マルドゥック・スクランブル
「マルドゥック・スクランブル」冲方丁 ☆☆☆☆☆
圧縮「吸気」「混合気」「発動」「導火」 燃焼「活塞」「噴出」「回転」「爆発」 排気「曲軸」「分岐」「合軸」「導き」
最後まで書いています。注意!!
少女娼婦ルーン=バロットの乗った車は爆発した。
彼女を買った男、カジノ経営者のシェル=セプティノスのルールを破ったために、
与えられた市民登録証を調べてはいけないというルールを破ったために、殺されるのだ。
シェルは脳にA10手術を受けていた。
一定以上のストレスを受けると脳が自動的に幸福感を覚えるというもので、
スラムに施された犯罪防止策の一つだ。
しかし手術には欠陥があった。シェルはストレスを感じると記憶を失くすのだった。
彼は記憶の死と一緒に少女を殺す。彼の記憶は抽出され記録化しデータとして残る。
シェルは女達の遺灰でブルーダイヤを作っていた。彼女もブルーダイヤになるのだ。
しかし二人をつけていた者達がい、バロットは助けられる。
シェルはオクトーバー社のマネーロンダリングをやっていて、
オクトーバー社はバロットを助けた者達の宿敵だった。
マルドゥック・スクランブル-09。マルドゥック市が定めた人命保護を目的とした緊急法令。
バロットを助けた者達、
ドクター・イースターとウフコック=ペンティーノは戦争が終わって世間から廃棄される所だったが、
スクランブル-09専門の事件担当官として有用性を証明する事になったのだった。
シェルは今までに6人の少女を殺したのではないかと疑われていた。
バロットのやけどはひどいものだったが、彼らはそれを癒し、彼女に力を与えた。
その力、電子攪拌(スナーク)は体感覚を何倍にも鋭く出来、周囲にある全ての物体を立体的に体感でき、
電子機器を遠隔操作出切るというものだった。
シェルはバロットが生きている事を知り、自分が雇っているディムズデイル=ボイルドに彼女を殺す事を頼む。
ボイルドは重力を自在に発生する能力を持っていて、どこでも歩けるし、弾丸の機動を逸らす事も出来た。
ボイルドは体の部分に執着し集めている奴らにバロットの殺しを頼む。
彼らはバロットを殺そうとするが、バロットはその能力とどんな物体にも変身可能な金色のネズミ、
ウフコックの力で敵を一人一人片付ける。
彼女はいつしかその絶対的な力に酔い、ウフコックの頼みを無視して、ウフコックの力を濫用する。
ウフコックはネズミに戻ってしまう。そこにボイルドが来る。ボイルドはもともとウフコックと働いていた。
「俺の手に帰れ」とボイルド。しかしウフコックはそれを拒絶し、無理矢理銃にターンする。
バロットは血を流す銃を使ってボイルドと戦う。
ドクターが空中要塞として開発されたハンプティ=ダンプティで二人を救い出す。
三人は楽園と呼ばれる宇宙戦略実験施設に行く。そこでウフコックは治療を受ける。
一方バロットはトゥイードルディに出会う。
彼は重度の身体不随意症児で、身体機能の回復実験のためにここにいるのだった。彼は呼吸をしなかった。
環境に依存しない体を目指しているのだ。彼の恋人、イルカのトゥイードルディムにも会う。
イルカのプールは端末だった。バロットはプールを使ってシェルをさぐる。ボイルドが楽園にやってくる。
彼は殺し屋集団の生き残りミディアムを侵入させ、自分はそれを理由に正門から入る。
ミディアムは楽園のセキュリティにやられる。バロットはシェルの記憶のあり場所を見つける。
バロット達は楽園を去り、ボイルドもそれを知って楽園を立ち去る。
シェルの記憶は彼のカジノの百万ドルチップの中にあった。
バロット達はカジノに行き、ブラックジャックで百万ドルチップの中にある記憶を手に入れる。
カジノの帰り、ボイルドに襲われるが、何とか生き残る。
バロットはシェルの記憶をさぐる。シェルが最初に殺したのは母親だった。
母親はシェルに性行為を強制していたのだ。
シェルは近親相姦の犠牲になった事のある少女を選んで殺していたのだった。
シェルが危なくなり、オクトーバー社はシェルの抹殺をはかる。
バロットとウフコックはシェルを守ってボイルドと戦う。
ボイルドはバロットからウフコックを奪うが、ウフコックはボイルドを撃つのだった。
感想:非常に良かったです。アクション・シーンは最高ですね。映像化できたら良いなと思います。
不幸な境遇ゆえに頑なな少女バロットは魅力的です。
もちろん、金色の渋いお声のネズミ、ウフコック様は超絶的に素敵です。優しいし。ドクターもなごみキャラ。
ボイルドは完璧なハードボイルドな敵キャラ。最後にはウフコックを気づかってましたし、良いキャラです。
話題のカジノシーンもよく考えられてると思います。賭け事と物語って相性が良いですね。ドキドキしました。
関連サイト
すみっこにある空間
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