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草迷宮 他

「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」 
原作・協力:士郎正宗 シリーズ構成・監督:神山健治 ストーリーコンセプト:押井守 キャラクターデザイン:後藤隆幸 西尾鉄也 オリジナルキャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司 常木志伸 音楽:菅野よう子 制作:Production I.G 美術監督:竹田悠介

「草迷宮 affection」第11話 ☆☆☆☆☆
脚本:大松裕 神山健治 作画監督:中村悟

 草薙素子(田中敦子)がレストルーム(一階ではない)に入る。彼女を密かに見張っている二人の男。
 誰かと通信。窓ははめ殺しとの情報。
 彼女は外に通じる窓を開け(はめ殺しじゃない)そこから勢いをつけて飛び出す。
 そのまま向かいにビルの壁をけり、そのようにジャンプしながら屋上に行く。
 空には真昼の月と飛行機雲。(さすが少佐、カッコイイ!)新規採用のテストだった。
 男達は偽の記憶を咬まされたのだ。後三組6名のテストをしなければならない。

 「これで最後?」と素子。「ああ、残念ながらな」とバトー(大塚明夫)。下町。素子の後をつける男二人。
 階段状の路地に入る素子。上から黄色いボールが転がってくる。それを手にして階段を上がっていく素子。
 男達、彼女を見失ってしまう。「申し訳ありません。ターゲットをロストしました」
 バトー「ほう、で、どうするんだあ、これから」「もう一度捜索してみますが」「あ、そう。じゃ、がんばれや」
 トグサ(山寺宏一)「冷たいんじゃないの?」「同情してどうする」…「少佐、終わりだ。帰ろうぜ。…少佐?」
 「少佐?」「つながらねえ」「怒って帰ったのかな?」
 トグサの顔を見るバトー。(トグサ、少佐がこんな事で怒るわけないだろ)

 不自然に人が誰もいない下町。素子はバトーに呼びかけるがアクセス出来ない。ハッキングされたらしい。

 突き当たりにある「牢記物店」という看板を掲げた店。
 皮膚触素への感覚は明らかに現実なのに、まるで現実感がない。中に入る。香炉から煙。二階に上がる素子。 そこには緑の車が置いてあり、中には子供の姿をした義体があった。少年と少女。
 少女は首に赤、青、緑の三色の折鶴のレイを下げている。「可愛いでしょ,その子達」(谷育子)
 急に呼びかけられ、後ろを振り向く素子。LPレコードを手にしたショールを羽織った年配の女。
 「あなた、ここの店主?」「そのようなものね。お預けになりたいものは何かしら?」「預ける?」
 「そうよ。ここはお客様の外部記憶を預かる商いをしているの。
ここにある物は他人から見れば何の価値も無い物ばかりだけど、
一つ一つには持ち主の思いだが沢山詰まってるの。
だから時々この物達から発せられる残留思念で息が詰まる事があるわ」
 沢山あるLPレコード、ビデオ、本(ミュシャのポスターが一杯)。
 彼女のピアスが光り、下げられたスーツにある万年筆が光る。「残留思念・・」
 「あなたも、それに惹かれてここに来たんじゃないのかしら?
全身義体としてはかなり初期に作られた珍しいものよ。この子達にまつわる思い出はいつも私をつらくさせる。
でもそれと同時に、他人の記憶を預かることの喜びも味あわせてくれるのよ」
 「この子達の間に、どんな記憶が?」柱時計が鳴る。6時。
 「いけないもうこんな時間、申し訳ないけど今日は早仕舞いなの。
又時間のある時にいらして。その時にゆっくりお話しして差し上げるわ」
 腕時計を見(7時5分かな)、顔を上げたらそこは店の外。暗くなる店。人々がちゃんといる。花火。
 「そうか、あの妙な感覚は…郷愁…」

 9課に帰ってくる少佐。
 本採用にこぎつけそうなのは課長の知り合いからの推薦で、陸自情報部上がりの男一人だそうだ。
 帰る素子。トグサが自分だって9課に来る前だったら、少佐に5分で撒かれていたと言う。
 バトーは最後までストーキングできるそうだ。(ホントかよ?)

