと彼女は瀕死状態だった。毒物を飲んだのだとホプキンス。
 エリノアは逮捕される。モルヒネのラベルの一部が見つかる。ポアロはエリノアの激情による犯行だと言う。
 ドクター・ロードは彼女はやっていないと言う。ポアロはウェルマン夫人の死にも疑いを抱く。
 実は医者もモルヒネを疑っていた。しかし夫人自身が飲んだ可能性を考え、追求しなかったのだ。
 夫人の遺体を掘り返す。その場にロディがいた。彼は早めに帰国し、メアリにプロポーズしようとしたのだ。
 彼はエリノアがやったとは信じていなかった。夫人の遺体からモルヒネが検出された。
 オブライエンの証言によるとエリノア以外、誰も夫人の寝室には入らなかったそうだ。
 メアリの遺言書はホプキンスとオブライエンが勧めたそうだ。
 メアリは夫人に気に入られていたので、全財産は彼女に行くものと思っていたのだ。
 メアリの親戚はニュージーランドで看護婦をやっているおばだけ。エリノアの死刑が決まる。
 ポアロはホプキンスからメアリ・ジェラードについて聞く。メアリはローラ・ウェルマン夫人の娘だった。
 夫人は不倫の恋をし、身ごもり、生まれた娘を子供のいない庭師夫婦に託したのだ。
 ポアロはテッドとエリノアから話を聞き、ロディとドクター・ロードをウェルマン夫人の屋敷に呼び出す。
 そこで彼が言ったのはまずサーモンのペーストとカニとエビのペーストは食べても区別がつかないという事。
 ホプキンスさんが言った窓の外の影はドクター・ロード。テッドが見ていた。
 ドクター・ロードはエリノアを守りたかったのだ。そしてポアロはオブライエンも呼んでいた。
 オブライエンはウェルマン夫人の寝室に一人でいたのはエリノアだけだと証言したが、
実はオブライエンがお茶のために2,3回部屋の外に出ていた時に、ロディが入っていたりした。
 オブライエンはメアリの出生の秘密も知っていた。そしてポアロはホプキンスと会う。
 いつものようにお茶を勧められる。彼女がとげを刺したと言ったロッジの垣根のバラにはとげが無かった。
 彼女はニュージーランドに住んでいた。彼女の本名はメアリー・ライリー。
 メアリ・ジェラードのニュージーランドのおばさんだ。
 ウェルマン夫人はメアリ・ジェラードの出生の秘密を彼女に手紙で打ち明けたのだった。
 彼女は遺産のためにここに来た。ポアロは見つかったモルヒネのラベルのMが小文字であると指摘する。
 アポモルヒネと言う薬の一部だったのだ。催吐剤。
 毒物を飲んでもすぐこれを注射すれば胃の中の物を全部吐き出せる。お茶に毒を入れたのだ。
 ゲホゲホ苦しそうな咳をするポアロ。注射針を取り出すホプキンス。彼女は又紅茶に毒を入れたのだった。
 しかし咳は芝居で、ポアロは紅茶は嫌いで飲んだ事が無いのだった。
 そして彼はホプキンスの鞄から催吐剤を取っていた。警察が来、彼女は逮捕される。
 ポアロはドクター・ロードを連れて行き、エリノアを助け出す。
 エリノアは拘置所の外に出、ドクター・ロードに迎えられる。

感想:私はあの青年よりドクターの方が好みの男なので、私にとってはハッピーエンド。
 でも、哀れにも殺された犠牲者がいたりするんだが…。ロディも可哀想に…。
 ええ、私はボンクラです。
 最初は素直にエリノアの殺人の話と思い、次に、殺されたおばさんを疑い(なぜ?)、
ニュージーランドのおばさんを疑ったのは最後です。
 前にアガサ・クリスティの遠くにいる御親戚がやって来て、殺人をする話を読んだので…。
 看護婦も結構犯人役で出てくるし…。まあ、名探偵にはなれませんね。
 実際には人一人死んでるからと言って、毒を疑ったりはしないのよね。沢山死んでれば疑うけれど…。

杉の柩
杉の柩
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.31
アガサ・クリスティー著 / 恩地 三保子訳
早川書房 (2004.5)
通常2??3日以内に発送します。

関連サイト
Agatha Christie's Blog
Locoの日記
GREEN VALLEY
Delicious Death

ちっちゃん俳句「公園を 開かせてくれて 冷蔵庫」
「走り出し したんでしょうね 機銃なり」

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怪物の残像

「怪物の残像」MONSTER モンスター CHAPTER45 ☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:筆安一幸 絵コンテ・演出:長崎健司 作画監督:山本善哉 

 ヤン・スーク(菅沼久義)は新署長(堀勝之祐)からグリマーの事を聞かれるが、何も知らないと答える。
 署長は彼を張れと本庁から派遣された特別専任捜査チームに命じる。

 スークはグリマー(田中秀幸)と広場の喫茶店で会う。
 二人は貸し金庫に行く事にし、グリマーは立ち上がり歩き始めるが、その時あの金髪の女性の気配を感じる。
 しかしそれらしい人は見当たらない。
 二人が立ち上がり移動すると、スークを張っていた操作チームの男も移動し、
カフェで新聞を読んでいた男も立ち上がって移動する。
 ヨハンが振り向く。

 貸し金庫には研究論文とカセットテープが入っていた。カセットテープを聞いてみる。「ここはどこだね?」
 「511キンダーハイム」(上村祐翔)子供の声だった。「君の名前は?」「僕の名前はヨハン」
 「君の名字は?…もう一度聞こう。君の名字は何だね?」
 「僕の名前は、オットー。僕の名前は、ハンス。僕の名前はトマス。僕の名前は…」
 「どれが本当の名前なんだい?」
 「昔々ある所に名前の無い怪物がいました。怪物は名前が欲しくて欲しくて、仕方ありませんでした」
 「それは何かの物語かね?」「アンナを待ってた」「アンナって誰だい?」
 「アンナを待ってたんだ、絵本を読みながら」少年は薬物投与を受けて尋問されているとグリマーさん。
 「君のお父さんは?」「知らない」「お母さんは?」「生きてると思う」
 「君はとても優秀な子だ。怖いものとか、無いのかな?君が一番怖いものは何?…では質問を変えよう。
君は人を殺した事があるかね?」
 「たくさん人が死んでた。世界には、アンナと僕、二人だけみたいだった」
 「それはどこだい?…じゃあ質問を戻そう。君が一番怖いものは何?」
 「僕の中の怪物がどんどん大きくなる。バリバリ、グシャグシャ、バキバキ、ゴクン。
バリバリ、グシャグシャ、バキバキ、ゴクン。バリバリ、グシャグシャ、バキバキ、ゴクン。
僕が一番怖いもの、それはね…」
 聞いている内に段々グリマーの様子がおかしくなり、
彼はテープが回っている光景を換気扇が回っている風景を重ね合わせ、思わずテープを止める。
(アニメの表現。原作には無い。工夫し、膨らましてるねアニメ)
 彼は口を押さえ、吐きそうだと椅子に座り込む。聞いても二人には意味が分らないテープ。
 スークはテープを自分で持っている事にする。
 グリマーは張っている連中は自分をマークしてるだろうから、別々に銀行を出ようと言う。
 スークの携帯電話の番号と住所を教えてもらう。

 グリマー、嫌な予感がし、スークの住所、ラノヴァ通りのフラットに向かう。(彼をつけてる気配が無いからだろう)

 スークが自分の部屋のドアを開けるとそこには本庁から派遣された特別専任チームのノヴァック三級刑事(二又一成)とジャンダ三級刑事(小島敏彦)がいた。
 彼らはスークが共和国広場のカフェでグリマーと会い、ブロハースカ銀行へ向かった事を知っていた。
 旧チェコスロバキア秘密警察の大物、カレル・ランケ大佐の写真を示され知ってるだろうと言われる。
 もちろん知らない。スークの銀行口座に今月多額の入金があった。もちろんそんな事はスークは知らなかった。 重い病気で国立クルムロフ病院に入院している母親の話をする刑事達。
 入院費用だけでもずいぶんかかるだろう、母親は夫と別れてから女で一つでスークを育て上げ、
スークも非常に母親思いと言う話をするジャンダ刑事。
 刑事達は部屋を調べたいと言ってくる。ノヴァックが洗面台で薬品とウイスキーボンボンを見つける。
 スークは覚えが無い。「署に戻って話を聞こうか」とジャンダ刑事。
 その前にシャツだけ着替えさせてくれとスークは寝室に行く。硝煙の匂いに気づき、ドアを開けると…。

 グリマー、急いでスークのフラットの階段を昇っていたが、途中で立ち止まってしまう。
 金髪の美しい女性が階段を下りてくる。グリマーの手がガタガタ震える。そのまま通り過ぎていく女。
 グリマーはスークの名を呼び、部屋に駆け込む。二人の刑事が銃殺されていた。

感想:やっぱ、ニナと会って、ニナと自分を重ねているから、女装してるってとこかな。
 彼なら男の格好でも垂らしこめるだろうから…。スーク、気づけよ、グリマーよりおまえに覚えがあるだろうが…。 しかしヨハンはスークに罪を押し付けといて、何で刑事二人を殺すんだ?後でその理由、わかったけ?
 やっぱり、簡単に人殺しをする病にかかってるから?スークを追い詰めて、泳がした方が良いから?

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イルコミュニケーション

「イルコミュニケーション Ill Communication」交響詩篇エウレカセブン 第18話 ☆☆☆
原作:ボンズ 監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 コンセプチュアルデザイン:宮武一貴 美術監督:永井一男 音楽:佐藤直紀 脚本:菅正太郎 絵コンテ・演出:村田和也 作画監督:倉島亜由美

 マスクを付けた、割と重装備でリフレクションフィルムの取り付け作業をしている月光号の面々
(顔は剥き出しだが)。
 金欠なので食事は超薄味の汁のみらしい。
 しかしヒルダがエウレカと子供達連れて買出しに行ったと聞き、
「こってりきますか、ひっさびっさに~」とちょっとなまりが入った声でムーンドギー(宮野真守)が喜ぶと、
ギジェット(水沢史絵)が「でもさっきヒルダさん、固くて日持ちするパンを大量に買えたって喜んでたよ」
とその喜びに水を差す。
 「さっすがー、甘くないな」とストナー(松本保典)。「ども」とマシュー(中村彰男)。
 今日の作業終了という時に、眠りかけてたレントン(三瓶由布子)、尿意を催し、立ちション。
 「デテケー」と言う声が聞こえてくる。ビックリするが、誰もいず、空耳かと思ったら、又聞こえてくる。
 坑道の奥から与圧服のような完全装備の老人ブリタニ(石塚運昇)が歩いてきて
「スカブを汚す奴は、出てけー」と叫ぶ。

 修理が終ったら出て行くと言うハップ(山口太郎)達に「三日だ。三日したら出てけ!」と御老人、
立ち上がって去ろうとする。
 「あんな現場で何発掘すんだか」とつぶやくストナーの声を聞きつけ、
「あのスカブは生きてる!
後3メール、いや2メートルも掘りゃあ、何万ガロンものトラパーの源泉が噴出し、この現場はきっと…!」
と力説し始めるが、ハッと気づいて去っていく。
 あきれる月光号の面々だったが、
タルホ(根谷美智子)が「仲良くしといた方が良いんじゃない。
ヘタすりゃあ、一ヶ月以上一緒にいる事になるかもよ」と言う。
 ハップはニッコリ笑って「だな」とレントンの肩を叩く。(レントンはなごみ系だからな)

 レントン、老人の後を付いていく。老人の住処のドアを叩くが返事無し。
 勝手にドアを開けて入り、「ブリタニさーん!」と呼ぶが返事無し。
 明かりがついている部屋があり、そっちの方へ行こうとするが、ふと壁に坑道の地図があるのに気づく。
 写真が落ちてい拾ってみると、掘り出されたLFOの前に立つ今より若いブリタニと少年の写真だった。
 991/05/05。14年前、レントンが生まれた年。「よくよくしつけがなっちゃいないなあ」とブリタニが現れる。 「すいません。そのお、開いてたんで」
 「開いてたらどこでも入るのかあ」(はい、RPGでは開いてりゃどこにでも入ります、すいません)
 あやまりに来たとレントン。帰れとブリタニ。缶詰の食事。

 ブリタニさん、「やってやる!ああ、やってやるよ!チクショウメ!」と叫びながら、掘削機をガンガン叩いている。 傍らでは月光号の面々が作業をしている。マシュー、レントンに文句言ってきてと命じる。
 レントン頑固ジジイには馴れていると、快く引き受ける。レントン、メカニックの腕を発揮する。感心する面々。

 エウレカ(名塚佳織)と子供達、食事の用意。
 ガンガンうるさい音がしなくなり、「見に行こう。見に行こう!」とメーテル(木川絵理子)。
 「あんたら、まだ作業の途中でしょう」とヒルダ姐さん(浅野まゆみ)。見たいと主張するメーテル。
 「ママに聞いてごらん。ダメだって言うよ」「ママは見たいもんねえ、ね!」「ママはいい。やめとく」
 エウレカの手を引っ張りながら行こうとダダをこねるメーテル。「無理言わないでね」「行くのー!」
 「イヤだったら!」と突然怒り顔になってどなるエウレカ。メーテル泣き始める。
 エウレカがゴメンと言いながら抱きしめようとするが、ヒルダの方に行くメーテル。
 ヒルダ、ママ、疲れてるからあたしと行こうと言う。

 エウレカの体の調子を調べるミーシャ(沢海陽子)。
 エウレカは発掘現場から何らかのストレスを受けてるそうだ。
 「スカブの影響か。それとも…」とホランド(藤原啓治)。
 「ニルヴァーシュ?今の所どちらも可能性があるとしか言えないわ。
ただこれで何日目かしら、この子がニルヴァーシュを離れて過ごすのって」
 「九日、いや十日か」「いずれにせよ初めての事よね。おそらく生まれて初めての経験」

 超薄味のスープしか無く、堅くて日持ちするパンの事をヒルダに聞くストナー。
 「ハニー、パン貰える?」とマシュー。パンは無し。誰か黙って食べたから、犯人が名乗り出るまで当分お預け。 「さっすが。甘くねえなあ」とストナー。
 「ちょっとお、誰ー、名乗り出てやってー。死んじゃうからー。ねえ~」とマシュー。
 食事中のレントン、自分の方を見ているブリタニに気づく。

 ブリタニの家を訪ねるレントン、スープを持って中に入ると堅くて日持ちのするパンが…。
 ちょうど掛け時計が壊れ、レントンが直す。
 器用だなと言われ、じっちゃんがメカニックなので、見よう見まねで出きる様になったとレントン。
 「失言だったようだなあ。…しつけが出来てないなどと」名前を聞かれて、レントン・サーストンと名乗る。
 ブリタニはアクセル・サーストンを知っていた。
 「嬉しい!サーストンと聞いて、アドロック・サーストンと言われなかったのは初めてっす」
 発掘屋にはアクセル・サーストンは有名だった。彼のお眼鏡にかなう物を掘り出せれば、発掘屋の本望なのだ。 じっちゃんに聞かせてやりてえとレントン。
 発掘屋は少なくっていて、そんなふうに言ってくれる人も減っているのだ。
 レントンがまだ修行中の身で帰れないと聞いて、俺もだとブリタニ。
 レントンのに与圧服を貸して、一緒に坑道に行く。着いた先で、ライトを消せとブリタニ。
 ライトを消したら、星のように周りが光始める。沢山のLFOが埋まっている。
 地層の深さからして最古とも言えるLFO達だ。光が消えていく。「死んでいってるんだ」とブリタニ。
 「ここも仕舞いかもしれん」

 リフレクション・フィルムの作業をしているレントン達。
 ウォズ(長島雄一)がレントンにニルヴァーシュを動かしてくれと頼んでくる。
 言われたとおりにニルヴァーシュを動かし、やって来たブリタニに気づいて手を振るレントン。
 ニルヴァーシュを見て顔色が変わるブリタニ。

 いつものようにブリタニにスープを持っていこうとするレントン、エウレカに呼び止められる。
 「ニルヴァーシュは元気?」とエウレカ。
 エウレカはあそこにはいけないのだ(発掘現場に行くと眠っちゃうからか…)。一緒に行こうと誘うレントン。
 仲直りできるチャンスと自分を鼓舞してエウレカに話しかけるレントン。
 しかしエウレカはやっぱり行くのを止めると言う。カンカンという音が聞こえる。
 ブリタニさんだと思い、音のする方に向かうレントン。
 ブリタニはニルヴァーシュのコックピットを開けようと叩いていた。駆け寄ってきたレントンに銃を向けるブリタニ。  一方ジョブス達は軍の無線を傍受して、軍がこちらに来た事を聞いていた。
 エウレカが駆け込んできて、レントンとニルヴァーシュがブリタニに連れて行かれたことを知らせる。
 言い合いをするレントンとブリタニ。息子はニルバーシュをブリタニが掘り当てたと信じると言うブリタニ。
 俺が息子だったらそんなの喜べないとレントン。軍に見つかってしまう。ハッシンダ州軍KLF小隊。
 ホランド達も駆けつける。しかしニルヴァーシュはホランド達が来る前に軍のKLFをやっつけてしまう。 
 軍にゲッコーステイトである事が完全にばれる。レントンを殴るホランド。
 ハップが止めるが、「気にいらねえんだよ。こいつのガキくせえ態度がよオ」とわめくホランド。
 レントンの胸倉を掴み「おまえ、一人でニルヴァーシュを動かせると思って、調子に乗ってねえか」
と言うホランドだが、レントンはあまり反応しない。
 「聞いてるのかよ」と言うホランドに「はあ」と心ここにあらずの反応。
 又殴るホランドだったが、タルホが逆にホランドの頬を引っ叩く。「何すんだよお」
 「人の話し聞いてないのはあんたじゃないよお。今回の事で、この子は何も悪くない」
 何も言い返せないホランド。「ねえ、あんたさあ、いい加減この子に逃げんの止めたらあ」
 ホランド、イスを蹴倒し、ドアを乱暴に閉めて出て行く。
 しかしレントンはホランドに殴られた事はまったく頭に入っていなかった。
 ブリタニさんが発掘を諦めた事の方をずっと考えていた。本当にあの坑道は死んだのだろうか。
 どうして次を掘らなかったのか。俺みたいなガキには分らない事なのか。
 あの人はニルヴァーシュを息子さんに見せて何と言ってもらいたかったのか。
 父さんはなぜアミタドライヴを俺に残したのか。本当に父さんが見つけた物なのか。
 本当に俺が守るべきものなのか。もしもそうじゃなかったとしたら…。
 レントンが部屋で休んでいたらエウレカが来る。ニルヴァーシュを助けてくれて有難うと言いに来たのだ。
 今はレントンがニルヴァーシュを動かすべきだ、私は今何も出来ないから、ニルヴァーシュもそれを望んでいる。 しかしレントンはブリタニその他で頭が一杯で、一人にしてよとエウレカに言い、ドアを閉める。
 ドアの前でしばらくたたずみ、レントンの部屋のドアを蹴るエウレカ。
(エウレカにとっては一大決心で言ってきたんだろうな。でもレントンも心の余裕が無かったから。
コミュニケーションって難しいね。ホランドもエウレカの不調に対する心配をレントンにぶつけたんだろう。
他にも心配の種があるし…。デューイも出てきた事だし、みんなに打ち明けたらどうなのかな。
レントンなら、乗り越えるさ!きっと…)

感想:出るかどうかわからない発掘を続けるより、ニルヴァーシュを掘り当てたんだと言って、
息子に会いに行く方が楽だろう。
 もう年だし…。まあ、無理があるけれど…。光る坑道って、ラピュタ思い出しちゃうよね。

関連サイト
Precious Prize Platz -Annex-
ハリネズミのちょっぴとMemo
今日は何色?
師匠の不定期日記
触れるモノ

ちっちゃん俳句「父親を 迷走したら 迷子かな」

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谷川希紗と見慣れぬ存在

「谷川希紗と見慣れぬ存在」絶対少年 第13話 ☆☆☆☆
監督・絵コンテ:望月智充 シリーズ構成・脚本:伊藤和典 オリジナルキャラクターデザイン:戸部淑 造形デザイン:佐藤眞人 キャラクターデザイン・総作画監督:関根昌之 美術監督:針生勝文 音楽:七瀬光 脚本:川崎美羽 演出・作画監督:今泉賢一

