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2005年1月

スール その先は…愛

「スール その先は…愛 SUR」1988年 フランス・アルゼンチン ☆☆☆☆
共同製作・監督・脚本:フェルナンド・E・ソラナス(Fernando E.Solanas) 撮影:フェリックス・モンティ(Felix・Monti) 音楽:アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)
ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独

 第一章 夢のテーブル
 とっくの昔に死んだエル・ネグロ(リト・クリス Lito Cruz)が私の前に現れる。
 彼が話したのはフロレアル(ミゲル・アンヘル・ソラ Miguel Angel Sola)の話。

 83年のある夜、
軍事独裁政権が終わり5年間の刑務所暮らしから解放されたフロレアル・エチェゴーシェン(ミゲル・アンヘル・ソラ Miguel Angel Sola)は家の窓を叩く。
 しかしバイクの幻を見て彼は家から離れていく。彼の前に友であり死者でもあるエル・ネグロが現れる。
 エル・ネグロは当局に撃ち殺されたのだ。エル・ネグロは食肉工場で労働運動をしていた。
 彼が殺された事により、それまで労働運動に関心を持たなかったフロレアルも運動に参加するようになった。
 フロレアルは当局に追われるようになり、駅の廃墟に身を隠す。
 そこでマリア(イネス・モリーナ Ines Molina)と言う女性と知り合い、愛し合う。

 第二章 捜し求めて
 フロレアルが捕まった。妻のロシ(ススー・ペコラーロ Susu Pecoraro)はフロレアルを捜し求める。
 この国では当局に捕まってそのまま行方不明になる者も多い。収容されている刑務所を見つけることが出来た。
 ロシは会いに行く。

 第三章 愛こそがすべて
 ロシは面会と子育てで疲れきっていた。
 フロレアルは自分が側にいない事でロシが他に男を作るのではないかと嫉妬する。
 ある日彼女は夫の同僚ロベルト(フィリップ・レオタール Philippe Leotard)に愛していると告白される。
 ロシはロベルトと愛し合う。そしてフロレアルはロシの話にロベルトが出てきた事でロベルトと出来ている事を疑う。 子供にかまをかけたら、よく来てバイクに乗せてくれると言う。ついにはロシの面会を断る。
 ロシはまだフロレアルを愛していた。

 第四章 死は疲れるもの
 実はフロレアルの父親(Mario Lozano)も活動家で、
フロレアルは父親が刑務所に入った事により苦労したので父親に反感を持っていた。
 父親の友達エミリオ(ウリセス・ドゥモン Ulises Dumont)も当局との銃撃戦で死んだ。
 自分達の夢は自分達で守らなければならない。人々が立ち上がり、独裁政権は倒れる。

 ロシはフロレアルを待っていた。死者は去り、フロレアルは家族のもとに帰る。

 何となくテオ・アンゲロプロスの映画を思い出しました。映像が寒々しい。
 時代背景が暗い(ギリシャもアルゼンチンも厳しい近代だったから)。そして時に幻想的な静かな場面。
 と言ってもこちらはアルゼンチンだから、アストル・ピアソラの素晴らしいタンゴが鳴り響いているけれど。

 死者もこっちが怖くないと思えば怖くないかな?(やっぱり怖いが…)

 男はオデュッセウスをずーっと待っていたペネロペイアみたいに待っていることを望むんでしょうが、
近くにいない人より近くにいる人のほうが大事よね
 (ペネロペイアは財産目当てとしか思えないレベルの低い男ばっかりだったから断り続けたんだと思う)。
 ロシはロベルトを愛した事は後悔しないと言っていたが。だって近くにいて支えてくれたんだもんね。
 それでもフロレアルもやっぱり愛してる。そういうものよね。

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うきうき☆セントラルタウン

「うきうき☆セントラルタウン」学園アリス第10話 ☆☆☆☆☆
原作:樋口橘 シリーズ構成:横山雅志 キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤良明 音楽:吉森信 監督:大森貴弘 脚本:島田満 絵コンテ・演出:ワタナベシンイチ
学園アリス 1 (初回限定版)

 アリス学園の生徒には毎月おこづかいが支給される。
 スペシャル、幹部生の棗は300ラビット。星三つの蛍や委員長は100ラビット。
 星二つ(正田スミレとか)は50ラビット。星一つ(心読み君、野乃子、アンナ等)は30ラビット。
 そして星無しはなんと5ラビットも貰えるのだった!!(むなしい)

 で、おこづかい日。正田スミレ(斎藤千和)達はセントラルタウンに行くと言う。
 セントラルタウンとは学園敷地内にある商店街みたいなもの。アリス職人の店が並んでいる。
 蟹味噌瓶の跡が付いた顔の今井蛍(釘宮理恵 これが萌えという感情なのか…。萌えぇ~~☆)に「あんたも一度行ってみれば」と言われた佐倉蜜柑(植田佳奈)は脳裏にうれしはずかし、蛍とのラブラブデートを思い描く。
 しかし神野先生(松本大)に蜜柑がセトラルタウンに行く事を却下される。
 でも鳴海先生(石田彰)が取り成してくれる。神野先生が出した条件はパートナーと行く事。
 蜜柑、日向棗(朴ろ美)に土下座して同行を頼む。棗は可愛い男の子を抱いていた。
 その子は聖陽一(斎藤千和)と言って三才。棗と同じ危険能力系で悪霊使いだった。
 棗になついているだけあって、可愛げの無い性格…(校舎裏でシメようにも、悪霊使いでは…)。
 しかし陽一君、セントラルタウンに行きたい様子。
 棗も行く事に…(棗、もしかして………ショタ…。本人もショタの対象年齢だが)。

 セントラルタウンには欲しい物が一杯。しかし蜜柑の持ち金は5ラビット。
 ソフトクリームなら2ラビットなので蜜柑はそれを食べようとするが、
そこに食べられるのを泣いて嫌がるリンゴさんが…。
 男気のある蜜柑はもちろんリンゴさんを買ってあげるが、リンゴさんは5ラビットだった…。
 そこで心読み君(松本恵)や乃木流架(安田美和)が食べていたのがホワロン。
 セントラルタウン1の人気お菓子だ。しかしホワロンは一番小さな箱で10ラビット。
 委員長の飛田裕(大浦冬華)や蛍(高い利子付だが…)が貸してあげると言うが、
蜜柑はじーちゃん(塚田正昭)から金を借りてはいけないと言われていた。
 蜜柑、マッサージや靴磨きで金を稼ごうとするが、うまくいかない。
 路上で芸を見せている人を見て、蜜柑、ナイスアイデアを思いつく。劇をやって金を稼ごうというのだ。
 皆の協力もあって蜜柑主演の「マッチ売りの少女」は大好評!見事ホワロン、ゲット!!
 蜜柑は協力した皆にもホワロンを分けるのだった。

 流架、恥ずかしそうだったが、蜜柑に協力してくれて、ありがとう。棗、密かに蜜柑に協力してくれてありがとう。
 委員長、あんたには最初から蜜柑は世話になっていた。蜜柑が少しでも委員長のお役に立ちますように。
 スミレちゃんもお金出してくれてありがとう。

 

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ハウルの動く城

「ハウルの動く城」☆☆☆☆
監督・脚本:宮崎駿 原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「魔法使いハウルと火の悪魔」音楽:久石譲
魔法使いハウルと火の悪魔

 ソフィー(倍賞千恵子)は父が残した帽子屋で帽子を作っていた。
 母ハニーも妹レティーも派手な美人で、ソフィーは自分を不細工と思っていた。そうでもないんだが…。
 妹に会いに行った時、
途中で軍人さん(一方は結構ハンサムなんだが)にナンパされ困っていると助けてくれた美男子。
 彼が自分は追われていると言い、なかば強引に連れ立って歩かされていると、
何か石油の塊のようなヌメッとしたもの達が大挙して美男子を追ってくる。
 もう駄目と思った時、二人は宙を歩いていた。ソフィーは目的地のベランダに下ろされる。
 帽子屋に戻るとそこに荒地の魔女(美輪明宏)が現れ、ソフィーは呪いをかけられてしまう。
 90歳のお婆さんに変えられてしまったのだ。しかも他の人には呪いをかけられた事を話す事が出来ない。
 このままここにはいられないとソフィーは家を出る。年を取ると体がきつく、大変だった。
 歩いていたら杖にすると丁度良さそうな木の枝を見つけひっぱたら、それはかかし(大泉洋)だった。
 そのかかしはソフィーに丁度良い杖をくれ、ソフィーが今夜泊まる家がほしいと言うと、
なんとハウルの動く城を連れてきた。
 彼女はその城に入り込むと、そこにはカルシファー(我修院達也)という火の悪魔がおり、
自分とハウルの契約の秘密を見つけてくれたら、ソフィーの呪いを解いてくれるという。
 ソフィーはここに居つく事にする。朝、ドアベルが鳴ると上から男の子が降りてくる。
 彼マルクル(神木隆之介)はハウルの弟子で、ちょっとした変身の業が使えた。
 ソフィーが朝食を作っているとハウル(木村拓哉)が帰ってくる。あの美男子だった。
 彼女は掃除婦としてここで働く事にする。城の中はどう見ても掃除が必要だった。
 あのかかしもなぜか城にくっついて来て、ソフィーは彼の頭がかぶなので、かかしのカブと命名する。

 今、国は戦争をしていたが、ハウルは戦争が嫌いだった。
 国王からは来いと要請があったが、ハウルは国王に会おうとしなかった。
 魔法を習う時、国のために働くという契約をしていたのだが。
 ソフィーがちゃんと断れと言うと、ハウルはソフィーが自分の母親として行って断ってきてくれと頼む。
 ハウルはちゃんとソフィーを近くで守るからと。ソフィーは城に出かける。
 途中でやたらとまとわりつく犬(原田大二郎)がいて、ソフィーはその犬こそハウルが変身した姿だと思う。
 城の前には荒地の魔女もいた。彼女も国に呼ばれたのだ。
 城には長く傾斜がきつい階段があり、二人はそこを登らねばならなかった。
 しかもソフィーは犬を持って行かなければならない。
 しかしソフィーよりも太り過ぎの荒地の魔女の方がくたくたになってしまった。
 荒地の魔女は案内された部屋にあったたった一つの椅子に座り込む。
 ソフィーが犬が消えた先に行ったら、そこに美童(伊崎充則)がいて、別の所に案内される。
 素晴らしい温室に一人の年がいった女性が座っていた。
 その女性は王室付き魔法使いのサリマン(加藤治子)で、犬はヒンと言って、サリマンの使い魔だった。
 ソフィーはハウルは臆病で戦いに向かないと説得しようとするが…。

完璧ネタばれ!注意!!これから原作読もうとしている人も注意!


