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救命病棟24時 第9回

「救命病棟24時 第3シリーズ」第9回 ☆☆☆☆
脚本:福田靖 演出:村谷嘉則 音楽:佐橋俊彦

 地震発生後40日目。東都中央病院に消防官二人が運び込まれる。瓦礫の上から転落したのだ。

 一方寺泉隼人(仲村トオル)は報道陣に今度の災害についての報告をしていた。
 その時大村健吾(飯田基祐)という記者が人災による死傷者はいないのかと質問してくる。
 消防官が人命救助を行わなかったという話しを聞いたと言うのだ。
 彼が記者の質問に答えようとすると官僚に腕をつかまれ、演台から遠ざけられる。
 寺泉は質問には答えなくて良いと言うのだ。

 消防官の一人平野斉(山下徹大)が許してくださいとしきりに言いながらうなされている。
 隣に寝ていた同僚の竹浦一平(?三宅弘城 みやけひろき)の説明によると、
寝ていてうなされるのは平野だけではないそうだ。
 阪神淡路大震災の教訓により消防官は消化活動にだけ専念する事になり、
そのため目の前に助けを呼ぶ人がいても無視しなければならなかったのだ。
 平野はその罪悪感に苦しめられていた。その事を聞き黙り込む進藤一生(江口洋介)達。
 その中には娘千尋(福田麻由子)に会いに来た寺泉もいた。

 消防官の話しを聞いてから河野純介(川岡大次郎)の様子がおかしくなる。
 ぼんやりしている事が多くなり、ついに彼は薬の量を間違って書いてしまう。
 磯部望(京野ことみ)が気が付いて事なきを得たが。
 小島楓(松嶋奈々子)が河野に薬剤室から睡眠薬を持っていった事を聞くと、眠れないと答える。
 助けられなかった人の事ばかり思い起こすんだそうだ。小島は河野を休ませる事にする。

 千尋に会いに来る寺泉。消防士さんを何とかしてあげてと頼まれてしまう。
 パパには無理だと言うと「正義の味方になりたかったんでしょ?」と木村省吾(広田亮平)君。
 どうやら寺泉、ウルトラマンになりたかったらしい。ウルトラマンは本当はいないんだよと寺泉。
 進藤の所に寄る寺泉。
 消防官が人命救助に手を貸さなかったと言う非難の声をあの消防官に聞かせないようにしてくれと寺泉は進藤に言う。
 しかし進藤はそれは事実だと言う。非難される事が筋違いと思うならばあなたがその声を止めれば良いと。
 寺泉は自分の仕事は被害の状況を国民に伝える事だと言う。
 「私には避難所で水を運び、病人を運び、厳しい現実を訴えている時のあなたの方が政治家に見えます」
 「わかった風な事を言うな」と言って進藤の所を去る寺泉。消防官の方をチラッと見てから病院を出て行く。

 報道陣を前にして立っている寺泉。質問に答えるという。
 「消防官が人命救助を行わなかったという事実は確かにあったと思います」
 マスコミは騒ぎ、官僚が寺泉に近づくと「下がってろ!」と寺泉。
 「皆さんにまず知っていただきたい。
 消防は阪神淡路大震災での混乱を教訓に震災消防活動マニュアルという物を作っていました。
 そこには延焼火災が多発した時は全消防力を挙げて消火活動を行うと書かれています。
 つまり震災で火災が発生した時ポンプ隊はあくまでも消化優先、救急救助には手を出さず消化活動に徹する、
そう決められていたんです」
 消防官の寝ている部屋で寺泉の声を流しているラジオのボリュームを大きくする進藤。
 「実際に今回の震災で何が起こったか。
 地震が起こった1月11日午後4時15分から4時30分までの15分間に都内で約400件の火災が発生しています。
 2時間後には約800件になっています。
 この内初期消火出来なかった168件が燃え広がって6時間後には約5千300件、12時間後には約3万4千件、
24時間後には約28万5千件、最終的には約65万件です。
 65万件の火災がいたる所で発生していました。この火災が原因で亡くなった方は一万人を超えています。
 しかし被害がこれ以上広がることなくなんとか食い止めることが出来たのは消防官達の不眠不休の、
懸命の消火作業があったからです。
 皆さんは彼らが本当に最初から人命救助を放棄していたと思いますか。
 火災現場に向かう途中消防官達は救助を求める住民に遭遇したはずです。
 しかし消防車一台の人員は4人か5人。
 消火活動に必要な最低限の人数を考えればどんなに切迫した状況であろうとその場に置いていけるのはただ一人の消防官だけです。
 そしてその一人を置いていったとしても、すぐに又同じような場面に出会ってしまうんです。想像してみてください。  消火活動に向かう消防車が市民に止められるんです。それも体を張って止められるんです。
 家族が生き埋めになってるんですから、大怪我をしてるんですから、止める方だって必死で止めたはずです。
 しかし消防官達はその人達を振り切って火災現場に向かわなけらばいけなかった。
 なぜなら燃え広がり続ける炎を消すのは彼らにしか出来なかったからです」
 涙を流す消防官達。
 「私は病院で自分を責めている消防官を見ました。
 助けを求める声を聞きながら、彼らがどんな思いで消火活動に当たっていたか、
それを考えた上で皆さんが批判的な報道するのはかまわない。
 しかし私は…私はどうしても彼らを責める事は出来ない。傷ついたのは被災者だけじゃ無いんです。
 人を救う側の人間にも深く心に傷を負った人間がいるんです。
 現在確認されている被害の状況の数字は次回の会見で発表します」
 寺泉、演台を去る。青木杜夫(小須田康人)「問題になったらどうしましょう」「腹くくれ」と寺泉。
 「やっぱり千尋ちゃんのパパは正義の味方だね」と木村省吾君。

 長セリフ、頑張りました、仲村トオルさん。寺泉、どんどん男を上げています。
 鰻登り、いいえ、滝を登って龍になる勢いです。と言っても、まだ迷っている時は進藤先生に頼ってしまう。
 いつも適切な事を言ってきますからね、彼は。これで消防官達の票は確実ですね。
 正しい経済政策はいつも不評と聞いた事があります。
 ほんとかどうか知りませんが、正しい政策が好評とは限らないし、
画期的な政策はそれに反対する圧力も相当なものでしょう。
 政治家って大変な職業です。

 日比谷学(小市慢太郎)先生は河野和也(小栗旬)が可愛い様子。確かに可愛いですが。

 目の前に助けを求める人がいるのにそれを無視するのはきついです。
 この前東京大空襲の事を特集していましたが、
どうしても生き残ったものは罪の意識を背負ってしまうみたいですね。
「救命病棟24時」オリジナル・サウンドトラックⅢ

詳しく書いてあります
どらまにあ
あずスタ
D.D.のたわごと

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