 少佐をストーキングするバトー。ボールを手に持ちながら階段を上がる少佐。バトー、少佐を見失う。

 牢記物。この二つの義体は今では成人になった男の子がずっと大切に保管していた物だそうだ。
 男の子は6歳の時に飛行機事故に遭遇。
 乗客のほとんどが死亡、救助された人々も間もなく全員が亡くなった、
男の子と隣に座っていた女の子を残して。
 女の子は意識が戻らず、男の子は左手以外全く動かなかった。
 男の子の両親は亡くなり、最初の頃は来ていた親戚の足も遠のいた。
 男の子は女の子をたった一人の友達と思い、彼女が目を覚ましますようにと左手で折鶴を折り続けた。
 最初はベッドの横の紙の端を破って口も使いながら折り、出来た折鶴を見て涙を浮かべ、隣の女の子を見る。  初期は綺麗に出来なかった折鶴も綺麗に折れるようになった。しかし女の子の容態が急変。
 女の子は遠くへ行ってしまったと聞かされる。
 それから二年、男の子は誰とも口を利かずに、黙って折鶴だけを折った。それまでと違い白い紙だけで折った。 親類と共に若い医師がやってきて体を全部取り替える治療法があるが、
受けてみる勇気があるかと言って来る。
 うまく行けば普通の生活が出来るようになると。
 しかし男の子には普通の生活に戻りたいという動機がなかった。
(他に誰もいないICU。ありえないが、象徴的な場面ね…)
 一人の女の子が男の子の心を開くきっかけになった。それが義体の少女。
 少女は全身義体の治療を受けて成功していた。医者に連れられてやってきた彼女。
 笑顔のない彼女の頬を引っ張り無理矢理笑顔らしき顔にする医師。それを嫌がる少女。
 毎日のように会いに来る少女。そこらに撒き散らされてる白い折鶴をダンボールに片付ける少女。
 ダンボールが何箱も積まさっている。キックボードで大部屋を乗り回す少女。
 折にふれ、義体化する事を勧める少女。
 「君は義体で折鶴が折れるの?もし出来るならば僕も全身義体になってもいいよ」
と黄色いボールを握りながら言う男の子。
 少女にはまだ繊細な動作は出来なかった。うまく折鶴が折れない。
 「死んでしまった女の子の為に鶴を折る事も出来なくなるなら、このままでいい」
 「今度は私があなたのために折鶴を練習するね」と悲しそうな笑顔で言って女の子は病院から消えてしまう。
 その瞬間男の子は気づく、少女は隣の女の子だと。
 男の子は全身義体化をし、女の子に会いに行く事を決意する。しかし女の子は見つからなかった。
 女の子の義体は男の子が大学の研究室で見つけたそうだ。男の子は大戦末期、外国に出兵してそれっきり。  「そう」素子は立ち上がり「話してくれて有難う。
きっと女の子も初めて好きになった男の子を今でも捜しているんでしょうね」
 車の中に砂糖の包み紙で折った(左手で)折鶴を置いていく素子。右手には黄色いボール。
 ボールを階段状路地に落としていく素子。

 9課。窓際に座っている素子。バトー「アイスティーの氷が溶けてるぞ~」「わかってるわよ。何?」
 「実は連中の試験の事なんだが、難易度設定を再考の上でもう一度トライさせてやりてえんだよ。どう思う?」  「どういう風の吹き回し?」
 「いやなあ、俺も入隊したばかりの頃は、意外に実力出し切れなくて上官に怒鳴られてたっけかなー、
なんて事を思い出しちまってさ」
 「そうね。確かに始めから上手く出来る人なんて、いないかもね」「ああ、そう言ってもらえると、俺も、助かるよ」  夜、月の影になる飛行機。

感想:この男の子はこれから出てくるんでしょうか。それとももう出てる?(くぜ?ああ、わかんないよ~!)
 ドアノブの描写から何から素晴らしかったです。(もしかして音響も…。こういうのの良し悪しはわからないが)
他の方々のサイトを読んでの感想
 クゼ、みたいですね…何でも、トラックを運転してるシーンに折鶴があるとか…。
 それからクゼメインの時はタイトルが白いらしい。そして経歴的にも合うらしい…。
 私にとってはこのブログが外部記憶だな。後他サイト。 
参考サイト
読観日記+遊(牢記の意味を教えてくれました)

