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そこにいること 他

「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd.GIG」
原作:士郎正宗 シリーズ構成・監督:神山健治 ストーリーコンセプト:押井守 キャラクターデザイン:後藤隆幸 西尾鉄也 オリジナルキャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司 常木志伸 美術監督:竹田悠介 音楽:菅野よう子 制作:Puroduction I.G

「機械たちの午後 PAT.」第15話 ☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:櫻井圭記 神山健治 作画監督:中村悟 絵コンテ:布施木一喜 演出:竹下健一 

 タチコマ(玉川紗己子)がメンテナンスのために集まっている。
 警察庁のサーバーアレイに個別の11人に関する極秘ファイルがあったと他のタチコマに知らせるタチコマ。
 そんな所に勝手に潜り込んではいけないよとプロト(杉山大)。
 まずいデータを拾ってきたら消去すれば良いと鑑識(関口英司)が言う。
 「先輩は甘すぎますよ。そんなお土産につられるなんて」とプロト。
 タチコマ「赤服が赤福、甘党が甘すぎ」(赤い服の鑑識は“赤福”というお菓子を食べている)
 「面白くありませんね」とプロト。タチコマ達がブーイングする。
 そこにバトー(大塚明夫)とトグサ(山寺宏一)が入ってくる。
 タチコマは彼らに個別の11人について調べた事を説明する。ワクチンはまだ作れない状態らしい。
 彼らは元自衛官や、警察官や傭兵。義体化率は50パーセント以上。
 ウィリスキャリアはわかっているだけでも2万はいて、被害者が増える可能性がある。
 しかしそれはお前らの仕事じゃねえとバトー。
 自決した個別の11人に関してはスプリング・エイトに調査を依頼している。
 それで現地で少佐と落ち合うことになっているが、一機連れて来いと言われたそうだ。
 メンテ機に繋がっていたタチコマがメンテが終ったと名乗りを上げる。それはいつものバトー専用機。
 自分達の個性化について話し合うタチコマ達。大人しくしろと鑑識に言われ、ネット内で話し合う事にする。
 「ここなら誰にも邪魔されずに話せるねー」「うん。時間の流れも関係ないし」
 「話を戻したいんだけどさ、ウイルスで発症したと思われる個別の11人はともかく、個別主義者ってどう思う?
個を強調する割には没個性的な人達だと思わないか?」
 「確かにそうだね。
ネット上での孤立や、自我の存在証明を追究して、各自の差異に価値を求めているくせに、
違う思想の人間を排斥しようとする行為においては一様に団結している訳でしょう?」
 「そうなんだ。主体性があるようで無い集団。個を求めんとするあまり没個性に陥っている人達だと思うんだ」
 「それって、ある意味僕達とは対極にある人達って気がする」
 「そうだね。僕らは並列化を義務付けられながら、何故か一度は個を手に入れた訳だから」
 「そして今ではその差異を個性として尊重してもらった上で、必要な情報のみを並列化すればいい。お?」
 もう一機現れる。
 「じゃあさ、個別主義者が本当に個別で在ろうとするが故に、差異の無い集団になっているんだとしたら? 
彼らの集合体としての意志を決定しているのは…誰なの?」
 「個別の11人に関しては、その意志決定をしたのは内庁の合田ってことかな」
 「でも中国大使館を襲撃したテロリスト達は、
ウイルスとかに関係なく台頭してきたインディビジュアリストって言われてるんでしょ」
 「笑い男事件の時に大挙して現れた模倣者達こそがその起源、と言っている社会学者もいるけどね」
 「だとすると、個別主義者達の意識の中には、合田の思惑が介在する以前から、
現在の状況に近いイメージが共有されていたって事になるのか」
 「国民の総意としての難民排除って事ね」
 「それを言うなら、難民だって個別の11人が台頭してくる以前から、テロ行為は繰り返していた訳でしょ?」
 「不思議だよねー、誰かがコマンドを出してる訳じゃないのに、みんな自然とおんなじ方向を向き始めている」
 「あるいは、個人と集団以外の第三の意志決定の主体が、人間には在るのかもしれない」
 「どういうこと?」もう二機加わる。
 「例えば、遺伝子と言うミクロなレべルで主体の新旧を見いだそうとしたドーキンスと、
極めてマクロな地球規模の主体に思いを馳せたラブロック。
両者はほぼ同時期に相反する主体を題材にほぼおんなじ結論に達していると言ってもよいような著書を残しているんだ」
 「どんな事が書かれてるの?」
 「人間は最も合理的な主体や意思を宿す最小単位で、自身より大きかったり小さかったりする、
ある種のホロン型構造の存在について思考し言及する、みたいな」
 「つまり、個別主義者や難民もその行動を決定する因子は、自身よりミクロな、
あるいは集団を超えたマクロなレベルに存在するという事を言い当てている様な所があるって事さ」
 「むずかしいなー」
 「簡単さ!
人間がその存在を決定付ける以前には存在していなかったネットの在りようが、
彼らの神経レベルでのネットと今や地球を覆いつくさんとしている電子ネットワークの双方によって自身の意志とは乖離した無意識を、
全体の総意として緩やかに形成しているって事だよ。
だろ?」
 「つまり人間は自分の肉体と精神とがすでに一致していないけど、
その事については気付いていないってこと?」
 「ありていに私見を述べればね」
 「ひえー! 肉体と精神は不可分だって結論に傾きかけてたのに、なんと言う真理の反転」
 「とするなら、合田ってその緩やかな流れを加速するための媒介を、意図的に作り出した、って事になるのか」
 外から呼ばれ、ネット内から離れるタチコマ達。メンテが終って交代しなければいけないのだ。
 メンテ中で議論に加われなかった一機も議論の内容を並列化させてもらう。「なるほど。そいつは興味深いな」  「だろ」「だけど僕も最近は自分の意識と体が一致していない気分になることがあるんだ」「どういう事?」
 「自分を遥か上空から見下ろしている自分がいるような感覚かな」
 「ああそれ僕もある! 僕達の主体って一体一体のボディに宿ってるの?
それとも集団としてのタチコマに共有されてるの?」 
 「そりゃあ基本は並列化を前提としている訳だから、後者でしょ」
 「僕らにとっての神である少佐の意志も、介在している訳だからね」
 「でも天然オイルを禁止された今となっても、個性化の進行は止まらない。
完全に均質化された筈の僕らが個を宿し、かつボディと情報の乖離を無意識下で体験しているって事は…」
 「もしかして」「もしかして」「もしかしてー!」「ゴー…」
 「まあ待て、結論を性急に出してはいけない。
それは単に僕達にエージェント機能が追加された事による遊離感なんじゃないのか?」
 「それもあるけど、肉体と精神以外の第三の主体が、何処かに在るような気がしてならないんだ」
 「それってわかるよ。
僕もさ、
前にジガバチと戦った時に死の恐怖を感じることなく少佐の服としての役割を瞬時にこなす事が出来たんだ。
あの時、僕の体はもう僕自身の物では無いんだって、どこかで割り切ってた所があったもん」
 「それは、バトーさんを助けたいと感じた時の、あのえも言われぬ法悦感とは違ったの?」
 「違うね。もっと即物的でプログラムチックな行動だった」
 「だとしたら、残念ながら君が感じた第三の主体は、人間のそれとは違うのかもしれないな。
それにさ、僕らの共有情報を溜めているサーバーが何処にあるかって事も僕らは知らされてないわけじゃない。
その存在が、第三の主体の正体なのかもしれない」
 「僕達にゴーストが宿ったと思ったのは錯覚だったのかー」
 「でも、君が感じた第三の主体については、もっと詳しく思考してみる必要があるかもね。
その感覚、並列化させてよ」
 「しひひひひ。いいよ」

