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永遠(とわ)の花々

「永久(とわ)の花々」華岡青洲の妻 第6回(最終回)
原作:有吉佐和子 脚本家:古田求 演出:野田雄介 音楽:牟岐礼 語り:渡辺美佐子

 華岡青洲(谷原章介)は士分になり帯刀を許される身となった。
 そんな時加恵(和久井映見)は小陸(小田茜)の様子がおかしい事に気付く。
 青洲が小陸を診ると血瘤(リンパ節の癌)だった。治せるものではなかった。
 ある日利兵衛(大鷹明良)という者が母親の乳癌の手術を頼んでくる。
 これで青洲は通仙散を使った手術を行う事が出来る。一方小陸は悪くなる一方だった。
 加恵が小陸が嫁ぐ事が出来なかった事を嘆くと、小陸は嫁に行かなかった事を何よりの幸せだったと思うと言う。  彼女は加恵と於継(田中好子)の争いを見ていて、
姉(あね)さんのような目に合うより病の方が楽だと思ったのだった。
 加恵は於継の事を心底から賢い立派な方だった思っていると言う。
 「そう思うてなさるのは姉さんが勝ったからやわ。それでも男という者はすごい者やと思いなさらんかのし。
 おかはんと姉さんとの事を兄(あに)さんほどの人が気付かんはずは無かったと思うのに、
横着に知らん振りを通しておかはんにも姉さんにも薬飲ませたのですやろ。
 どこの家のおなご同士の争いも結局は男一人を養う役に立っているんとは違うんかしら。
 もしこの血瘤が姉さんに出たのであったら、兄さんは刀とって裂いたかしれへんわ。
 そやけど妹には何もようせえへんのです。血縁の女きょうだいは男の役には立たんから嫁に出されるのですやろ。 私は二度とおなごに生まれとうない。私の一生では嫁に行かなんだのが一番の幸せやったのやしてよし。
 嫁にも姑にもならないで済んだのやもの。おかはんも姉さんもおんなじや。哀しゅうないの?
 ねえ姉さん、哀しゅうないの?」

 小陸は死に、乳癌の手術は成功する。

 加恵の墓は於継の前の方にあるが、青洲の墓はその二人を合わせたよりも大きく二人の墓の前に立つのだった。

 青洲は自分の体で実験していたのだから、母親や妻を利用したというわけではない。
 それに青洲自身がどうにかなったら困るし。でも女の方が不自由な所があるわね。

 女性達の緊張感は良かった。女が書く話しの方がやっぱり女にとっては鋭い。
 加恵がやたらと自分の事をいたらない嫁と言うのは違和感があるが、昔は価値観が違かったろう。
 そんなに出来た人などこの世にいないし。姑と嫁の間柄は今でも世界中で問題になっているし。
華岡青洲の妻新潮文庫

私より詳しいです。
ミチの雑記帳
光の領分

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