「名も無き者へ SELECON」☆☆☆☆☆
脚本;大松裕 神山健治 作画監督:後藤隆幸 絵コンテ・演出:橘正紀 

 金色に輝くネット内。タチコマ(玉川紗己子)2体が走っている。ボーマ(山口太郎)と一緒にだった。
 防壁を解除し始めるタチコマ。北半球経由でヨーロッパの衛星網を通らないと行けないステルスゲート。
 そこにあるのはカワシマの外部記憶。
 個別の11人がウィルスによって発症するという証拠が残されている可能性がある。
 素子が潜ろうとすると荒巻課長(阪脩)から至急来てくれと言って来る。
 素子は潜るのをボーマにまかせ、自分はバトーとサイトー(大川透)、パズを連れて課長の元に行く。
 ゲートに向かうイシカワ(仲野裕)、トグサ、ボーマ。
 彼らのネット上の姿はタチコマみたいに3次元じゃない、ただの円。ボーマがゲートを潜る。
 第6レベルに怪しいファイルがあるそうだ。ファイル名はインディヴィジュアル・イレヴン。
 個別の11人を融和するウィルスかどうか確認するためにボーマの電脳に落とし込む事にする。

 一方課長の部屋。今から22分前に長崎沿岸で撮られた映像にクゼが映っていた。
 長崎に飛びクゼを捕らえろと指示を出す荒巻。

 ボーマは話しかけても何の反応も無い。強制終了させる。ボーマによると中身は出来の悪い評論文だそうだ。

 クゼは個別の11人が現れた因子を、そのまま電脳内に保有している可能性がある。
 しかしPKF仕様なので各器官が個別に稼動するイモータル義体だった。頭を撃たなきゃ止まらない。

 ボーマは発症しない。トグサは個別の11人の評論文の紙媒体の原書を見つけるよう荒巻に命じられる。
 ボーマとイシカワはカワシマの外部記憶の構造解析をする。

 沖縄県慰霊の碑。
 外国人戦没者慰霊碑に手向けられた線香を踏みにじる男、手に布で巻いた刀状の物を持っている。
 「やめておけ。その思いはこれからの行動に向けて取っておけ」と言われる。
 続々と集まる手に刀状の物を持つ黒っぽい服装の男達。

 オペレーター(大野エリ)からクゼを見失ったという情報が入る。
 鹿児島方面に向かっていたそうだが、車をリモート運転にかえ、自分は貨物車両に移ったらしい。
 車のAIから情報を探ろうとしたらネットが切れた。彼には電子戦の心得もあるらしい。
 素子達は鹿児島に向かう。

 鹿児島県戦没者慰霊之塔。
 一人白を基調とした衣装のクゼ(髪も白いし 小山力也)、黒っぽい服の集団に合流する。
 もちろんクゼも日本刀を持っている。

 新浜大学社会学部。
 個別の11人の原書はパトリック・シルベストルがルーマニア革命に身を投じ、
その生涯を閉じる直前たった20冊のみ出版されたそうだ。
 トグサに見せようと本棚の前に行く教授(宇野? 北川米彦)。ところが原書も復刻版も見当たらない。