 スプリング・エイト。パイロットの血中からマイクロマシンを形成していたたんぱく質の溶解片が見つかった。
 個別の11人の電脳からは何も発見されていない。火薬は半島で作られたコンポジションC4。
 台湾ルートから国内に同様の物が多く入っている。爆発音と振動がする。
 駐車場にいるタチコマにそこから何か見えるかきく草薙素子(田中敦子)。
 目の前の建物から黒い煙が立ち昇っている。バトーとトグサが駆けつける。
 逃げ出してくる人が一人もいず、ここは無人かときくバトー。
 警備員(原田正夫)によると数日前から爆発物を仕掛けるという犯行予告があり、警戒はしていたそうだ。
 ただ主任研究員の有須田(あすだ)博士がいた可能性がある。
 爆発はガス爆発程度で、建物内には誰もいなかった。
 有須田博士の顔をどこかで見た記憶があるとタチコマが言う。ただはっきりとした記憶が無い。
 素子は伊丹と新浜両空港にアクセスできる道路と空港内のIRを調べろと本部のオペレーター(大野エリ)に言う。
 バトーとトグサは素子の指示で新浜空港に行く。
 タチコマは他のタチコマ達に有須田博士について問い合わせる。
 他のタチコマ達も有須田博士を見たような気がするのだが、メモリに該当データが無い。
 騒ぐタチコマを叱る鑑識。タチコマ達、ネットで会合する。「ムキー!思い出せそうで思い出せないー」
 「シナプスが繋がらないねー」「シナプス?そんな有機的なアナロジーはやめてよ」
 「ねえねえ、なんかさ、
この記憶に関してのみ電脳内に切り分け区画があるのにアクセス出来ないって感じしない?」
 「うんうん」