 神奈川県庁前の交差点、信号がみな青になり、大混乱になる。

 公園に一人いる谷川希紗(小林晃子)、ワニみたいなデザインの携帯を持ち、
やはりワニみたいなデザインの髪飾りをつけている(自分で作ったのか?将来アーティストだな)。
 海に面した公園。風が吹き、ハッとしたように携帯を開く。待ちうけも爬虫類系。メールは無し。
 メモリには0、成基、1、まっきー、2、りえぞ~。

 UFOキャッチャーをしている女の子三人組。残念ながらお目当てのクマさんはキャッチ出来なかった。
 行っこうかあと言う友達に「でも今ので動いたから、それいけるかも」と言う大和理絵子(佐土原智子)。
 「無理、これ以上やったら携帯代、ピーンチ」と友達。(背景でジーと言う蛍光灯がおかしくなった時のような音)  ふと見ると、後99回出来るとの表示が…。「ラッキー」と友達。
 「店にとってはアンラッキー」と理絵子(ウワー、わたしもこっちの方も考えちゃう人間だ。おんなじ…)。
 他の機械も99回モードになっちゃてるらしい。「99回も出来るじゃん」と後ろの女に子達も言っている。

 やたらとカップルが一杯な夕方の公園。希紗、立ち上がり、公園を去る。

 又コピー機、
止まんなくなっちゃてると店長(河本邦弘)に訴えているコンビニの店員さん(須加みき)の前を希紗が通り過ぎる。
 監視カメラに映っている杞紗、ジーと言う音。
 サンドとミルク・ティーを買おうとしている希紗だったが、レジもおかしくなり、
どんどん勝手に金額が上がっていく。
 それを見てちょっと顔をしかめる希紗。(彼女も機械をおかしくする連中に興味を持たれているのか)

 ゲーセンにいた三人組、全員クマさんを抱えている。
 理絵子、これからどうするかと友達から聞かれるが、他に気を取られて聞いていなかった。
 猫に気を取られていたのだ。小汚い格好のオカカ婆(よね、絶対)。
 手を出したツインテール友達にうなり声を上げるオカカ婆。
 そんな猫を「こいつ谷川っぽいかも。可愛げが無いツーか、愛想悪いツーか」と言うもう一人のお友達。
 「それ言えてる。あいつってさあ、何考えてるかわかんないよねえ。
いっつも携帯いじっててさあ」とツインテール。
 「あいつ携帯取り上げられたら死んじゃうんじゃない」「言えてる」猫逃げる。
 「追い詰められて逃げるところ、谷川っぽいとか」「結局負け犬。ハッ、ありゃ猫か」
 理絵子「希紗は、谷川はそんなんじゃないよ」「ああ、理絵子、谷川の事、けっこうかばってるんだっけ」
 「ほっとけばいいのに。でないと付け上がるよ」「かばってるとか、そう言う積もり無いけど」
 「ああ、はいはい。で、理絵子はどうするの?」「あたし、ごめん、帰るね」
 去っていく理絵子(背景に、「Merry X’mas」の文字。つまり、年末か)
 「いい子ぶっちゃてさ」
(いや、いい子ぶってるわけじゃなく、本当に悪口言うのも聞くのも耐えられないだけ。言うだけ彼女勇気ある。
私も悪口ダメな口だが、あんなふうにはっきりかばわない可能性の方が高い。
悪口言っちゃう人間の方が世の中渡りやすいんだよな)

 電車に乗っている希紗。携帯が鳴る。りえぞ~から。「今どこ?ちょっと会わない?\\^o^^o^// 理絵子」

 関内駅前。塀に座って、携帯を見ている理絵子。
 希紗が来る。(クマたんを見てちょっと笑うサラリーマン二人組み)階段に場所を変える。希紗、不登校らしい。  「早く出てこないと、ますます来づらくなるよ」と理絵子。
 「希紗、あんたさあ、みんなになんて言われてるか知ってるでしょ」「みんなって」「クラスの子とか」
 「ああ。うん、なんとなく」「くやしくないの。そんなに負けてたらダメじゃん」
 「負けるってゆうより…割とその通りかなって、思うし」
 「希紗!しっかりしなよ。そんなんで良い訳?なんでそんなに自分を貶めるの…なんかほっとけないんだよね。辛いんだったら頼ってよ。たまにはそっちからも連絡しなよ。じゃあね」
(希紗にはうざいだけだろうな。自己評価が低いというのは問題だけど。
具体的な未来目標を与えられれば、学校に行くとは思うが…。目指せ、芸大!とか…)

 海を見ている理絵子、近くを光が飛んでいる。海から光の玉達が上がってくる。飛んでいく光の集団。
 追いかける理絵子。
 オレンジの光と、海から上がった光の集団が戦ってるみたいにみえる
(コミュニケーション取ってるだけかもしれないが)。
 車が側を通った後、光、見えなくなる。通りの向こうにネモ船長のような男、羽鳥次郎がいて、こっちを見ている。 理絵子、駆け去る。

 希紗、電車に乗るのを止めて歩いていく。
 かたわらの植え込みにはオカカ婆が休んでいる(どうしたんだ、オカカ婆は…)。
 ゴミ捨て場からU字型の金属の棒を拾っていく希紗。光の玉が出る。玉の後を歩く希紗。点滅する何かが。
 ラグビーボールのような何か(下にちっちゃな電球が付いている)、希紗が触ると、バッと開き、閉じ、飛び、
落ちる。
 「痛い?苦しい?どうしたい?」と希紗。点滅する何か。マンションの自分の部屋1204に帰る希紗。
 男物の靴とフラットな靴はあるが、誰もいない。オブジェが一杯のすごい部屋に入る希紗。
 ラグビーボールを持ってきた。
 冷蔵庫からソーセージとチーズとヨーグルトと卵を出して、ラグビーボールに出す希紗。
 反応が無く、ポーチ(?)を覗いたら、そこにはいなかった。上のバケツの中にいた。
 ラグビーボールは出された食べ物は食べない。「君、誰?ガソリンとか、電気とか、そうゆう系?」
 ブーンと音を出すラグビーボール。「ブーンって、言うんだね」携帯を開き、成基の文字を見つめる希紗。
 携帯を閉め、「ブンちゃんだ。ブーンって言うから、ブンちゃん」希紗の前に来るブンちゃん。「不思議」
 部屋の中を飛び回るブンちゃん。「みんな死んでる。言葉、わかるの」ブンちゃん、飛んでいく。
 「ウッ、どっちだよ」拾ってきた棒をいじる希紗。ブンちゃん来る。「でも、良かった。さっきより、元気」
 ベットに寄りかかり座っている希紗。メール打ち。
 「1年後の私。…元気ですか。私は相変わらずです。でもないか。今日りえぞ~に怒られた。
学校行ってない事、心配してくれるのはいいんだけど、でも…ウザイ。なんで放っといてくれないかな。
だけど今日、すごい物拾ったよ。…ブンちゃん。覚えてるよね。忘れるはず無いと思う。
ってか、ブンちゃんは一年後の私と一緒に、元気にしてると良いんだけど。1年前の私から」
 メール送信。パソコンに届くメール。卵型のランプに希紗が触ると電気が消える。服を脱いで寝る希紗。
 ブンちゃんはバケツの中。…音に気づいて希紗が目覚めると、ブンちゃんがコツコツと窓にぶつかっている。
 希紗が窓の外を見ると、変な雲のような明かりが…。蜃気楼のよう。みるみる形がはっきりしてくる。
 クロージングアニメに出てくる渦のような形。消える。朝。

感想:「ろっくん、ろっくん、大変だよ」「どうした?」「婆ちゃんが、こんな置手紙を残してどっかへ行っちゃったあ」  「何何。追いかけてヨコハマ、ブルーライト・ヨコハマ、港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコハマ、たそがれ」
 「一体どこに行ったんだろう?」「聞いてなかったのか。横浜だよ。横浜」「そこって何県なの」
 「バカだなあ。横浜県に決まってるだろう」
 「横浜県か。良いなあ。どうしてタルトも連れっててくれなかったのかしら」(アホウは足手まといだから…)
 せっかく全部書いていたのに、なぜ前回は書いてないのか……それは私のポカで見れなかったから………。
 DVD買って書く事に決定…。金はなるべく使わず、貯金していこうと決めたのに……。挫折、はやっ!
 不登校は確かに展開しづらいからな、いじめが無いなら、出たほうが…。悪意にさらされるのは辛いだろうが…。
 オープニングの彼女、人間じゃないと思っていたら、人間だったのね。てっきり妖精関係かと思ってた。
 ブンちゃんもきっと佐藤眞人さんの造形なのね。魅力的。希紗のオブジェ群も魅力的。

絶対少年
絶対少年
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浜崎/達也??〔著〕
メディアワークス (2005.8)
通常2??3日以内に発送します。

関連サイト
JUNK KOLLEKTER画像ありんす。
WEBアニメスタイル 前編WEBアニメスタイル 後編伊藤和典×望月智充インタビュー
師匠の不定期日記画像ありんす
半端は駄目だ
敷守ほむら の けもけも日記

ちっちゃん俳句「兵隊に 装置するのは 原始かな」

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エッジ・オブ・ヘヴン

「エッジ・オブ・ヘヴン」フルメタル・パニック The Second Raid 第6話 ☆☆☆
原作:賀東招二・四季童子 シリーズ構成:賀東招二 キャラクター原案:四季童子 キャラクターデザイン・総作画監督:堀内修 メカデザイン:海老川兼武・渭原敏明 音楽:佐橋俊彦 監督:武本康弘 脚本・絵コンテ・演出:山本弘 作画監督:池田和美

 テスト。相良宗介の席が空席なのを心配げに見る千鳥かなめ(雪野五月)。宗介(関智一)が現れる。

 片目が腫れ上がっているビンセント・ブルーノ(郷田ほづみ)。拷問付き尋問。
 殴られても話さない彼の指を折る。知っている事を話すブルーノ。
 情報を流した相手はアマルガムと名乗っていたそうだ。 

 常盤恭子(木村郁絵)の提案で宗介、美容院に行く。
 しかし彼は無防備な自分に耐えられず、つい美容師に銃を突きつけてしまう。結局かなめが彼の髪を切る。

 夏玉芳(シャ・ユイファン 篠原恵美)と夏玉蘭(シャ・ユイラン 沢城みゆき)、
 アマルガムからゴダールM(?)一機を奪って逃走する。

 宗介が自分の部屋に帰り、パソコンを開くと彼への命令のメールが。
 かなめの護衛をレイスにまかせて、帰還せよとのメール。思わずパソコンを殴って壊してしまう宗介。

感想:宗介はかなめの側に護衛としている。そう、仕事だ。彼は本来、学生ではなく、兵士なのだ。
 しかし今や彼にとって、かなめは特別な女性。かなめにとっても宗介は特別な男性。
 仕事止めて、かなめの側にいるというわけにはいかないんだろうな、アーバレストの事もあるし。
 アーバレストその他、兵器も宗介の恋人よね。
 たぶん国籍の問題もありそうだし、かなめの側にいるのは簡単ではない。
 女としては密入国でも何でも、かなめの側にいるために、宗介には奮闘努力して頂きたいものだが…。

終わるデイ・バイ・デイ 上
賀東 招二著
富士見書房 (2000.11)
通常24時間以内に発送します。
終わるデイ・バイ・デイ 下
賀東 招二著
富士見書房 (2001.4)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
Old Dancer’s BLOG
ヌルいヲタクの深夜アニメ館


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二つの闇

「二つの闇」MONSTER モンスター CHAPTER 44 ☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:齋藤友紀 絵コンテ・演出:高橋敦史 作画監督:あべたくじ

 ヤン・スーク(菅沼久義)はペドロフの元にいた子供達の事情聴取をする。みな、グリマーさんを良い人だと言う。 子供達のリーダー的少年アントニン(石塚理恵)がグリマーさんと会う事をスークに教える。

 アントニン達に会いに来たグリマー(田中秀幸)はアントニンに預けた物を受け取る。スークが現れる。
 スークにゼマン警部を殺したのはあんたかと問われ、わからないと答えるグリマー。
 銃で撃ったのは自分ではないが、拷問されて半分死んでたから覚えていないと。
 グリマーが子供達とサッカーしている様子を見ていたと言うスークに、俺は犯人かと問うグリマー。
 「わからない。この数日間、いろんな人に裏切られた。僕にはもうわからない。何を信じればいいのか」
 「信じられるのは自分だけだ。最後に信じられるのは、あんた自身だ」
 グリマーはペドロフの貸し金庫の鍵をスークに預ける。

 三匹のかえるの看板の前で地元の人(青森伸)の話を聞く天馬賢三(木内秀信)。
 十何年か前に火事があった。
 ここの二階に子連れの女が引っ越してきて、綺麗な女だったが、なんだか陰気で、ほとんど外に出ず、
偽名を使っていた。
 ある日突然黒い車がやって来て、母子を連れ去った。子供は一人で、綺麗な顔だった。
 男の子か女の子かはわからない。そんなところに火事が起きた。連れ去られたはずの子が部屋にいた。
 その子は火事場から助け出された後、行方不明。

 スークはバーで謎の女性(能登麻美子)と会っていた。
 彼女が調べた方が良いと言ってくれたグリマーは犯人では無いと思うとスーク。
 尊敬していたゼマン警部は汚職まみれ、署長と先輩の刑事二人は毒殺され、
そして事件の黒幕と思われるのはチェコスロバキア秘密警察。
 「僕らが暮らしている世界のすぐ隣に、どれだけの闇が広がっているんだ。何も信じられなくなった。
でもグリマーさんは僕に、こう言ったんだ。最後に信じられるのは自分だけだって」
 スークはグリマーからあるものを預かった事を彼女に話す。
 スークは彼女の名前も知らないが、彼女になら何でも話せた
(ヨハンの魔力ね。しかしアニメだと声がニナの声で、どうしてもおかしいわね)。
 バーからの帰り、彼女はスークにグリマーから預かった物の事を聞く。
 それは貸し金庫の鍵で、おそらくペドロフの人体実験のデータか何かが入っている。
 それを聞いた彼女はその事を誰にも話しちゃダメと言う、危険な感じがするからと。
 真剣にスークを心配する彼女を、思わずスークは抱き寄せようとするが、拒絶される。
 彼女はスークにアンナ・リーベルトと言う名前を告げて去る。
 自分の部屋に戻ったアンナ、洗面所に行き、かつらを取る。
 顔を洗って、上げた顔はヨハン(佐々木望)の物だった。(邪悪すぎる笑み…)

感想:ヨハンが女装する意味はあまり無いような…。
 まあ、女の方が相手が油断してくれるし、かく乱の意味はあるか…。
 ただ妹に会って、妹と自分を同一視し、妹の格好をしてみたとか…。
 ただの趣味…、なんせ美しいから、女になった自分に燃えるとか…。
 お話しとしてはサスペンスを盛り上げるためだろうが…。
 嗚呼、スーク、刑事のくせしてしゃべり過ぎ!

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ひぐれのお客

「ひぐれのお客」安房直子 安房直子コレクション2「見知らぬ町ふしぎな村」より ☆☆☆☆

最後まで書いています。

 裏通りにボタンや糸や裏地を売っている小さなお店がありました。そこの主人は山中さんと言いました。
 ある冬のはじめのひぐれどき、めずらしいお客が来ました。まっ黒いマントを着た、まっ黒い猫です。
 マントは上等のカシミヤで、このマントにつける赤い裏地が欲しいのです。
 この猫は寒がりで、ことしの冬は特別寒いと聞き、マントをあつらえたのですが、シベリヤ寒気団が来ると聞き、裏地もつけようと決心したのです。
 裏地は絹、そして赤は赤でもストーブの火の色が欲しいんです。赤い裏地は七種類もありました。
 猫は全ての裏地をちょっとなめました。
 そしてなめた所をにおいをかいでみたり、耳をつけてみたり、そっとさすってみたりしました。
 山中さんも同じようにしてみました。ピンクがかった裏地からはスイトピー畑が浮かびました。
 紫がかった赤からはぶどう酒を感じ、マンドリンの音まで聞こえてきます。
 そして猫が選んだ裏地からは、薪の燃える音がしました。山中さんは猫を夕食に誘いました。
 しかし猫は今夜の夕食のカレーは苦手で、ブイヤベースの時は呼んでくださいと言い店を出て行きました。
 店にはまだまだたくさんの裏地があります。
 どの色も今は静かにねむっていますが、取り出して広げてみれば、
みんなそれぞれの歌と香りを持っているように思われました。
 山中さんはなんだかとても楽しくなってきて、ひとりでいつまでも口笛を吹いてました。

感想:色のイメージが広がって素敵。そうやって深く考えると何でも楽しいなあ。

安房直子コレクション 2
安房 直子作 / 北見 葉胡画
偕成社 (2004.4)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
お薦めの本たち・その3

ちっちゃん俳句 「食い扶持や 悪かったなあ コンセプト」
          「沢山に 捕らわれていた メカニック」

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うるわしきシチリア

「うるわしきシチリア」フルメタル・パニック! The Second Raid 第5話 ☆☆☆☆
原作:賀東招二・四季童子 シリーズ構成:賀東招二 キャラクター原案:四季童子 キャラクターデザイン・総作画監督:堀内修 音楽:佐橋俊彦 監督・コンテ・演出:武本康弘 脚本:志茂文彦 作画監督:池田晶子

 相良宗介(関智一)はいきなり千鳥かなめ(雪野五月)に殴られる。
 彼は見知らぬ車を解体していたのだ、爆弾でも仕掛けられてないかと思って。
 しかしこの車は神楽坂恵理先生(夏樹リオ)の新しい車で、不審車では無かった。
 宗介のケータイが鳴り、「こちらウルズ・セブン」と宗介は出る。ツーとシックスに何かあったらしい。
 「ルート・テンで現地に向かう」と、行ってしまう宗介。明日から中間テストなのだが…。
 神楽坂先生、解体された新車を見て泣き出す。

 ビンセント・ブルーノ(郷田ほづみ)はシチリアに逃れていた。
 ブルーノはマフィアのパーティーで、好みの東洋美女を見つけ、彼女と一室にしけこむ。
 しかしその東洋美女はウルズ・ツーことメリッサ・マオ(根谷美智子)だった。ブルーノは彼女に気絶させられる。 カーテンの影にはクルツ・ウェーバー(三木眞一郎)もいた。二人はブルーノを抱えて逃げる。
 クルツが見張りを全員眠らせたはずだったが、お庭でお楽しみをしようとしていたカップルに出くわし、
見つかってしまう。
 宗介が車で助けに来る。ヘリがピックアップしに来る事に変わったそうだ。
 マオの夜会服を見て、「変わった水着」と言う世間知らずにもほどがある宗介。
 13台の車に追われるが、車が古くて90キロ弱しか出ない。
 この苦境にマオとクルツは裏切り者ブルーノを殺してしまって捨てて、荷を少しでも軽くしようかと思い始めるが、それを聞いた宗介が、男だけでは不十分だから、後部シートの裏の武器もまとめて捨てれば良いと言う。
 そこにはマオとクルツ待望の武器があった。
 メリッサ、ルーフの上に顔を出して立ち上がり(危ないと思うが)、「ロックンロール!」と楽しそうに叫んで、
銃撃戦を始める。
 その様を遠くから見ているゲイツ(大塚芳忠)の部下、それをゲイツに報告する。
 ゲイツ、全員まとめて口を封じろと命令する。

 勉強しながら、恋人に楽しそうに電話している女子を横目で睨むかなめ。
 常盤恭子(木村郁絵)がやって来て、かなめが携帯でおどしたら、宗介がちゃんと来るかもと言う。
 恭子は宗介に電話をかけて、繋がった携帯をかなめに渡す。顔を少し赤らめて電話に出るかなめ。
 宗介、戦闘中の車を運転しながら電話に出ている。
 運転中の携帯は危ないから、一度どっかに止めろとかなめは言うが、
「そうもいかん。止まると追試も受けられなくなる」と宗介は答える(携帯を切れ!)。
 時々、気がついては、気絶させられる可哀想なブルーノ。
 話しがうまく、かみ合わず、最後に「バカ」と言って電話を切るかなめ。
 マフィアを何とか撃退したら、サベージ三台が現れる。ルーフを綺麗に剥ぎ取られ、エンジンもいかれる。
 そこに黒いMナインが現れ、宗介達を助けて去る。

