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ネバーランド

「ネバーランド Finding Neverland」2004年 米・英 1h40 ☆☆☆☆
監督:マーク・フォースター(Marc Forster)脚本:デイヴィッド・マギー(David Magee)原作戯曲:アラン・ニー(Allan Knee)撮影監督:ロベルト・シェイファー(Roberto Schaefer)音楽:ヤン・A・カチュマレク(Jan A.P.Kaczmarek)

 ジェームズ・マシュー・バリ(ジョニー・デップ Johnny Depp)は自分の戯曲が客にうけるかどうか不安だった。
 案の定、新作は不評だった。

 翌日、バリは愛犬のポーソス(ソフィ)と一緒に公園へ散歩に出かける。
 公園のベンチに腰かけ、新聞の劇評欄を広げると、すでにメイドの手によって悪評の記事は切り取られていたが、その記事の穴の向こうに美しい母親と三人の男の子達の親子の姿があった。
 そしてベンチの下にも少年マイケル(ルーク・スピル Luke Spill)がいた。
 マイケルも親子の一員で、ベンチを檻に見立てて、囚われの身のつもりなのだ。
 バリは親子の前でポーソスを熊に見立てた踊りを披露する。男の子達は喜び、すっかりバリと仲良しになる。
 一人懐疑的なピーター・ルウェリン・デイヴィズ(フレディ・ハイモア Freddie Highmore)を抜かして。

 バリは度々その親子に会いに行くようになる。
 子供達の父親はすでに亡くなっており、親子は母親のシルヴィア(ケイト・ウィンスレット Kate Winslet)の母、
デュ・モーリエ夫人(ジュリー・クリスティ Julie Christie)の援助で生活していた。
 デュ・モーリエ夫人は社交界では有名で、
バリの妻のメアリー・アンセル(ラダ・ミッチェル Radha Mitchell)はデュ・モーリエ夫人と繋がりを持つべく、
親子とデュ・モーリエ夫人を夕食に招待するが、デュ・モーリエ夫人と仲良くする事は出来なかった。
 しかしバリと子供達の関係は好調だった。
 ピーターも徐々にバリに打ち解けるようになり、バリの勧めでお話を書き始める。

 しかしバリとシルヴィアとの関係を世間が噂していると、
バリは友達のアーサー・コナン・ドイル(イアン・ハート Ian Hart)に忠告される。
 シルヴィアとの関係どころか、少年達との関係まで噂されていると。
 元々しっくりいっていなかったバリと妻との関係もますます疎遠になってきていた。
 バリは夏の間、親子に自分の別荘を貸し与える。

 ある日、ピーターが書いた戯曲で子供達がお芝居を披露してくれる。
 しかしそのお芝居の最中、シルヴィアは咳の発作に襲われる。
 ただの風邪とシルヴィアは言うが、父親の時の事もあり、子供達は納得せず、特にピーターは心を痛めて、
自分が書いた脚本を破り捨てるのだった。
 実際シルヴィアは医者に調べてもらうのをいやがっていた。
 バリはデュ・モーリエ夫人にもう親子との関係を止めにしてくれと言い渡される。
 シルヴィアの評判に傷がつく事を恐れたのだ。

 バリは親子との交際によりインスパイアされて、「ピーター・パン」という戯曲を書く。
 犬の着ぐるみの登場人物とか、妖精とか、
今までの作風との違いに興行主のチャールズ・フローマン(ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman)は不安だったが、
とにかく上演する事になる。
 そんな時兄弟が上演準備中の劇場にやってくる。
 そこで長男のジョージ(ニック・ラウド Nick・Roud)はどうすれば母親に医者の診察を受けさせれるのかとバリに相談する。
 バリはジョージならそうさせれると励ます。
 舞台では兄弟達がロープで吊り下げられて飛ぶまねをしていて、ジョージも飛ばせてもらうが、
ロープを引っ張る兄弟達が喧嘩を始めて、ジョージは落ちてけがをする。
 ジョージは腕にギプスをする事と引き替えに母親に診察を受けてもらう。
 シルヴィアはすでに自分の病が深刻である事を知っていた。
 バリの妻はすでに去り、バリと親子の交際が再会する。そして「ピーター・パン」が初日を迎えるが…。

 たこ上げのシーンはどきどきしました。
 信じれば上がるというバリの言葉はもちろん、妖精の存在を信じれば、
妖精は存在する事が出来るというシーンと対ですね。
 後、ジョージが大人の表情を見せるシーンも良かったです。
 親がしっかりしていないので、無理して大人びている子供というのは不幸だそうですが…。
 両親を相次いで亡くして、きつかったでしょうね。ピーターが見せる痛ましい表情も印象的でした。
 実際には「ピーター・パン」初演の時は父親は生きていたらしいですが。
 ジョニー・デップはこの役にはピッタリのキャラクター。
 実際のバリは小男だったらしいですが、ジョニーでないと、
よその子供達と夢中になって遊びまくる戯曲家という微妙なキャラは合わなかったでしょう。
 想像力の世界に遊ぶ、無垢な心を持った大人。一歩間違えると怪しいキャラですものね。
 創造者はこんなもんでしょうが。ケイト・ウィンスレットは時代物に映えますね。
 周りから変な目で見られるのを恐れず、バリとの交友をした芯の強い女性にピッタリです。
 ジュリー・クリスティは存在感がありました。客の老婦人の言葉にはハッとしました。
 どうしても変化していくんですね。

 

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原題:Finding Neverland 「ピーター・パン」から100年を機に、その誕生物語が、喪失の哀しみ、気持ちのすれ違い、を乗り越えファンタスティックに、感動的に描かれる。 1903年ロンドン、劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デッブ)は『リトル・メアリー』を酷評さ... [続きを読む]

受信: 2006.02.21 18:55

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