 宮崎さんは動く城を描きたくて、このアニメを作ったんですよね。
 原作の城はただホーバークラフトのように浮いて移動しているだけだそうですが、
4本の足でガッシャン、ゴッシャン動く方が嬉しい。
 宮崎さんは7,8本の足にするつもりだったそうですが、アニメーターが死ぬと言われて止めたらしい。
 うん、7,8本の足の方がもっと嬉しい。ガラクタを寄せ集めたような生き物じみた城。
 ぜひ乗りたい、暮らしてみたい。乗り物酔いとかは大丈夫かな。魔法で中は揺れないようになっているとか。

 ソフィーが時々若くなるのは、彼女の精神を反映しているのかなと私は思いましたが、本当はどうなんでしょうか。  彼女は寝ている時は本来の歳の姿に戻っている。ソフィーが恋をしている時その姿は若くなる。
 やっぱり心が若いとき若くなってるような気がするけれど。違うかな。
 補足:ソフィー、自分では知らないけれど、ちょっと力を持っているらしい。自分で変えちゃってるとか。

 ハウルは兵器全てが大嫌いで、自分の国のだろうと他所の国のだろうと落としまくっているのよね。
 彼は自分の心臓をカルシファーに与え、それによってより強大な力を得ている。
 心臓=心ではないが、心臓を無くしてハウルは精神的にも何か失ったのでしょうか。そうは見えませんが…。
 カルシファーも力が欲しくて契約を結んだのかな。暖炉に縛り付けられる事になるとは思っていなかったのか。
 ハウルは心臓を取り戻して、力が弱くなったんだろうけど、
その代わり異形の姿に支配される恐れが無くなったのね。
 ソフィーには元々ある程度の魔法の力があってカルシファーに水をかけても消さずにすみ、
ハウルに心臓を取り戻してあげられたのかな。
 それともやはり愛の力か?!過去に行ったのはソフィーのハウルを助けたいという心に指輪が反応して?
 補足:ハウル、心臓無くしたことで、心を無くし、女をくどいては成功すると捨てるという事を繰り返しているらしい、原作では。
 カルシファー、そのままほっとくと死ぬので、ハウルが飲み込んでやったらしい。
ハウルが女性の心臓を取ると言う噂はハウルのプレイボーイっぷりを心配した弟子が流したらしい。

 なぜ戦争しているかは描かれていない。王の野心のため?わからない。一旦戦争を起こすと収拾が難しい。
 なまじっか人が死んでるしね。国民が納得しなかったりする。

 木村拓哉さん、実は私は苦手だったりします。なぜ苦手かわからないけど、彼主演のドラマはろくに見ません。
 しかしこのハウルの声の後ろには木村拓哉さんの姿は見えなかった。ハウルだった。
 我修院達也さん、カルシファーにピッタリ!ヒンとしか言わない犬の役を原田大二郎さんがやってらっしゃるとは。  オ・ド・ロ・キ。

 宮崎さん、少女を理想的に描くきらいがあるが、今度のソフィーは見た目が老婆だからか、わりといい性格。
 ハウルも情けなさ一杯のお姿をさらすし。めずらしい。ただ静けさ一杯の印象的なシーンは無かったような。
 あったかな?

 これって擬似家族ものって感じ。
 ハウルはソフィーを受け入れ、かかしを受け入れ、敵の荒地の魔女を受け入れ、
やはり敵と言っていいサリマンの使い魔ヒンも受け入れている。
 私ならハウルのここに惚れるな。よっ、ハウル、太っぱら!

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残された男・残された女 他

MONSTER モンスター
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる シリーズ構成:浦畑達彦 音楽:蓜島邦明 監督:小島正幸 

「残された男・残された女」MONSTER モンスター 第14話 ☆☆☆☆☆
脚本:砂山蔵澄 絵コンテ:中村亮介

 BKAのルンゲ警部(磯部勉)は高級コールガールの殺人事件の捜査に当たっていた。
 そのコールガールは何人もの大物と繋がりを持っていた。
 ルンゲはボルツマン議員の秘書(沢木郁也)にくらいついていた。
 彼は非常に優秀な男だったが、家族の事は全然かまっていなかった。
 妻(小宮和枝)と娘(石津彩)は家を出て行く。そして秘書もルンゲ警部の追及に耐え切れず自殺してしまう。
 ルンゲは担当の事件を全て取り上げられてしまう。

 一方、天馬の元婚約者エヴァ・ハイネマン(小山茉美)は酒に酔い、男を次々と変える自堕落な生活を送っていた。 ある時、庭師(金子由之))と親しく言葉をかわす。庭師も妻が出て行っていて、寂しい身の上だった。
 エヴァは庭師と寝るが、彼女が寝言で言った名前はテンマだった。彼女はいまだにテンマに固執していた。
 ある日庭師は彼女をクリスマスに招待する。
 二人分には多い料理に娘のコレッタ(池本小百合)は母親のシャルロッテ(遠藤綾)が戻ってくるのだと興奮し、
戸を叩く音にドアを開けるとそこには本当にシャルロッテが立っていた。
 庭師の家にエヴァがやって来るとそこには幸せそうな家族の姿があった。
 エヴァは庭と家に火をつけルンゲ警部の所に行く。二人にはテンマしか残っていなかった。

 今頃やっとうちのほうでも夜中にこの「MONSTER」をやっている事に気付きました。もう14話目。
 アニメの本場関東圏(うっ、うらやましい)ではもう39話。レンタルするか…。

 原作は読んでいるので話にはついていけます。3巻目と4巻目の話ですね。まだまだ先は長い。

 ルンゲ警部の声があまりに渋くてビックリ!イメージとは違いますが、ルンゲ警部好きですからOKです。

 エヴァも好きですが、天馬を振った時は嫌いでした。今は複雑で憎めない愛しいキャラです。

 浦沢直樹さんは「てづかおさむ」を継ぐ漫画家と言えるのではないでしょうか。
 話が非常にうまいし、基本的にヒューマンだから。

「ビー・マイ・ベイビー」MONSTER モンスター 第15話 ☆☆☆☆☆
脚本:博多正寿 絵コンテ・演出:渡邊哲哉
 

 天馬賢三(木内秀信)はメスナー(宝亀克寿)を探し出し、
 ニナ・フォルトナー(能登麻美子)が「赤ん坊」と呼ばれる男に会いに行った事を聞き出す。

 ニナは売春婦の格好をして、赤ん坊のシマに来た。赤ん坊の許可をもらうと言う口実で赤ん坊に会おうというのだ。 彼女は赤ん坊の前(熊倉一雄)に通される。赤ん坊は彼女を確保していればヨハンに会えると思っているのだ。
 ニナは赤ん坊の屋敷に泊まる。そこでニナは配水管を通してここに囚われている女性(滝沢久美子)と話す。
 彼女の言うところによると、トルコ人街が焼き討ちされようとしているのだった。

 一方テンマは赤ん坊に囚われてしまう。

 赤ん坊がロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」で踊るシーンはぞくぞくします。なんとなくデビッド・リンチの映画みたい。 アニメは音楽が聞けるから良いですね。

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シルミド

「シルミド」2003年 2h15 韓国 ☆☆☆☆
監督:カン・ウソク 音楽:チョ・ヨンソク ハン・ジェグォン 原作:ペク・ドンホ
シルミド / SILMIDOSILMIDO

 1968年1月21日、朴大統領暗殺の命を受けた北朝鮮の特殊部隊が38度線を超えてソウルに潜入してきた。
 青瓦台襲撃事件である。特殊部隊を阻止する事は出来たが、この事件は時の政府に大きな衝撃を与える。
 4月、死刑囚や無期懲役囚ら31人をシルミド(実尾島)に集めて訓練を始める。
 その目的は北朝鮮に潜入し、金日成主席を暗殺する事だった。
 その集められた死刑囚の中にはカン・インチャン(ソル・ギョング)が含まれていた。
 彼の父は北朝鮮に逃げ、そのおかげでインチャンは正業に就くことが出来ず、
やくざになって相手の組長を殺そうとしたのだ。
 死刑囚としての日々の中、彼の前に韓国空軍隊長のチェ・ジェヒョン(アン・ソンギ)が現れスカウトされたのだ。

 訓練は過酷なものだった。死者も出る。
 ある日、彼らは拷問に耐えるべく焼いた鉄を体に押し付けられる訓練を受ける。
 この訓練に耐えられたのはインチャンとハン・サンピル(チョン・ジェヨン)とクンジェ(カン・シニル)だけだった。
 彼らは班長に選ばれる。
 サンピルは血の気が多くすぐつっかっかってくるが、クンジェは穏やかで皆を上手におさえてくれた。

 高い所に張ったロープを渡る訓練でチャンソク(カン・ソンジン)が落ち怪我をする。
 そしてインチャンの班からは死者を出してしまう。その夜、チャンソクが何でもするからここにおいて欲しいと頼む。
 元の刑務所に戻るのが嫌なのだ。彼らは彼を受け入れ、訓練兵の間に仲間意識が育まれていく。

 そしていよいよ北朝鮮に潜入する事になる。彼らはゴムボートで川を上っていく。
 しかしその時隊長は暗殺計画中止の命令を受けていた。計画は中止され、彼らはシルミドに戻る。

 そんな中途半端な時間の中でついに脱走者が出る。潮の加減によって隣の島と陸続きになる時があるのだ。
 脱走者二人は隣の島で女を強姦していた。しかしすぐに脱走はばれ、彼らは取り囲まれてしまう。
 もはやこれまでと、ウォニ(イム・ウォニ)はもう一人を刺し殺し、自分も死のうとするが、止められてしまう。
 貼り付けにされたウォニの目の前で訓令兵達が殴られていく。
 堪らずウォニは破れかぶれな感じで北朝鮮の歌を歌う
 (なぜかわからないけれど、本当に684部隊の人間は北朝鮮の歌を歌ったそうだ。
 強姦した訓練兵は4人で二人は互いに刺し殺して死に、一人は自決しようとして止められるが、
結局死に、もう一人もすぐ殺されたそうだ)。
 インチャンが突然立ち上がり、ウォニを撲殺する。
 補足:北朝鮮に溶け込むために、北朝鮮の歌を教え込まれたんだそうです。