 車上の男達。「時に貴様はどのような手段で奉仕を?」
 「俺は難民問題に対し融和政策を唱える国賊議員を刺殺しただけだ。貴様は何を」
 「俺達はJNNテレビの経理ネットに進入し、難民支援の義援金不正流用を演出した」「ほう」
 「我々は、もっと直接的な行為で難民開放を促してやった」
 「うむ。難民支援団体帰難会爆破、あれは俺達の奉仕だ」
 「帰難会爆破は大きく報道はされたが、所詮は難民同士の繋がりを断ったに過ぎん。
我らは本当の国賊である、裏切り者を消去した」
 「難民に義体を無償提供していたNPOを狙ったのだ」
 「爆破は失敗に終わったようだがな。
確かに国賊を討つのも一興だが、やはり開放すべき難民の動脈を断つことが重要」
 「ならばお前は何をした」「ネットバンク頭取の首を取った」
 「難民出身でありながら、ネットバンク設立で財をなした、ジマ・イチヒロ会長をやったのはお前だったのか」
 「難民の動脈を断つという意味では貴様に負けるが、世論に与えた衝撃では、自分の犯行も負けてはいない。人気電脳ラッパー、デンセツを殺したのは俺だ。
それともう一つ、政府の隠し原発より掘り出された燃料棒を難民が襲撃するといったブラフを流したのも俺だ」
 「やるな。確かにあれは国民と難民の双方の心理に多大な影響を及ぼした」
 「デンセツは、難民の若者達にとっての精神的支柱。それを失った彼らの心に憎しみが宿るのは当然。
さらに蜂起を促すブラフか」
 「貴様の奉仕の後では我らの所業は霞むな」
 「残念ながらな。
だが、国賊である医師の命を絶つことにより難民の血脈を断つという意味においては、右に同じ」
 「貴様は、どういった奉仕を」クゼ「茅葺を、暗殺しようとした」
 「ほう、ずいぶんと大胆な手に出たな。だがそのような事件があった事、一度も聞いてはいないぞ」
 「個別の11人の犯行声明同様、無視されたのだろう。それは大した問題ではない。
だが時に、お前達の言う難民開放は、彼らに絶望を与えているだけにしか見えんが、それは何故だ?」
 「国賊や同胞からの支援を断ち、自立という名の解放を促してやる。
それが国民に難民という異物の存在を自発的に気づかせてやる最良の手段だからだ。違うか」
(明らかに矛盾した事を言っているのに、全然気づいてないクゼ以外の男達。
合田の撒いたウィルスというのはこんなにも人の脳を歪めるのか)

 ボーマが気づく、
 初期革命評論集の評論文全部と個別の11人の評論文を読むとウィルスを発症させるのではないかと。

 少佐達は鹿児島県戦没者慰霊塔にいるクゼを発見する。

 国会図書館にも個別の11人は無く、トグサは別の心当たりに行ってみる。

 車上。男達が誰が最後の演説をするかを話し合っている。ある男に決まりそれで異存ないかときかれるクゼ。  「ああ。だが、一つ頼みがある。我らが個別の11人、差し支えなければ貴様のそれを見せてくれないか。
版数は初版か?」
 「うむ。待て。(探すが見つからない)版数を知りたいのなら俺のも確か初版だ」「本当か?」「あ、ああ」
 「今日ここの赴くに当たり、俺も個別の11人を懐に忍ばせてくるつもりだった。
しかし、いくら探しても見つからない。
(今まで口を開かずしゃべっていたクゼがここから口を開いてしゃべる)何故だ?!(皆も探すが見つからない)
頼む、誰か、個別の11人を!」
(20冊しかない初版をこんなに大勢の人間が持っているはずが無い。偽の記憶か。
しかし教授も持ってなかったのはなぜ。合田が回収したのか。
どなたかがクゼは口を開かずにしゃべると書いてあり、今さら気づきましたが、
口開けてしゃべる事も出来るんですね)

 「土橋文也事務所」があるビルに入るトグサ。
 上から三橋(乃村健次)が2,3段とびで降りてきて、トグサを見ると無理矢理上の方に引っ張っていく。
 事務所、土橋(保村真)が大型カッターナイフを自分の首に当てていた。

 ボーマはシルベストルの「初期革命評論集」を全部、電脳に入れたが(たぶん、そういう事よね)何とも無い。
 で、最後に個別の11人を又入れたら、そのとたんおかしくなる。
 イシカワはボーマを殴り倒し、ボーマの電脳活性をオフ、記録を再生禁止にする。内務省から緊急連絡。
 どこかのビルの屋上にいるクゼと男達。課長は素子に連絡を入れる。あのビルは九州電波塔。
 チャンネル・ダブルスリーでクゼ達の映像を放映している。お互いに頭を斬り落とす男達。
 しかしクゼは相手の頭を斬り落とすが、自分は生き残り逃げる。土橋事務所。
 トグサが土橋を落ち着かせようと個別の11人の評論の事を聞く。
 「個別の11人なんて評論は初めっから存在していなかったんだ。
あるのはただ、個別の11人という作られた思想だけだ。俺は個別の11人!とうとうこの時を迎えた。
ふんん!!」
 土橋、首を切る。事務所のテレビには11人の死体。

