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忘却の船に流れは光

「忘却の船に流れは光」田中啓文 ☆☆☆☆

最後まで書いています。ネタばらしまくり!注意!!

 聖職者(すさのおいや)は男だけで生まれつきペニスが無く、額に五芒星がある。
 青涼坊ことブルーは聖職者で18歳の神学士(にせどん)である。ここカンノンジマ第三教会では一番若い。
 カンノンジマ第三教会は第二階層にある。頂点の第一階層は殿堂、司教以上しか入れない。
 殿堂の地面が第二階層の天井である。階層は5つまである。
 スピーカーから悪魔崇拝者(デーモニスト)の集会(サバト)が行われているので摘発せよとの命令が流れる。
 ブルーは一番の年下なのでいつも留守番だった。
 皆が出払った後、スピーカーが又別の場所での集会の情報を流してきた。
 ブルーは一人赴き、殿堂が派遣してきた大蟻象司教と共に摘発する。
 あらかた殺すか捕まえるかをした時、雌雄者(いざなぎ・いざなみ)がいる事に気づく。
 雌雄者は子供を産むために特化された者達で、今出産しようとしていた。
 ブルーは赤ん坊を取り上げ、大蟻象司教から赤ん坊を保育者(めのと)に預けてくるように言い渡される。
 保育者とは女性ばかりで乳房が6つもあった。
 ブルーは集会場所を出ようとして一人の修学者(がりべん)に出会う。
 修学者とは頭の大きな者達で修理と研究をしていた。彼の名はヘーゲルと言った。
 ヘーゲルの紹介で保育者マリアに子供を預ける。子供はブルーによりチカと名づけられる。
 それは初名(ういな)で三歳の時に幼名を与えられ、
12歳の時にそれぞれの位階の長から正式な名前をもらうのだった。
 赤ん坊は普遍者(ありきたり)だった。普遍者は何の特徴も無く、世界の最下層に置かれていた。

 ブルーは摘発に行った事を嘘と思われ折檻される。
 その傷が治った頃大蟻象司教に処刑に参加するよう指名を受ける。
 しかし彼には無抵抗の者を殺す事が出来なかった。
 彼はヘーゲルに会い、一緒に聖職者には禁じられた酒を飲む。
 そして教会への帰り道、李々という12,3歳ぐらいの女の子にカツアゲされる。
 彼女は第五階層から来た普遍者だった。

 昇進試験があり、皆勉強に精を出さなければいけない時に、
ブルーは外に行く用事を全部押し付けられるようになってしまった。
 ある時摘発に行かされる。
 しかしブルーは聖職者にとってとても大事な如意棒を失くした事に気づき、摘発をさぼって嘘をつく。
 その嘘がばれ、彼は第五階層のオオクラヤマ第一教会へ転任となる。

 ブルーは又李々に出会う。李々はブルーがかばってくれたのでブルーを好きになる。

 第五階層では徘徊男(ずるずるべったり)とあだ名される者達による子供達の誘拐が起きていた。
 ブルーはその正体が殿堂である事を知る。そんな時チカがさらわれた。
 マリアはブルーを追って第五階層に移り住んでいたのだ。
 ブルーはたまたま出会った李々に殿堂に入り込みたいと思っている事を言ってしまう。
 李々は裏の稼業をたばねている央算岳に頼み、体と引き替えにパスをもらう。

 殿堂に入ったブルーは捕まってしまうが、なぜか解放され、チカも戻される。

 マリアの隣に住んでいた男、警防者(サクラダモン)のグラン・ジョーは革命をもくろんでいた。
 ブルーもその革命に参加する。しかし革命は粉砕され、ブルーはマリアとチカを連れて砂漠に逃げる。
 砂漠では世界からドロップアウトした連中が遊牧民(フリーター)となって奇豚(キートン)を育てていた。
 そこで彼は遊牧民の間に伝わっていた経典の原型を知る。
 彼は遊牧民に殺されそうになったが、何とか逃げ、壁の向こうに行く。
 壁の外にも壁があり、そこには「甚五郎丸」と書かれた乗り物がめり込んでいた。ブルーは殿堂に戻る。

 大蟻象司教の語る真実。世界は「デパーチュア」号と名づけられたタイムマシンだった。
 ある日巨大な船に乗った奴らが現れ、人類は根絶やしにされそうになり、逃げてきたのだ。
 しかし「デパーチュア」号の前に出発した甚五郎丸にぶつかり、自動操縦制御機器が壊れてしまった。
 この事実を公表したらパニックになると思われ事実を隠した。
 そして世界を維持するためにDNA操作によって特定の仕事に適応した外観を持つ者達を作った。
 普遍者を守るために。普遍者は社会のバランスを取るための緩衝材として最下層に置かれた。
 聖職者はもともと壁の修理をするための位階で如意棒はそのための道具だった。
 そしてタイムマシンを作った須佐博士の精神エネルギーで壁を維持していたのだが、よる年波には勝てず、
子供の脳を与えていたのだが、限界だった。
 ブルーは聖職者でありながら修学者の研究心を兼ね備えた脳を持っていた。
 ヘーゲルとはブルーだった。
 修学者はその知識欲が禍して、全て処刑され、出産規制で生まれなくなっていたのだ。
 ブルーは須佐博士の脳、略して須佐脳(すさのお)と入れ替わる。
 チカは経典に書かれている有尾の子供として大切にされる。
 そしてチカは父親であるブルー=ヘーゲルの名をとって、ブルーヘーゲルという幼名が与えられる。
 ブルーヘーゲルが33になった時デパーチュア号は時空間を抜け出す。
 ブルーヘーゲルは先住者を皆殺しにしていった。
 先住者、チキュウの人々は侵略者のことを「門出 デパーチュア」を逆さにして、出門、デーモンと呼んだ。
 そしてブルーヘーゲルの事をベルフェゴールと訛って呼ぶようになった。

感想:やはり田中啓文さん、グログロがひどい。
 普通の方には勧められません(と言うことは、私は普通ではないと…)。 まさかタイムマシンとは…。
 すごい終わり方ですね。

関連サイト
Anima Solaris

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