 そしてある日隊長に684部隊の抹殺命令が出る。
 チョ2曹(ホ・ジュノ)は抹殺に反対するが、ハク2曹(イ・ジョンホン)は国の命令に従わなければ、
自分達が抹殺されると命令に従う事に賛成する。そして…。

 男くさい映画です。「アニキー!!」って声が聞こえそうな程です。体育会系の男子の部室の臭いが漂ってきます。 もちろんそれだけではありません。国に個人が無残に踏み潰される話ですね。
 本当にチョ2曹のような反応をした人がいるんでしょうか。軍人は命令をきくのが当たり前です。
 ただこんな命令きくなよなと思う事は多々ありますが…。
 密かに逃がすにしても、彼ら元々死刑囚とか無期懲役囚ですものね。
 しかも今や過酷な訓練を経て、丸っきりの精鋭部隊です。こんな人達を野に放つのは危ないです。
 軍の一部に取り入れる事は出来なかったのでしょうか。くやしいです。
 訓練兵達も気の毒ですが、教える空軍部隊の人達も気の毒でした。
 24人中、わずか6人の兵士だけが生き延びたんですね。
 補足:抹殺命令は無かったって話もありました。朴政権の部隊への扱いがひどかったのと、希望が無いからとか。

 コメディリリーフ的な役割を果たしていたウォニさん、良かったです。石原裕次郎を丸くした感じの顔。
 強姦は感心しませんが。

 サンピルを簡単に伸ばしてしまったクンジェはかっこ良かったです。
 彼が空軍兵の死体を抱いているシーンは胸にせまりました。

 この世には知られていないドラマが沢山あるんでしょうね。
 この時の韓国は独裁軍事体制で、どうも北朝鮮の方が良い国みたいに思われていたらしいですね。
 近世の歴史はろくに習いませんから、後から知って驚く事が一杯です。

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ヘリが運んだ夫婦の愛!

「ヘリが運んだ夫婦の愛!」救命病棟24時 第三シリーズ 第三話 ☆☆☆
脚本:福田靖 音楽:佐橋俊彦 演出:若松節朗

 河野医院は医薬品が底をつきつつあった。
 院長の河野定雄(平田満)の説得もあって、ついに進藤一生(江口洋介)はここで患者を診ることをあきらめる。
 病院の前に集まっていた被災者達には近くの学校の救護所に行ってもらう。

 そんな時、院長の息子の和也(小栗旬)ががれきに埋まっていた母親の敬子(山口美也子)を連れてくる。
 進藤の診察では彼女はクラッシュ症候群にかかっている恐れがあった。
 それは阪神淡路大震災の時に初めて広く知られた症状で、筋肉が長時間、圧迫され続けると、細胞が壊れ、
中のカリウムが大量に血液に流れ込むというもので、心停止をする恐れさえあった。
 早急に人工透析を受ける必要がある。
 院長は看護師の河原崎美江子(深浦加奈子)と一緒に学校の救護センターに行くことにして、
進藤は敬子さんを背負って和也と一緒に東都中央病院に行く。

 東都中央病院には寺泉隼人(仲村トオル)が妻の香織(渡辺典子)を連れてきていた。
 そこで寺泉は磯部望(京野ことみ)と一緒にやって来た娘の千尋(福田麻由子)に会う事が出来た。
 秘書の青木杜夫(小須田康人)が連れてきてくれたのだ。
 寺泉は香織達を残して秘書と一緒に首相官邸に行ってしまう。しかし香織は見た目より重態だった。
 彼女もまたクラッシュ症候群だったのだ。
 しかし病院には人工透析に必要な大量の水が無く、小島楓(松嶋奈々子)は苦悩する。
 そんな時進藤が敬子を背負ってやって来る。小島は寺泉に電話する。
 患者の搬送のためにヘリを寄越してくれと頼むためだ。
 寺泉は自衛隊のお偉いさんに土下座してヘリを頼むが、断られてしまう。寺泉は会議に出ずに、ヘリを捜しに行く。

 一縷の望みを託して進藤達は敬子と香織を屋上に運ぶ。そこにヘリが来る。

 政治家は偉ぶっているという一面的な見方は反対ですが、皆から先生、先生と言われ続ければ、
誰でも勘違いをする恐れはあります。
 家族を大事にするのは当たり前の事ですし…。
 寺泉は内閣に入るチャンスを棒に振って妻を助ける事を選んだんですよね。
 寺泉の代わりになる人材が議員の中にいる可能性は高いですが、家族の代わりはいませんから、
正しい判断だったと思います。
 重症患者の搬送は大事な事ですし。
 自分のお金でヘリをやとったんですね
 (どっかの経営コンサルタントのヘリ?コンサルタントという文字は読めたが…)。
 自分のためにやったくせに、今回限りだぞと偉そうでしたが、このドラマが終わる頃には、
もう少し人の立場にたって考える力をつけている事と期待します。

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かあさん死んだ

「かあさん死んだ」ハチロー~母の詩 父の詩~ 第一話 ☆☆
制作:安原裕人 演出:富沢正幸 原作:佐藤愛子「血脈」 脚本:田向正健 音楽:坂田晃一

 大正14年、冬。サトウハチロー(唐沢寿明)が酒場にいた時、水谷が電報を持ってきてくれる。
 「ハハキトク」という知らせだった。ハチローは妻のくみ子(松本明子)と子供達と一緒に母の所へ行く。
 友達のアイン(今井雅之)もついて来た。

 母ハル(烏丸せつこ)は父、佐藤紅緑(さとうこうろく 原田芳雄)に離婚された。
 ハチローは弟の節(たかし)と一緒に父の部屋の窓へ石を投げつける。その事は父にばれる。
 ハチローは父の女のシナ(原田美枝子)に、女優を目指していたのに、
今の状況は不本意だと言う事を愚痴られる。

 母の通夜。ハチローはどこかで酒を飲んで酔っぱらってやって来る。

 ちょっと期待していたけれど、私には合いません。音楽とお話の相性も悪いような…。
 私がもっときついものを求めているだけか…。音楽はハチローの詩の方に合わせているのかな。

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ネバーランド

「ネバーランド Finding Neverland」2004年 米・英 1h40 ☆☆☆☆
監督:マーク・フォースター(Marc Forster)脚本:デイヴィッド・マギー(David Magee)原作戯曲:アラン・ニー(Allan Knee)撮影監督:ロベルト・シェイファー(Roberto Schaefer)音楽:ヤン・A・カチュマレク(Jan A.P.Kaczmarek)

 ジェームズ・マシュー・バリ(ジョニー・デップ Johnny Depp)は自分の戯曲が客にうけるかどうか不安だった。
 案の定、新作は不評だった。

 翌日、バリは愛犬のポーソス(ソフィ)と一緒に公園へ散歩に出かける。
 公園のベンチに腰かけ、新聞の劇評欄を広げると、すでにメイドの手によって悪評の記事は切り取られていたが、その記事の穴の向こうに美しい母親と三人の男の子達の親子の姿があった。
 そしてベンチの下にも少年マイケル(ルーク・スピル Luke Spill)がいた。
 マイケルも親子の一員で、ベンチを檻に見立てて、囚われの身のつもりなのだ。
 バリは親子の前でポーソスを熊に見立てた踊りを披露する。男の子達は喜び、すっかりバリと仲良しになる。
 一人懐疑的なピーター・ルウェリン・デイヴィズ(フレディ・ハイモア Freddie Highmore)を抜かして。

 バリは度々その親子に会いに行くようになる。
 子供達の父親はすでに亡くなっており、親子は母親のシルヴィア(ケイト・ウィンスレット Kate Winslet)の母、
デュ・モーリエ夫人(ジュリー・クリスティ Julie Christie)の援助で生活していた。
 デュ・モーリエ夫人は社交界では有名で、
バリの妻のメアリー・アンセル(ラダ・ミッチェル Radha Mitchell)はデュ・モーリエ夫人と繋がりを持つべく、
親子とデュ・モーリエ夫人を夕食に招待するが、デュ・モーリエ夫人と仲良くする事は出来なかった。
 しかしバリと子供達の関係は好調だった。
 ピーターも徐々にバリに打ち解けるようになり、バリの勧めでお話を書き始める。

 しかしバリとシルヴィアとの関係を世間が噂していると、
バリは友達のアーサー・コナン・ドイル(イアン・ハート Ian Hart)に忠告される。
 シルヴィアとの関係どころか、少年達との関係まで噂されていると。
 元々しっくりいっていなかったバリと妻との関係もますます疎遠になってきていた。
 バリは夏の間、親子に自分の別荘を貸し与える。

 ある日、ピーターが書いた戯曲で子供達がお芝居を披露してくれる。
 しかしそのお芝居の最中、シルヴィアは咳の発作に襲われる。
 ただの風邪とシルヴィアは言うが、父親の時の事もあり、子供達は納得せず、特にピーターは心を痛めて、
自分が書いた脚本を破り捨てるのだった。
 実際シルヴィアは医者に調べてもらうのをいやがっていた。
 バリはデュ・モーリエ夫人にもう親子との関係を止めにしてくれと言い渡される。
 シルヴィアの評判に傷がつく事を恐れたのだ。

 バリは親子との交際によりインスパイアされて、「ピーター・パン」という戯曲を書く。
 犬の着ぐるみの登場人物とか、妖精とか、
今までの作風との違いに興行主のチャールズ・フローマン(ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman)は不安だったが、
とにかく上演する事になる。
 そんな時兄弟が上演準備中の劇場にやってくる。
 そこで長男のジョージ(ニック・ラウド Nick・Roud)はどうすれば母親に医者の診察を受けさせれるのかとバリに相談する。
 バリはジョージならそうさせれると励ます。
 舞台では兄弟達がロープで吊り下げられて飛ぶまねをしていて、ジョージも飛ばせてもらうが、
ロープを引っ張る兄弟達が喧嘩を始めて、ジョージは落ちてけがをする。
 ジョージは腕にギプスをする事と引き替えに母親に診察を受けてもらう。
 シルヴィアはすでに自分の病が深刻である事を知っていた。
 バリの妻はすでに去り、バリと親子の交際が再会する。そして「ピーター・パン」が初日を迎えるが…。