 素子によると有須田博士はタチコマのAIに使われているニューロチップの試作モデルをたった一人で開発した科学者だった。
 エージェント機能の追加や、
記憶に二重構造を持たせる事で経験値を失うおそれを取り除く方法を考案したのも彼。
 おそらく爆破事件は彼によるもの。目的は研究成果を携えての亡命。博士は国定研究員。
 画期的なAIを発明したものの、彼個人のパテントは認められない。
 タチコマの構造解析を博士が出来るようにしていたが、その時の記憶はタチコマ達からその都度抹消している。 タチコマの博士に関する記憶が曖昧なのは博士が自分の功績をどこかに残したいと考えてメモリーの一部に自分の記憶を書き込んだからだろう。
 素子の話を聞き、タチコマの一体がメンテ中のタチコマの頭を開けさせてもらう。
 AIのどの部分に切り分け区画を作ってるのか確認しようとしたのだ。しかし…
 「無い!無いんだ!こいつのAIが! もしかしたら僕達って、全員脳無し?!」
 「じゃあ僕らのAIは一体何処にあるんだ?!」

 有須田博士(土師孝也)を捕まえるバトーとトグサ。武器輸出規正法違反。
 資金と設備の無償提供と引き換えに国定研究員になったのだから、彼に自由は無かった。
 有須田博士にあなたは僕のお父さんですかときくタチコマ。「…お父さんか」
 有須田博士は衛星に組み込んだハブ電脳の第8区画にあるC9ファイルに自分の記憶を書き込んでいた。
 タチコマ達のAIは衛星上にあったのだ。タチコマ「ということは、サーバーもその衛星上にあるって事か」
 「人工衛星からの超鳥瞰的視座を第三の主体として感じていたって事―?」
 「僕らのAIには感覚器官が備わっていないから、
今まで自分の意識がどんな経路を巡って思考していたか気付かなかったんだー」
 「それでプログラムとボディとの心身合致がもはや不要になったって事なのかー」
 「僕が死を恐れなくなった理由もそれで理解できたよ」「それにしても宇宙とは…壮大だなあ…」
 タチコマ達上を見上げる。タチコマ「でも、あなたの記憶は、消したくないって気がするんですけど」
 有須田 「気にするな。私の思い描いたAIへの理想は、ネットの何処かに残るだろう」

 バトー「少佐、あいつはこれからどうなるんだ」
 「私達が確保した事で、いくらか酌量の余地はあるだろうが、運がよくて実刑判決」「運が悪かったら」
 「播磨の施設内で、一生日の目を見ない研究に、従事する事になるかもね」…
 「たまにはタチコマでも連れて、会いに行ってやるか」
 「それもどうかしら。私達がそうであるように、自由を求めた彼に、最早自由は無い」
 タチコマを優しくさすっている有須田博士。 

感想:お父さんの記憶ぐらい残してあげたいけど…。
 博士もタチコマと親しく会話出来たら他所の国に行きたいとは思わなかったろうに…。こんなに可愛いのに…。
関連サイト
アニヲタ西中★萌える部画像あります。

「そこにいること ANOTHER CHANCE」第16話 ☆☆☆☆
協力:士郎正宗 脚本:神山健治 作画監督:後藤隆幸 絵コンテ・演出:橘正紀

 出島に難民が集まってきていた。反難民デモも急増している。
 対策をとるべく会議を開いても、お互いに非難するばかりで、何ら前向きな提案は出ない。
 茅葺総理(榊原良子)は一旦休憩をとる。
 総理が総理大臣室に戻るとそこには荒巻大輔(阪脩)と草薙素子がいた。 素子が有線で総理に報告をする。  どうやら難民の中に彼らを懐柔し滞留させて置けるだけの能力を持った者が出現したらしく、
それが長崎流入の原因だと。
 総理がもう一つ調べて頂きたい事があると言う。
 日米安保にからみ国防族議員の中に旧大日本技研と癒着しているものがいるようだと。
 総理大臣室から出る課長と素子。総理の言っていた国防族議員とはおそらく高倉官房長官。
 高倉は親米にして親保守。米帝猛進主義を捨てきれない軍産複合の最古参。
 大戦終結でその商品価値をなくした放射能除去技術が米帝と再び組む事で、
他国への新たな抑止力としてその商品価値を上げれば、贈収賄は成立。
 高倉は内庁のトップであり、合田には旧大日本技研で日本の奇跡をプロデュースした経歴がある。