感想:あの黒いMナインはテレサ・テスタロッサ(ゆかな)のお兄様?とか思っていたら、違いますね。
 テレサのお兄様ならきっと良い男との期待は裏切りませんでしたが、悪役なんですね。残念です。
 マオはブルーノの好みをリサーチしてから潜入したんでしょうね。
 せっかくのナイスバディをいつもは楽しめず、残念です。

終わるデイ・バイ・デイ 上
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関連サイト Old Dancer’s BLOGとても詳しいです。 Tolstoiの正直めどい。武器に詳しいです。 いろんなことブルーノのセリフが書いてあります。 甘崎庵別館マガジンについて書いてあります。

ちっちゃん俳句「俳優や 動かしている おとなしく」
「白泉社 寝かされていた ウランかな」
        「作り物 入ってみると 博士なり」

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スカイ・ロック・ゲート

「スカイ・ロック・ゲート」交響詩篇エウレカセブン 第17話 ☆☆☆☆
原作:ボンズ 監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 コンセプチュアルデザイン:宮武一貴 音楽:佐藤直紀 脚本:大野木寛 作画監督:真庭秀明 絵コンテ:もりたけし 演出:原口浩

 傷だらけの月光号。「リフレクション・フィルムの直りは?」とホランド(藤原啓治)。
 「やはりトラパーの泉が枯渇していては直りが遅い」とケンゴウ(大木民夫)。
(トラパー濃度が濃ければ、勝手に直っていくって事?
トラパーの泉ということは、トラパーって掘れる物でもあるの?)
 「いつまでここに腰をすえてなきゃならないんだ。ここの砂まじりのめし、いい加減食い飽きたぜ」
 「このままでは一年以上かかる」「うっ。ああ」とため息のホランド。ケンゴウ「フィルム職人に渡りをつけよう」
 「あいつら、軍の息がかかってるんじゃないのか」「知り合いがいる」「内緒でやってくれそうか」「うん」
 「さればとて、ハップはいい顔をせず、かっ」
(ああ、ケンゴウさんのおひげ立派過ぎ。「このひげにかけて」とかいう決め台詞は吐かないのか。
寝る時は絶対ひげ防護マスクをつけているに違いない)

 難しい顔のハップ(山口太郎)。片眉毛がピクピク。いつもながら毛深い腕を組む。
 それに対するはやはり難しい顔のホランドとケンゴウ。ハップの眉毛ピクピクに対抗するべく、数度まばたき。
 もちろん腕も組んでいる。「で、フィルムは何枚必要なんだっけ」ケンゴウ「最低276ヘキサ」
 「そんなに!いくらかかると思ってるんだ」「おおよそ…」
 「ああ、いいよ。わかってるんだから。…ようするに金が無いんだよ。月光号は飛べないから仕事にならない。
仕事が無いって言うのに食い扶持は減らない。とにかく減っていくのは金だけなんだよ」
 ホランド「だからってこのまま直るのを待ってるわけにもいかないだろう」「そりゃそうだが…」
 「先行投資だと思え!」とここぞとばかりにホランド、カッと目を見開いて、強く言う。「えっ、ああ…。仕方ないか」 タルホ(根谷美智子)「諦めなって」「えっ!」ハップ、女性陣を睨み「当分化粧品、無し!!」「ちょっと!」
 ヒルダ(浅野まゆみ)「それないっしょ!」
 「月光号はただ今より第5次戦闘配備!つまりは金欠モードに入ったんだよ」

 ニルヴァーシュに乗り込むレントン(三瓶由布子)。
 それに連結した車の整備をしているマシュー(中村彰男)、荷物を抱えこみ、
背中を丸めて歩いてくるハップを見て、「持ってやろうか」と言う。
 「さわるな!」とかなりテンパってるハップ。「ハハァ~ン、さては金だな」「とにかく近寄るな」
 レントン、「エウレカー!」と遠くにいるエウレカ(名塚佳織)に向かって呼びかける。
 上目遣いにニルヴァーシュの方を見ていたエウレカ、ちょっと顔を下に向けてから、後ろを向く。
 「どした?」とホランド。「頭痛いの。今日は休ませて」と頭をホランドの胸につける。
 ホランド、しばらくエウレカを心配げに見(もちろん後ろではタルホ姐さんが不機嫌顔)「そうか…」とエウレカの肩に手を置き(後ろではタルホ姐さんが「フン」と言って、そっぽ向いて歩き去る)「エウレカは気分が悪いそうだ!おまえが操縦しろー!」と叫ぶ。
 「はーい」とレントン。

 ハップ、鼻をほじくり、鼻くそをレントンの方に飛ばす。(御婦人方の前では絶対するなよ!野郎は良いか)
 抗議するレントン。「なあ、エウレカ、どうしたんだよ」「知らないっすよ」
 「おまえら、何かあったのかあ。初々しいカップルだと思ってたのになあ。何かあったんだろ」
 「知らないっすよ」と聞き取れない声で言うレントン。
 「はあっ」と聞き取れず、耳に手を当てるハップ「もっとでかい声で言えよ。風で聞こえない」
 「俺にも何だかわかんないんすよー!!」と思い切りでかい声でハップの耳に向かって言う。
 「ウッ、グッ、グッ、ウン」とたじろぐハップ。「ったく。わかりゃ苦労しないつーのー」「女心と秋の空、か」
 「秋ってなんすか」「知らないよ。昔っからそう言うんだ」(四季が無いのか)「はあー」
 ニルヴァーシュが道の石に乗り上げ、車体がはねる。「危ないじゃないか。気をつけろ」
 「コーラリアンに接近したじゃないすか」「えっ」
 「あのちょっと前くらいからかな。なんかずれるんですよね、エウレカと俺」「その前はうまくいってたのか」
 「ええ。まあ。何となく馬が合うって奴」と照れながらレントン。
 「はっ。良いねえ、青春だねえ。で、何か、押し倒したのか」ニルヴァーシュが迷走し始める。
 「あっ、バカ、落ち着けって。…ったく。じゃあキスまでは行ったのか」
 「ゥギギギ、キスゥ!」と顔を真っ赤にして、唇をたこ唇にしながら、ハップの方を向くレントン。
 「おいおい、それもまだかよ」マシュー「男は押しの一手だぜー」のけぞるレントン。
 並走しているストナー(松本保典)、ムーンドギー(宮野真守)、マシューにも聞かれていたのだ。
 「ハップさん、通信機のスイッチ入れてたんすか」
 「あっ、そうだった。いやあ、悪かったなあ」とわざとらしいハップ。「そりゃないっすよぉ」
 マシュー「レントン、男は攻めて攻めて攻めまくらなきゃなあ」
 ストナー「ヒルダの尻に敷かれてる奴が言っても説得力無いだろう」「男の包容力って言って欲しいなあ」
 「包容力ってのは、毎日ゴメンねって謝る事かあ」
 「あのなあ」(ヒルダ姐さんの尻に敷かれるのは幸せな事です)ハップ「まっ、結局あれ、女心と秋の空だ」
 「それ、さっき聞きましたぁ」「男は細かいこと気にするなって」

 寝ているエウレカ。心配そうに見ている、モーリス(根谷美智子)、メーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)。 あの夢の中のレントンを思い出すエウレカ。
 「僕、思うんだ。君ともう結構ずっと一緒にいるのに、僕、君の事、君の気持ち、全然わかってない。
もっと僕わかりたいんだ、君の事。だって…」
 モーリスがエウレカにかぶさって、心配そうに覗いている。メーテル「ママー、大丈夫?」
 エウレカ、モーリスの頭をなでながら「うん、ごめんね、寝てばかりいて。何?」
 リンク「ヒルダが呼んでる。お洗濯、手伝ってって」「うん。わかったわ」
 …洗濯物を干し、乾いた洗濯物をたたむヒルダ達。
 靴下を畳もうとしているメーテルに、三つ折りにして、口を広げてクルンと入れるやり方を教えるヒルダ。
 上手く出来ないメーテル。リンクが代わりにやろうとするが、メーテルはあくまで自分でやりたがる。
 なぜニルヴァーシュにのらないのか、エウレカに聞くヒルダ。
 「ニルヴァーシュの機嫌が悪いの。レントンが乗らないと。私じゃダメなの」
 「なんかさあ、ニルヴァーシュを女友達って考えるとすごくしっくり来るんだけど。
親友だった女友達に彼氏が出来るとさあ、なんとなくその子との間がうまく行かなくなるじゃない。
なんか彼氏に友達取られちゃったみたいでさ」
 「わからないわ」「一種のやきもちよ」「やきもち?」笑って「そんなの感じたの生まれて初めてって顔してるよ」
 「うん」
 「あっ、もう、時々あんたがわからなくなるよね。
でもさあ、考えた方が良いよぉ、そのやきもちがどっちに向いてるか」
 「えっ」 「ニルヴァーシュに向いてるのか、レントンに向いてるのかって事」メーテル、やっと出きる。
 リンクも出来た。驚いた表情のエウレカ。沈んだ感じで下をうつむく。

 鉱山の中。きのこ状の土地の端。柵がある。ホランドとタルホ。タルホ「ねえ」「何だ」
 「いつまでこうしてるつもり?」「いつまでって…二人っきりはいやなのか」…「わかってるくせに」
 「別に逃げてるわけじゃないぜ」「どうだか」「しょうがねえだろう!月光号がこんな状態なんだからよぉ」
 「じゃあどうするの。直ったらどうするの。直ったらどこまで逃げる気」顔をしかめるホランド。突然、音が響く。
 まだこの奥に鉱脈があると信じている発掘屋が出す音。

 フィルム職人の工場についたケンゴウ一行。ケンゴウはエドモンドを呼ぶが誰も見当たらない。
 機械はほこりをかぶっている。布の塊が動き、中から酒瓶抱えた男が出てくる。エドモンドは去年死んだそうだ。 ケンゴウは男の名を呼ぶ。ニール(森田順平)。男はケンゴウに見覚えが無いらしい。
 ケンゴウ、ニールの頭に水をかける。ニールはエドモンドの息子だった。
 エドモンドは貧乏にあえいだあげく、絶望病で死んだ。「金はある」とケンゴウ。
 ねぎろうとするハップから無理矢理金の包みを奪い取り、全部ニールにやる。職工は逃げてしまっていた。
 ケンゴウが我らが手伝うと言う。抗議しようとするマシュー達を睨みつけるケンゴウ。皆何も言えなくなる。
 機械だってずっと使ってないとニール。「怖いのか」とケンゴウ。
 「そりゃあどういう意味だ。いくら酒びたりでも、腕は衰えていねえぞ」と腕を突き出す。
 ニッと笑ったケンゴウ、その腕を掴んで立たせる。「ならば、その腕前を見せてもらおうか」「あぁっ」
 「商談成立だな」(ケンゴウ、男だ!)

 オーラ・デ・プンカの谷(?)。スカイフィッシュを集めなければならない。
 ニールが持ってきたつるはしみたいなのに、コンパクドライブを差し込んでいる。
 皆に酒を飲ませ、音楽を流すニール。ストナーの好みの音楽ではないらしい。
 突然異様にはしゃぐムーンドギー。ウーロン茶しか飲んでないらしいが…。
 二ールによるとスカイフィッシュはコンパクドライブの側で楽しい気分でいる人に寄って来るそうだ。
 レントン、スカイフィッシュを一匹発見。ニール、他の奴らを鼓舞。皆も無理矢理盛り上げる。
 どんどん来るスカイフィッシュ。
 「36番、一発芸やりまーす」と少しなまりが入っているムーンドギー、耳を押さえて「ギョウザ」と言う。
 一気にテンションが下がるみんな、コップを落とすニール、ため息をつくケンゴウ。
(おかしいじゃないか、みんなー!私は笑ったぞ。確かに少し寒い芸だが…)
 「まずい」とニール、「もっと飲め!盛り上がれー!」
 それをニルヴァーシュの上から見ているレントン「好きにしてって感じ」

 木の下で沈んだ顔のエウレカ。ギジェット(水沢史絵)が声をかける。子供達も遠くから心配して見ていた。
 「あの子達あたしを避けてるみたいだし」「そりゃそうでしょ」「えっ」「楽しくなさそうな人の側には誰も来ないって」 目を見開くエウレカ。「スマイル、スマイル。ね」「うん」
 エウレカ、穏やかな顔になる。(ニルヴァーシュにも通じるんだな、この話)

 酒瓶やビール缶がころがっっている。出来上がった感のある一行。
 それをはたから見ながらレントン「ようは楽しいこと考えりゃ良いんでしょう」
 エウレカの笑顔を思い出し、顔を赤くする(ああ、単純って素晴らしい)
 アミタドライブが反応し、でかいスカイフィッシュが現れる。しかしニール以外はみな役立たずと成り果てていた。 「俺やります!」とレントン、ニルヴァーシュを起動する。スカイフィッシュ、なかなか手ごわい。
 スカイフィッシュに睨まれて、衝撃を受けるレントン。ニール「ボケッとするな!後ろだ!」
 後ろから三体のスカイフィッシュが飛んできて攻撃を受けるニルヴァーシュ、リフから落ちる。
 同時にカップを落とすエウレカ。「レントン」気を失っているレントンに「レントン!」というエウレカの声が聞こえる。 目を覚ますレントン。再びリフに乗るニルヴァーシュ。レントン、スカイフィッシュを無事ゲットする。
 「このまま工房に運べば良いんだなあ」とマーシュ。「ああ、だがそっから先は俺1人の仕事だ」
 「一人じゃ大変だろう。俺らも手伝うよ」「ふん。プロの仕事に素人の手は必要ないさ」
 ニールのプロの仕事という言葉にじっちゃんを思い出すレントン。夜遅くまで頑張るニール。

 地方軍に転属の7名を除き、全て元の部下を集めることが出来たデューイ(辻谷耕史)。
 デューイは皆の崇敬を集めているみたいだ。大佐となったデューイ。
 「アゲハ構想」を見ながら「くだらん、まったく、くだらんな」とデューイ。
 「賢人会議は、いまだにその真意を知らずにいるのですか」とドミニク(山崎樹範)。
 「このような物を見せるだけで、半端な知識を持つ者は騒ぎ出す」とふところに手を入れ、ナイフを取り出す。   「我々が存在する社会とはその程度のものだ。いつまでたっても自分を正義として疑わない者など…」
ナイフを「アゲハ構想」に突き立てる
「死を迎えればよい。
私はこの社会の欺瞞を暴きだし、世界を真実をもって再び人類へ、この星の主として君臨させようと思う。
英雄アドロック・サーストンがなしえなかった事を、そう、セカンド・サマー・オブ・ラブをだ」
(それって多くの人が死ぬって事よね。危険思想…)

 リフレクション・フィルムが出来上がる。ニールは工場を閉めるんだそうだ。
 軍の注文が去年からパッタリ無くなったそうだ。

 帰り着くケンゴウ一行。「綺麗ね」とエウレカがフィルムを持ったレントンに話しかける。「これ、綺麗」
 「うん。でも、スカイフィッシュから作るかと思うと、ちょっと可哀想だけどね」
 「でも、でも綺麗だわ」と笑顔を見せるエウレカ。

感想:あんなに大きなスカイフィッシュがいるのか。驚きー。
 しかしムーンドギーがあんなに天然にはしゃいでいても来ず、レントンのエウレカへの恋心だけで、
すぐに来るスカイフィッシュ。
 もしかしてムーンドギー、無理してる…。
 確かにスカイフィッシュで作るのかと思うと、フィルムに向かって拝みたくなる。





交響詩篇エウレカセブン 1
BONES??原作 / 片岡/人生??漫画 / 近藤/一馬??漫画
角川書店 (2005.7)
通常2??3日以内に発送します。

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月山的○○劇場激しいネタバレコメントが…。
バーングラウンド画像あります
日々感想題名について

ちっちゃん俳句「高齢を 組織されたし 不相応」
    「聖堂に 行ってしまうが 研究所」
         「ガラス瓶 混乱すれば 婦人なり」
         「パトリック 命じられるに 主教なり」

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フルーツバスケット 15

「フルーツバスケット 15」高屋奈月 ☆☆☆

 草摩由希が初めて慊人に会った時、涙が流れた。優しげな顔の幼い慊人。
 『会いたかった、会いたくなかった。抱きしめたい、逃げだしたい。愛しくて、憎らしい』
 物の怪憑きの者は皆、初めて慊人に会った時、涙を流した。慊人はある日、捩れた。
 ふすまに墨を塗りたくりながら、「この世は、僕の世界は真っ暗だ。
だったら部屋もそれにふさわしい色にしなくちゃダメだよね」
 「由希も由希もまっ暗だ。僕と君はいつも一緒なんだから君もまっ暗じゃなきゃダメだ。
一緒じゃないと不公平だろ?。…違う…。違う、一緒なんかじゃない…っ。僕はいらない存在なんかじゃない…っ」 「僕は選ばれた存在で必要とされる存在で。居るべきだからここに存在(い)る!!
おまえと一緒なんかじゃない!!おまえは僕の玩具(おもちゃ)なんだよ。おまえの母親が僕にくれたんだ。
ははっ、おまえ、捨てられたも同然なんだよ」
 「そろそろ気づけよ、バカ。鼠は嫌われ者なんだよ。誰も、誰もおまえなんか気にかけない。
僕がいなくちゃ、僕がかまってやらなきゃ、おまえが存在(い)る価値なんて無いんだよ!!」
 母は会いに来なかった。他の十二支(なかま)と口をきいた事もなかった。
 兄と言われる人とすら言葉を交わした事がなかった。猫憑きの子が外にいると聞いて、外に出てみた。
 憎しみの言葉をぶつけられた。由希の両親は豪遊三昧。鼠は格が違い、もらえる額や役職が違った。
 小学校で初めて友達が出来たが、鼠になってしまい、友達からその記憶が除かれてしまった。
 歩いていたら誰かの帽子が飛ばされて、目の前に落ちてきた。猫憑きの夾のだった。
 夾は由希から帽子を受け取らなかった。体の具合が悪くなった。
 慊人「死んじゃうの?由希。ねぇ、死ぬの?…つまんないね」
 ゆるゆると、弱っていくのは躯(からだ)か、心か…。両親は旅行中で見舞いに来ず、兄は無関心だった。
 慊人「夾って…猫憑きの夾の母親ってさ、自殺してるんだよ。表向きは事故死になってるけど、自殺だよ。
遺書まがいのモノも残ってたらしいし。
“側にいるのが辛くなった”とか、“せめて、鼠憑きの子で生まれていたら少しは倖(しあわ)せだったろうか”とか。夾(あいつ)は由希を恨んでる。だって、夾(あいつ)、葬式の席で父親に“由希を殺して、俺も死んでやる”って。
そうそう…、牛憑きの潑春も由希の事、嫌(いや)だって、由希(ネズミ)のせいで自分は笑い者だからって。
…由希って本当に嫌われ者なんだね」
 『あの子(夾)のかなしさをぼくは知らない。何も知らない。
ぼくがこの世から本当にいなくなったら、そのかなしさも少しは消えてなくなるんだろうか。
いなくなったら、初めて役に立てるんだろうか。
世界は暗く、嫌われて、必要とされないなら、今、ここにいるぼくに、意味なんて何も無い』
 心のどこかが弾け、由希は夾の帽子をかぶって、目的も無く外に飛び出す。
 そうして辿り着いた場所に透の母親がいた。
 彼女はかわいいボンボンをつけた娘がいなくなったと警察に訴えていた。
 由希はボンボンをつけた子に覚えがあった。戻ってみると、そこにいた。
 由希が母親に知らせに行こうかと思い、歩き出すと、ついて来た。
 『今、あの子の世界はぼくに託されてる。もう迷子にならないよう、必死にぼくを追いかけてくる。
頼ってる、ぼくを。ぼくを、必要としてくれる』
 無事に着き、由希は帽子を透の頭にかぶせる。
 『この世は、光に包まれた世界なんかじゃない。でも、それだけじゃない。暗闇だけじゃない。
それだけじゃないんだ』

 文化祭に向けて、劇の練習。
 配役ミスはぬぐえず、熱く燃える女、木之下南は話をキャストに合わせて変更
(フレキシブルだな、南。将来は敏腕プロデューサーか、売れっ子脚本家か)。
 由希が王子役で無いのが不満な山岸。しかし倉伎真知は由希は王子らしくないと言う。

 文化祭、当日。
 杞紗と一緒に来た燈路、杞紗を潑春に抱き上げられ、
『耐えろ、オレ…っ。ここで怒ったらいつまでたっても男になれないっ。
余裕だ、余裕をみせつけろ…!!』と自分と戦う。
 劇が始まる。かなり改変された無茶苦茶なシンデレラ。みな私情丸出し。
 夾の王子が靴の持ち主を見つける場。
 花島咲演じるシンデレラのセリフ「ずぅっと…そうやって自分を誤魔化しながら生きていくつもり…?
お城の中で、お城の中に閉じ込められて、死ぬまで…」
 「だったらなんだよ。それで誰かに迷惑かけんのかよ。どうなろうが俺の勝…」
 透が「私は、私はそんなの…、そんな…の…」と急に言う。
(劇としてはありえないぐらい現状と重なってるから…)。
 劇終わり、夾の師匠、藉真が現れ、花ちゃん、完璧に猫をかぶって対応する。 夾、恐怖に震える。
 由希、真知がいじめられている所に遭遇。
 真鍋翔が対策を講じている間、由希がへたに出てくのも何なので、ひどくならないように見張る。
 真知は由希を王子じゃないと言った事で責めを受けていた。
 由希の事をどうおもっているのかときかれ「…天然の人。それから心細そうにする人…。
たくさんの人間(ひと)に囲まれてても、“王子”って呼ばれてても、心細そう…」と真知は言う。
 ちょっと赤くなる由希。
 一方夾は、もしかしたらと思いながら、『そんなハズない。そんなコト、思う自分を許さない』と考えるのだった
(最後のセリフ、夾よね透も?)

