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いつだって優先順位の問題

「いつだって優先順位の問題」絶対少年 第9話 ☆☆☆☆☆
監督:望月智充 シリーズ構成:伊藤和典 オリジナルキャラクターデザイン:戸部淑 造形デザイン:佐藤眞人 キャラクターデザイン・総作画監督:関根昌之 美術監督:針生勝文 音楽:七瀬光 脚本:川崎美羽 絵コンテ・演出:高橋滋春

 誰もいない校庭、現れる光。そこは猫おどりの準備の跡。

 昼、39ケーブルテレビの須河原晶(松本美和)、猫おどりの準備の場に現れる。
 そこには紙で花を作っている藤堂麻子(水野理紗)がいた。店は午前中お休みにしたそうだ。
 お祭りは過疎で慢性的に人手不足だそうで、お店はミコシバさんが旅行でお祭り終るまで帰らないそうだ。
 須河原は会場の下見だそうだ、二日前にも関わらず。
 手を動かしながらでもお話しできると、須河原手伝わされる。(さすが、藤堂麻子)

 深山美紀(三橋加奈子)は猫おどりの衣装準備。
 美玖(斎藤千和)、ミカねえはいつ帰るのかと美紀にきくと、明後日の昼ごろ帰ると言われる。「当日かよ」「うん」 「何だかなあ」「ミカねえもいろいろあんのよ、きっと」「も?」「美玖もいろいろ、ない?」
 「生きてるって事はそういう事か」「時々あんたの年がわかんなくなるわ」
 美紀、父(小和田貢平)に配達頼まれる。

 塾。海野潮音(清水愛)、携帯開いて「猫踊り、一緒に」とまで書いて、止める。

 逢沢歩(豊永利行)、配達中の美紀に猫踊りに誘われる。潮音から電話だと稀代秋之(浜田賢二)。
 嫌そうな顔をする歩に居留守は不許可と父。「何となく電話してみた。迷惑?」という彼女に、「うん」と歩。
 「傷つく事、平気で言うんだもんなあ、歩は。でも、悪くないよ、それ」「意味わかんないし」
 小さい声で「こないだの事だけど」「何?よく聞こえないんだけど」
 低めの声で「こないだの事。居場所がどうとか。
わたしなりに、すっごく考えたんだけど、歩、一緒に猫踊り行かない?」
 …「もしもーし、聞こえてる?猫踊り、一緒に」「無理」「即答?何で?そんな言い切らなくてもよくない?」
 「鏑木君、誘った?」小さい声「誘ってない」「一緒に行きたいのは彼でしょ、僕じゃなくて」
 …低めの声「それが出来たら、苦労しないよ…」「えっ、ごめん。聞き取れなかった」
 「歩はさあ、好きな人、いる?いたら、歩もわかるよ」「何が?」「歩誘っちゃう私の気持ち」
 「それは人それぞれだし、わかんないかも」「人それぞれか…」バスが来て電話を切る潮音。
 時計をみると二時少し過ぎ。何かを気にしてるかのように開いている扉を見る歩。
(潮音、なかなか強いな。明らかにうっとうしがられている拓馬を誘う勇気は無いが…。
まあ、私なら、あきらめちゃう所だ)

 夕方の啼沢川の上流。泥団子を作っているわっくん(竹内順子)。「あむ、ほら」優しい表情の歩。
 「上手に出来たね」「明日?」「何が?」「猫おどりっ」「明後日だよ」「何して遊ぶ?約束、ダメ?」
 「ダメじゃないよ」わっくん泥団子を地面に投げつけ、、立ち上がって、深刻な表情「違う約束した」「してないよ」  わっくん、歩に背を向ける。「何で?どうして、そんな事言うの?」「一人は、ヤダ」
 「一人じゃないよ。遊ぶ約束したし」わっくん、振り向き「前も約束した!あむ、来なかったし」
 「ごめん。それがよくわかんないんだ。覚えてない。わっくんのその格好、何で?」にっこり笑って「あむとお揃い」 「お揃い」「お揃い!」母の話と小さい頃の自分の写真を思い出す歩。「そうだあ。又、あそこで遊ぶ?」
 「あそこ?頭屋の森?」「うん!あむと会ったね」
(何となくわっくんが怖いと思った。怖い存在では無いだろうけれど、人外の者には違いないし)

 猫踊り準備中の阪倉亮介(斎藤泰央)、歩いてきた鏑木拓馬(加瀬康之)に手伝う事を要請。
 「ああ、神酒所開きか」「ああ?」「神酒所、作るんだろ?お神酒を振舞うとこ」「そう言うのか?」
 ……「散歩じゃないよなあ」「うん?」「あめん中、何処行こうとしてたのかと思って」
 「ちょっとな。亮介は明日のお祭り、どうするんだ?」「特に誘う相手もいないし、又露店の手伝いすっかなあ」
 「懲りないなあ。去年それがばれて、道場来づらくなったんだろうに」
 「それはそれ、これはこれ。何か向いてるっつうか、水が合うっつうか、楽しいんだって!出店の手伝い」
 「理解に苦しむよ」
 「知ってるか、例えばみんながすごい欲しがる物が射的の景品にあるとすんだろ。
でもな、それは客寄せの商品だから倒れないように後ろを固定してあったりすんだよ」
 「ありそうな事だ」「じゃあ、あれ。金魚すくいのポイ」「ポイ?金魚すくいの道具ってそういう名前なんだあ」
 「ああ。すくった金魚をポイッて投げ入れるからポイて言うんだ。
あれなあ1、2匹すくっただけで破れる薄い7号から10匹はいける厚い5号まで、
号数だけじゃなくて商品でも破れにくさに差があるんだぜ」
 「あれはすくった後の金魚に困る」
 「いや、そういう事じゃなくて。んじゃ拓馬、型抜きの上手な抜き方知ってるかあ?」
 「地道に細かくやれば失敗しない」
 「もっと簡単な方法があるんだよなあ。知りたいか。教えてやるよ。
実はなあ、裏側をなめてから型抜きすると良いんだよ」「しないな」「ああ?」
 「そうか、よし、試してみようっていう気分にはならない」「ホンット、おまえと話してるとイー!ってなる!」
(このシーンの拓馬、微妙に歩と重なる。しかしたっくん、博識!民俗学に興味を持っちゃった)