 茅葺総理が総理大臣室を出ると、
後ろから彼女の耳に口を寄せて「待ちくたびれたよ、茅葺総理」と言う高倉官房長官(おそらく…武藤与志側)。
 びくっとして体を離し(当たり前だ、バカにしてるな)、「すぐに行きます」と答える。
 彼が去った後、ため息をつく総理(ため息はなるべく止めよう)。

 イシカワ(仲野裕)が半島でクゼヒデオ(小山力也)について調べて来て、
素子と課長を抜かした9課の面々(アズマ(尾形雅宏)達、新人さんも抜き)に報告する。
 4回の大戦を経て各国が疲弊しきっていた2024年、
米帝が大戦終結を機に内線の続く半島に国連軍派兵を呼びかけたのが自衛軍派遣の直接のきっかけだった。
 米帝の真の目的は北半島に眠るウラン鉱脈の採掘権を統一政府に取り付ける事だったが。
 戦争特需に沸いていた日本は国連にノーとは言えず、二つの大戦を経て尚、
根室での奪還戦以外では実戦を避けてこられた自衛軍の初の試練をなった。
 バトーや少佐なんかは戦時中非公式に海外へ行っていたが。
 爆弾テロで殺された当時の首相は国際的視野を持った数少ない政治家だった。
 国内世論を押さえ込むべく厳重な報道統制をし、PKFの派遣地を比較的安全とされた新義州に決めた。
 報道統制を行うべく裏で暗躍したのが今の内調の前身、内閣報道庁だった。
 クゼが配属されたのは本体の中でも最後に現地入りした機動部隊だ。
 当時新義州は特別行政区で、貿易の拠点だった事から、攻撃の対象外だったが、
統一政府樹立後敗走した人民軍の残党が、最後の戦地に選んだのも、
そこから東へ20キロほど行った農村地帯だった。
 そこは標高800メートルほどの峠でゲリラ戦に持ち込むにはうってつけの場所でもあった。
 到着早々ゲリラ討伐隊として二個中隊で出陣する事になった義体化歩兵部隊は極寒の山間部へと移動を始める。
 本隊は人民軍の最後の精鋭部隊が新義州攻略を企てていると言う情報を受け、警戒を強めていた。
 クゼの部隊はそれを北から回り込んで先制攻撃を仕掛ける手はずになっていた。
 だが、クゼの一個小隊は情報に無かった難民キャンプで、人民軍とは名ばかりの、
ほとんど山賊になり下がった兵士達の醜い略奪行為を見る。
 義憤に駆られたクゼ達は戦闘を始めてしまう。
 120対30の戦闘だったが、クゼのいた一個小隊は義体化された精鋭部隊、
キャンプを襲っていた連中は元軍人とはいえ、ほとんど生身の上、やせ衰えた連中ばかりだったので、
雌雄はあっと言う間についた。
 その後何度か人民軍の情報は入ってきたが、実際の戦闘はその一回きり。
 しばらくすると農村部の小隊キャンプに問題が発生する。PTSD,心的外傷後ストレス障害。
 初めての戦闘で一方的に相手を殺戮してしまった経験が若い兵士達の精神を蝕み始める。
 自分の肺や臓器が残っている者は、難民が持ち込んだ合成アルコールやハシシに手を出し、
フラッシュバックしてくる殺戮の悪夢から逃れようとした。
 日本のマスコミは心無い言葉を浴びせ始める。
 難民キャンプでの殺戮の事実は報道規制によりマスコミには届いていなかった。
 兵士の醜態を報道させまいと規制がかかった事により彼等の自由は制限され、
ついには帰国も許可されないという事態になる。
 国境沿いの難民キャンプでの虐殺が一部のマスコミに漏れ、
それが日本の自衛軍によるものだったのではないかと言うデマまで流布し始める。
 農村の住民達は事情を説明しろと糾弾。
 厳しい報道統制下に置かれていた若い兵士達はもちろん、上官達でさえ自分達を弁護する事が出来なかった。