 たこ上げのシーンはどきどきしました。
 信じれば上がるというバリの言葉はもちろん、妖精の存在を信じれば、
妖精は存在する事が出来るというシーンと対ですね。
 後、ジョージが大人の表情を見せるシーンも良かったです。
 親がしっかりしていないので、無理して大人びている子供というのは不幸だそうですが…。
 両親を相次いで亡くして、きつかったでしょうね。ピーターが見せる痛ましい表情も印象的でした。
 実際には「ピーター・パン」初演の時は父親は生きていたらしいですが。
 ジョニー・デップはこの役にはピッタリのキャラクター。
 実際のバリは小男だったらしいですが、ジョニーでないと、
よその子供達と夢中になって遊びまくる戯曲家という微妙なキャラは合わなかったでしょう。
 想像力の世界に遊ぶ、無垢な心を持った大人。一歩間違えると怪しいキャラですものね。
 創造者はこんなもんでしょうが。ケイト・ウィンスレットは時代物に映えますね。
 周りから変な目で見られるのを恐れず、バリとの交友をした芯の強い女性にピッタリです。
 ジュリー・クリスティは存在感がありました。客の老婦人の言葉にはハッとしました。
 どうしても変化していくんですね。

 

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夫のいない婚礼

「夫のいない婚礼」華岡青洲の妻 第一回 ☆☆☆☆
脚本:古田求 原作:有吉佐和子 演出:野田雄介 音楽:牟岐礼 語り:渡辺美佐子 制作統括:谷口卓敬

 大庄屋の娘、加恵(和久井映見)は幼い頃、
まんだらげの世話をしている美しい於継(田中好子)を見て憧れていた。
 於継は地主の家に生まれたのだが、重い皮膚病にかかり、
医師の華岡直道(石田太郎)が治したら嫁にくれと言ってきて、華岡家に嫁ぐ事になったのだ。
 ある日その於継が香枝の家、妹背家に来る。
 加恵を、今は京都で医学を学んでいる息子の雲平(うんぺい 谷原章介)の嫁に欲しいと言うのだ。
 父親の妹背佐次兵衛(楠年明)はしぶったが、加恵が嫁に行きたいと言うので嫁ぐ事になった。

 於継は加恵に良くしてくれた。加恵も憧れの於継を一生懸命見習った。
 雲平の妹、於勝(中島ひろ子)や小陸(小田茜)が雲平の学資のために機を織っているのを知って、
自分も機を習い、織った。
 於継がいっぺん使ったぬか袋をもらって、嬉しそうに使った。

 そんな時、雲平が帰ってくる。
 於継が雲平の足を洗っているのを見て、加恵も雲平の足を拭こうとするが於継に手を払われてしまう。

 自分で望んで嫁に来てもらったのに、邪険に扱ってしまう。
 息子が可愛い分、嫁に息子の愛情を取られるのがいやなのね。
 なんか男の赤ちゃんって女の赤ちゃんより甘えた感じで泣くって言うのを聞いた事があるから(ホントか?)、
母と息子の愛情関係は尋常ではない(人によるけど)。
 なまじっか出来た女は姑になると恐ろしい。
 家庭の平和のためには娘に婿をとって一緒に住んでもらう方が良いと思うが、そういう世の中じゃないからね。
 考えの違いはどうしようもないし。


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竜馬がゆく 7~8

「竜馬がゆく 7~8」司馬遼太郎 ☆☆☆☆☆
「厳島」「男ども」「窮迫」「清風亭」「お慶」「海援隊」「弥太郎」「いろは丸」「中岡慎太郎」「都大路」「船中八策」「夕月夜」「陸援隊」「横笛丸」「朱欒の月」「浦戸」「草雲雀」「近江路」
竜馬がゆく〈7〉文春文庫
竜馬がゆく〈8〉文春文庫

 坂本竜馬は窮迫していた。金が無い。その頃、竜馬の故郷、土佐でも事情が変わってきていた。
 幕長戦争における長州の勝利で、時勢は変化した。
 藩内勤王党を弾圧してしまった今、薩長に割り込むためには一介の浪人である竜馬に頼るしかないのだった。
 後藤象二郎が竜馬に会いたいと言ってきた。
 竜馬は後藤象二郎と会い、海援隊を作り、土佐藩と提携する事になった。これで金の問題は解決した。

 竜馬は蒸気船が欲しかった。
 そこで伊予の大洲(おおず)藩に頼んで、船は大洲藩のもの、運転は海援隊ということで買ってもらう。
 「いろは丸」と名づける。しかし、いろは丸はその初航海で紀州藩の明光丸と衝突してしまう。
 いろは丸は沈んでしまった。竜馬は紀州藩と難しい折衝をする事になってしまった。

 その頃、京では四賢候会議を行っていた。
 薩摩候、越前候、伊予宇和島候、そして土佐の山内容堂の4人である。
 薩摩はそこで幼帝に勅命を出してもらって、土佐を巻き込むつもりだった。容堂はその事を察し、引き上げてしまう。 容堂は「わが家は徳川家に大恩がある」ということで、幕府擁護の立場をとっていた。
 後藤象二郎はにっちもさっちもゆかず、困ってしまった。そこで竜馬が提案したのが「大政奉還」という案である。  元々は勝海舟と大久保一翁が言っていた事ではあるが、今その案が現実味を帯びてきたのである。
 後藤象二郎はその案を自分の案として容堂に出す。容堂は郷士を蔑視していた。

 そんな時、長崎で英国水兵が斬られる事件が起きる。その下手人が海援隊士だというのだ。
 後藤象二郎は英国公使パークスと交渉をする。

 徳川慶喜が大政奉還をした。竜馬はそれを聞き、顔を伏せて泣いた。慶喜の心中を慮ったのである。
 竜馬は新政府の基本方針を書く。この案がほとんどそのまま新政府の基本方針になる。
 そして竜馬は中岡慎太郎と共に暗殺されてしまう。
 
 本当にこんな人がいたのかと疑いたくなるほど魅力的な人物、竜馬。こんな人がいたんだと思うと嬉しい。
 ちょっと汚すぎるけど。こんなに汚くてホントにこんなにもてたのか?
 確かに単なるハンサムより楽しい男の方が良いが…。男にはモテモテだろうな。
 
 7巻に出て来るお慶さんには驚きました。女傑ですね、女傑!市場調査のために上海に密航。
 小作りの美人で、一晩でも男無しではいられぬという男好き。松方正義と大隈重信に背中を流させた!!
 エライ女だ。


 

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やさしい右腕

「やさしい右腕」BLEACH ブリーチ 第十二話 ☆☆☆☆
原作:久保帯人 音楽:鷺巣詩郎 監督:阿部記之 シリーズ構成:十川誠志 キャラクターデザイン:工藤昌史 脚本:吉村元希 絵コンテ:有冨興二

 滅却師(クインシー)の石田雨竜(杉山紀彰)が黒崎一護(森田成一)に申し出た勝負の中身。
 それは撒き餌でホロウを呼び寄せどちらが多く倒すかというものであった。
 一護の承諾を得ずに撒き餌を撒いてしまう雨竜。一護は霊力の高い家族を心配して家族の元に走る。

 一方、有沢たつき(野田順子)は井上織姫(松岡由貴)の兄のホロウと接触してから、
霊がはっきり見えるようになっていた。
 織姫も上空の異変を見る。そして浦原喜助も何かを感じていた。
 浦原の所にいた朽木ルキア(折笠富美子)もホロウの警報が現れては消えるのを見て異変に気付く。

 そして茶渡泰虎(安元洋貴)も異変を感じていた。茶渡の所にホロウが現れる。
 彼はホロウの気配が見えるようになっていた、かすかな空間のゆがみとして。
 ホロウが狙っているのが自分らしいと感じた茶渡は周りの人間の迷惑がかからない所に逃げる。
 彼が向かった空き地には一護の妹の夏梨(釘宮理恵)がいた。夏梨にはホロウの姿がはっきり見えていた。
 茶渡は夏梨の助けを借りてホロウに対処する。しかし茶渡は倒れ、夏梨の友達がホロウに襲われそうになる。
 茶渡は昔、よく他人を殴っていた。彼を傷つける者をだが。
 しかし彼は今は自分の強いこぶしを人を守るために使う事にしていた。彼が祈った時、彼の右腕が変化した。
 彼はその腕でホロウを倒す。

 「自分ひとりが怪我して何が良かっただよ。誰か一人でも怪我したらそれはもう良かったじゃないの。」
 その通りです、夏梨。良いこと言うなぁ~。でも茶渡は「おじさん」ではありません。
 なるべくお兄さんと呼ぶ癖をつけた方が世の中が渡りやすいぞ。

 私の眼鏡の君は今回ちょっとやり過ぎです。頭の良さはどこに行ったの。
 人に迷惑をかけるなとは言いませんが
(迷惑かけなきゃ生きられませんし、何かやろうとすれば迷惑をかけちゃうものです)、バランス悪すぎます。
 一護との勝負のために街の人全員を危険にさらすなんて…。反省を促したいものです。

 浦原さん、何かを感じているらしいけれど、彼の正体って何?このマンガで一番大人な感じだが。
 一番良い男かも。

 茶渡、性格良すぎです。少し肩の力抜いても良いと思います。
 眼鏡の君に茶渡の爪の垢をせんじて飲ませたいものです。

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麦の海に沈む果実

「麦の海に沈む果実」恩田陸 ☆☆☆☆
序章「」「駅」「湿原」「張出窓」第一章「駅」「青の丘」「緑の館」「ファミリー」第二章「ルームメイト」「食堂にて」「天使の夢」第三章「三月一日」「図書館の少年」「パーティの話題」「第一の失踪事件」「ある解答」「第二の失踪事件」第四章「招待状」「四人の客」「本の題名」「闇からの声」「現れたもの」第五章「青の丘の過去」第六章「春の気配」「ワルツの稽古」「祭りの準備」第七章「贈り物」「祭りの始まり」「最終日の朝」「開幕」「林の中の影」「意外な人物」「舞台の上で」「宴のあと」「深夜の幕切れ」第八章「記憶の底から」「約束」「再びお茶会へ」第九章「百科事典の中に」「薔薇の迷路」第十章「誰が少女を殺したか」「嵐の告発」第十一章「告白」「不安な夜」「深夜の部屋で」第十二章「疑惑の影」「混乱」第十三章「夏至の午後」「ゲームの行方」第十四章「遠い約束」第十五章「秋の訪れ」「十月はたそがれの国」「夜明け」終章
麦の海に沈む果実講談社文庫

