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21グラム

「21グラム 21Grams」2003年 2h4 米 ☆☆☆☆
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 脚本:ギジェルモ・アリアガ 撮影:ロドリゴ・プリエト
21グラム (初回出荷限定価格)21 grams

 クリスティーナ・ペック(ナオミ・ワッツ)がある日電話を取ったら、それは夫と二人の娘が事故にあったので、
病院に来てくれと言う電話だった。
 すぐ病院に向かうが、二人の娘は死亡、夫も脳死状態になり、彼女は夫の心臓を提供してくれと頼まれる。

 ジャック・ジョーダン(ベニチオ・デル・トロー)はパーティーに遅れて帰ってくる。
 迎える妻マリアンヌ(メリッサ・レオ)にひき逃げした事を告げるジャック。
 三人とも亡くなったと聞き、彼は出頭する事にする。

 ポール・リバース(ショーン・ペン)は余命幾ばくも無く、心臓移植を待つ身。
 別居していた妻メアリー(シャルロット・ゲンスブール)が帰ってきて介護をしてくれる。
 彼女は人工授精でポールの子供を作るつもりだ。

 ポールは心臓移植をする事になる。彼はドナーの事を調査してもらい、クリスティーナの事を知る。
 クリスティーナの様子は危なっかしく、見ていられず、彼はクリスティーナに話しかける。
 彼女も次第に心を許すようになる。彼女が彼にキスしようとした時、彼は心臓の事を打ち明ける。
 一時は彼を責め立てるクリスティーナだったが、結局は彼と愛し合う。
 ポールとそういう関係になっても彼女の心の傷は消えない。彼女はポールにジャックを殺したいと言う。そして…。

 この映画、時系列がグシャグシャで、まるで見ている人の知性を試しているみたいです。
 私はある程度内容を知っていたので、これは事故前、事故後、最後の方と区別できましたが、
全然知らなかったら、内容をどの程度分かったかは分かりません。
 混乱したとは思います。
 おそらく登場人物への感情移入を極力排し、神の視点から見せるための作為かと思いますが、やり過ぎかと…。
 そうやってこの映画の登場人物達の死を、その他大勢の死と同じだという事を示したかったのかな。
 私も時々思うことがあります。
 例えば、今度の津波では実に多くの人達が死んでいるのですが、知り合いがその中にいなければ、
それほど悲しくは無く、所詮他人事で、身近の人間のどうと言う事の無い死の方が悲しいだろうと。
 例えば全ての人を平等に愛しているという事は、誰も愛していないと言う事に等しく、
なぜならやっぱり喪失感に悩まされる死と、そうで無い死があると思うから。
 ああ、うまく言えないや。

 ショーン・ペン演じるポール・リバースが魅力的に見えました。ショーン・ペンは暴力的な役が多いから、いつもは素敵な男性には見えません。もともと演技には定評のある人ですから、やっぱり演技で魅力的に見えるんでしょうね。母性本能をくすぐる感じ。もちろんナオミ・ワッツもベニチオ・デル・トローも演技に遜色は無かったです。

 画面がフィルム的とでも言うのでしょうか、ドキュメンタリー・タッチとでも言うのでしょうか、
やはり少し距離のある感じで、良かったです。
 何でも彼らの状況が良いときは綺麗な映像で、悪化すると粒子の荒いフィルムという工夫をしたそうです。
 それから三人にはテーマカラーがあり、ポールは冷たい青、クリスティーナは赤と金色の中間、
ジャックは黄赤なんだそうです。
 私は気付きませんでしたが…。

 

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