感想:由希は夾が思うほど恵まれてはいなかったのね。
 DV問題も、身体的な虐待より心理的な虐待の方が後々まで響くそうで…。
 慊人にもゆがむ理由はあるんだが…。人に当たるのは不幸が広がるばかりだから、どうにかしないと。
 由希は真知と結ばれるのか。今の段階ではその想像は早いか。
(花ちゃんは師匠と結ばれるのか…。いえ、師匠は良い男だと私も思います。)

ちっちゃん俳句 「外相を 引っ張っていき 油かな」
          「工場を 確認すなる 蛇口かな」

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グロテスク

「グロテスク」桐野夏生 ☆☆☆☆☆

最後まで書いています。

第一章 子供想像図 
 わたしは男の人を見るたびに、この人とわたしが子供を作ったら、いったいどんな子供が生まれてくるのだろう、とつい想像してしまいます。
 私の父はポーランド系スイス人、母は日本人です。
 わたしは東洋系の顔ですが、妹は怪物的な美貌で、日本でも外国でも驚嘆の見られました。
 父も母も美しくはありません。ユリコは売春婦として殺されました。
 そしてわたしの同級生佐藤和恵もユリコを殺した人間に殺されたらしいです。
 和恵は昼間は堅い会社に勤め、夜は売春してたのでした。
 わたしはユリコを嫌いで、子供の時、寒い中、山小屋の外に置き去りにしたこともあります。
 ユリコは近所のジョンソン夫婦の山荘に泊まりました。ジョンソンはジュード・ロウ似のハンサムでした。
 父は事業に失敗し、スイスに母とユリコを連れて帰りました。私は母方の祖父の家に置いてもらいました。

第二章 裸子植物群
 わたしはQ女子高に入りまいした。
 そこは初等部、中等部、高等部、大学と一貫教育で、初等部からの人間は豊か家の子ばかりで、
彼らはサラリーマンの子を仲間に入れませんでした。
 就職するのは恥。彼ら主流に入るにはものすごく綺麗でなければなりません。
 和恵は高等部から入った人間で、美しくなければ入れないチアガール部に入ろうとして、
すったもんだしたあげく、やはりお金がかかるアイススケート部に入りました。
 ミツルは中等部からの人間で、学年トップでした。私はミツルと親しくなりました。
 母が自殺し、ユリコが日本に帰ってくる事になりました。
 父親は弟の会社に勤めていましたが、そこの若いトルコ人をはらませていました。
 わたしはユリコと暮らす事を拒絶しました。和恵が自分の誕生日にわたしを家に誘いました。
 和恵は本当は学年トップのミツルを誘いたかったのですが、彼女はもう帰っていました。
 和恵の父親は威張りくさり、吝嗇家で、わたしに和恵と付き合うなと云いました。
 ユリコはジョンソン夫婦の家に住む事になり、Q女子高にうかりました。現代。
 私はジョンソンと別れたマサミさんからユリコの手記を預かりました。

第三章 生まれついての娼婦-<ユリコの手記>
 私は子供の時からジョンソンと危うい関係だった。しかし私の最初の男は叔父のカールだった。
 日本に帰り、ジョンソンの家で暮らすことになり、マサミの意向でQ学園中等部の帰国女子枠を受験する。
 私の試験の成績は悪かったが、生物の木島に気に入られて、入る。私はチアガール部から誘いを受ける。
 そして木島の息子に出会い、彼は私の売春のマネージャーになる。
 私の学校での商売は姉に密告されて、私は学校を中退する。ジョンソンとの情事もマサミにばれる。
 私は年を取るにつれて醜くなり、街に立って売春するようになる。同じように街に立っていた佐藤和恵に出会う。 私にはジョンソンとの間に息子がいる。息子はジョンソンが育てている。私には息子は要らない。

第四章 愛なき世界
 Q女子高。わたしは和恵から相談されました。ユリコといつも一緒にいる木島高志を好きだと言うのです。
 わたしは彼女の恋情をあおり、彼女は痛々しいくらいお洒落をしました。
 わたしは彼女が痩せたらもっとみっともなくなると思い、少し体重を絞った方が良いと言ってやりました。
 わたしの祖父はミツルの母親とつきあい、それがきっかけでわたしはミツルと絶交する事になりました。
 和恵はわたしのアドバイスどおり、木島にラブレターを書き、
わたしはその手紙が和恵の父親に渡るようにしました。

第五章 私のやった悪いこと-<張(チャン)の上申書>
 私、張哲鐘は四川省の山の中に生まれた。
 私の家は客家で、村の連中に家を建てる事を許されず、洞窟住まいを余儀なくされた。
 妹の美君に縁談が来た。妹は兄弟も見惚れるほど美人だった。
 私も美男な方で、日本ではよく「柏原崇」に似ていると言われた。
 妹は結納金を使って、一緒に広州に行こうと言う。
 列車はその手の人間で一杯で、トイレはいち早くやくざ達に取られ
、トイレを使うには金を払わねばならなかった。
 妹はそのやくざと行ってしまう。私は肉体労働をして働いた。
 ある日、妹が働いているはずのホテルに行くと妹はいず、代わりに私は中の客に呼ばれる。
 その女、露珍はスイートに住んでいて、私はその女の年下の恋人になる。
 ホテルのプールで私は娼婦をしている妹と再会する。露珍の金を取って、妹と逃げる。
 美君は日本に行く途中、船から落ちて水死する。私は平田百合子に出会い、殺してしまった。

第六章 発酵と腐敗
 わたしはチャンが書いた上申書の写しを読み、顔が良いという彼の顔を見るために、公判に行きました。
 ずんぐりとしてはげかかった、丸顔の団子鼻でした。わたしはそこでミツルに出会いました。
 彼女はある宗教団体に入信して幹部に上り詰め、その宗教団体がテロを起こし、服役しているはずでした。
 夫はおそらく極刑。
 ミツルの母親はわたしの祖父がボケたとわかったら、祖父を捨て、
その悔いの為にその宗教団体に入ったのでした。
 ミツルは木島先生と文通していて、その手紙をわたしに渡しました。
 わたしは手紙を返すために次の公判に行きました。そこで木島高志と出会いました。
 太った木島は美少年を連れていました。ユリコの息子の百合雄でした。
 ジョンソンはアメリカに帰りましたが、百合雄は日本に残ることにしたのでした。
 百合雄は生まれつき目が見えませんでした。
 百合雄はパソコンを欲しがり、わたしは買ってあげると言い、百合雄はわたしのところに来ました。
 ミツルが家にやってきて木島先生と結婚する事にしたと言いました。
 そして木島高志の元に届いたという和恵の日記を残していきました。

第七章 肉体地蔵-<和恵の日記>
 あたしは昼は年収一千万で最大手の建築会社で働きながら、夜は娼婦をしていた。
 一番の売れっ子が盗みをしていたと嘘のチクリをした事がばれ、あたしはホテトルを止めさせられ、
地蔵前に立った。
 そこにいた右のお乳がないマルボロ婆さんはあたしにその場所をゆずった。
 ユリコに出会い、あたしのいない間はこの場所を彼女に貸す事にする。チャンに出会う。売春する。
 ある日チャンがユリコの鎖をつけていた。殺してと言ったから殺したとチャン。
 妹も殺してと言ったので殺したそうだ。
 彼と一緒に暮らしていたドラゴンによるとチャンはジジイと兄貴、妹の婚約者を殺して、妹に娼婦をやらせ、
ヤクザと麻薬の取引をやっていたそうだ。
 アタシはチャンに3千円で春を売る。

最終章 彼方の滝音
 わたしは永遠の処女。祖父が死に、パソコンを買ってやらないわたしに百合雄が街に立ったら言う。
 円山町の地蔵前に二人で立つが、百合雄だけが売れていく。わたしの初めての客が現れる。

感想:このミス上位だから読んだんだけど、ホントはあまり読みたくはなかった。
 上位を読むと決めている私が悪いんだが…。
 アニメの感想を読むと鬱展開がイヤとか書いている方がいるけれど、これがホントの鬱話し。
 山岸涼子さんの短編に似てるけど、あそこまで突き放してはいないかな。皆、かなり醜いが…。
 やっぱわたしが一番醜いかな。
 まあ、確かに綺麗過ぎる妹を持つのはきついが、妹もそのせいで母に受け入れられず、結構きついのよね。
 やたらと騒がれるし…。でも醜くなっても結構さばさばしてる妹。ずっと顔にこだわる姉。
 ミツルもQ校でのいじめによって、人生が歪み、和恵となると悲惨極まりない。
 拒食症の醜いやせすぎの体、濃すぎる化粧、精神的に明らかにおかしい。
 わたしは百合雄を崇拝しているが、百合雄も結構あなどれない性格。
 彼は木島といた方が良かったんじゃないか、木島はホモだけど。木島の方がお金持ちだ。
 わたしもチャンもすごく嘘つき。しかし文章力があり、読ませます。
 女の書くきつい話は、本当にきつくて、がっくりきます。
 Q女子校のような学校、作者が取材したら、本当にあったとか…。
 ちょっと間違えたエリート意識ってホントにあるらしいし、信じられんが、エリート階級もそれなりに醜いな。
他の方の感想を読んで:やっぱこれ、良い作品。 他の方の感想が面白いから。
 いや何の感想も無くたって、面白い本は面白い本なんだが。
 総合職として一流企業で働きながら、売春しちゃうって、わからないでもない。
 頑張ったって駄目なものは駄目なんだけど、その理不尽さにがっくり来るだろう。
 売春って人とふかー~く関わる職業だしね。強迫観念は怖いな。
 最近一番の能力ってめげない能力なんじゃないかと思う。
 ユリコはセックスが好きと言ってるが、彼女だって両親からちゃんとした愛情がもらえず、
幼い頃から男達のその手の視線を感じて、歪んじゃったんだろう。
 彼女が一番悪意が少ない感じ。

関連サイト
On Off and Beyond
Straight Shooter
三太・ケンチク・日記
夜明けの曳航

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オポジット・ヴュー

「オポジット・ヴュー Opposite View」交響詩篇エウレカセブン 第16話 ☆☆☆
原作:ボンズ 監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインメカニックデザイン:河森正治 コンセプチュアルデザイン:宮武一貴 音楽:佐藤直紀 脚本:小中千昭 絵コンテ・演出:山本紗代

 月光号を修理するため閉鎖された遺跡発掘現場に身を隠す。
 気難しい表情で発掘現場を見つめるホランド(藤原啓治)。「落ち着かない?」とミーシャ(沢海陽子)。
 「軍管轄エリアだからな。巡視がふいに来るかもしれない」「それだけじゃあ、無いでしょ」
 マシュー(中村彰男)とハップ(山口太郎)、レントン(三瓶由布子)連れて探索に行くつもり。

 エウレカ(名塚佳織)と並んで座りながら、沈黙状態で気まずいレントン。
 「ねえ」とエウレカに話しかけるが完璧無視される。
 「僕の方が君よりニルヴァーシュにうまく乗れたの、そんなにショックだった?」何の反応も無し。
 「僕もさあ、自分でも結構不思議って言うのぉ。けど、乗れちゃったんだよネエ。これって才能?ナイナイ!
けど、案外僕の方がニルヴァーシュとの相性って良いのかもしんないとかさあ。
って言うか、ニルヴァーシュは君より僕の方が良いって言ってんのかも…。なんてぇ、ナイナイナイ!」
 ハップ達がレントンを呼ぶ。

 エウレカの前で遊びまわるモーリス(根谷美智子)、メーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)。
 エウレカ、いきなり力が抜けたかのようにひざを突く。まぶたが重くなる。遊びまわる子供達。
 部品を使って何かの構造物群を作っている子供達。スカイフッシュの絵をエウレカに見せるモーリス。
 「何だか、とっても眠たいの」一瞬、子供達の顔に変わって、レントンの心配そうな顔が目の前に見える。
 ぐったりと座り込むエウレカ。
(この場が遺跡発掘現場だから、この星の生命体がエウレカに語りかけたのかな。幻覚が入ってるよね)

 1人探索するレントン。
 ムーンドギー(宮野真守)とギジェット(水沢史絵)のラブシーンごとき場面を見て、とっさに隠れる。
 汗かきながら盗み見するレントン。いびきのような音。ムーンドギーの耳にささやきかけているギジエット。
 後ずさるレントン。(こっからもう、幻覚見ていたのかな、レントン)明かりがつく。
 暗闇の中のきのこのような大地を見て「半端ねえすよ、これは」と言うレントン。
(あのきのこがスカブというのかな)
 上の方を見て、「なんなんだ、これ」

 「電源は生きてたみたいだなあ」とホランド。「この泉はほんとに枯れたのかしらねえ」とミーシャ。
 「掘ってる頃に生身でこんなとこいたら、俺達はみな頭がおかしくなってる」
 「もうとっくにおかしいじゃない。
今は当たり前のように私達は掘り出したLFOを使って空を舞い、人殺しの道具に使っている。
どうしてLFOが人の形をしているのか、考えた事ある?」
 「俺が波に乗っている時には、いつだってその事を考えてるさ。
アドロックなら、その質問に答えられたのかもしれないが」
 子供達が来る。エウレカはお昼寝中だそうだ。
 胎児の形にまるまって寝ているエウレカ。
(泉って、コンパクドライヴの元でも掘ってたのかな。
そしてそれが強い時は、エウレカやレントンでなくても、影響を受ける。
LFOがなぜ、人の形をしているのか、そういえば考えた事無い。人間と同じルーツを持ってるのかな)

 レントン、明かりがついた建物を見つける。

 アネモネ(小清水亜美)、痛い痛いと暴れている。
 ドミニク(山崎樹範)がやって来て、アネモネをおさえようとする。アネモネに殴られる。
 彼女の肩をつかみ、「おとなしくしろ、アネモネ」と言うと、アネモネはドミニクの首を咬む。
 「少しは我慢を覚えろ。薬に耐性がついたら、よりいっそう苦しむのは君なんだぞ」

 マシュー、疲れた顔ででかいジャバラホースを運んでいる。
 ハップを見つけ「食いもんあったか」ときくが、首を振られる。
 音がして、そっちの方を向くと、上半身裸で、今起きたようなムーンドギーが。
 両手を頭の上にあげ、踊りのように首を振る
(横には寝ているギジェット。さっきのは幻覚ではなく、二人とも遺跡の毒にやられたのか)

 建物の中のレントン。使っているかのように綺麗な建物の中。トイレを使って、建物内を探索。
 みずみずしいリンゴ。冷蔵庫には食べ物が一杯。冷蔵庫のピザをレンジで暖め、食べるレントン。
 「やばいっす。こんなとこで寝ぼけたら、一体どれほどの不幸に見舞われるか」眠ってしまう。
 夢の中で建物に住み、生活してる人々を見るレントン。
 目がさめても多数の人々のささやき声のようなものが聞こえる。
 「やばいって感じすか。勝手に食って、すいませんって謝るんですか。いや、僕、ほら、子供だしね」
 スカイフィッシュが沢山飛んでいる。

 アネモネはドミニクに注射を打たれる。

 走るアネモネを見るレントン。スカイフィッシュもアネモネも消え、声も消える。スカイフィッシュが一匹飛ぶ。
 スカイフィッシュについていくレントン。明るい所に集まっているスカイフィッシュ。
 スカイフィッシュが外に飛んでいく。
 光溢れる世界、飛びながら時間が止まったように動かないスカイフィッシュ、ひざまづいているエウレカ。
 本物のエウレカは寝ながら、苦しそうに眼球を動かしている。
 座っているエウレカに「エウレカ、来てたんだ。あのさあ、さっき僕、君に、その、あやまらなきゃって…。
そんなつもり無かったんだけど、エウレカ、傷つけちゃったかなって。
…僕もさあ、機械の気持ちがわかるって言ったよね。そんなの当たり前じゃないって君は言った。
同じだって嬉しかった。でも、違うんだ。僕は機械の気持ちがわかる気がするだけ。
勝手にそう思い込んでるだけかもしれない。
けど、君は、たぶん、本当にニルヴァーシュと気持ちが通じ合ってるんだね。
僕、思うんだ、君ともう結構ずっと一緒にいるのに、僕、君の事、君の気持ち、全然わかってない。
もっと僕わかりたいんだ、君の事。だって…」
 エウレカのまぶたが下がってくる。「んっ、あのさあ、そこまでシカトすんのって、どうなの?」
 エウレカ、目をつむる。「ねえ、どうしたのさあ。エウレカ?」エウレカはゆっくり瞬きをしていた。
 その様を見てコーラリアンの中での出来事を思い出すレントン。エウレカが天井を見上げる。恐怖に見開く目。
 レントンも見上げる。黒く染まる空間。ジ・エンドのような凶悪な顔が天井から出てくる。
 ジ・エンドぽっいものの鉤爪がエウレカに伸び、レントンが止めろと叫ぶと、
ジ・エンドらしき物から突然血の如き物が噴出す。
 ジ・エンドらしき物の顔の下から整った人の様な顔が(アネモネか)。その顔の目が凶悪に開く。
 アネモネが目をつむり、両手で頭をおさえながら苦しんでいる。
 ジ・エンドっぽい物の鉤爪がエウレカを襲うとし、レントンはそれを止めようと、相手を殴ろうとし、
エウレカの顔が天井から出てくるものの呪縛から解き放たれたかのように、恐怖とは別の表情になり、
レントンはニルヴァーシュの如き物に変化し、天井から出てきた物を殴る。
 ニルヴァーシュのような物が、天井から出てきた物を押さえつけ、天井に押し返し、
アネモネのような悲鳴が聞こえ、エウレカもそれと同時に頭を抑えて悲鳴をあげる。
 天井から出てきた物も、床から出てきた物も、天井の向こうに消える。レントンが天井から落ちてくる。

 地面の上にうつぶせに寝ているレントンを見つけるマシューとハップ。

 レントン、いまだ座り込んでいるエウレカにあやまろうと近寄る。「ここにいるとね…」「えっ」
 「このほらあなにいるとね、わたし眠くなっちゃうの」
 「そう。…あの、さあ。…さっき、僕、君に、そのう、あやまらないといけないと思って…」
 「その話は、もうさっき聞いた」「だよねえ!…えっ」

感想:ここにあったものは、大量にあれば、どの人間も影響を受ける。
 ムーンドギーやギジェットも影響を受けた感じだが…。
 コーラリアンと縁が深いから、レントンやエウレカはより影響を受けるのか。アネモネの体の弱さは何のせい。
 アネモネはあの苦しみの中、眠ると、エウレカやレントンと波長があっちゃうのかな。
 エウレカと同調してるのかな。
 あの建物とその中で生活していた人達は、ものすごく昔この星に住んでいた、人と同じ種族の者達の残響か。
ニルヴァーシュ type ZERO
交響詩篇エウレカセブン トランスモデル ターミナスTypeR909
交響詩篇エウレカセブン EPISODE1 BOX
交響詩篇エウレカセブン 3
エウレカセブン TR:1 NEW WAVE (DVD-VIDEO同梱) 特典 ゲーム版コミック付き
交響詩篇エウレカセブン (1)
関連サイト
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蒼穹のぺうげおっと