 これは、私が古い革のトランクを取り戻すまでの物語である。

 私は子供の頃、パリに住んでいたことがあると思っていた。
 しかし祖母によるとパリどころかろくに家から出たこともないと言う。ではあの丘の記憶は…。

 列車のボックス席。私の名を呼ぶ少女の声。いや、あの時はあの青い丘を見てさえいない。
 少女、麻理衣と約束を交わすのはもっとあとだ。

 湿原で舞っている少年。少女は絶叫する。湿原に吸い込まれる少年。

 そして黎二の声。

 「麦の海に沈む果実」

 わたしが少女であったころ、
 わたしたちは灰色の海に浮かぶ果実だった。

 わたしが少年であったころ、
 わたしたちは幕間のような暗い波間に声もなく漂っていた。

 開かれた窓には、雲と地平線のあいだの梯子を登っていくわたしたちが見える。
 麦の海に溺れるわたしたちの魂が。

 海より帰りて船人は、
 再び陸(おか)で時の花びらに沈む。

 海より帰りて船人は、
 再び宙(そら)で時の花びらを散らす。

 二月の最後の日。水野理瀬はトランクを盗まれ、そのままトランク無しで湿原の向こうの丘の上の学園に入る。

 校長の家に行く途中で、きれいだが虚ろな表情の少年を見る。家にいた校長は威圧的な美しさのある人だった。
 スカートの裾を翻し、ハイヒールをはいている校長を理瀬は女と思ったが、校長は男だった。
 校長はその日の気分で男になったり女になったりするのだ。

 ファミリーと言われる中等部と高等部を縦割りにした班。
 彼女のファミリーとして紹介された人達の中には成績トップの聖(ひじり)がいた。
 そしてやはりファミリーの一員である黎二が理瀬に聞いてくる。「どうしてこんな時期にここに来たの?」
 この学園では新入生は三月に入る事になっていたのだ。

 寄宿舎の自分の部屋にいると乱暴にドアがノックされる。
 ドアをノックした元気な美しい少女は憂理と言って、理瀬の押しかけルームメイトになる。

 図書館であの校長の家の前であった少年に追いかけられるが、黎二に助けてもらう。
 そこで黎二から「三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」
と言う言い伝えを聞かされる。

 ファミリーの一員だった功と麗子。二人は不可解な形でいなくなっていた。
 この学園には才能のある子達も多く入っていたが、
複雑な家庭の事情により厄介払いと言う形で入っている裕福な家の子女達もいた。
 そのような事情により、学園の外にいる元生徒達とは連絡が取れなかった。
 校長は二人とも生きていると言うが、言葉どおりには受け取れない。

 ある日校長のお茶会に呼ばれる。お茶会には理瀬と憂理の他に、黎二、聖が呼ばれていた。
 校長は理瀬を霊媒にして、麗子の霊を呼ぶための降霊会を開こうと言う。
 麗子が生きている事を信じていない黎二や聖に生きている事を証明するため。しかし呼び出されたのは功の霊。
 降霊会が終わり、校長が明かりをつけようとしたら、絶叫が響き渡る。
 ドアの外には背中にナイフを突き立てられた、校長の取り巻きの一人、修司の死体があった。

 四月、理瀬はヨハンと言う美しい少年と知り合いになる。
 彼は女の子達に非常に人気があり、理瀬への風当たりが強まる。そして…。

 全寮制寄宿学校と言うと私にとっては少女漫画の世界。美しい少年少女。迷路みたいな造りの学園。お茶会。
 薔薇の迷路。天井裏に隠されている本。謎の少年。
 これだけでも私はこの物語を愛するのだが、その上、実は毒を持っている少年少女と来た日には………
たまりません。
 ちょっとした毒は極上のスパイス!

 ところでこの話は誰かの頭の中の物語の話なのかな。序章がとってもあいまいだから…。わからない。
 記憶があやふやなだけなのかな。

関連書籍:「黄昏の百合の骨 」水野理瀬、後日談「図書室の海」水野理瀬の幼少の頃の短編がのっている。「殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー2」ヨハン、後日談の短編がのっています。

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ひとりでも多くの命を!

「ひとりでも多くの命を!」救命病棟24時 第三シーズン ☆☆☆☆☆
脚本:福田靖 音楽:佐橋俊彦 演出:水田成英

 東都中央病院高度救急救命センター。テレビは映らず、何の情報も入らない。患者も来ない。
 スタッフの中には家に戻ると言う者も現れた。

 河野医院。進藤一生(江口洋介)が来る。
 トリアージ=
 「災害などで多数の傷病者が発生したとき緊急性、けがや病気の程度に応じて傷病者を選び、
治療の優先順位を決めること」
 彼はそれを始める。自力で歩ける人は皆返す。心肺蘇生が必要な人はみない。
 患者の腹部を切開し、器具で血管をはさんだまま腹部をふさぐ進藤。

 衆議院議員の寺泉隼人(仲村トオル)が怪我をした妻の香織(渡辺典子)を河野医院に連れて来る。
 妻をみてくれと頼むが、進藤は断る。外で待っている人達にここの医者は駄目だと言う寺泉。
 そんな時、進藤が外に現れる。
 そして寺泉にヘリでも自衛隊でも良いから、患者の搬送手段を考えてくれと頼むが、
寺泉は自衛隊の派遣を要請するのは都知事の仕事だとにべも無い。
 看護師の河原崎美江子(深浦加奈子)ももう患者の選別は出来ないと泣く。
 進藤が選別を始める。軽症者を断り、ここでの治療は無理と思われる重傷者も断る。
 外にいた男の一人が進藤の胸倉を掴むと、進藤の目に涙があるのを認める。
 河野定雄院長(平田満)が今は進藤先生の言う事を聞いてくれと頼む。
 「今はみんなが被災者なんです」と言う進藤。進藤に重傷の妻を診るのを断られ、死なせてしまった男が言う。
 「あの先生の言うとおりだ。今はみんなが被災者だ」無事な者達は他の人間を助けに河野医院を離れていく。

 小島楓(松嶋奈々子)が恋人の加賀裕樹(石黒賢)に何度連絡を取ろうとしても連絡が取れない。
 病院の外で心配で涙を流していると、車で患者が運ばれてくる。
 カトレア記念病院では患者が一杯で、そこから回されて来たのだ。
 その患者の血管はサテルスキー(?と聞こえる。器具の名前?)でふさがれていた。
 カルテには「Shindo」と書いてあった。

 屋上の貯水槽を見に行くよう看護師長の須藤昌代(鷲尾真知子)に言われ、
屋上に上る看護師の佐倉亮太(大泉洋)。
 彼は火に覆われている東京を見る。

 やっぱりきついですね。涙が出てしまいます。目の前の事を一つ一つ片付ける事しか出来ないですものね。
 パニックってもどうにもならないけれど、何から手をつけたら良いか分からないでしょうね。
 日頃のそなえは大事ですね(嗚呼、そなえ、全然足りない)。

 佐倉君、確かに看護師長は自分にうらみでもあるのかと疑いたくなるわね。
 今回の病院では一番活躍していたのでは。

 良い子にだって神様は意地悪します。両親が死んだのは僕が良い子じゃないからなんて思ったらどうするんだ。
 無事かもしれないけど。

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仁子、恋に迷う!

「仁子、恋に迷う!」不機嫌なジーン 第一話 ☆☆☆☆☆
脚本:大森美香 音楽:小西康陽 演出:澤田鎌作

 蒼井仁子(竹内結子)は男性不信に陥っていた。
 なぜなら一年前、彼氏の南原孝史(内野聖陽)が浮気をして、別れる事になったからだ。
 その時南原が言った言葉が「遺伝子のせいだ」。男には愛なんて無い。男の目的は遺伝子をばら撒く事だけよ。

 後ろの席で浮気男ユキヤ(武田真治)が彼女アヤカ(釈由美子)にあやまっている。
 しかしどちらとも別れるつもりはないらしい。
 仁子はその浮気男の彼女に、男は遺伝子をばら撒きたいだけだと忠告する。
 それを聞いてもう一組のカップルの方の男が追いかけてくる。
 確かにあの浮気男は嫌な野郎だが、あの言い方は無いだろうと。
 その男は白石健一(黄川田将也)と言って、付属小学校の非常勤講師をしていた。なぜか虫に好かれる男。
 それから彼と親しくなる仁子。

 そんな時、ロンドンからあの南原孝史が、彼女がいる鵯越大学に来る。
 クラフォード賞という有名な賞を受賞したと言う箔付きで。南原は彼女に平気な顔でアタックしてくる。

 メチャクチャ面白かったです。虫好きの私は虫は平気だし。
 (動物番組で一番視聴率が悪いのが虫だ。面白いのに!アリマキの生態なんて驚天動地だぜ!!)
 しかし仁子がカメムシを平気でつかむのには負けました。だってカメムシ、くさい…。
 テントウムシも黄色い汁を出すのが嫌ですが、可愛いから、こっちはつかめるけど。

 それにしても内野聖陽さんがこういう演技も出来るとは知りませんでした。「蝉しぐれ」の彼は何だったの。
 宗方コーチはどこへ行ったの。でも好きです、子供っぽい、自己中の、変人、女好き教授。

 

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オーシャンズ11

「オーシャンズ11 Ocean’s Eleven」米 2001年 ワーナー・ブラザーズ ☆☆☆
監督・撮影:スティーヴン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)脚本:テッド・グリフィン(Ted・Griffin)音楽:デイヴィッド・ホルムズ(David Holmes)編集:スティーヴン・ミリオン
オーシャンズ11 特別版OCEAN'S ELEVEN

 ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー George Clooney)は仮釈放になった。
 彼は早速偽名でカード・ディーラーとして働いているフランク・カットン(バーニー・マック Bernie Mac)に会いに行く。
 ある犯罪計画に加わってもらいたいためだ。
 そしてポーカーを教えているラスティー・ライアン(ブラッド・ピット Brad Pitt)も仲間に引き入れる。
 この犯罪計画には人数が必要だった。
 仲間を雇うための当面の金を払ってもらうために元カジノ・オーナーのルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド Elliott Gould)に掛け合う。
 ダニー達が狙っているのはラスベガスのカジノのオーナー、
テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア Andy Garcia)の金だ。
 ルーベンはベネディクトにうらみを持っていた。パトロンを得て、ダニー達の人集めは一気に進む。
 車のプロのヴァージル(ケイシー・アフレック Casey Affleck)とターク(スコット・カーン Scott Caan)のモロイ兄弟、
配線のプロのリヴィングストン(エディー・ジェイミソン Eddie Jemison)、
サーカスで活躍しているイエン(シャオボー・クィン Shaobo Qin)、
引退していた詐欺師のソール・ブルーム(カール・ライナー Carl Riner)。
 逮捕されそうだった爆破のプロ、バシャー(ドン・チードル Don Cheadle)を警察の目の前から攫い、
有名なスリの達人の息子で同じくスリを生業としているライナス・コールドウェル(マット・デイモン Matt Damon)をスカウトしてくる。

 さっそくカジノの下見をするが、そこに現れた女性を見てラスティーは驚く。
 その女性はダニーの別れた女房で、今はベネディクトの恋人のテス(ジュリア・ロバーツ Julia Roberts)だった。 ダニーは金の強奪と共に、女房の奪還も狙っていたのだ。ラスティーはダニーに抗議するが…。

 「オーシャンと十一人の仲間」は見た事がありますが、あまり面白いものではありませんでした。
 (「黄金の腕」を見ていないのでなんとも言えませんが、
私はフランク・シナトラの演技をうまいと思った事がありません。
 歌はもちろん、素晴らしいですが)
 この映画は「オーシャンと十一人の仲間」より出来が良いと思います。
 フランク・シナトラも危険な魅力一杯の遊び人だったみたいですが、
ジョージ・クルーニーもユーモアたっぷりの伊達男ぶりなら負けません。
 (ユーモアってセクシーに通じると思います。
 ジョージ・クルーニーの顔は好みではありませんが、ユーモアたっぷりで、本人は好きです。
 軽味のある役をやれる貴重な人かと思います)
 ネームバリューのある面々という所でも負けてません。
 監督はスティーヴン・ソダーバーグですから、こちらは完璧に勝ってます。
 実際編集のテンポも、色味を考えたのではないかと思われる画面もよく出来てると思います。
 つっこみ所はありますが…
 (あんなに長い時間殴られたら、顔の形が変わるかと思うんだけど。バレバレじゃないかな)

 あの印象的な、
彼がいなければ絶対計画がうまくいかないと思われるイエン役のシャオボー・クィンって、
北京雑技団のメンバーで全米公演のリハーサルをスタッフが見て、出てもらったのね。
 すごいもんね~。


 

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大いなる勇者

「大いなる勇者 Jeremiah Johnson」1972年 米 ☆☆☆☆☆
監督:シドニー・ポラック(Sydney Pollack)原作:レイモンド・ソープ(Raymond W.Thorp)ロバート・バンカー(Robert Bunker)脚色:ジョン・ミリアス(John Milius)エドワード・アンハルト(Edward Anhalt)撮影:デューク・キャラハン(Duke Callaghan)音楽:ジョン・ルベンスタイン(John Rubenstein)ティム・マッキンタイアー(Tim McIntire)
大いなる勇者JEREMIAH JOHNSON

 ジェレマイア・ジョンソン(ロバート・レッドフォード Robert Redford)は前から山男になりたいと思っていた。
 ロッキー山脈の奥に分け入る。初めは魚一匹満足に取る事が出来ない。ある日山で凍死している男を発見する。  その男は死体を見つけた人間に銃を譲ると書いていた。有難く頂く。欲しかった50口径のホーキンだった。

 クマのツメ(ウィル・ギア Will Geer)と名乗る男に出会う。彼に山の暮らしのノウハウを教わる。
 以前魚を取ろうとしている所を見られたクロウ族の赤シャツ(ジョアキン・マルティネス Joaquin Martinez)にも会った。
 ジェレマイアはクロウ族と友好関係を築く。春になり、ジェレマイアは一人で行動する事にする。

 ある日、移住者の白人の子供がネイティブ・アメリカンに殺された現場に出会う。
 2体の死体の側には気が狂った女(アリン・アン・マクレリー Allyn Ann Mclerie)がいた。
 その女はただ一人残った少年(ジョシュ・アルビー Josh Albee)をジェレマイアに押し付け、
自分はどっかに行ってしまう。
 少年は一言もしゃべれず、ジェレマイアは彼にケイレブと言う名前を付ける。

 ある日、首まで埋められた男(ステファン・ギーラッシュ Stefan Gierasch)を見つける。
 その男はデル・ギューと名乗った。マッド・ウルフという族長にやられたのだ。
 デル・ギューによるとケイレブの家族を殺したのも彼ららしい。
 ジェレマイア達は彼らを見つける。
 ジェレマイアは彼らからデル・ギューの持ち物を奪い返すだけのつもりだったが、デル・ギューが殺戮を始める。
 結局全員殺してしまった。

 翌朝フラットヘッド族に出会う。ジェレマイアは狂った女の敵討ちを誓った男として神聖視されていた。
 そこの酋長(Richard Angarola)に贈り物をしたら、
返礼として酋長の娘スワン(デル・ボルトン Delle Bolton)を贈られてしまう。
 断る事は非常に非礼な事で、出来なかった。
 ジェレマイアはデル・ギューと別れ、ケイレブ、スワンの三人で旅を続ける。

 川の近くの土地を気に入るジェレマイア。そこに家を建て、三人で仲良く暮らす。なかなかに楽しい日々。
 そんな時、
マルヴェイ中尉(ジャック・コルヴィン Jack Colvin)とリンクィスト牧師(ポール・ベネディクト Paul Benedict)が現れる。
 フェザー・メサと言うところで馬車が三台立ち往生しているので助けに生きたい。
 ジェレマイアに道案内をしてくれと言うのだ。
 道の途中にクロウ族の墓があった。神聖な場所で本来通ってはいけない所だが、ここを通らないと遠回りになる。  結局通る事にする。彼らと別れ家路に着いたジェレマイアは胸騒ぎに駆られる。
 急いで家に帰ると、ケイレブもスワンも殺されていた。クロウ族の仕業だ。
 怒りに駆られた彼は、クロウ族を見つけて殺す。それからクロウ族が一人一人現れては、彼を狙うようになって…。

 何か神話的なお話でした。最後にはジェレマイアはすっかり伝説の人物になってしまうし。
 クロウ族の刺客が一人ずつ来るのは敬意の現われなんでしょうね。
 それにしても、どうせ殺すのならケイレブ達じゃなく、墓を通った人達にすれば良いのに…。
 ケイレブ、せっかく生き残ったのに可哀想でした。
 ケイレブもスワンもジェレマイアが望んだ人達ではありませんが、すっかり仲良くなって幸せだったのにね。

 クロウ族の男が歌を歌ってジェレマイアの戦意を削ぐのは印象的でした。 なんか怒れる神を鎮めるみたいな…。

 どうやら主人公メキシコ戦争に参加して、すっかり下界がいやになったみたいですね。
 最後に手をあげている男はクロウ族の赤シャツですよね。もう戦いは終わりという事ですよね。

 良い映画でした。饒舌ではなく、雄大な風景にふさわしい描き方でした。ユタ州、綺麗ですね。

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二人のヒーロー

「二人のヒーロー」H2~君といた日々 第一話 ☆☆☆☆☆
原作:あだち充

 国見比呂(山田孝之)と野田敦(中尾明慶)は2年連続中学関東大会で優勝したバッテリーだった。
 しかしこのまま野球を続けると比呂は肘、野田は腰を駄目にする恐れがあると医者に言われ、二人は野球を断念、野球部の無い高校を選ぶ。
 そして比呂はサッカー部、野田は新聞部に入った。

 しかし比呂達の高校、千川高校には野球部は無いが、野球愛好会があり、
その愛好会のマネージャー古賀春華(石原さとみ)は試合相手を苦労して捜していた。
 そんな時サッカー部の木根竜太郎(石垣佑麿)が愛好会が負けたら春華がサーッカー部のマネジャーになるという条件で試合を引き受けてくれる。
 (公式サイトには負けたらグラウンドの使用禁止と言う条件と書いてありました。前半、いい加減に見てたから…)
 この試合は新聞部の取材の対象になり、野田は取材に来、比呂はキャッチャーとして試合に参加する事になる。
 木根はピッチャーとしてなかなかの手腕を発揮し、試合はサッカー部が一方的に勝っていく。
 比呂はやり方が気に入らず、とうとう愛好会のメンバーとして試合に参加する。野田もバッドを振る。
 しかし結局一点差で試合は負けてしまう。
 (春華はサッカー部のマネージャーにはならなかったが…。なぜ?何か見逃したかな?)

 比呂と野田が食堂にいたらそこにあったテレビであの比呂の肘や野田の腰について駄目になると言った医者が偽医者(?)として捕まっていた。
 急いで病院で診察してもらったら、肘も腰もなんとも無かった。
 二人は愛好会に入る事にするが、先輩達の野球の腕はひどく、前途は多難であった.。

 あまり期待しないで見たのですが、テンポも良く、演技陣も充実していて良かったです。
 上に書いた人達は元より、橘英雄役の田中幸太郎、雨宮ひかり役の市川由衣、
佐川周二(たぶん、そうよね)役の北条隆博も雰囲気が良く、期待が持てます。

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Resign リザイン 他

「LAST EXILE」監督:千明孝一 キャラクターデザイン原案:村田蓮爾 プロダクションデザイン:前田真宏、小林誠 美術監督:小倉宏昌 音楽:Dolce Triade オープニングテーマ「Cloud Age Symphony」OKINO,SHUNTARO エンディングテーマ「Over The Sky」Hitomi シリーズ構成:千明孝一 GONZO
ラストエグザイル No.12
ラストエグザイル No.13

「Castling Lucciola キャスリング・ルシオラ」第23話☆☆☆☆
脚本・絵コンテ:千明孝一 演出:磨積良亜澄 作画監督:久嶋浩徳、奥野浩行

 ルシオラ(半場友恵)はクラウス・ヴァルカ(浅野まゆみ)とアルヴィス・ハミルトン(白木杏奈)にディーオ・エラクレア(野田順子)を託して、
逃がす。

 一人デルフィーネ・エラクレア(根谷美智子)に会いに行くルシオラ。護衛達を全員倒し、デルフィーネの前に立つ。 「ディーオ様を自由に」とデルフィーネに言うルシオラ。護衛を全員倒した御褒美として指輪を与えるデルフィーネ。  「ルシオラはディーオの何かしら」「私はディーオ様の友達です」指輪が輝き、ルシオラが分解される。

 あの指輪、どういう仕組みなのでしょうか。
 デルフィーネお手製の指輪だったりして…(ロード・オブ・ザ・リングじゃないってば!)

