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鬼が来た!

「鬼が来た!」中国 2000年 ☆☆☆☆☆
監督・製作・共同脚本:姜文(チアン・ウェン) 原作・共同脚本:ユウ・フェンウェイ 共同脚本:シー・チエンチュアン、シュー・ピン 撮影:クー・チャンウェイ 音楽:ツイ・チエン、リウ・シン、リー・ハイイン

最後まで書いています。注意!

 1945年、日本占領下の中国、掛甲台(コアチアタイ 日本軍の砲台がある)、夜更け。
 マー・ターサン(馬大三 姜文)はユィアル(チアン・ホンポー)と良い事をしていたら、戸を叩く音がする。
 マーが「誰だ」と聞くと「私だ」と答える外の人(はっきり示されないが、八路軍<共産党>なんだそうだ)。
 と言ってもマーには誰だか分からない。戸を開けると銃を突きつけられ、目をつぶれと言われる。
 でかい荷物を預けられる。日本軍には見つかるなと言う。
 へまをしたらお前を殺す、尋問をしておけ、三十日の日に迎えに来ると。荷物は人間二人だった。
 村人に相談するマー。とりあえず預かる事にし、二人を尋問する。
 二人は日本人、花屋小三郎(香川照之)と通訳トン・ハンチェン(ユエン・ティン)だった。
 花屋の言うひどい言葉を全然違う言葉にする通訳。

 しかしいつまで経っても迎えは来ない。
 それに二人は機会があれば逃げようとして、村人にとっては頭痛の種だった。
 ウー隊長(国軍)は日本人など知らないが処置しろと言っていたと言うので、殺す事にする。
 誰もが殺し役をいやがり、マーがする事にしたが、結局殺せなかった。人に頼む事にする。
 マーは伝説の剣客リウ(陳強)を連れてくる。
 リウは一太刀で殺せる事が誇りなのにそれが出来ず、もうそれ以上やろうとはしなかった。

 殺されるのがいやになった花屋は解放すれば穀物二台分渡すと提案する。もう半年経っていた。
 マー達はその提案を受け入れる事にする。
 花屋に自分達村人は彼らを助け、親切に扱ったという誓約書にサインさせる。

 元の隊に帰る二人。
 酒塚猪吉(さかつかいのきち 澤田謙也)隊長は花屋が約束した以上の穀物を渡し、
村人全員を招いて宴会を開く。
 マーは実家に帰っていたユィアルを迎えに行く。
 宴会は楽しく進んだが、隊長が花屋に銃を向けてから雲行きが怪しくなる。
 花屋は腐敗分子だから誰か撃ち殺せと言うのだ。半年も帰れなかったのはおかしいと。
 村人への疑惑を口にする隊長に、村人の一人が彼をなだめようと肩を叩き、頭をなでるのを見て、花屋が切れる。 村人を殺す花屋。それをきっかけに日本軍は村人を、老人も女も子供も皆、殺してしまう。
 村に火を付けさせる隊長。
 「天皇陛下、万歳」と叫んで自決しようとした花屋を隊長は止める。戦争は終わっていたのだ。
 小舟から呆然と燃え上がる村を見つめるマーとユィアル。

 トン・ハンチェンは売国奴として処刑される。それを見届けてから日本人の捕虜収容所に行くマー。
 煙草を買いに来た日本人を襲い、もう一人の日本人を追いかけ、捕虜収容所の中に入るマー。
 日本人を襲い続けるが、取り押さえられる。
 国軍のカオ少佐(胡大為 デイヴィッド・ウー)はマーの処刑を酒塚に命じる。酒塚は刀を要求し、花屋にやらせる。 花屋の手によって斬首されるマー。

感想

 日本人にはきつい映画ですが、良かったと思います。
 ユーモアもあるし、日本人をとりわけ悪く描いているわけではないし。
 外国の映画で日本人を見ると違和感があったりするけれど、これは無かったです。白黒できつさが薄れました。
 頭が切り落とされてからカラーになるなんて面白いですね。

 監督は「太陽の少年」の監督で、「芙蓉鎮」「紅いコーリャン」のヒーローだそう
 (「芙蓉鎮」の彼の役、とても好きでした)。
 原作は「生存」と言う題名。音楽を担当したツイ・チエンは有名なロック・ミュージシャン。
 2000年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。

 香川さん、「きゅうめいびょうとう24時」より、こちらのひねった役の方が似合ってますね。
 でも、普通人の役も重要には違いないです。

 武器は日本兵の物で名前が書いてあったりしたそう。
 通訳役の方は本人もあんな感じなんだそうで、始終しゃべっていて、
監督に「少し黙ってろ!」「おまえは悲しい人生がどういうものかわかってない!」と言われていたそう。
 日本語のセリフは香川さんと通訳達で話し合って監督(日本語は分からない)に聞かせ、
監督が中国語とつき合わせて決めたそう。

 「私」が共産党軍だと言う事はわかる人にはわかるらしく、だから中国政府はこの映画の再編集を要求し、
監督が無視したため中国では上映できないんだそうだ。

 最後の宴会場面に疑問を感じている方々が多かったけど、私は全然違和感がありませんでした。
 実際村人が親切に花屋に接したなんて、信じがたいだろうし、戦争が終わった事への複雑な気持ちもあったろう。
 あらかじめこうする事を決めていたとは思わないけれど、どこかで予感していたという感じかな。
 花屋も銃を向けられた異常な状態で、ただでさえ緊張状態にあり、
無礼な中国人(実際中国人は妙になれなれしいらしい。日本人は世界的にも否フレンドリーな国民性だし)に切れたのだろう。
 あの隊長、ちょっとしたカリスマだし。

鬼が来た!
中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記

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