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モーターサイクル・ダイアリーズ

「モーターサイクル・ダイアリーズ The Motorcycle Diaries」2004年 2h7 ☆☆☆☆☆
監督:ウォルター・サレス(Walter Salles)製作総指揮:ロバート・レッドフォード(Robert・Redford) 脚本:ホセ・リベーラ(Jose Rivera)撮影監督:エリック・ゴーティエ(Eric Gautier)原作:モーターサイクル・ダイアリーズ チェ・ゲバラ チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記 チェ・ゲバラ トラベリング・ウィズ・ゲバラ アルベルト・グラナード

23歳の医学生エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(ガエル・ガルシア・ベルナル Gael Garcia Bernal)は、
29歳の生化学者の友アルベルト・グラナード(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ Rodrigo de la Serna)と一緒に、
ややポンコツのノートン500で南米縦断の旅に出る。
 その旅でさまざまな人々と知り合うが…。

 実は私はガエル・ガルシア・ベルナルが好き。
 見たことのある映画は「アモーレ・ペロス」と「天国の口、終わりの楽園。」だけだが。顔が好きなのかな。
 なんとなくこの映画を見ていて、私が好きな俳優の一人トニー・レオンに似ているようなと思いました。
 いえ、似てないけど…。人の好みって何から来てるのかな。
 まあそれはともかく、だからこの映画はぜひ、見たかった。(「バッド・エデュケーション」も見たいぞ!)
 しかし、ガエルが出てなくても見たいと思ったろうとは思う。好みのタイプの映画だから。
 確かにあの有名なゲバラの若き日の話だけど、それを強調せずに作るというのは正解だと思う。
 今もエルネスト達みたいに貧乏放浪旅行をしている人達はいるし、
それによって世界の見方が変わった人達は大勢いるだろう。
 これはそういう若者達を象徴した映画だと思うから。

 ガエルはもちろんだが(あのクシャッとした笑顔も好き)、アルベルト役のロドリゴ・デ・ラ・セルナもとても良かった。 ああいう軽味のある役って、結構難しいと思うもの。
 素質が大事かな(努力でそういう演技をしている人もいるのかな)。
 女達と軽やかに踊る姿が素敵。
 山道を歩いていて、アルベルトが「歩きじゃ無理だ。」と言って道の横でへばっていると、
その横を地元の人がスタスタと歩いていく。
 笑っちゃうよね。嘘も方便、口八丁手八丁で、相手を丸め込もうとするアルベルト。憎めない。
 そしてバカ正直に本当の事を言ってしまいがちなエルネスト。
 お世話になった博士の本の感想も正直に言ってしまって…。私は笑えませんでした。
 他の人が笑っている最中、ため息をついてました。おまえもか。なんせ私もバカ正直系だから………。
 思ってもいない事はどうしても言えないのよね。
 融通が利かないとも言うが、確かにその通りだから、何も言えません。
 バカ正直は他人に対しても発揮されるが、自分に対しても発揮されて、自分に不利な事も言っちゃう。
 エルネスト、その後の人生を見てもわかるが、クソ真面目系ね。(ビン・ラディンもクソ真面目系だと思うが…。)
 私も中学の時ちょこっと喘息をしていたけど、エルネストは2歳の時から、ずっと直らずに大人になってしまった。
 喘息って死ぬ事もあるし、きついと思うけど、自分の体がなまじっか弱いから、彼は自分を試すみたいに、
無茶をやったのだろう。
 何処まで出来るか、どこまで出来るか。
 日本ではそういう人を危ないから止めろと止めがちだけど、私はサポートしたいな。
 自ら自分の限界を決める必要は無いよ。

 私は半可通人間で、ゲバラについても詳しくは知らない。
 彼がカストロとキューバ革命を行った事。
 (カストロ達の計画はハッキリ言って杜撰なものだったけど、キューバの状況はあまりにひどかったから、
成功したって聞いたけど…。)
 そして、アフリカや南米でゲリラを組織して活動したって。それだけ。
 この映画でもエルネストは銃が無ければ革命は成功しないと言っていたけど、暴力は弊害もあるし、難しいな。
 エルネストは反政府ゲリラを組織したけど、私が反政府ゲリラと言って思い出すのは、
政府軍にも反政府ゲリラにもひどい目に合わされた市井の人達だし。
 でもお金持ちが自分達に不利な政策を押し進めようとする政権を、
暴力を使ってでもひっくり返そうとする可能性があるし。
 今も南米では貧富の差がはげしい。でも昔のような独裁政権は無くなった。希望はあるよね、たぶん…。

 やっぱりあのコミュニストの夫婦との会話はハッとしました。貧乏旅行と言っても余裕があるから出来るのよね。
 ホントの貧乏にはそんな余裕は無い。エルネストは少し恥ずかしかっただろう。恥じる事では無いんだろうけど。

 政治を変えるのはエルネストみたいな危ないことをする人だ。
 良くも悪くも私達の歴史はそういう人達の犠牲の上に成り立っている。
 
 緑に覆われた水墨画みたいな山を抜けるとマチュピチュがあって…。
 行ってみたい所ですね。インカの石組みも触ってみたい。

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THE MOTORCYCLE DIARIES (2003年イギリス/アメリカ) 2004/12/30@恵比寿ガーシネ あらすじは、どこかほかのとこ... [続きを読む]

受信: 2005.01.17 19:32

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