ちっちゃん俳句「暗号に 歓迎したら 危うから」

 

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あの日 昭和20年の記憶 7月編

「あの日 昭和20年の記憶 7月編」

7月2日 猿谷要さん(81 アメリカ史学者)北海道西春別にあった陸軍の飛行場で教官を務めていた。一人、5,6人を受け持って、午前中に一人30分同乗して訓練した。四人目にプロペラが飛んでしまった。松根油のせい。ガソリンに松根油を今日は10パーセント、次の日は20パセントというふうに、混ぜながらテストパイロットしていた。自分一人で飛んでみた。いつプロペラが止まるか分からないから飛行場の上だけ飛んでいた。松根油だけでは飛べない。四人目の訓練になった。幌をかぶせる装置が後ろの席にだけあって、雲の中に入った状態での飛行訓練だったので、前方の席に乗っていた。後で考えてみると離陸の時にポツンを変な音が一回した。普段の旋回地点に来ても高度があまり上がっていない。おかしいなと思ったらスーと止まってしまった。よし後は俺がやるぞと自分が運転した。一生懸命操作したがプロペラはブルブルン、ブルブルンと鳴る程度。その内下から原始林がウワッと盛り上がってきて、僕は眼鏡をはずして、何故なら眼鏡をしたままガシャッとゆくと目が危ないから、ガラスの破片で。激突する瞬間に操縦桿を倒す。真っ直ぐ行くとお腹付いちゃうから。ハッと気が付いたら、川のほとりで、すずらんがびっしりだった。翼が高い所に引っかかっていて、川の向こうに胴体の後ろ半分がかかっていた。うまい事二回ショックで、緩衝しながらガシャッといったのだ。それでも僕は気絶した。

山田風太郎の日記「日本のこの大危局に追いこんだのは青白き理屈屋にあらず、理屈を頭から食わず嫌いにする連中なり。日本人はもう少し、理屈っぽくならねばならず、物事の解剖、総合、批判などがお互いに理屈とは感じられなくなるまでにならねばならぬと痛感しきりなり。かかる習慣が長き歴史の間に科学精神を養うなり。今となってあわてて「天才教育」などやるは無益無意味にしてばかげたことなり。」

7月3日 天皇、木戸内大臣にソ連による和平仲介について聴取
食糧配給基準量一割削減を決定 主食、一日一人、二合一尺に
横須賀市で燃料用アルコールを盗んで飲んだ11人が死亡

加藤武さん(76 俳優)東京麻布中学校の四年生だった。三年生の時から授業は無く、勤労動員の日々を送っていた。大井町の三菱重工で働いていた。流れ作業で私達は歯車にやすりをかける作業だった。ちっとも流れていかなかった。一週間前に一生懸命やすりをかけた歯車が積んであって埃をかぶっていた。ある日ここから一歩も出ちゃいけないとものものしくなった。戦車のキャタピラにすごい浮き輪がずっーと付いていた。水陸両用戦車だそうだ。浮かぶとは思えなかった。新しい仕事が来た青梅の寺にある防空壕堀りだった。兵隊さんと一緒だったが、老兵ばかりだった。

 漫談家、徳川夢声の日記「先月の代用食配給は十八日分もあったと言う。すると三度三度米を食ってると十二日分しか飯は無かったことになる。今朝の放送を聴いてると、今後益々代用食が幅を利かすことになるらしい。甘藷蔓の粉だの、桑葉の粉だの、甘藷からアルコール用澱粉を抜きさった残りの粉だの、矢鱈に粉を食わされるらしい。日本のジリ貧状態は、家庭面にも鋭く反映している。」

7月4日 米政府、日本への原爆使用に関して英国の同意を確認

馬場あき子さん(77 歌人)4月13日の東京空襲で高田馬場の家を焼け出された。家族三人で知り合いの家に間借りしていた。小さい道を一つ隔てた所に焼け残った家があったので、お婆ちゃんと息子と嫁さんと暮らしている家に入れてもらって八畳間を一つ頂いてそこで親子三人で暮らした。そのお婆ちゃんとは顔見知りだったんですけど、お互いの事だし、お婆ちゃんも、もうそこまでいくと疎開、田舎に帰りたくなっていますから、喜んで、頼もしいから一緒に暮らしてくれるの嬉しいと言って入れてくれたんです。主食は配給になるけど、副食の配給はほとんど無し。お腹が空いた時は紐でお腹を縛って空腹を我慢する。本を読む事によって空腹を忘れる。焼けた家の跡を耕して色んな物を植えて、まずはおイモね。そのおイモもね、金時とかそんな上等の物じゃないの。金時とかおいらんというような種類のおイモはなかなか収穫が悪いのでね、農林一号とか農林二号とかすぐと大きくなるおイモを植えて、ただまずいのね、甘みは少ないしビチャビチャだしね。だけどお腹の足しにはなるわけ。そういうおイモを植えて、後イモに続いてカボチャね。みんな疎開しちゃっていなくなってるから、畑は見渡す限り使い放題だった。イモ畑、カボチャ畑、きゅうり畑、ナス畑。父は田舎の人なので、農耕の経験があるからそういうのがうまくて、近所、隣の人を指導して畑を作ってました。カボチャなんか一杯獲れた。カボチャは翌年の三月くらいまで取っとけるので、天井まで沢山積んで、それが三畳の部屋に一杯あると、嗚呼頼もしいなあ、これで飢えなくてすむなあ。千葉の手賀沼まで行って釣りをした。なまずとか鯉とか、それから一番大きな雷魚ってのがいた。なるべく雷魚を釣りたいので餌を一生懸命工夫した。なけなしの闇でもって金時イモを買って、ふかしてつくと、とっても粘りが出て、農林一号では釣れないので、金時イモは人間が食べるためではなく、魚に食べさせるために買って、それに虫のさなぎの粉とか、そういう動物性の粉を混ぜてつき合わせてお団子にする。雷魚は大体50センチ。一人では引っ張り上げられない。父と二人で釣った。棒で頭を叩いて、脳震盪を起こさせる。鯉はよく脳震盪を起こしてくれてそのまま家に持って帰るまで寝ている。雷魚は撲殺しないと、電車で暴れると大変だから。我々は雷魚の料理が最も好きで、私はてんぷらに揚げたのが好きでした。余ったら又それを甘辛く煮付けたり、これはおいしいもので、戦中戦後最も愛した料理。

7月6日 岡村喬生さん(73 オペラ歌手)旭川に近い比布(ぴっぷ)村の農家に勤労動員。月に一遍、塩ガレイが配給された。おかみさんは食べなかった。子供が出来た。おっぱいが出ない。ミルクは無い。死んだ。乳房を叩いて「これが悪い、これが悪い」って言って、蜜柑箱に入れて野辺の送りをした。

当時医学生だった、作家、山田風太郎が長野県飯田で記した日記「この地方は午後十時以後は絶対消燈たり。一寸の灯も外に洩るるときは、戸外より叫び、叱り、はては電球をも持ち去る騒ぎなり。田舎にては敵機通過後通報出ずること多しときけばこれも無理はなし。その上わが借りたる部屋は中二階の七畳という奇怪なる部屋にして、電燈もなし。迂闊にも来るまでこのことに気づかざりき。されば夜は闇中無聊に苦しむ。」

7月7日 柳宗民(78 園芸研究家) 栃木県佐野の農事試験場でさつまいも増産の研究をしていた。味よりも収量が大事。栃木県に合う品種を栃木県の奨励品種として出していた。全国的に作られていたのに沖縄100号というのがあった。皮が赤っぽく中少し薄い黄色。非常に大きくなって多収穫。より多収穫のに茨城1号というのがあった。見た目は綺麗で、皮は真っ赤、切ると中はまっ白。水っぽくて全然おいしくない。アルコールの原料用として開発されたもの。沖縄100号は土地によっては結構おいしいものが獲れる時もあったが、茨城1号はどこで作ってもまずい。当時アレを食べた方はアレでさつまいも懲りちゃったという方が多い。

元陸軍大将 真崎甚三郎の日記「山崎十時ニ来訪、山崎ハ近時特攻隊ノ青年将校ヨリ血書ノ嘆願書ノ如キモノ瀕々ト呈出セラル、此ノ背后ニ何者カアラザルヤト、予曰ク、之に就テモ予ハ知ラズ、恐クハ背后ニハ何者モナカラン、第一線ニテハ現首脳者ヲ信用シアラズ、此ノ首脳者ニテハ戦勝困難ト考ヘアルヲ以テ動(やや)モスレバ特攻者ノ者ニテ特攻ガ内部ニ向ヒ行ハルル危険ハアラント。」

7月8日 東郷外相、近衛文麿元首相にソビエトへの特使を依頼。
横浜地検、ジャガイモを盗んだ男を撲殺した自警団員に起訴猶予の処分。
東京都、雑草の食べ方講習会を始める。

坂本長利さん(75 俳優)島根県の出雲駅で国鉄の保線員として働いていた。貨物置場に人間の形をした荷物が二つあった。それがかすかに動く。コーヒー袋みたいなのがかぶさっていて、下を見たら大きな鎖があって、それで繋がっていた。助役にアレはなんですかときいたら、米軍の捕虜だと言う。棒でつついてみたかった。爆撃で寸断された鉄道の復旧のために空襲直後の姫路に行った。焼け野が原で何にもなかったが、姫路城だけがちゃんと残っていた。壁の無い旅館に泊まった。その頃焼け跡に強盗が出没すると言う噂が流れていた。時々誰かがタカッタカッタカッタカッタカと走った。誰かが呼ぶ。それでも足音は消えない。一発銃声がする。したらパタッと前に倒れる音がした。

7月9日 鈴木首相と東郷外相、近衛元首相のソビエト派遣について会談。
外交顧問の有田八郎、至急終戦の意見書を天皇に提出。

7月13日 「讀賣報知新聞」よく噛み一日ニ食 空腹感消す青松葉

伊藤京子さん(78 声楽家)東京音楽学校の三年生だった。静岡県富士の印刷工場に勤労動員されていた。満州国とか朝鮮国とかの軍票、所謂紙幣、お札を検査する、印刷がちゃんとしてるかしてないかを検査する仕事を私達寄宿舎生はしていた。工場の寮にいたが、食事の量は少ない。お腹がすく。サツマイモ二本、ガリガリとした芋。冠水イモだ。すいとん、メリケン粉のおだんごが入ってるだけまだ良い。友達と4,5人で近所の農家に行って、カボチャなんかをわけてもらった。富士の麓は米軍の戦闘機の通り道だった。毎日のように空襲にみまわれた。毎日のように駿河湾からものすごい数の飛行機が来る。機銃掃射があった。必ずサイレンが鳴って、防空壕に入る。富士山の麓だからでしょうか、水が沸いてくるんでしょうか、膝上ぐらいまで水につかる。郷里に帰った方も多かった。みんなが帰るから寄宿舎は寂しかった、食べ物は無いし。静岡県の掛川が郷里なのだが、父に手紙でみんなが帰るから私もうちへ帰りたいと書いた。父から葉書が来まして、非常に簡単な文面で、「おまえが希望して入った学校だ。そこで死ねば本望じゃないか。帰ってくるな。父」と書いてあった。

7月14日 仏文学者 渡辺一夫の日記 「全国民は固き決意と共に、百年でも二百年でも戦争をする覚悟だ、とラジオが絶叫している。結構なことだ!我国が栄え、世界の進歩に貢献すればよいと僕は願っていた。だがこの願いは否認され、嘲笑され、圧殺された。学校もいづれ辞職せねばなるまい。埃にまみれ、荒れはてた書庫に茫然と坐す。この書物もいずれ灰となる。何ものかを築かんとして購ったこれらの書物はすべて、無に等しい。」

7月15日 漫談家、徳川夢声の日記「農耕隊の兵士というものに始めて接する。朝鮮から遙々と連れて来られて、この信州の山奥で開墾をやらされ、甘藷つくりをやらされている、彼等の気もちが私には分る気がする。給与でも好ければだが、酷いものだそうだ。中には脱走して、山深く隠れて出て来ないのがあるという、-一年も立て籠っていれば、日本はペシャンコになり、朝鮮は独立し、自分は自由の身となるであろう、などと考えるらしい。」

7月17日 赤瀬川隼(73 作家)大分の中学2年生。昭和20年のこの日未明、大分の街はB29およそ130機に襲われた。昔のお城の中に、天守閣は無かったんですが、県庁の建物があって、それが燃えてると友達が知らせに来た。すぐ近くだったので、友達を見に行った。城壁が真っ赤に燃えている。時代物の映画で見る落城だった。めらめら真ん中から炎が上がって、火勢が強いから風が起きる。恐ろしかった。しばらく見て戻ってみたら親父から怒られた。翌朝、生垣の所に不発弾が一発落ちてた。焼夷弾だった。小振りのマグロみたいな感じ。暗緑色の、落ちて半分地下にめり込んでいる。七校の学生が動員されていて、すぐ近くの航空廠に働きに来てて、休暇か休み時間かなんかでうちに遊びに来た。焼夷弾を見て、これ、何とかしようと言って、サッサッサと頭から信管を抜いちゃって、油脂を取り出して、お風呂沸かしましょうと言って。今のように石油があるわけじゃなし、どっかから枯れ木とか薪とか集めてきて、それで火をつけて、それがもつ間だけしかお湯は沸かないけど、それすらもう無いから、あんまりお風呂に入った記憶って無いんだけど、焼夷弾でたちまち沸いた。8人家族だったが、みんなが入ってもバンバン火がついてた。

7月19日 早乙女勝元さん(73 作家)東京向島の国民学校2年生だった。この頃B29は東京の上空で大量の宣伝ビラを撒いていた。そのビラを拾うと指が腐って落ちる毒物がついているという宣伝はかなり流布されていた。最初のうちは怖々落ちているビラを覗いてみていたが、毒がついてないみたいなので拾ってみた。大本営発表以外の状況が分るような気がして、ビラが落ちてればただちに拾って家に持ち帰る。学童勤労報国隊として鉄工所に動員され手榴弾を作っていた。働いている日本人の労務者はとにかくだらけてました。毎日のようにエロ話とエロ唄と、それから闇の鉄製品を作る。砂場の端っこの方にお釜の型を作ったり、ナイフの型を作ったり、くぎ抜きなんかも出来る。そういう型を作っちゃあ、流し込んで、そういうのを鞄に隠し持っちゃあ、工場を出て闇で売る。肝心要の生産品よりも闇で売る方が大っぴらです。

作家、高見順の日記「戦災で保険金をたんまり貰った連中が、金を持っていても、しようがない、飲んでしまえと、事実、口に出してそう言って、毎日、なんにもしないで国民酒場へやってくる。国民酒場を次から次へと、飲み漁っている。顔触れは、決まっている。そういう「顔」が、おとなしく行列を作って待っている人々の前に、いざとなると割り込んで来る。そこで、喧嘩がはじまる。与太者のようなのも出現してきた。「戦う国民という気がしません」と橋本君は嘆いた。

7月22日 戸川昌子(74 作家・歌手)5月25日の空襲で東京青山の家を焼け出され、母と二人、東京の銀行頭取の屋敷で住み込み家政婦をしていた。その当時、良いおうちの奥様方ってのはみんな疎開なさっていて、女手が少ないから家政婦さんが欲しいという事はあったんですね。非常にケチだった。ご飯を炊くと、うちの母がお釜に少し残っているのを手で取ってちっちゃなおにぎりを私のためにとってくれた。おかずは何も無い。住み込みなので配給は無い。そこのおうちも配給を受けていない。私達に回ってくるものは何も無かった。坊ちゃん二人と頭取さん、その方達がうちの母が一生懸命作った食事を、とても楽しげに家族団らん風に召し上がっている。朝晩そうっと見ると、トーストから目玉焼きから、新鮮なお野菜はあるし、ソーセージみたいなのもあるし、満足って顔で召し上がってらっしゃいました。大きな普通のふすまに鍵が三つ位かかっていて、うちの母に見ちゃだめと言われていたが、見たら、砂糖からハチミツから無い物は無い、お膳に並んでたのより、もっとすごい、バターから何からかにから、現在をしのぐ位の物がホントに入ってたの。屋敷の庭では野菜を作っていた。昼になるとそれをじーっと見て、おいしいだろうなあとうちの母親に言った。夜中になってそーっと行って、母は目立たない盗みをした。トマトとかきゅうりとか。私に食べさせてくれた。


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泣き出しそうな田菜へ走れ

「泣き出しそうな田菜へ走れ」絶対少年 第11話 ☆☆☆☆☆
監督:望月智充 シリーズ構成・脚本:伊藤和典 オリジナルキャラクターデザイン:戸部淑 造形デザイン:佐藤眞人 キャラクターデザイン・総作画監督:関根昌之 美術監督:針生勝文 音楽:七瀬光 アニメーション制作:亜細亜堂 絵コンテ:田辺修 演出:木村隆一 作画監督:堀内博之

 想い出。
 ぽんちょ姿の幼い逢沢歩(並木のり子)、
貧しい着物姿のわっくん(竹内順子)に腕をつかまれ「そっちに行ったら、だめだし」と言われる。
 二人でかくれんぼ。
 わっくん、ちょっと笑って後ろで腕を振り消え、「みっけ!」と歩が指差しわっくんのいた方に行くと、
歩の後ろにぴったりついて歩く。
 気がついてびっくりする歩、笑うわっくん。「何処の子?」両手を上げて「ここ!」
 「ここ?」と歩も両手をあげながら周りを見る。「こんなとこ?」わっくんの姿を見て「変な格好」「あっ、変?」
 ……わっくんが歩のぽんちょをつかんで下を向いている。「もうここ来ちゃいけないって」「いけなくないっ」
 「怒られる」わっくん、歩のぽんちょをつかんだまま、座り込む。「ここじゃなきゃ良い?」「うん、ここじゃなきゃ」
 「うん!じゃ約束!あむ」
 今。「あっ。それで三度目か」(豊永利行)

 神酒所で雨宿りしている海野潮音(清水愛 朝顔柄の浴衣 朝顔の髪留め 花を髪に飾り、綺麗にアップ)と鏑木拓馬(加瀬康之)。
 潮音、自分が見た変な物を拓馬に話そうとするが、バカにされそうなので止める。

 大きな木の下でひざを抱えている歩とわっくん。「あれが最初の約束だったんだね」「うん」
 過去。 「ここじゃなきゃ良い?」「うん、ここじゃなきゃ」
 「うん!じゃ約束!あむ、山の上の方。ずーっと上。川に橋があって。待ってるし!そこで遊ぼ」
 現代。 「ずっと待ってたんだ」「うん」「僕が変な格好って言ったから、僕と同じぽんちょを着て、待ってたんだ」
 「うん」 「ずっと、ずっと、忘れないで、待っててくれたんだね」「うん」…「ごめん」わっくん、そっぽを向く。
 「ごめんなさい」「めっ。知らない」過去。「めっ!あむ、遊ぶから。帰るの、めっ。わっくん、待ってるし」
 母親に無理矢理、車に乗せられる幼い歩。見送る父。「だめ!行くの!待ってるしー!」
 現代 「すっかり忘れてた。わっくんと約束した次の日、急に帰る事になって」
 わっくん、立ち上がり、「あむ、又帰る、いなくなる、めっ」ふくれ顔で振り向いて、「待ってるの、やだしっ」
 ちょっと涙声。

 猫おどりのコンテスト始まる(エントリー・ナンバー1番、肉球エンジェルス!(竹本英史))。
 猫おどりの出演者控え所。深山美玖(斎藤千和)を心配する美佳ねえ(鈴木真仁)。
 「全然平気だ」とあまり平気そうじゃない美玖。「なら、もっかい振り、合わせとこうか」
 「美玖、いける?」と美紀(三橋加奈子)。「逢沢歩、見に来るかもしんないしな。やっとくか」「誰、それ」
 「美紀ねえもそういうお年頃って事ですな」と怪しい笑顔で美玖。
 「違う!何、言ってんのお!」と妙に力を入れて言う美紀。
 「ほ、ほおお」と両手を頬に当て、からかい顔で美紀を見る美佳ねえ。
(素直に認められないのか。まあ、確かに難しいな。美玖の恋する乙女姿も想像しにくいが…。
案外、早めに、堅実な男を見つけてきたりして)。