感想:合田、コワイ男…。しかしクゼはなぜウィルス通りに動かない。クゼは何のために男達と合流したのだ。
 何に呼ばれたのだ?土橋もウィルスに犯されてたのか。「個別の11人」の評論は合田が作ったものなのか…。 日本のためになると思っているから、彼の部下達も動いているのよね。
 合田は正しく評価されない事への意趣返しか…、表向きは日本のためでも…。
 安い労働力が欲しいから、難民を受け入れ、うまくいかなくなると難民を排除。
 でも又、安い労働力が必要になり…。今も世界中で起こっている事だけど、解決法は無いのか。
下記に書いた神山監督の語った事を聞いて
 以前書いたゴーダ嫌い発言撤回。まだわからないから、保留。基本的にいやには違いないが…。
 人を平気で踏みにじっている感じだから。
(私も悪の道に入るなら、武器商人が良いななんて思う人間だが…。
人をおだて、さもその人が望んでるような形にして、商売をするというのが…良い感じ…。
人殺しの機械をさも素晴らしい物のように言うのも魅力的だ。まあ頭がついていかないから、無理だが)
 ユーゴは金がある方の国が独立していった。
 アメリカでも金持ちが、税金がひたすらに貧しい人達の地域に垂れ流されるのがいやと、
わかれたいと言っていたような…。
 難民独立ってそういう感じ?まあ、まだゴーダの意図はわからんが…。
 でも金持ちだって家政婦とか、学校とか安い労働力が必要だったりするのよね。
 アメリカでは犯罪を恐れて、金持ちだけで土地を囲い、後は排除したりしているが、
他の所だと家政婦が通いやすいように直通バスだか電車だかを作ってたりするそうだ。
 今、日本もフィリピンから看護婦を入れたと思ったけど。
 最初の個別の11人はゴーダプロデュースじゃないのか。という事は「個別の11人」の評論はほんとにあるの? 教授の記憶を変える理由が無いもんなあ。
 それとも、最初の個別の11人を元にシルベストルの思想を流用しながらゴーダが作った。
 ボーマが出来の悪い評論だと言ってるもんな。クゼは違和感を覚えなければそのまま自決したって事?
 クゼはもともと難民側に立つ動機があり、それゆえにゴーダプロデュースのウィルス通りに動かなかったのか?
他サイトを読んでの感想
 クゼヒデオは救世英雄。難民を救うための真の英雄になるということか。ゴーダの英雄は偽の英雄だし。
 後「個別の11人」は無いんですね、合田の作り話。教授が発症してないのは元々の人間性によるのかな。
 クゼもゴーダが思った方向には行かなかったし。
 大体「初期革命評論集」を読み、
「個別の11人」を苦労して探して読むというだけで人間の振り分けがある程度出来る。
 土橋はしゃべりで戦う人なのね。
参考サイト
攻殻機動隊PKI-B-Wiki(セリフが網羅されています)
師匠の不定期日記(画像あります)
蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウ(攻殻機動隊諸情報あり)
族長の初夏(タチコマの日々のネタ)

神山健治監督が語る!

 第三次核大戦と第四次非核大戦というのが過去にあった。
 日本が被害を受けたのは第三次核大戦の方で、何ヶ所かに核が落ちている。
 そのまま放置されている都市もあるし、復興した部分もある。
 復興していく中で、
大陸の方から難民になった人達を労働者という形で日本政府が受け入れたというのが招慰難民。

『個別の11人事件』を振り返る

 九州の方に首都が移っているが、
今の日本みたいに首都機能が全部一極集中しちゃってると戦争とか起きた時に困るという事で、
他の所にも各機能を分散している。
 新浜とその首都、福岡の関係はアメリカのワシントンD.Cとニューヨークみたいな関係。
 比較的中心は福岡の方にあるのかなと分けている。
 福岡を復興するに当たってアジアの難民というのが随分来た。
 そういった人達が貴重な労働力として復興に力を貸してくれたわけだけど、
その人達を仕事が無くなったらどうするかということで、
何の対策も講じないままいるという事実だけが残ってしまった。
 彼らを招いた時に住まわせるために作った所が出島という所だが、
それ以外に街にあふれちゃった人達が復興されていない関東その他に勝手に住むようになっていて、
スラム化している所に暮らしてしまっている。
 治安も悪くなっているし、その部分に関しては政府もノンタッチの状態になってしまっていた。
 第一話で出てきた個別の11人は難民排除、難民居住区撤廃、
難民を受け入れない中国政府に対しての抗議という形で現れますけれど、
後から出てくる個別の11人は難民を解放するという言い方をしている。
 思想的な背景は右なのか左なのかわからない。
 開放という裏側にあるものが額面どおりの解放ではなく、排除していくという事と実は同義語。
 日本という国に根をおろし始めている難民自体、彼らの生活基盤、
彼らが築いてきたインフラみたいなものを絶っていうようなテロも起きている。
 その中でクゼという男は難民政策を行っている茅葺を暗殺未遂という形で難民解放を促すというテロを起こす。
 この三つ、ちょっとずつ非常に似ているけれど、ずれている個別の11人というものがいる。
 笑い男篇で言うと模倣者を伝播させていくオリジナルが、実は一番最初に出てきた連中の方がオリジナルで、それ以降に出て来てる方がむしろ模倣者なんじゃないだろうかというのが38話までの流れの中で出てくる。