 ある日ハシシを吸っている兵士の一人に報道陣がこんな事を言った。
 「おい、お前、アサシンって言葉の意味を知っているか?
 そいつはアラビア語でハシシを食らうものの意味だ11世紀エルサレムを奪還した十字軍を殺した、
イスラムの刺客達は、ハシシを吸い夢見心地で暗殺を決行した。
それを見た十字軍は、彼らをアサシンと呼んで恐れたそうだ。お前らもそいつでここが楽園にでも見えたか。
ひとの国に乗り込んで来ていつまでお客気分でいるつもりだ。この人殺しどもが」
 警戒任務についていたクゼが記者に近づく。「確かに。お客気分だったかもしれないな」
 ヘルメットを取り、銃を突き出し、カメラと交換してもらう。 そしてクゼは難民キャンプに入る。
 カメラを持ち、難民の暮らしを時折ファインダー越しに眺めたり、折り紙を作ったりしていた。
 しばらくすると妙な現象が起こり始める。
 イシカワ「まずは老人たちが徐々にクゼに興味を持ちはじめやがて酒を勧める。
次は子供が紙飛行機を折れといった具合に、彼らは物言わぬクゼに次々と近づいていった。
そして翌日には、女や大の男までが、交互にクゼに何か話しかけると、クゼはその様子をただ楽しそうに眺め、
写真に収めたりしていたそうだ」
 バトー 「ふむ。それから」
 「人民軍が投降し自衛軍の任が解かれた三ヵ月後までクゼの行動は続き、
マスコミの連中はそれ以後虐殺の話をする者はいなくなった。
そして自衛軍が帰国する前日クゼは、キャンプから忽然と姿を消す」
 その後国境を越え西に向かったという話だが定かではない。
 台湾の難民街から戻ったと言う男がクゼと思われる男に会ったそうだ。
 義体の髪はすっかり白くなっていたが、彼の周りには絶えず人が楽しげにたむろしていたそうだ。
 バトー「ん? 何だ少佐。戻ってたのか」「ええ、聞いていたわ。確かに、興味深い話ね」

 内庁。合田一人に難民の電脳を逆送出来たと報告している男、黄村(朝倉栄介)。
 探していた人間は出島にいたようで、NSAに確認を依頼、じきに映像で確認できるとの事。衛星からの映像。  出島、その中の広場、歩いているクゼ、彼に話しかける叔父さん、空を見上げるクゼ、夕日、歩き去るクゼ。

感想:出島に難民が集まっているのはそこにクゼがいるから。合田はすでにその事をつかんでいる。
 彼は官房長官と強い繋がりがある。そして旧大日本技研とも。
 日本は自立せずに、米帝の庇護の下にいたほうが繁栄できるという考えか。
 合田が小さな欲で動いているとは思えない。クゼは一種のカリスマ。
 難民に強い思い入れがあったから、合田のウィルス通りには行かなかった。
 しかしオープニングの映像におけるクゼは打ちひしがれている。先行き不安だ。
(アサシンって言葉はマルコ・ポーロの東方見聞録に出てきて広まったと聞いた様な気がしたけどそうじゃないのか。
麻薬を使って、暗殺者を操る老人の話し…)
他の方のサイトを見ての感想:間違ってましたね、私。アサシンについては私より攻殻機動隊が正しい。
 勉強になりました。十字軍が相手と言うわけではないらしいけど。ハブ電脳についてはスルーしてました。
 確かに電脳世界なんですから、今とは違うコミュニケーションがとれますね。
 うん、確かにアメリカが帝国と言う言葉を使う事は無いでしょう。
 彼らにとってカエサルは独裁者で、悪いイメージらしいし…。
 1回の戦闘ではPTSDにはならないとは言えないと思いますが、相手はひどい事していた奴らなんだから、
あまり罪悪感は無いかな。
 電脳なんだから、戦闘用に調節も出来そうだし。
 茅葺総理が端子を拭いて素子に渡していた事は気づきませんでした。やっぱ、うかつな人間だな、自分。
付記:今、ニュースで、アメリカでPTSD対策として兵士や911体験をした消防士に、傷となっている体験をコンピューターで映像化し、何度も体験させ、治療するというのをやっていました。
関連サイト
野良犬の塒いつでも参考になります。
アサシン派面白かったです。
アニヲタ西中★萌える部
攻殻機動隊の日本地理
笑劇!!ヘタレ人生日記画像あります。
有閑市民のすすめわかりやすくまとめてあります。

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 08


  


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