 「あむ、一緒に行こう。行ったらずっと遊べるし」「でも、帰れない?」「遊ぶの、いや」
 「わっくんを待たせた間だけ向こうへ行くってのは?」わっくん、歩のひざに置いた手に手を重ね「来る?」
 歩、立ち上がり、わっくんの手を握りながら微笑んで、わっくんと反対側に顔を向けながら
「お祭りだよ。お祭り、行ってみない?」
 わっくん、とまどった顔で歩を見ている。「ここのお祭り初めてなんだ。行こうよ」わっくんの方に顔を向ける。
 阪倉亮介(斉藤恭央)、頭屋の森の前に来る。覗き込んだら、歩とわっくんが並んで歩いてくる。「あれ、何?」  「何じゃねえよ。様子見てきてくれって美玖に言われてよ。てか、お前何してんの?」「うん。ちょっと」
 わっくんが歩の後ろに隠れようとする。「大丈夫。何もしないから」「誰と話してんだ?」「わっくん」「はあぁ!」
 「わかんないなら、いい」「何だよ、それ。えっ」亮介、透明なわっくんが何となく見える。
 「河童?」
(亮介、河童をわかっていない疑惑浮上。どう見れば河童に見えるんだ?
もしかして、昔見たのも河童じゃないのに、川にいるわけわかんないものだから河童と思い込んでたりして…)
 亮介、歩の後ろについていきながら、透明な何かに触ろうとする。「止めて」と歩。

 猫おどりコンテスト。エントリー・ナンバー6番、「キティ・マックス」の踊り終わる。
 「集中しろ」と堂丸史郎(西前忠久)に叱られる須河原晶(松本美和)、ジャングルジムに座り、
ボールペンを口にくわえながら、舞台にそっぽを向いている。
 次は「ラブラブまねき猫団」の皆さんだ。学校のプールの所にいる潮音と拓馬。
 自分が見た物の事を拓馬に話したらしい。「まあ、自分で見ない事には何とも言えないな」と拓馬。
 「たぶん、歩も見てると思うんだけど」と潮音が言うと、拓馬の顔つきがけわしくなる。
 わっくんと手をつなぎ、露店の間を歩く歩。
 後ろを歩いていた亮介が「よお、待てよ。俺、金魚すくいの手伝いやってんだ。やってけよ、おごるぜ」
(わりと良い奴)
 「いや、いい」「やってー。あむ、やってー」とわっくん。「うん、じゃあ」「笑子さん」「おお」(松本吉朗)
 「こいつ、俺の客っす」
 「あら、まあ!特別な紫のポイの人?」と亮介が紫のポイを歩に渡そうとしているのを見て言う笑子さん。
 笑子さんにそう言われ、微妙に手を下げる歩。
 「いや、違いますって!ただのダチですよ、ダチ」と亮介。
(紫のポイの人って、紫のバラの人みたい。歩はただのダチよね。まあ、からかったんだろう)
 わっくんは嬉しそうに金魚を見て「これ、これ欲しい」と歩におねだり。「わかった」と優しい笑顔の歩。

 砂防ダムから水がどんどん流れている。粗大ゴミがいっぱいある所。
 不法投棄をしようとしている家族、トラックに積んだ沢山のゴミを落とそうとしている。
 沢山の光が出現して驚く。(精霊のお怒りか…) 
 わっくん、何かを感じる。砂防ダムから流れる水。走るオカカ婆。オカカ婆の後をついて走る猫達。震動。
 災害の知らせ。わっくん、走り出し、追いかける歩。
 深山三姉妹が踊りの練習をしている所に深山父(小和田貢平)が現れる。
 ダムの所が崩れて、そちらに向かわなければいけないとの事。
(父を「おとう」と呼ぶ美玖。いつの生まれだ)
 プールから下に降りようとしている潮音、拓馬に手を貸してよと言うと、背中を向けたまま近づいてくる。
 潮音が拓馬の肩を借りて降りると、やはり後ろを向いたまま草履を渡す拓馬。
 「ホント優しくないんだから。でもそういうとこ、嫌いじゃないなあ」と拓馬の背中に体をもたせかける潮音。
 「海野」「んっ」「ゴメン」「何?」「すまない」「やだ。聞きたくない」「ずっと中途半端なままで悪かった」
 「言わないで」「海野とは付き合えない。俺は深山と…」「深山は逢沢君だよ」
 「まだ決まったわけじゃない。…とにかく、ごめん」去って行く拓馬。
 潮音、プールの柵に頭を付け、「ホントニ、どいつもこいつも、サイテー」
 サイレンの音を聞いて、ハッとする須河原。堂丸にここは俺にまかせて行ってもいいと言われる。
 行こうとして、走っている歩を見る。人ごみを縫い、走るわっくん。追う歩。わっくん、歩を振り返って「山」「山?」  「山、泣いてるし。泣きそうだし」山を見上げる歩。

 猫ヶ辻(たぶん…)の所を飛ぶ光。
 鈴木平五郎(宝亀克寿)とロクが歩いてくるが、いきなりロクが吠え、走り出す。
 ロクが又吠え、右の通りをじっと見つめる。オカカ婆と猫達が走ってくる。
 オカカ婆、ロクの前でちょっと止まって、チラッとロクを見て、走り去っていく。
 ロク、じっとオカカ婆の方を見、耳がぶわっと広がる。猫達が通り過ぎ、そっちに向かって吠えるロク。
 「ロク、お前もまざりたいのか」うなずくように、お座りするロク。「行って来い」

 深山三姉妹。元気の無い美玖。「逢沢歩」息を切らしてる歩。「わっくんも一緒か」
 歩の後ろから顔を出すわっくん。「あ、あのー、美佳ねえ」と美佳ねえを歩に紹介する美紀。
 「へー、可愛いじゃん。で、わっくんって?」「私にも良くわかんないんだよね」「まさか美玖の幻覚?」
 歩「いるよ、わっくんはいる」「えっ、そう。いるんだ…」と美佳ねえ。
 「山が泣いてるとか言ってるんだけど、何の事かわかんなくて」と美玖に訪ねる歩。「山?」
 わっくん「良くない。ここ、めっ!」美紀「砂防ダムのとこが崩れたって言ってたけど」
 「じゃあ泣きそうな山ってのは」(「審査の猫じゃらし先生、いかがですか」という声が後ろを流れている…)
 わっくん「あむ、ここ、めっ。行こう」「あのねえ、わっくん。どっしるやしっしん達に頼めないかな」「何?」「こっち」  歩、わっくんを連れて深山姉妹から離れる。「ここ、良くないんでしょう?」「うん」
 「どっしるやしっしんに頼んで、その事みんなに知らせられないかな」「うーん。あむが…」「んっ」
 「一緒に来てくれるなら」震動している山。美紀「逢沢君、大丈夫」「うん」わっくん「行こう」
 「それも良いかもしれないな」わっくん、笑顔を見せ「わかった!」
 ライトの調子がおかしくなったと思ったら、大量の光が現れる祭りの会場。「来たし」
 「来たぞー」とこちらは須河原。残念ながらビデオの調子がおかしくなる。わっくん「あむ、約束」「うん」
 猫達が人々の間を駆け抜ける。おかか婆、立ち止まって亮介の方を見る。亮介と見詰め合うオカカ婆。
 走っていくオカカ婆。笑子「なんねえ?」「行くっす!」亮介も走り出す。
 途中拓馬を見つけ「拓馬!見たか、オカカ婆」「いや。それよりなんの騒ぎなんだ?」
 「わかんねえ。とにかくオカカ婆だって!」猫おどりの舞台の前から人がいなくなり、戸惑う祭りの主催者。
 雰囲気がおかしい事に美佳ねえが気づき、舞台裏から出てみると、人々がいない。山、本格的に崩れ始める。 不安な顔で歩を見つめる美紀。「僕達も行こうか」

感想:予告編では筋肉痛で体が固まってるロク、
「筋肉痛ってトシをとると二日後に来たりするんだって。だからオカカ婆は明日だと思うな」と言っている…。
 亮介の「特別な紫のポイの人」はオカカ婆よね、人じゃないけど…。
 さすが猫おどりの地。
 猫が総じて化け猫化しているらしく、異常行動を…。
 動物が大挙して走っているのを見たら、自分もそっちの方に走るのが正解なのかなあ。
 この前の津波の時も、象に乗ってツアーを楽しんでいた人達は、象が逃げたおかげで無事だったのよね。
 美玖が霊感少女だからって全てわかってるわけはない。歩、本当にわっくんの世界に行っちゃうのかなあ。
 わっくん、結構卑怯
(お子様だし、寂しいんだろうけれど。普通の人間だったらずっと待つなんて事は無いもんなあ)。
 そんな事にはならないと思うけど…。
 なまじっか、気が集まり、長年神聖な地と崇められた所だから、山のお怒りがあるのか…。
 恐山にはとても不法投棄は出来ないとは思うが。たたりがありそうだ。
 とうとうはっきり言う拓馬。これで、視聴者の彼に対する不快感は少しは静まったかな。
 へたに気を持たせるより、無視するのが優しさかな。無視するほど嫌いじゃないんだろうけど。
(と思っていたら、やはり世間の目はたっくんに厳しい。私はどちらかというと潮音の方が嫌いだなあ。
歩が潮音の誘惑光線に負けてたらはっきり嫌いだったと思う。
歩が潮音をかわしてるから、嫌いじゃないと思っているけれど)
絶対少年 2

絶対少年
絶対少年
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8. 8
浜崎/達也??〔著〕
メディアワークス (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
JUNK COLLECTOR画像あります。
師匠の不定期日記画像あります。


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スカイ キャプテン

「スカイ キャプテン ワールド・オブ・トゥモロー Sky Captain and the World of Tomorrow」☆☆☆
 共同制作:ジョン・アブネット(Jon Avnet)監督・脚本:ケリー・コンラン(Kerry Conran) 撮影: エリック・アドキンズ(Eric Adkins)音楽:エドワード・シェアマー(Edward Shearmur)VFX:スコット・E・アンダースン 衣装:ステラ・マッカートニー(Stella MaCartney) 美術:ケヴィン・コンラン(Kevin Conran)

最後まで書いています。

 ヒンデンブルク3世号でNYに来たはずのヨルゲ・ヴァルガス博士(Julian Curry)が失踪した。
 クロニクル社に勤めているポリー・パーキンス(グィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow)はヴァルガス博士も含めた科学者失踪事件について書いていた。
 彼女の所に届け物が来る。
 それは「近代哲学の数学的原理」という本で、中には「次が誰か知ってる 今夜6時に1人で」と書いてあり、
ラジオ・シティ劇場のチケットが挟まってあった。
 行ってみると、本を送ったのはジェニングズ博士(Trevor Baxter)だった。
 彼はドイツの秘密施設にいた7人の科学者の1人。大戦の前の事だ。施設はユニット・イレブンと言われていた。 ジェニングズは最後の1人で、次に狙われているのは自分だと言う、トーテンコフに狙われていると。
 サイレンが鳴り響き、博士は去るが、ロボットの設計図を落としていった。
 外に出ると、沢山のロボットが飛んできた。
 スカイキャプテンことジョー(ジョセフ)・サリバン(ジュード・ロー Jude Law)が来、ロボット達を倒していく。
 やがてロボット達は何かに呼ばれ、帰って行った。
 同様の事が世界各地で起きていて、狙いはエネルギーらしい。ジョーが自分の部屋に戻ると、ポリーがいた。
 ポリーはロボットの設計図をネタにジョーに協力を依頼する。
 彼女はトーテンコフという男が大戦前にユニット・イレブンという科学結社を極秘に組織した事を話し、
そのマークがロボットについているマークと同じだと指摘。
 二人はジェニングズの研究所に向かう。
 ジェニングズは謎の女(バイ・リン Bai Ling)に襲われ、今際の際に二つのガラス瓶をポリーに託す。
 飛行ロボット達が現れる。
 ジョーは信号を出してる機を追い、
その間にジョーのテクニカルな相棒デックス(ジョヴァンニ・リビシー Giovanni Ribisi)は発信源を突き止めるが、
謎の女に誘拐される。
 しかしデックスは発信源を印した地図をガムで貼り付けておいた。
 発信源はネパール。 ジョーとポリーはネパールに飛ぶ。
 ネパールではジョーの友達カジ(オミッド・ジャリリ Omid Djalili)が待っていた。
 発信源はカラカルの北の谷で、地図には記載されていない場所だった。
 そこはシャンバラ、ラマ僧に守られていて、侵入者は殺された。
 その地におもむくと、そこには採鉱基地があった。廃鉱になっており、入ってみる。ウラン鉱だった。
 ポリーが勝手にどっかに行き、ジョーがカジと別れて探すと、ポリーの悲鳴が。
 カジの元で働いていた男二人に捕らわれていた。彼らはガラス瓶を要求する。
 ポリーが渡し、二人はダイナマイトだらけの部屋に閉じ込められる。上から導火線を伝って火が近づいてくる。
 危機一髪と言うときカジがドアを開けてくれる。
 三人は急いで逃げ、爆風に吹き飛ばされてもなんとか無事だったが、そのまま気を失う。
 気がついたら三人、裸で寝かされていた。服はウランで汚れているから燃やされたのだ。
 トーテンコフ(ローレンス・オリビエ Laurence Olivier)はこの地の者を鉱山で働かせ、
生存者は研究対象にした。
 その実験の生き残りが一人だけいた。
 その生き残り(Thupten Tsondru)は杖をジョーに渡し、「ラナを追え 杖が導く」と伝えた。 ラナは星。
 杖は緯度表を解読する鍵。
 その場所に行き着くには燃料が足りず、
ジョーは英国海軍移動偵察基地の指揮官フランク(フランキー)・クック(アンジェリーナ・ジョリー Angelina Jolle)を呼ぶ。
 ジョー達は無事移動偵察基地に着くが、基地は攻撃を受ける。
 フランキーは水陸両用中隊、マンタ・チームを出撃させ、ジョー達を無事トーテンコフの島に送る。
 基地に入ってロボット達に襲われそうになった所を、隙を見て逃げたデックス達に助けられる。
 ヴァルガス博士によると、トーテンコフは人類滅亡を信じ、新文明の礎を宇宙に運ぶロケットの建設を考えた。
 その計画名が「ワールド・オブ・トゥモロー」。ガラス瓶に入っていたのは彼が考えたアダムとイブ。
 上空でロケットのブースターが点火すれば地球は灰になる。
 トーテンコフの部屋を守っていたロボットや仕組みを突破し、入ってみると、
トーテンコフは死んでから20年以上は経っていた。
 ロケットは今にも発射しようとしている。
 ターミナルの線を切ればショートを起こし、ブースター点火前にロケットを破壊できる。
 しかしターミナルは船内で、脱出は無理。
 ジョーは一緒に付いて行きたがるポリーを殴って気絶させ、1人で向かう。
 謎の女が立ちはだかり、ジョーは追い詰められるが、ポリーが助けてくれる。
 二人はロケットを破壊し、脱出にも成功するのだった。

感想:アート系のマンガでも見せられている感じ。
 画像は本当に雰囲気があり、美しいのだが、その分、現実感が無く、胸にせまるものが無い。
 ロボットは「うちゅうせんそう」の「とらいぽっど」の方が断然怖い。
 まあ、カレル・ゼマンの映画が好きな私ですから、それなりに楽しいですが…。
 監督、次はエドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」をやるそうで、私は楽しみにしております。
 トーテンコフの部屋の前でがいこつになっちゃった方はジュード・ローの父親だそうで、
おはげになっていらっしゃるのが悲しい
(ジュード・ローの将来を考えると。まあ、ジュード・ロウは割と演技派だから、大丈夫かもしれないが。
はげてもセクシーな方はいらっしゃるし)。
 この映画ほとんど作り物の世界ですが、演技をする俳優は大変ですが、俳優の拘束時間が短くてすみ、
いろいろとお金がかからないそうで、お金は大事ですから、これからセット無しは増えるんでしょうね。
 ローレンス・オリビエとの共演はジュード・ローの希望だそうです。バイ・リン、カッコよかったです。
 アンジェリーナはいつでもセクシーで素敵です。グィネス・パルトローも雰囲気があってました。
 ジョヴァンニ・リビシーは「ヘヴン」の方が好きです。
 ロボットは1941年のマックス・フライシャーのスーパーマンのアニメのマネ。
 この映画にはそのようなのが一杯あり、
例えばジェニングス博士の研究所の部屋番号がジョージ・ルーカスの映画「THX-1138」から来てるとか一杯。 詳しくはこちら。Trivia for Sky Captain and the World of Tomorrow
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 初回限定スペシャル・プライス版
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シカゴ発 映画の精神医学
うーちゃんのアヒャヒャ
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超人シュタイナーの冒険

「超人シュタイナーの冒険」MONSTER モンスター CHAPTER42 ☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 アニメーション制作:㈱マッドハウス 脚本:博多正寿 絵コンテ・演出:伊藤智彦 作画監督:赤堀重雄 

 グリマー(田中秀幸)は殺人事件の第一発見者としてゼマン警部(掛川裕彦)の取調べを受ける。
 爪切りしながら話すゼマンによると、ペドロフは旧チェコスロヴァキア秘密警察と接触していたらしい。
 孤児達は何人かずつ、各養護施設に引き取られるそうだ。
 グリマーがペドロフの自宅の前に行くと、子供達が引き取られていく所だった。
 グリマーはリーダー格のアントニン(石塚理恵)を元気付け、彼の手を両手で包み込むのだった。

 グリマーはタクシーに乗って、銀行によってからホテルに行こうとする。
 途中急に止まったと思ったら別の男が助手席に乗ってくる。
 運転手もその男もチェコ語しかしゃべらず、グリマーには事情は良く分らない。タクシーはどんどん郊外に行く。
 さすがにおかしいと思い、市内のホテルに行きたいと言うと、助手席の男が「カギ」と言って殴ってくる。
 タクシーから出て、銃を持った男二人から逃げるグリマー。
 廃墟の工場の壁の周りの工事用の足場の上を逃げたが、途中で足場が切れていて、
行き止まりになっていた。
 そこにゼマン警部が現れる。グリマーを心配して来たそうだ。
 追いかけられる心当たりは無いのかときくゼマンに、無いと答えるグリマー。
 ゼマンは貸し金庫の録音テープの事を言う。ゼマンは男二人の仲間。彼らは怪物のルーツを探っていた。
 いくら殴られても吐かないグリマー。ゼマンは爪切りでグリマーの爪を過剰に切りながら、尋問を続ける。
 彼らは怪物を、511キンダーハイムの出身者達を統括できる人物と思っていた。
 ゼマンが511キンダーハイムの出身者をエリート集団と言い、グリマーは笑い出し、アニメの話をしだす。
 60年代に西ドイツで放映していて、東ベルリンでもこっそり見れたアニメ。
 主人公は普段ひ弱な奴だが、窮地に陥ると秘密の友達が助けに来てくれる。
 しかし主人公は気づいていない、その秘密の友達が自分である事を。
 主人公はピンチになると超人シュタイナーに変身するのだ。
 主人公が気が付くと、悪党どもはズタズタになっている。再び殴られ、気を失うグリマー。
 ゼマン達はグリマーを縛っていた紐を解き、蛇口の所まで引っ張っていき、水をかける。
 そこに女が現れ、銃口をゼマン達に向ける。グリマーが気が付くと、悪人達は死んでいた。彼はホテルに戻る。 グリマーは女が入ってきて、銃声が一発したのは覚えていた。銃で撃たれた死体は一つ。
 後の二つは弾痕は無く、メチャメチャに殴り殺されていた。自分の手を見ると血だらけになっている。
 「超人シュタイナーか。…又やっちゃった」

感想:グリマーさん、511キンダーハイムの出身者がエリートじゃないってわかっているから、笑っちゃうのよね。
 これが、エリートか、ってなもん。みんなただ苦しんでるんだもんね。
 中にはどっかの誰かさんに選択をまかせて、幸せになってる奴もいるが、あれは幸せとは言えないだろ。
 グリマーさん、好きで超人シュタイナーになってるわけじゃないし。
 しかしヨハンは、超人シュタイナーが後はみんなやると思って、一人殺して終わりにしたのか。
 それとも最初からあの男だけ目当て。いや、ヨハンはそこにいた人間、あっさり全員殺すタイプだ。
 超人シュタイナーにまかせたってとこか。グリマーの正体も分ってるのか。