 デルフィーネ、完璧におかしいですね。護衛、殺されて、ニッコリ笑うなよ。
 いつも余裕かまして無いと、耐えられないのかな。
 
「Sealed Move シールド ムーブ」第24話 ☆☆☆
 脚本:千明孝一 演出・絵コンテ:松尾慎 作画監督:谷口守泰 中本尚子、さえのり、植田二三子

 クラウスが気が付いたらノルキアのマドセイン家だった。ディーオもベッドに寝かされていた。
 クラウスとアルはクラウスの家に行く。
 
 ヴァンシップ隊の戦闘シーンはやっぱり「スター・ウォーズ」を思い出します。結構良かったと思います。

「Quiet move クワイエット・ムーブ」第25話 ☆☆☆☆
脚本:冨岡淳広 演出・絵コンテ:あおきえい 作画監督:恩田尚之、堀内博之

 エグザイルはマエストロの乗艦だけを守り、その他を攻撃する。
 デルフィーネは「アルヴィスはもういらないわ」と言う。

 クラウスとアルはエグザイルに向かう。

 まるで馬を乗り継ぐみたいにヴァンシップを乗り継いでいくクラウス達。何となく三銃士を思い出しました。

 デルフィーネは新しい世界に興味はなかったのでしょうか。
 新しい世界に行くにはやっぱりアルが必要かと思いますが。

 アリスティア・アグリュー(桑谷夏子)がいつの間にかイーサン(関智一)と良い雰囲気に。
 タチアナ・ヴィスラ(喜多村英梨)、ガンバレ!(ガンバレって…何を………)付記:その後、イーサンふられた模様。

「Resign リザイン」第26話 ☆☆☆☆☆
脚本:千明孝一 絵コンテ:本谷利明、若林漢二 作画監督:堀内修

 ソフィア・フォレスター(山崎和佳奈)
 「この戦闘は消耗戦です。今こそ多くの血を流そうとも、ギルドの支配から世界を解き放つ時です。
 アルヴィス・ハミルトンと四っつ目のミュステリオンが届けば、
私達はエグザイルのシステムをデルフィーネの支配から切り離す事が出来ます。
 それまでに例え全艦を失おうともマエストロ・デルフィーネを倒さねばなりません。我が艦も速度を維持。
 戦列に加わる。」

 ディーオがクラウス達を攻撃する。ディーオ「良い反応だね」クラウス「ディーオ」アル「止めて、ディーオ」
 ラヴィ・ヘッド(斎藤千和)「クラウス、相手しちゃ駄目!」「う、うん」「僕を無視した」昔の事を思い出すディーオ。
 すっかりレースをしているつもりになり、クラウスのヴァンシップを弾き飛ばす。
 後ろを振り向くといるはずのルシオラがいない。
 「僕が降りてって言ったから、僕が降りてって言ったから。ルシオラ~!」ディーオ、風に飛ばされる。

 ヴィンセント・アルツァイ(郷田ほづみ)「陛下、もはや猶予はありません。戦場を突破しマエストロを落としましょう。」 「ヴィンス」「私達がお守りします。」「ウルバヌスに続きます。第3戦速。目標、マエストロ・デルフィーネ」
 「我が皇帝の道を開けろ。全艦撃ち方始め!」「ウルバヌスにぶつかります。」
 「主砲塔1艦板(?)開け。目標、味方艦ウルバヌス」「陛下、マエストロを!」

 薔薇の枝に縫い付けられているアレックス・ロウ(森川智之)に近づくデルフィーネ。
 突然アレックスの腕が伸びてきてデルフィーネの首を掴む。そのまま彼女を絞め殺すアレックス。
 「ユーリス」ソフィア、デルフィーネ艦を落とす。「空へ」

 「ウィナ」ウィナ・ライトニング(永田亮子)「はい」「艦長は何と?」「ソフィア。副長の名前を」「そう。有難う、ウィナ」

 エラクレア家のミュステリオン「空の彼方にあるものは」「迷い子(まよいご)を母の手に導くもの エグザイル」
 ダゴベール家のミュステリオン「大地を金色(こんじき)に染める波」「命を育む恵の息吹 麦の大地」
 バシアヌス家のミュステリオン「天使の降りる道」「そは大いなる風の道 グランドストリーム」
 ハミルトン家のミュステリオン「記憶の彼方にあるものは」「全てが生まれ全てが帰る場所 青い星」
 エグザイル、本来の姿を現す。

 エグザイルにはクラウスやラヴィの父達のヴァンシップがあった。

 クラウス達、エグザイルに乗って青い星に行く。

 最後に見る事が出来たクラウス達の世界、衝撃的でした。完璧に人工的に作ったんでしょうか。
 どういう構造になってるのかな。

 実は「キャスリング・ルシオラ」でモラン・シェトランド(三木眞一郎)死んだと思っていました。
 ちゃんと生きていて、ドゥーニャ・シェーア(須藤祐実)と一緒になって、
男の子一人と女の子一人の子供まで作って…。
 さすが、幸運のマスコット。(ドゥーニャの弟でした。女の子はドゥーニャの妹?どうもそうらしい。)

 ソフィア、ヴィンセントではいけないんでしょうか。気持ちは本人の自由にはならないからねぇ。
 結構良い男だと思うんだけど。少し軟派過ぎるか?

 ギルドはあの人工の世界を保つための高技能集団だったのでしょうか。
 いつのまにか当初の目的を忘れ、変質してしまった。

 エグザイルって自動航行するのかな。アルの言う事を何でもきくとか。
 レシウス(山路和弘)以外は機械の事は良く分からないのではないかと。ああ、わかりやすく出来ているのかな。  (デルフィーネ艦とギルド城は別なんですね。ギルドの人達も無事でした)

 あの世界から全員、移っちゃったかな?プレステール、駄目になり始めていたから。
 (プレステール、大丈夫みたいですね。移民した人とそうでない人とちゃんといるみたいです)

 以前ロシア語の文字に似ていると書きましたが、ギリシャ語ですね。恥かき…。(又、間違ってたりして)

参考サイト
 ■LAST EXILE(2クール)■ 
 Frantic Of Last exile
 FLAMINGO GARDEN
 LAST EXILE サイト
有難う!助かりました!!
実はこの他に「Princess Anna」さんの記事が大いに勉強になったんですが、サイトが表示されません。Googleのキャッシュで読ませていただきました。とっても詳しく書いていて、有難かったんですが…。残念です。


 


 
 
 

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21グラム

「21グラム 21Grams」2003年 2h4 米 ☆☆☆☆
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 脚本:ギジェルモ・アリアガ 撮影:ロドリゴ・プリエト
21グラム (初回出荷限定価格)21 grams

 クリスティーナ・ペック(ナオミ・ワッツ)がある日電話を取ったら、それは夫と二人の娘が事故にあったので、
病院に来てくれと言う電話だった。
 すぐ病院に向かうが、二人の娘は死亡、夫も脳死状態になり、彼女は夫の心臓を提供してくれと頼まれる。

 ジャック・ジョーダン(ベニチオ・デル・トロー)はパーティーに遅れて帰ってくる。
 迎える妻マリアンヌ(メリッサ・レオ)にひき逃げした事を告げるジャック。
 三人とも亡くなったと聞き、彼は出頭する事にする。

 ポール・リバース(ショーン・ペン)は余命幾ばくも無く、心臓移植を待つ身。
 別居していた妻メアリー(シャルロット・ゲンスブール)が帰ってきて介護をしてくれる。
 彼女は人工授精でポールの子供を作るつもりだ。

 ポールは心臓移植をする事になる。彼はドナーの事を調査してもらい、クリスティーナの事を知る。
 クリスティーナの様子は危なっかしく、見ていられず、彼はクリスティーナに話しかける。
 彼女も次第に心を許すようになる。彼女が彼にキスしようとした時、彼は心臓の事を打ち明ける。
 一時は彼を責め立てるクリスティーナだったが、結局は彼と愛し合う。
 ポールとそういう関係になっても彼女の心の傷は消えない。彼女はポールにジャックを殺したいと言う。そして…。

 この映画、時系列がグシャグシャで、まるで見ている人の知性を試しているみたいです。
 私はある程度内容を知っていたので、これは事故前、事故後、最後の方と区別できましたが、
全然知らなかったら、内容をどの程度分かったかは分かりません。
 混乱したとは思います。
 おそらく登場人物への感情移入を極力排し、神の視点から見せるための作為かと思いますが、やり過ぎかと…。
 そうやってこの映画の登場人物達の死を、その他大勢の死と同じだという事を示したかったのかな。
 私も時々思うことがあります。
 例えば、今度の津波では実に多くの人達が死んでいるのですが、知り合いがその中にいなければ、
それほど悲しくは無く、所詮他人事で、身近の人間のどうと言う事の無い死の方が悲しいだろうと。
 例えば全ての人を平等に愛しているという事は、誰も愛していないと言う事に等しく、
なぜならやっぱり喪失感に悩まされる死と、そうで無い死があると思うから。
 ああ、うまく言えないや。

 ショーン・ペン演じるポール・リバースが魅力的に見えました。ショーン・ペンは暴力的な役が多いから、いつもは素敵な男性には見えません。もともと演技には定評のある人ですから、やっぱり演技で魅力的に見えるんでしょうね。母性本能をくすぐる感じ。もちろんナオミ・ワッツもベニチオ・デル・トローも演技に遜色は無かったです。

