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悲しみをこえて

「悲しみをこえて」華岡青洲の妻 第4回 ☆☆☆☆☆
原作:有吉佐和子 脚本:森脇京子 演出:中寺圭木 音楽:牟岐礼 語り:渡辺美佐子 

 加恵(和久井映見)は雲平(谷原章介)の薬を飲む。
 腿の内側をつねってもピクリともせず、三日間目を覚まさなかった。

 今度は於継(田中好子)が飲む番だった。
 しかし彼女に与えられた薬には猛毒のうずは入っていなかったので、翌日には目覚める。
 娘の小弁(村崎真彩)が加恵に一緒に雛流しに行きたいと言う。
 そこに来た雲平と於継の今度の実験について話すのに夢中になり、小弁はほったらかしになる。
 於継は小陸(小田茜)に自分はいつ薬を飲んだか訪ねる。
 小陸が昨日の昼と答えると、雲平も昨日のお昼に薬を飲んだと言ったが、
加恵が幾日も寝ていたと言った事で自分に与えられた薬が危険の無い物であった事に気付く。
 小陸が部屋から外に出るとそこに加恵がいた。とても明るいのに突然暗くなってきたと言う加恵。
 小弁は一人川に行き、そこで母からもらった大切な櫛を川に落としてしまう。追いかける小弁。
 場面が変わり、葬式の行列。小弁は亡くなったのだ。加恵は自分のせいだと嘆く。

 2年後、於継は加恵のために布を織り始めた。
 子を亡くしたことのある彼女には悲しみが癒えない事がわかっていたのだ。
 加恵はピクリともしないで眠っている雲平を見つける。彼は自分の体で実験していたのだ。
 そんな彼に加恵は自分で実験してくれと頼む。
 「おかはんと回数を競うつもりで言うてるんやありませんよし。
 今の私にはおかはんと争う気持ちなんぞ少しも無いのです。以前の私の心持を恥ずかしいと思ってますのや。
 小弁はそのために死んでしもうたんやから」
 「いや、小弁を殺したんはわしや」「えっ」
 「加恵もおかはんも巻き込んでわしは実験に夢中になっとったから、そやから、
小弁は一人で死んでしもうたんや。」
 「そんな…。そんな事ありません!」 
 「たった10歳で死なせてしもうた。わしは、わしに出来る事は麻酔薬を完成させる事だけや。
 完成させなんだらあの世で小弁に合わす顔が無い」
 「麻酔薬が完成したら、大勢の患者さんの命を救う事が出来ますのやなぁ」「そうや」
 「小弁もきっと喜んでくれますやろなぁ。
 旦那さんがそんなふうに思ってなさるのやったら、なおさら私をつこうていただかして。
 もし薬が完成する前に旦那さんの体に万一の事があったら、
何の手助けもせなんだ私はそれこそあの世で小弁に合わす顔がありません」
 「もしもう一回実験でけたら、わしの目でききめを確かめる事が出けたらそれで完成やと思うとる」
 「ほんまですかのし。そんなら何も迷う事はありません」

 加恵で実験する事にする。於継はそれを聞き、布を焼く。実験は成功するが、加恵の目が見えなくなる。

 業よね、業。於継怖い。加恵が苦しんでるのに終始冷たい目。
 自分は一日ですっきり起きたのに、あなたはと言う時の優越感丸出しの表情。
 加恵を心配し大事にする雲平の様子を嫉妬丸出しで見る目。
 ようやく布を織るまでに嫁を見る目が柔らかくなったかと思ったら焼いてしまうし。
 加恵も最初は危険な薬を飲んでいない於継をいかにも馬鹿にした感じだったけど、
最後には於継に自ら手を差し出すほど、憎しみを超えてしまった。
 娘が死んでしまったからだけど。於継は雲平可愛さに、どうしても超えられないのね。
 二人の争いを見ていた小陸は結婚をいやになったかな。憔悴した感じの谷原章介さん良かった。
 もちろん核になる嫁姑の演技は文句の付けようも無いほどしっかりしている。
華岡青洲の妻新潮文庫
フーテンの翻訳人ー風に吹かれてーにおいて紹介されていた華岡青洲についてのサイト
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<徳島早苗の間>
わくわく観劇、子役のブログ

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