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天使の詩 他

「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」
原作:士郎正宗 シリーズ構成・監督:神山健治 ストーリーコンセプト:押井守 キャラクターデザイン:後藤隆幸 西尾鉄也 オリジナルキャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司 常木志伸 美術監督:竹田悠介 音楽:菅野よう子 制作:Puroduction I.G

「修好母子 RED DATA」第17話 ☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:菅正太郎 作画監督:浅野恭司 絵コンテ・演出:川崎逸朗 

 おそらく食べ物屋の店。多くの写真が飾られていて、クゼが映っているものもある。千羽鶴も飾られている。
 草薙素子(田中敦子)「この男と写真に納まる事がそんなに嬉しかったのか?
みんな、ずいぶん良い顔をしている」
 公安刑事(竹若拓磨)「ああ。文字通り難民どもの英雄だったようだ。
もっともこちらではクゼヒデオではなく、ロウと呼ばれていたようだが」
 「ロウ?」「時には狼のように無慈悲で凶悪。時には晴天のように、朗らか。
だがまたいつどこへともなく彷徨い消えてしまいそうな、浪人のようでもあった事から、
難民どもにはそう呼ばれていたらしい」
 素子、クゼの写真を一枚貰っていく。

 ここは台湾。難民を統率する指導者のような男がいるという噂があった。
 難民による密輸、地元やくざとの組織だった抗争が頻発し、調べてみたらクゼの姿を確認した。
 コンポジションC4の密売ルートも彼が開拓。改造漁船を使った海賊行為は難民のおはこになった。
 クゼがここを離れた理由は義体のメンテナンスをする為との事だが定かではない。
 大陸の西の方の難民街にもクゼの歓迎した写真が今も至る所に残っているという噂だ。
 素子は今日の航空便が取れず、明日帰る事となる。

 街を歩いていたら、路地で男数人に脅されている少年チャイ(高山みなみ)を見つける。
 どうやら少年はブツを盗んで、それを返す事を条件に取引しようとしたらしい。
 男、少傑(シャオジェイ 望月健一)が少年に剣を振り上げるに及んで、素子は剣を銃弾で折り、男達をのし、
少年を助ける。
 少年は素子についてくる。
 あの男達は新興やくざシャオジェイで、
あんな事をしたらもっとひどい仕返しをされるかもしれないから責任とってと言って来る。
 素子はもちろんそのつもりはないが、少年が警察を呼ぼうとしたので、面倒なので少年を引っ張っていく。
 少年は全身義体が夢で、ロウを知っていた。少年は素子を倉庫に連れて行く。
 そこにはRED DATEシリーズと銘打たれたフェギュアが沢山あった。フィギュアはコカインで出来ていた。
 これもロウが考え出した事だ。
 少年は素子が非合法で全身義体を手に入れられるルートを知っているのではないかと思ったのだ。
 シャオジェイがここを嗅ぎつけ、二人は逃げる。素子は少年を高級ホテルのスイートに連れて行く。
 部屋のテレビでは日米安保締結後の米軍駐留問題をやっていて、少年が別のチャンネルに変えると、
今では食用としてのみ飼育されるダチョウの生態が語られていた。
 素子は少年に警察に保護してもらえと言うが、少年は難民には何処にも居場所が無いと言う。
 「俺達はあんたらブルジョワを食わせるためのダチョウだよ!」「クゼが、…ロウがそう教えたの」「…ああ」
 「彼は、ここではどんな人間だったの」「全てさ。英雄であり、神」「義体化は彼の勧め?」
 「違う。でもロウと同じ事をする為には、俺も義体化しなくちゃ駄目なんだ!」「若いわね」
 「ロウは、自分はとっくの昔に一度死んだ人間だから、
ゴーストの残り火は自分を知ってくれた者の為に使うんだ、って言ってた。
何か、全てに絶望してた俺に、その言葉は希望を与えてくれたんだ。
コピーでも良い、この人なら全てを模倣する価値がある、ってね」
 「あんた電脳化もしていない様だけど、彼の思考をどうやって並列化させたの」
 「は? 簡単さ。ロウと話せばいいんだ。たった一度彼と話をすれば、それでみんながロウを好きになる」
 「話す?妙な男だな」

 素子が眠ったと思い、素子の荷物を調べるチャイ。クゼの写真をみつけ、そのまま部屋から出て行く。

 素子は空港に向かうタクシー内で財布の中身をチェックする。
 パスポートと一緒に「瀧泉温泉」のロッカーの鍵が入っていて、彼女は風呂屋の方に向かう。

 食べ物屋で他の子供達に話しているチャイ。今回は一人で行くと言う。
 ロウの教え通り無駄死には止めようとチャイ。

 素子は「瀧泉温泉」のロッカーからバックを出す。そこには大量のコカインが入っていた。

 チャイはホアンロンと取引しようとしていた。しかし彼らにはその気は無く、シャオジェイを呼んであった。
 機関銃を持った素子が現れ、コカイン入りバックを投げ出し、その子を引き取りたいと言う。
 難民に報復を加えるのも止めて貰うと。老板(ラオバン 納谷悟朗)「お前もロウと同じ人種か」「見ての通りよ」 見詰め合う二人。「わかった。行け」
 シャオジェイ達は追おうとするが「止めておけ。敵を知り己を知れば百戦危うからず。この取引は終わった」

 空港のトイレ。
 「ロウはお前に義体化を勧めたり、ましてや命を落としてまで危険な抗争をしろと教えた訳では無いだろう。
お前には勇気も才能もある。だが死んだら何も残らん。今は矜持を仕舞って未来を作れ。じゃあな」
 少年、鏡で自分の顔を見、それまでの怯えた表情が消え、不敵な笑顔になる。

感想:映画「グロリア」へのオマージュと言った所かな。
 どうもチャイの顔が攻殻世界に合わない気がしたが、元々のマンガの絵とも違うから良いか。
 クゼ、難民に汚い商売のやり方を教えていたのね。目的のために手段を選ばず。
 地道で手堅く、政治力を高めるというのが良いと思うけどなあ。
関連サイト
アニヲタ西中★萌える部画像ありんす。

「天使の詩 TRANS PARENT」第18話 ☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:神山健治 作画監督:芝美奈子 絵コンテ:吉原正行 演出:河野利幸

 バトー(大塚明夫)「退廃と復興が共存している街ベルリン。
ここは第三次核大戦と第四次非核大戦の際、二度に渡りミサイル攻撃の標的とされた、
数少ない国際都市のうちの一つだ。
だがゲルマン民族にとって特別な意味を持つこの街は、その都度ドラスティックなまでの復興を繰り返し、
三度、この国の首都として、今またその息吹を取り戻している」
 バトー、金色の天使像の上に姿を現す。

 夜、パン屋の店先。光学迷彩したバトーに向かって犬が吠えている。
 「京レの3003式熱光学迷彩も、犬の嗅覚までは誤魔化せねえか」
 素子「何してるの、バトー。遊んでると痛い目見るわよ」
 「ついな。大体俺ははこういった長時間の監視任務は向かねえんだ。それに、この雪も具合が悪い。
光学迷彩の視認値を上げる」
 「ここまで過酷な監視任務に向いている人間など、そういるもんじゃない」「早いところ終わらせて帰ろうぜ」
 「それとてあと数日中には結論が出る。バトー、もう切るぞ。
いくら暗号通信とはいえ、枝が付かないとは限らない。早く持ち場に戻れよ」
 「分かったよ」バトー、屋根から屋根に飛び、犬、しつこくバトーの方を向いて吠える。
 バトー、天使の像に降り立つ。その前を車椅子の少女が通り過ぎていく。

 会議室。バトー「よく間に合ったな。台湾から直通便があったのか」
 素子「一旦香港に寄ってから、一番早い便を空けさせたわ。
にしても、これほどの大捕物を混成チームで行うとは驚きだな」
 「ああ。俺も課長から任務の内容を聞かされた時はガセネタなんじゃないかと一瞬疑った位さ。
まあだが、天使の羽って言やあ、先進国首脳会談ばかりを標的にしてきた、超大物テロリストだ。
各国に花を持たせるってのが、この作戦形態に落ち着いた一応の理由なんだろうよ」
 「で、私とバトーが名指しで選出。
このタイミングでの国外任務、やはり内庁の推薦があったと思うのが自然だな」
 ローランド(大木民夫)が出てきて説明を始める。画面には男の顔が現れる。名はアンジェリカ。
 全身義体の自称代理商だ。国籍はオランダ。
 この男が単独犯としては史上最大の犠牲者を出したテロリスト、天使の羽だと判明した。
 天使の羽は一握りの先進国がグローバルな意志決定権を独占する事に異議を唱え、
サミットが開催される国の何処かでガラス張りの高層ビルを爆破することを予告。
 爆破時大量のガラス片を降らせる事により多くの犠牲者を出す事から、この名前が付いた。
 捜査当局は爆破されたビルのIRログから、天使の羽の顔を割り出そうとした。
 しかし彼は全身義体により毎回顔を変え、全くの別人になっていた。
 今から二ヶ月前、オランダ人の義体医師が一人の男の義体換装手術の際、
誤って患者を意識不明の状態に陥らせた事から、この男が、
天使の羽ではないかという幾つかの記憶が発見された。
 その時に抽出した記憶の中から、この男が過去に行った爆弾テロについての詳細や、
その都度乗り換えた義体の顔データなどが、次々に出てきた。
 その顔データと同一の人物が、爆破現場のログから全て確認出来た
 。オランダ人医師は、数日間倫理と道徳の狭間で悩んだ末、地元警察に通報した。
 ではなぜ、彼らは来月サミットが行われるリーズではなく、ベルリンに集められたのか。
 捜査当局は、この男の過去の顔データを世界中の空港のIRシステムと照合、その結果、天使の羽は、
爆弾テロを起こす前にここベルリンに立ち寄り、二日前にテーゲル国際空港から現地に向け、
出発するという事実を発見した。
 上海サミットの際には2028年2月17日、モスクワサミットでは2029年11月25日、
そしてパリサミットでは2030年7月13日と、全て二日前だ。
 今回もサミット前にベルリン入りし、数日間ここに滞在する可能性は高い。
 その間に使用する名前義体は、データと変わっていないと思って間違いない。
 これは最初にして最大のチャンスと言うわけだった。

 金色の天使像の上のバトー、又犬に吠えられ、光学迷彩で消える。
 車椅子に乗ったテレジアが現れ、犬をなで、天使像を見上げる。
 テレジアはここ数日、今頃の時間、いつも一人で何処かへ出かけていた。定時連絡の時間。
 ベルリンの各地で光学迷彩で姿を消しながら、監視をしている者達。天使の羽は見つかっていない。

 朝(?)、新聞を買うバトー。ベンチに座って新聞を読む。
 新聞には駅や空港で透明なモンスターを目撃という記事と、
日本の出島でアジア難民らによる自治区宣言という記事がのっている。
 テレジアが現れバトーの方を見る。
 自分の存在が気づかれてるのかと、立ち去る彼女を光学迷彩で消えながら後をつけるバトー。

 教会。
 テレジア(林原めぐみ)「天使様、なぜかしら、メールはもう二週間も前に来ているのに、
どうしてパパは現れないの?」
 「パパ?」下に降り、少女の方に近づく光学迷彩使用のバトー。
 「でも、気配は感じるの。きっと何か別の用事があるのね」テレジアが後ろを振り向き、バトー、隠れる。「誰?」  「勘が鋭いのか」「もしかして」鳩が飛び立ち、少女はため息をつき、教会を出て行く。後とつけるバトー。
 少女は養護施設に入り、車椅子で階段を昇っていく
(車輪が巴状になって三つあり、それで階段を昇っていく。こういうの出来たら良いのに。それとももう出来た?)。 少女は部屋に入り、バトーはその部屋の窓の所に飛び移る。
 そこからは金色の天使像が見え、ここから自分の事を見ていたのかと思うバトー。
 少女、金色の天使像の方を見ながら「天使様、いつもパパには欲しい物なんて無いって言ってきたけど、
今度は欲しいものがあるんだ。
 パパは又違う義体で帰ってくると思うけど、私には」
 テレジア、下から呼ばれて下りていく。バトー、中に入りパソコンを調べる。
 「パパだよ。二週間以内に逢いに行く。いつもの教会で会おう」との音声メール(堀勝之祐)があった。
 具体的な日付は無し。引き出しから日記を見つけチェック。2030年7月12日。夜パパが来た。
 教会の礼拝堂で会う。2029年11月24日。約束通りパパが帰ってきた。一ヶ月早いクリスマス。
 教会の礼拝堂でもらったプレゼントは、カシミアのコート。2028年2月11日。突然パパから連絡があった。
 教会の礼拝堂で会う。プレゼントにミトンをもらった。全部アンジェリカがベルリンを発つ一日前だ。
 そして「義体を変えたパパと会った時、もしパパと分からなかった時の合言葉。
“天使は今日、何をしに行くの?”“ 世界中に天使の羽を降らせに行くよ”」
   
 夜。少女部屋を出る。定時連絡。バトーは少女の部屋の前にいる。
 何故場所を変えたと聞かれ、犬が多いからと答えるバトー。そして移動を始める。
 規定の位置(どっかのドームの上)にいる素子、光学迷彩を解く。少女が養護施設から一人出て行く。

 教会にリボンのついた大きな包みを持った男が入って来、ひざまづいて祈りを捧げる。
 バトー「大勢の罪もない人間を殺してきた事への懺悔か」光学迷彩使用のバトーに押さえ込まれるアンジェリカ。 「自分勝手な思想の為に大勢の人間の命を奪っても娘の父親ではありたいのか?
お前が爆破し、ガラス片を降らせたあの場所にも、プレゼントを待っている子供や母親がいたはずだ。
そういった人達の命を奪ったお前だけが、何食わぬ顔で娘に会えると思ったら大間違いだ。
残念だがもう二度と娘に会うことは出来ないだろう」
 アンジェリカ、娘にプレゼントを渡してくれと頼む。
 バトーがプレゼントの方を見ると、その隙を見て腕に仕掛けていた銃でバトーの方を撃つアンジェリカ。
 素子が現れアンジェリカを殴り、バトーが撃ってアンジェリカを動けなくする。
 素子、アンジェリカに電脳錠をつける。素子はバトーがたるんでいるので視覚素子に枝を付けていたのだ。
 音がし、銃を構える素子達。テレジアが現れる。「パパ?パパなの?今すごい音がしたけど、何があったの?」 テレジア、両手を前に出しながら、戸惑った様子で移動してくる。
 バトー「お前、見えてたんじゃなくて、目が視えなかったのか」「誰?パパ?」車椅子から立ち上がる。
 アンジェリカは娘の方に顔を向けようとするが、声は出せない。「パパよね?私には解るわ」
 椅子につかまりながら近寄ろうとする。「ね、パパ。ワッ!」転ぶ。
 「パパ。怖いよ、返事して。ねえ、そこに居るんでしょ。パパ。天使は今日、何をしに行くの?」
 立ち上がり、バトーの方向に手を伸ばす。「天使は今日、何をしに行くの?」「天使は」「天使は」「天使は」
 テレジア、バトーに触れる。「もう」テレジア、手を引っ込める。「何処にも行かない」

感想:今度は「ベルリン 天使の詩」への明らかなオマージュ。
 グロリアも好きだが、「ベルリン 天使の詩」は特に好きな映画の一つだ。静かで、優しさに溢れている。
 天使の羽が降るシーンは三菱重工爆破事件を思い出す。
 あんな事があり、日本は地震大国なんだが、やっぱりガラス張りのビルは後を絶たない。見栄えがするから。
 ガラスも丈夫になったかな。地震が起きてみないとどういう事になるかわからないし。
 あの手のテロは今の所無いし。しかしテロの危険性はあるのよね。無闇に怖がってもしょうがないけど。
 少女はこれから稀代のテロリストの娘として生きるのかな。犯罪者の親族というのはつらい。
 しかしあの日記、点字じゃないとおかしいんじゃないか。文字を読む機械が出来たか(もう出来てたりして)。
 経済大国と貧乏国との確執は確かにある。なんでもバランスが大事よね。
 ブッシュは自分では信仰深いつもりらしいが、そのわりには弱者へのいたわりが無い。
 まあ、他の経済大国も結構自分勝手だから。それを言うならどこの国もか。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 09
関連サイト
攻殻機動隊PKI-B-Wikiセリフが網羅してあり大変にお便利。
アニヲタ西中★萌える部画像あります。

ちっちゃん俳句「7月の 傷害すなる カッコイイ」

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犬は勘定に入れません

「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」コニー・ウィリス ☆☆☆☆☆

最後まで書いてます。注意!

 時は第二次大戦中のロンドン大空襲後。場所はそのせいで焼失したコヴェントリー大聖堂。
 そこにいるのはカラザーズ、新入生、僕ネッド・ヘンリー、ミスター・スピヴンズ(犬)、そして堂守。
 カラザーズ、新入生、そして僕は2057年の住人だ。タイムトラベルでここに来ている。
 「規則は破るためにある」、「神は細部に宿る」が信条のレイディ・シュラプネルのために。
 彼女は自分のひいひいひいひい祖母さんがコヴェントリー大聖堂の主教の鳥株(良く分らんが鳥が切り株に止まっているような形の鋳鉄製の花入れらしい…)を見て運命が変わったという話に感動し、
焼失したコヴェントリー大聖堂を再建しようと奮闘してい、特に主教の鳥株に固執していた。
 ネッドはここ一週間で12回ぐらい降下していた。どうしても主教の鳥株は見つからない。
 新入生は2057年には絶滅している猫を見て感激している。
 戻ってもレディ・シュラプネルに責め立てられ、ここに送り返されるだろう。
 ミスター・スピヴンズが足元にうずくまり、同情するように僕を見上げた。
 「力を貸せるものなら貸したいと思っているんだろ?きみたちが人間の最良の友と呼ばれてるのも当然だ。
忠実で誠実でたしかな存在。
人間の悲しみに共感し、勝利の喜びを分かち合うことのできる正真正銘の友、
人間にとっては分不相応なすばらしい友人。
戦場でも暖炉の前でも、終始変わらず人間と運命をともにし、
たとえ死と破壊に囲まれようと主人を見捨てることはない。
嗚呼、いと気高き犬よ、汝こそは、ありうべき人間の姿を映す鏡、よりよき人間を毛皮にくるみしもの、
戦争にも野心にも汚されず、富にも名声にも…」
 僕は無理矢理オックスフォードへ連れ戻され、付属病院に放り込まれる。

 時代差ぼけ(タイムラグ)の症状の一つに涙もろい感傷に浸りがちになる事がある。
 僕は明らかに法律で定められている以上の回数、降下していた。
 しかしタイムラグに必要なのは休息で、僕は入院できなかった。
 いくら休みたくたって、きっとレイディ・シュラプネルに又仕事を命じられるに違いない。
 史学部のダンワージー教授の秘書、フィンチがやって来て僕を連れ出す。
 道々フィンチが用を説明をするのだが、タイムラグのせいで頭がうまく働かず、音声もちゃんと認識できず、
よくわからない。
 教授の部屋では教授が女性を叱っていた。
 どうやら女性は過去から物を持ってきてはいけないのに
(そもそも持ち帰ろうと思っても、持って来れないはずなのだが…)、
何かを持ってきちゃったらしく(何かは良く聞き取れない)、それゆえに時間が混乱するかもしれないのだ。
 彼女は水に濡れていたが、ニンフのように優雅で美しかった
(最初に出会った娘と恋に陥りやすいのもタイムラグの特徴だ)。
 ダンワージー先生は僕にヴィクトリア朝に行かないかと言う。用事が済んだら、ゆっくり休めると。
 僕は降下装置の所に連れて行かれる。
 ダンワージー先生は降下のずれを確かめるために僕に「ここで待て」と言い残してどこかに行ってしまうが、
入れ替わりにレイディ・シュラプネルが来る。
 僕は彼女から逃れるために急いでヴィクトリア朝に降下するのだった。

