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燃える戦列艦

「燃える戦列艦 A SHIP OF THE LINE」海の男/ホーンブロワー・シリーズ6 セシル・スコット・フォレスター(Cecil Scott Forester) 1938年 ☆☆☆☆☆

 ホレイショ・ホーンブロワーはサザランド号の乗員が必要な数集まるかどうかを心配していた。
 リディヤ号から200名引き継いだが、後一人前の水夫50人と新米水夫と少年200人が必要である。
 しかし結局そろえる事が出来ずに出発する。

 彼が護衛していた東インド会社の船を拿捕しようと二艘のラガー船が近寄ってきた。フランスの私掠船である。
 ラガー船は高速である。
 敵は二手に分かれて、サザランド号が一方の攻撃をしても、一方は攻撃出来ないようにしようとした。
 しかしホーンブロワーは見事に二艘を追い払う。
 その巧妙な戦いぶりに東インド会社の船団はみんなでお金を出し合って、ホーンブロワーに差し出す。
 しかし彼は喜ぶわけにはいかなかった。東インド会社の船から彼は強制的に船員を徴集しようとしていたのだ。
 命令違反だったが人がどうしても必要だったのだ。

 サザランド号は集合地点に到着した。
 後から来たカリグラ号の艦長ボルトンが一隻ははフランスとスペインの沿岸部をかく乱して、
一隻は提督の到着を待ったらどうかと提案してきた。
 サザランド号がかく乱しに行く事になる。サザランド号はフランス船を拿捕し、陸上のフランス兵にも被害を与える。

 嵐の最後の一暴れによりプルートウ号が横倒しになってしまった。
 風は岬の方に吹いており、このままではフランス軍の餌食だった。
 ホーンブロワーは危険を顧みず索をかけてプルートウ号を救出する。

 レイトン提督の命によりホーンブロワーはスペイン軍と協力してフランス軍と戦う事になった。
 大砲はなかなか思い通りに動いてくれない。来るはずのスペイン軍は一向に来ない。
 とうとうフランス軍がこちらを攻めてきたので、ホーンブロワーは大砲を運びながら命からがら逃げ帰るのだった。

 味方のカサンドラ号が4隻のフランス艦を追っていた。
 ホーンブロワーはカサンドラ号の艦長のクックにプルートウとカリグラを見つけてきてここに連れて来いと命じる。
 プルートウ号達が来たのを見たフランスの戦列艦はサザランド号の方に向かってくる。
 サザランド号は良く戦ったが、結局降伏するのだった。

 名作ね、名作。
 海の男ホーンブロワーシリーズはこの手のシリーズのはしりだそうだけど、
最初にこんなのを書かれたらたまらない。
 何と言っても主人公に人間味がありすぎる。
 音痴とか船酔いするとかは言うに及ばず、結構英雄的な事をしているのに本人に自覚はなく、
威厳を保つためにわざと口数少なくし、いろいろと悩んだりしている所が良い。
 今回もロングリイ少年の手を借りぶざまに降りるところなんて全然英雄的でない
 (この人マスト登りもへたなのよね。最後の激戦でロングリイ少年死んでしまって残念です)。 
 服を捨てられ素っ裸と言うシーンもあるし(筋骨たくましい体の持ち主をうらやんでるし)。
 起こる事件もカッコいいものばかりじゃないのよね。

 惜しむらくは私に船に対する知識が無い事。知識があって想像力があればどれほど楽しめるかと思うとくやしい。  ぜひ映像で見たい!
燃える戦列艦ハヤカワ文庫 NV 87...

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