 雨、相変わらず降っている。店番の美紀。たっくんが来る。一緒にお祭りを回らないかと誘いに来たのだ。
 海野がいるじゃんと断るが、たっくんは美紀を誘っているとはっきり言う。「俺じゃあだめなの?」とたっくん。
 「そんなんじゃなくて」と美紀。店の裏ではわっくんの「ねっこ踊りっ」と同じような節を鼻唄で唄っている美玖。   「逢沢と、約束してんの?」「そんなんでも、無いけど…」「はっきり言ってくれよ!」「何を?」
 「美紀がさあ、逢沢を選ぶなら…」
 「どうしてそうなっちゃうのかなあ。選ぶとか選ばないとか、それって今決めなくちゃいけない事?」
 「小さな選択の積み重ねが、結局は自分の生き方を決める事になるんだと思う。
俺達は日々いろんな事を選んでるし、選ばなきゃ先に進めない事もある。邪魔して悪かった」
 たっくん、帰ろうとするが、立ち止まり「あいつは、もうすぐ帰る。ここにいなくなる。
想ってても口に出さなきゃ伝わらないぞ」
 目を見開く美紀。去るたっくん。ため息をつき、番台に頭をのせ「知ってるよ。知ってるけど…」
 おたまじゃくしバックをかかげ美玖「迷うな!」
(そうよね、知ってるけど、なかなかねえ~。しかし歩のどこが良いの?
将来的には良い可能性はあるが、今ん所、ビミョー)

 雨の庭(?)を駆け回るロク。
 月読天文台には「妖精」「日本民族資料集成」「山の神・里の神」「絵本百物語」「神話におけるアレゴリー」
「怪談旅硯」とか本が一杯。
 ロクにえさをやり、優しい目で見つめる鈴木平五郎(宝亀克寿)。「雨が上がったら、明日は祭りでも見に行くか」 「オン」「人ごみは苦手だがなあ」

 頭屋の森の前の通り。たっくんと歩、出会う。「よっぽどここが気になるんだな。まさか入ったりしてないよね」
 「してないけど、ここに入るのってそんなにいけない事?」
 「タブーもある。だけどそれ以前にひとんちだもの。廃屋とはいえ勝手に入っちゃまずいさ」
 歩は門内を見、たっくんは通り過ぎようとするが振り向き「もう一度だけ、聞いときたいんだけど。
深山の事、どう思ってんの?」
 「どうって?普通」「君、当事者なのわかってる?」「当事者?」「だから…!」歩に深山美紀から電話。
 「出たら?」歩、携帯を開ける。「深山の事、中途半端にすんなよ」去って行くたっくん。美玖からだった。
 「おう。な~んだ。逢沢歩も元気ないのか?」「も?」「な~んでもない。こっちの事。明日どうすんだ?」
 「わっくん、頭屋の森に来るって」「なぬ」「何か雨が続いてお祭り中止になんないかな~って、そんな気分」
 「そしたらわっくんと遊ぶだけで済むからか」「うん」「だいじょぶだ」「何が」「何かわかんないけど大丈夫」
 「相変わらず意味不明」「じゃあ明日な」美玖の近くには美紀が立っていた。「明日、逢沢君と会うの?」
 「いや。何で?」「ううん。何でも無い。雨止むと良いね」「止むよ、絶対」

 バス停留所で待っている潮音を拾っていく母(幸田夏穂)。「浴衣出しといたわよ。明日お祭り行くんでしょ?」  「わかんない」ぼそっと言う潮音。鎖骨の辺りの汗。

 須河原晶、
ネットで天気をチェックしながら「あした、午後一で現場先乗りするね」と堂丸史郎(西前忠久)に言う。
 「それはいいけど、雨、どうなんだ?」「私、晴れ女」と椅子の背に頭をのせて、堂丸を見上げる須河原。
 「根拠無いだろ。決行か中止かの判断ってのは?」
 「お昼には役場の方から出ると。こんだけ降り続いてるんだし、明日には上がる!」「ふむ。曇り一時雨、か」
 「もう!気合で上がる!」

 携帯で小さい時の写真を見る歩。「僕は何が出来るんだろう?」窓の外に現れる光。光、黄色い何かになる。
 くりりりりっといった感じの音を発する何か。「君達は何?」音を発し続ける何か。「僕は、何だか、怖いんだ」

感想:うん、ちょっと怖い、何が起こるんだろう。惨劇が起こるわけはないけど。今回、もてもてだな、歩は。
 美紀とデート行け!とけしかけたい所だが、わっくんが…。
 約束反故にしたからって何か起きるとは思わないけど。わっくんを寂しくなくするにはどうすりゃいいんだ?
絶対少年 1
関連サイト
Angel comes over from east
深山三姉妹はみ“か” み“き” み“く”なのね。気づきませんでした。
師匠の不定期日記
画像あります。

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受信: 2005.07.18 00:32

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