 着いた先は線路上だった。僕は駅に行く。列車から老婦人と若い女が出てくる。
 迎えの人間が居るはずなのだがいないらしい。
 老婦人は僕の存在をうさんくさく思い、迎えを待たずに二人は目的地に行ってしまう。若い男が来た。
 彼は高齢の御婦人二人連れの出迎えに来たらしい。しかしそれらしき人はいない。
 彼、テレンス・セント・トゥルーズはシリル(荷物番に残っている)と一緒に貸しボートで河下りをする予定だった。 しかし帰りの馬車代を払ったら金が足りない。馬車代はご婦人が持ってくれるだろうとあてにしていたのだ。
 そこでボート下り用の格好をしている僕を誘ってきた。
 彼はマッチングズ・エンドまで下るそうだが、その名に聞き覚えがあり、きっとこの男こそ連絡相手と思い、
同行する。

 シリルはブルドッグだった。
 テレンスはプリンセス・アージュマンドという猫を探していたトシー・ミアリングと言う女性に恋をし、
彼女に会いに行くつもりだった。
 途中溺れかけていたペディック教授を救い出す。 三人と一匹はそのまま河下りをする。
 途中首尾良くイフリーのノルマン教会近くの橋で待っていたトシー嬢と会う事が出来たが、
僕は彼女と一緒にいた女性の美しさに感激する。
 しかし時代が違うと嘆いていたら、彼女ヴェリティ・ブラウンは本名キンドル、
ダンワージー先生に叱られていた女性だった。
 彼女が持ち帰っちゃたのはトシーの猫プリンセス・アージュマンド。
 執事のベインが河に放り込んだのを助けてしまったのだ。しかし僕は猫を託された覚えは無かった。
 実はトシーこそが問題のレイディ・シュラプネルのひいひいひいひい祖母で、
ヴェリティはトシーの日記に主教の鳥株の事が書かれているか確かめるために派遣されたのだ。
 僕とテレンスは彼女らと別れ、教授と一緒に河下り。
 僕がシリルが匂いを嗅いでいるバスケットを開けたら中にプリンセス・アージュマンドがいた。
 僕は最初から猫を預かっていたのだった。
 トシーが住むマッチングズ・エンド近くでボートがひっくり返り、
僕らはプリンセス・アージュマンドを連れてマッチングズ・エンドに行く。

 わざわざ日本から輸入までしているほどの金魚好きのトシーの父親ミアリング大佐は
「日本産朱文金の身体的特徴について」という本を書いたアーサー・ペディック教授と意気投合。
 三人ともこのままここに居座る。しかしミアリング夫人はシリルを嫌い、厩舎に寝かせろと言う。
 テレンスはシリルを心配し、僕はシリルと寝る事になる。テレンスの部屋は見張られていて駄目なんだそうだ。  その夜、ベインが僕の部屋に来る。
 プリンセス・アージュマンドは大佐の大切な金魚を食べてしまい、しつけとして河に投げ、
死んでしまったのではないかと心配していたのだ。
 お礼を言われる。
 後からなぜかプリンセス・アージュマンドもやって来て、
僕のベットはシリルとプリンセス・アージュマンドに占領される。

 ご近所のチャティスボーン家に行ったら、そこではフィンチが執事として働いていた。
 どうのような任務かはしゃべれないそうだ。
 トシーはミスターCと結婚するらしいのだが、テレンスと良い感じで、それらしいミスターCはさっぱり現れない。
 テレンスはあの駅にいた若い女性と結婚するはずなのだが。このままでは歴史が変わる。
 ヴェリティは何度も時代を行き来し、赤ちゃん言葉で猫に話しかけ、僕の事を素敵と思い始める(タイムラグだ)。 テレンスとトシーの婚約が発表される。一旦元の時代に戻ってみるとやはり齟齬があるらしい。
 カラザーズが戻れなくなっている。
 僕とヴェリティはミアリング夫人が大好きな降霊会を開き、偽りのお告げで、運命のコヴェントリー旅行をさせる。 確かに主教の鳥株はあったが、ミスターCは見当たらない。
 ただ執事のベインとトシーが鳥株の美醜を巡って意見の対立をしただけだった。
 副牧師はトシーにでれでれ、その様を見たシャープ嬢は帰り、副牧師は彼女を追いかける。
 帰り道、新聞にペディック教授が溺死したと書いてあるのを見つける。
 何の連絡も無いのでそう思われていたのだ。ヴェリティは元の時代に戻ろうとするがネットが開かない。
 僕が戻るが、2018年に出る。若い女性がこっそり入ってきて、そこに若いダンワージー先生が現れた。
 彼女はエリザベス・ビトナー、コヴェントリー大聖堂の最後の主教の妻だ。
 コヴェントリー大聖堂を売り飛ばすなんて夫には耐えられないと訴えている。次は20世紀前半あたりの本屋。
 御婦人方が最初の事件だと思っていたら二件目の事件だったとか、
執事が犯人とか推理小説について話している。
 次はコヴェントリー大聖堂建設の年。そして自分の時代に戻る。
 ヴェリティは今空襲中のコヴェントリー大聖堂にいた。僕はそこに行く。
 コヴェントリー大聖堂の前には何も盗まれないように頑として見張っている女性。そして人の影。
 僕はヴェリティを見つけ、主教の鳥株が大聖堂に無い事を確認する。
 二人が着いたのはマッチングズ・エンドだった。
 テレンスはペディック教授を送って、運命の相手、教授の姪モードに会い、トシーとの婚約を後悔していた。
 しかしトシーは執事のベインと駆け落ちする。初めて自分の言う事に反論したベインに恋をしたのだ。
 ベインの本名はウィリアム・パトリック・キャラハン。ミスターCだった。
 ミアリング夫人がアイルランドの名を嫌って変えさせたのだ。

 時空連続体は自ら間違いを修復する。
 きっかけはコヴェントリー大聖堂最後の主教の妻エリザベス・ビトナーが主教の鳥株を持って来てしまった事だった。
 大空襲の時、コヴェントリー大聖堂の前で頑張っていた女性が、
壊れるはずの無い主教の鳥株が無いのに驚き、空襲を知っていた人間が盗んだと新聞に投書、
それを読んだナチの情報部が暗号が破られたのではないかと考え、暗号を変え、ついにはイギリスを占領する。  故に時空連続体はどんぴしゃの時間と場所にヴェリティを出し、猫を助けさせ、
僕とヴェリティの一連の行動がトシーをコヴェントリーに連れて行き、
副牧師がトシーにでれでれしているのをデルフィニウム・シャープが見て帰って行き、
副牧師が追いかけてプロポーズし、彼女は田舎に引っ込む。
 エリザベス・ビトナーは主教の鳥株だけではなく、多くの物を救出していた。

 しかしヴェリティが僕の考えに異議を唱える。爆弾が直撃とかもっと簡単な方法があるはずだと。
 フィンチは本来殺されるはずだった猫を持ってきていた。歴史に影響を与えないものならば持ってこれるのだ。
 シュミレーションをしていたTJが齟齬の焦点は2678年だったと言って来る。はるかな未来だ。
 つまりこれら一連の騒動は未来の齟齬を修復するためのものなのか。
 とにかく僕とヴェリティはタイムラグのせいだか、歴史修復のせいだか知らないが、結婚する事にし、
過去の物を持ち帰れるとわかったレイディ・シュラプネルは新しいプロジェクトに意欲満々だった。

感想:ええ、前からコニー・ウィリスはユーモアな描写がうまいと分っていました。
 「航路」も「ドゥームズデイ・ブック」も基本的に悲劇的な話しだけど、この手のユーモア描写があったから。
 素晴らしいです。完璧です。最後までドタバタしっぱなし。
 猛女のレイディ・シュラプネルを始め、韻文でしゃべるテレンスから、犬猫まで、キャラ立ちしてる人(?)ばかりです。
 細部の文章までユーモアたっぷり。て言うか、筋より細部が楽しい話しでした。基本的に幸せだし。
 ブルドックは最高です。おまぬけな可愛い話ししか聞いた事がありません。賢い話は無いのか。

関連サイト
翻訳家には快感のツボがある
すみ&にえ「ほんやく本のススメ」
八方美人な書評ページ
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」J.K.ローリング ☆☆☆
「襲われたダドリー」「ふくろうのつぶて」「先発護衛隊」「グリモールド・プレイス 十二番地」「不死鳥の騎士団」「高貴なる由緒正しきブラック家」「魔法省」「尋問」「ウィーズリーおばさんの嘆き」「ルーナ・ラブグッド」「組分け帽子の新しい歌」「アンブリッジ先生」「アンブリッジのあくどい罰則」「パーシーとパットフッド」「ホグワーツ高等尋問官」「ホッグズ・ヘッドで」「教育令第二十四号」「ダンブルドア軍団」「ライオンと蛇」「ハグリッドの物語」「蛇の目」「聖マンゴ魔法疾患傷害病院」「隔離病棟のクリスマス」「閉心術」「追い詰められたコガネムシ」「過去と未来」「ケンタウルスと密告者」「スネイプの最悪の記憶」「進路指導」「グロウブ」「ふ・く・ろ・う」「炎の中から」「闘争と逃走」「神秘部」「ベールの彼方に」「「あの人」が恐れた唯一の人物」「失われた予言」「二度目の戦いへ」

最後まで書いています。注意!

 ハリー・ポッターはバーノン叔父達と騒動になり、そのまま庭を出て行く。
 ハリーはヴォルデモートが復活したというのに何のニュースも聞けず、いらいらしていた。
 ダドリーがいたので、そのいらつきをダドリーにぶつける。
 そこに吸魂鬼(ディメンター)が現れ二人を襲うが、ハリーがなんとか追い払う。
 魔法省からマグルの前で魔法を不正に使用としたと尋問への出席を要求する手紙が来る。
 ダドリーのひどい状態に怒ったバーノン叔父さんはハリーに出て行けと言う。
 そこに「私の最後のあれを思い出せ。ペチュニア」と言う吼えメールが来、
ペチュニアはハリーはここに置かないといけないと言う。
 ハリーの元にマッド-アイ・ムーディ等が現れ、
ハリーをロンドンのグリモールド・プレイス十二番地に連れて行く。
 そこは不死鳥の騎士団の本部だった。シリウスの家だった。
 シリウス・ブラックにとっては嫌な想い出のある所で、
屋敷しもべ妖精のクリーチャーとも上手くいっていなかった。
 そこでハリーは魔法省がヴォルデモートの復活を認めていない事を知る。
 魔法省のコーネリウス・ファッジはアルバス・ダンブルドアに地位を乗っ取られるのではないかと恐れていた。

 魔法省の懲戒尋問にハリーは行った。
 ダンブルドアが有力な証人を連れてきたおかげで、ハリーは罰せられずにすんだ。

 闇の魔術に対する防衛術の今度の先生はドローレス・アンブリッジ先生と言って、
ハリーの尋問の時にもいた女だった。
 彼女の授業では呪文の練習をしなかった。
 彼女は魔法省から派遣されていて、他の先生を監視する権限を与えられていた。

 ロンがキーパーに選ばれる。

 ハーマイオニー・グレンジャーの提案でハリーが先生として闇の魔術に対する防衛術を教える秘密の会を結成する事にする。
 アンブリッジは承認の無い団体は禁じた。
 ドビーが必要の部屋の事をハリーに教え、ハリー達はそこで闇の魔術に対する防衛術を練習する事にする。
 チョウ・チャンが防衛協会(ディフェンス・アソシエーション)、略してDAという名前を提案し、
ハーマイオニーがダンブルドア軍団(ダンブルドア・アーミー)の頭文字にもなると賛成する。

 クィディッチの試合でハリー達が勝った後、
ドラゴ・マルフォイがウィーズリーの家族とハリーの母親の悪口を言い、ジョージとハリーが殴りかかる。
 おかげでジョージとフレッドの双子とハリーのほうきは取り上げられ、クィディッチが出来なくなる。

 ハグリッドが帰ってきた。巨人と交渉する任務をしてきたのだ。うまくはいかなかったが…。

 ハリーはある日夢の中でロンのパパ、アーサー・ウィーズリーが蛇に襲われる光景を見る。
 蛇の目を通して見たのだ。
 普通の夢とは思えず、ハリーがミネルバ・マクゴナガル先生に訴えると、
マクゴナガル先生はハリーをダンブルドアの所に連れて行った。
 ダンブルドアはハリーの言う事を信じ、適切な行動をとったが、
ハリーはダンブルドアを見て一瞬強烈な憎しみが湧くのを覚えた。
 ハリー達はシリウスの家に送られる。
 着いて早々クリーチャーがハリー達の悪口を言い、シリウスが「出ていけ!」と叫ぶ。
 アーサーは聖マンゴ魔法疾患傷害病院に入院した。大丈夫そうだ。
 しばらくいなくなっていたクリーチャーが見つかってからハリーを熱っぽい目で見つめるようになる。
 ハリーはセブルス・スネイプから閉心術を教わる事になる。ダンブルドアの指示だった。
 閉心術とは外部からの魔法による侵入や影響に対して心を封じるわざ。
 ハリーはその練習の最中に自分が夢で見続けた場所が魔法省の神秘部である事に気づく。 

 ハーマイオニーは元「日刊預言者新聞」の記者、
リータ・スキーターにハリーのインタビュー記事を書いてもらう事にする。
 そしてその記事をDAの仲間、ルーナ・ラブグッドの父親の雑誌「ザ・クィブラー」の載せてもらうのだ。
 アンブリッジは学校での「ザ・クィブラー」所持を禁止し、記事はたちまち学校中の生徒が読む所となる。
 一方アンブリッジはトレローニー先生を解雇、
ダンブルドアは代わりにケンタウルスのフィレンツェを占い学の教師に任命する。

 ハリー達が闇の魔術に対する防衛術を練習していたら、ドビーが現れ、アンブリッジにばれた事を知らせてくる。 みなすぐ逃げたが、ハリーはつかまる。密告したのはチョウ・チャンの友達のマリエッタだった。
 しかしマリエッタはハーマイオニーの呪いを受け、顔がひどい状態になり、それ以上話したがらなかった。
 アンブリッジは必要の部屋にあった名簿を見つけ、そこにはダンブルドア軍団と書いてあり、
ダンブルドアは自らが罪をかぶって、逃げる。

 ハリーはある日スネイプが「憂いの篩(ふるい)」に入れておいた記憶を見てしまう。
 それはスネイプがハリーの父親達にひどくからかわれているというものだった。
 それを見られた事を知ったスネイプは閉心術を教えるのを止めてしまう。

 クィディッチの試合中、ハグリッドがハーマイオニーとハリーを呼び出す。
 ハグリッドは禁じられた森に巨人の弟、グロウプ(そう聞こえる)を隠していたのだ、太い縄に繋いで。
 グロウプは巨人としては小さく、みなにいじめられていた。しかし来たがったわけではない。
 ハグリッドは自分がいなくなった時、彼を世話してくれとハリーとハーマイオニーに頼んだ。
 帰ってみたら、今まで全然駄目だったロンが大活躍し試合に勝っていた。

 O・W・L(ふくろう)試験が始まった。
 ハリーは魔法史の試験の最中に、ヴォルデモートがシリウスを苦しめているのを見る。
 ハリーはただ一つ見張られていないアンブリッジの暖炉を使ってシリウスに連絡を取ろうとする。
 そこにいたのはクリーチャーで、シリウスは出かけていると言う。ハリー達はアンブリッジに捕まる。
 そこに来たスネイプにハリーは「あの人がパットフッドを捕まえた!」と叫び、
シリウスがヴォルデモートに捕まった事を知らせようとする。
 スネイプはただ去って行く。アンブリッジは磔の呪いをハリーにかけようとする。
 吸魂鬼を送ったのはアンブリッジだった。ハーマイオニーが武器の場所を白状すると言う。
 彼女はアンブリッジを禁じられた森に導く。そこにはアンブリッジが嫌いな半獣のケンタウルスがいた。
 ケンタウルスは仲間が人間のために働く事を良しとせず、人間に対して悪感情を持っていた。
 アンブリッジはケンタウルスに痛めつけられるが、ハリーやハーマイオニーも危なくなる。
 そこにグロウブが来、大混乱のうちに二人は逃げる。
 ハリー達は死を見た事がある者だけが見れるセストラルで魔法省に飛ぶ。
 夢の場所にはガラス球が沢山あった。
 そして「S.P.TからA.P.W.Bへ 闇の帝王そして(?)ハリーポッター」と書かれた物が。
 それをハリーが取り上げたら背後からそれを私に渡すのだと言う声が聞こえる。ルシウス・マルフォイだった。   そこには死喰い人達がい、シリウスはいなかった。ハリー達は応戦する。
 シリウス達、不死鳥の騎士団が現れ、ハリー達を助ける。
 ネビルの呪いを受けた足がガラス球をけり、球は壊れる。シリウスはベラトリックス・レストレンジに殺される。
 ヴォルデモートが魔法省に現れ、ダンブルドアが退ける。
 ファッジはとうとうヴォルデモートが復活した事を公に認める。

 シリウスはヴォルデモートに捕まっていたわけでは無かった。
 ハリーはヴォルデモートに見事にあやつられてしまったのだ。
 予言の球はその予言に関わりのある者しか取る事が出来ず、
ヴォルデモートは魔法省にわざわざ行くつもりは無かった。
 クリーチャーは出ていけと言われた時、シリウスの従妹、ベラトリックスの妹、
ルシウス・マルフォイの妻であるナルシッサの所に行き、
ハリーがどんなことがあっても助けにいく人物がシリウス・ブラックである事を教えた。
 そしてクリーチャーはシリウスを暖炉から遠ざけ、ハリーに嘘を吐いたのだ。
 スネイプはハリーが言った事を正確に理解し、シリウスに連絡を取った。
 そして騎士団に警報を鳴らしたのだった。
 ハリーをあのダーズリー家に託したのは、そこにハリーを守るために亡くなった母の血縁がいたからだった。
 ヴォルデモートはハリーが母の血縁が住む所を自分の家と呼べる限り、
そこではハリーを傷つける事が出来なかった。
 だからハリーは一年に一度そこに帰る必要があった。
 砕けた予言は十六年前、
「占い学」を教えたいという志願者の面接にダンブルドアがホッグズ・ヘッドに行った時に聞いたものだった。
 その人物シビル・トレローニーは卓越した能力のある非常に有名な「予見者」の曾曾孫だった。
 「闇の帝王を打ち破る力を持った者が近づいている
…七つ目の月が死ぬとき、帝王に三度抗った者たちに生まれる
…そして闇の帝王は、その者を自分に比肩する者として印すであろう。
しかし彼は、闇の帝王の知らぬ力を持つであろう…一方が他方の手にかかって死なねばならぬ。
なんとなれば、一方が生きるかぎり、他方は生きられぬ
…闇の帝王を打ち破る力を持った者が、七つ目の月が死ぬときに生まれるであろう…。」
 この条件に当てはまったのはネビル・ロングボトムとハリー・ポッターだった。
 ヴォルデモートは予言の最初の部分しか聞いていなかった。
 だから彼は赤ん坊のハリーを襲い、自らハリーに印したのだった。

 今学期最後の夜、ハリーはほとんど首無しニックにシリウスが幽霊として帰ってくる可能性をきくが、
ゴーストとして戻って来る魔法使いは滅多にいなかった。
 ハリーは惨めな気持ちだったが、ルーナと話して少し心が軽くなる。
 マッド-アイ・ムーディ達がバーノン叔父さんにポッターにひどい仕打ちをしたら黙ってはいないと脅しをかけ、
ハリーはダーズリー家に帰るのだった。

感想:反抗期のハリー、かなり荒れています。
 でも彼が本質的に良い子である事がスネイプ先生の過去を見た時とか、ルーナへの対応とかでわかりますね。 確かにスネイプ先生はからかいの対象になりやすそうだし、ルーナは悪い子ではないが、
やっぱりいじめの対象になりやすそうだ。
 もちろん、いじめはする必要が無いし、醜い行為だから、いじめる方がいじめられる人間よりおかしいのだが…。
 ハリーの幼少期の環境は良いとはとても言えませんから、結構奇跡的かな。
 ダーズリー家、わりと好きだったりして…。
 今回シリウスが亡くなってしまいましたが、
私としてはネビルが死ぬ事をもっとも恐れていたので(次はスネイプ先生)、痛みはあまり無く、簡単に通り過ぎ、ちょっと罪悪感。
 死んだと言っても死体がはっきり出ないとピンと来ませんね。
 アンブリッジへのいやがらせの描写は楽しかったです。彼女には同情出来ません。

関連サイト
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団-ネタバレ感想-


ちっちゃん俳句「音楽を 隠すどころか 自分かな」

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