ゴーダの存在と企み

 個別の11人自体というのはゴーダがプロデュースしてたウィルスによって発生した模倣者って言うか、
作られた英雄達であった。
 集団自決してしまうというのはゴーダがね、
個別の11人を演出する時に参考にしたパトリック・シルベストルの思想書の中にある
「英雄のラストは死をもって締めくくられる」という言葉を、その言葉どおり実践して、
自分達の思想みたいなものを伝播した後で、みんな死んでしまう。おそらくその場に居続ける事によって、
憎しみの連鎖のね、憎悪の対象に自分達がなってしまう可能性もあるわけですよね、
テロ行為を続ける事によって。実は開放という裏には排斥していこう、
難民の血脈を絶っていこうというもくろみが最初からあったという事で、難民も怒らせるし、
実はこういう難民がいるから税金が上がってるんだよとか、そういった地道な宣伝活動ですよね。
 それがある程度、導火線に火がついて、止まらなくなったら自分達は表舞台から去ると。
 そういうふうな筋書きを最初から用意されていた人々だったと。
 自決もおそらくゴーダが最初に個別の11人をプロデュースする段階のラストにそういうふうに最後は自決してしまうんだというふうにプログラムされていた人達。
 最初に1話で登場したその大使館を占拠した人達、
 その哲学みたいなものをゴーダは上手い事パクッて持ってきたりとか、
シルベストルの思想をうまく紛れ込ましたりとか。

動機ある男、クゼ

 彼だけが、難民を解放しようとした。茅葺が難民政策を行っていく中で、それが遅々として進まないと。
 それに対する抗議の意味での暗殺未遂。
 彼だけが聖典個別の11人を持って来ようと思ったが無い、何処に行ったんだろうなあ。
 最後に自決プログラムが発症する寸前で、クゼだけは何かおかしいんじゃないかと気が付いたんでしょうね。
 すんなり自決を受け入れる事が出来なかった。
 自分にはやる事があるというか、動機というものをわりと持っている人間。
 他の個別の11人は作られた思想、ウィルスだったためにすんなり自決してしまってますけど、
クゼにだけは別の確固たる動機がおそらく存在するのだろう。

今後のゴーダ、クゼ、そして9課

 この後クゼがどういう形で現れるかというと、ホントに難民を解放するという形で革命家として、
難民側の人間として姿を現す事になると思う。
 ゴーダがやりたい事というのも、とりあえず、導火線に火がついただけで、
最後の落とし所は一体何なんだろうと。
 難民が自分達でね、出島に集まってきて、独立していきたい、そういう流れになってますよね。
 国民は難民なんかもういらないんじゃないかと。
 憎しみの連鎖はもう始まってるので、それ自体は後戻りさせる事は出来ないという状態になった。
 じゃ、それがホントに目的なのか、ゴーダの…。
 今後の展開の中で、9課が、ゴーダが仕組んだ大きな波の中に、9課も排除していこうという思惑もあって、
見事に排除されてしまってるわけですけど、クゼっていう男がそこに現れる事で、
9課がそれを事件として唯一コミットしていく入り口になっていく。
 そのキーワードにもなっていくわけですよね、クゼが自決しなかった事で。そこを突破口に、
ゴーダが仕掛けた事件にもう一度9課が挑戦していく唯一のカードがクゼなんだ。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 06

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