 画面がフィルム的とでも言うのでしょうか、ドキュメンタリー・タッチとでも言うのでしょうか、
やはり少し距離のある感じで、良かったです。
 何でも彼らの状況が良いときは綺麗な映像で、悪化すると粒子の荒いフィルムという工夫をしたそうです。
 それから三人にはテーマカラーがあり、ポールは冷たい青、クリスティーナは赤と金色の中間、
ジャックは黄赤なんだそうです。
 私は気付きませんでしたが…。

 

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人が人を救うという事

「人が人を救うという事」「救命病棟24時」第3シリーズ 第1話 ☆☆☆☆
原作・脚本:福田靖 音楽:佐橋俊彦 演出:若松節朗

 小島楓(松島奈々子)は悩んでいた。
 恋人の加賀裕樹(石黒賢)にシアトルに一緒に行ってくれないかと言われたのだ。
 一時は行く気になったのだが、日本に一時帰国していた進藤一生(江口洋介)に会った事によって心は揺れ動く。 迷っている気持ちを恋人に伝えると「もう駄目だね」と言われてしまう。そんな時、巨大な地震が起こる。

 実は私はこの「救命病棟24時」というドラマシリーズはあまり好みではなかったりする。
 どうもひねくれているせいか、真っ当なドラマが苦手だ。
 しかし今回のテーマ「災害時の病院」というのは興味があるので、しばらく見てみようかと思う。
 
 関東大震災の映像を見た事がある。
 初期の時は所々火が出ているのだが、皆それほどあせって逃げてはいなかった。
 しかしこの地震で死者9万9331人、行方不明者4万3476人を出してしまっている。
 火は瞬く間に燃え広がってしまったのだ。怖い。

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モーターサイクル・ダイアリーズ

「モーターサイクル・ダイアリーズ The Motorcycle Diaries」2004年 2h7 ☆☆☆☆☆
監督:ウォルター・サレス(Walter Salles)製作総指揮:ロバート・レッドフォード(Robert・Redford) 脚本:ホセ・リベーラ(Jose Rivera)撮影監督:エリック・ゴーティエ(Eric Gautier)原作:モーターサイクル・ダイアリーズ チェ・ゲバラ チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記 チェ・ゲバラ トラベリング・ウィズ・ゲバラ アルベルト・グラナード

23歳の医学生エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(ガエル・ガルシア・ベルナル Gael Garcia Bernal)は、
29歳の生化学者の友アルベルト・グラナード(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ Rodrigo de la Serna)と一緒に、
ややポンコツのノートン500で南米縦断の旅に出る。
 その旅でさまざまな人々と知り合うが…。

 実は私はガエル・ガルシア・ベルナルが好き。
 見たことのある映画は「アモーレ・ペロス」と「天国の口、終わりの楽園。」だけだが。顔が好きなのかな。
 なんとなくこの映画を見ていて、私が好きな俳優の一人トニー・レオンに似ているようなと思いました。
 いえ、似てないけど…。人の好みって何から来てるのかな。
 まあそれはともかく、だからこの映画はぜひ、見たかった。(「バッド・エデュケーション」も見たいぞ!)
 しかし、ガエルが出てなくても見たいと思ったろうとは思う。好みのタイプの映画だから。
 確かにあの有名なゲバラの若き日の話だけど、それを強調せずに作るというのは正解だと思う。
 今もエルネスト達みたいに貧乏放浪旅行をしている人達はいるし、
それによって世界の見方が変わった人達は大勢いるだろう。
 これはそういう若者達を象徴した映画だと思うから。

 ガエルはもちろんだが(あのクシャッとした笑顔も好き)、アルベルト役のロドリゴ・デ・ラ・セルナもとても良かった。 ああいう軽味のある役って、結構難しいと思うもの。
 素質が大事かな(努力でそういう演技をしている人もいるのかな)。
 女達と軽やかに踊る姿が素敵。
 山道を歩いていて、アルベルトが「歩きじゃ無理だ。」と言って道の横でへばっていると、
その横を地元の人がスタスタと歩いていく。
 笑っちゃうよね。嘘も方便、口八丁手八丁で、相手を丸め込もうとするアルベルト。憎めない。
 そしてバカ正直に本当の事を言ってしまいがちなエルネスト。
 お世話になった博士の本の感想も正直に言ってしまって…。私は笑えませんでした。
 他の人が笑っている最中、ため息をついてました。おまえもか。なんせ私もバカ正直系だから………。
 思ってもいない事はどうしても言えないのよね。
 融通が利かないとも言うが、確かにその通りだから、何も言えません。
 バカ正直は他人に対しても発揮されるが、自分に対しても発揮されて、自分に不利な事も言っちゃう。
 エルネスト、その後の人生を見てもわかるが、クソ真面目系ね。(ビン・ラディンもクソ真面目系だと思うが…。)
 私も中学の時ちょこっと喘息をしていたけど、エルネストは2歳の時から、ずっと直らずに大人になってしまった。
 喘息って死ぬ事もあるし、きついと思うけど、自分の体がなまじっか弱いから、彼は自分を試すみたいに、
無茶をやったのだろう。
 何処まで出来るか、どこまで出来るか。
 日本ではそういう人を危ないから止めろと止めがちだけど、私はサポートしたいな。
 自ら自分の限界を決める必要は無いよ。

 私は半可通人間で、ゲバラについても詳しくは知らない。
 彼がカストロとキューバ革命を行った事。
 (カストロ達の計画はハッキリ言って杜撰なものだったけど、キューバの状況はあまりにひどかったから、
成功したって聞いたけど…。)
 そして、アフリカや南米でゲリラを組織して活動したって。それだけ。
 この映画でもエルネストは銃が無ければ革命は成功しないと言っていたけど、暴力は弊害もあるし、難しいな。
 エルネストは反政府ゲリラを組織したけど、私が反政府ゲリラと言って思い出すのは、
政府軍にも反政府ゲリラにもひどい目に合わされた市井の人達だし。
 でもお金持ちが自分達に不利な政策を押し進めようとする政権を、
暴力を使ってでもひっくり返そうとする可能性があるし。
 今も南米では貧富の差がはげしい。でも昔のような独裁政権は無くなった。希望はあるよね、たぶん…。

 やっぱりあのコミュニストの夫婦との会話はハッとしました。貧乏旅行と言っても余裕があるから出来るのよね。
 ホントの貧乏にはそんな余裕は無い。エルネストは少し恥ずかしかっただろう。恥じる事では無いんだろうけど。

 政治を変えるのはエルネストみたいな危ないことをする人だ。
 良くも悪くも私達の歴史はそういう人達の犠牲の上に成り立っている。
 
 緑に覆われた水墨画みたいな山を抜けるとマチュピチュがあって…。
 行ってみたい所ですね。インカの石組みも触ってみたい。

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タイガー&ドラゴン

「タイガー&ドラゴン」☆☆☆☆☆
脚本:宮藤官九郎 プロデュース:磯山晶 演出:金子文紀 音楽:中西匡

 山崎虎児(長瀬智也)は横須賀出身のやくざ。面白い話でさえ、面白くしゃべれない口下手な男だ。
 自分でも自分が面白くない男だとよくわかっている。

 組長(笑福亭鶴瓶)の息子の銀次郎(塚本高史)と一緒に、
組長に借金している林屋亭どん兵衛(西田敏行)にプレッシャーをかけに行く。
 どん兵衛、トイレに行くと言いながら、裏からこっそり抜け出す。虎児が後をつけてゆくと、そこは寄席。
 すっかりどん兵衛の落語に魅せられた虎児は弟子入りを申し込む。
 土下座攻撃をし続けるがなかなかうんと言ってくれない。
 しかし彼の哀しい半生を語ったら、感動したどん兵衛は心が動く。虎児は授業料を払うという事で交渉成立。

 しかし虎児は全然うまくならない。大体才能が無い。みんな弱り果てる。
 そんな時に出た名前がどん兵衛の次男竜二(岡田准一)。
 どん兵衛の十八番「三枚起請」を勝手に覚えた才能ありありのくせに、
デザイナーとして成功する事を夢見ている男。
 しかしかなりダサいデザインの服。虎児は竜二に教わりに行く。

 「三枚起請」の話の内容を理解するため(確か…)、メグミ(伊藤美咲)というキャバクラ嬢を追う事になる。
 メグミにすっかり魅了されている男達を追ううちに、虎児は田辺ヤスオ(北村一輝)を見かける。
 田辺は以前、虎児が組の縄張りから出て行けと言い渡した男だった。
 田辺も虎児に気付き、虎児は田辺にやられて、山の木に縛り付けられる。
 メグミからメールが来ず、電波を求めて田辺は去る。代わりに竜二が来て助けてくれる。
 そして二人でテレビを見ていたら、そこにメグミが…。メグミは青森にいた。
 メグミにぞっこんの男達と一緒に虎児と竜二は青森に行くが…。

 いや~、面白かったです。さすがは、宮藤官九郎!
 出て来る役者の方々もそれぞれピタッと役にはまってますし…。

 ただ…落語が…。演技は実に素晴らしいんだが、良く笑えたし。
 しかしあの名優西田敏行でさえ、落語は面白くない。
 間が悪いんだか、緩急がまずいんだか、話の調子が面白くないんだか、わからないが、
やっぱり落語は芸なんだな~。
 演技で出来るものではない。お笑いは難しい。どうしても落語の部分で、ドラマの世界から現実に引き戻される。
 演技だな~って。仕方が無いけどね。

 メグミ、とっても論理的(?)で良いキャラです。役者が粒ぞろいって素晴らしい。

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インキュバス言語

「インキュバス言語」牧野修「楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史」より ☆☆
楽園の知恵...ハヤカワSFシリーズ...

 平々凡々に生きてきた俺、坂東はある日天使に出会う。そして…。

 自然をこんなにもいやらしく描写してエライな~って。ただそれだけ………。

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伝説のクインシー

「伝説のクインシー」BLEACH ブリーチ 第11話 ☆☆☆☆
監督:阿部記之 シリーズ構成:十川誠志 キャラクターデザイン:工藤昌史 音楽:鷺巣詩郎 原作:久保帯人 脚本:横手美智子 絵コンテ:小柴純弥
BLEACH 死神代行編 1...

 ホロウ退治の指令が来、黒崎一護(森田成一)と朽木ルキア(折笠富美子)はその場所にかけつける。
 しかしその場にホロウはおらず、魂魄だけがいた。とりあえず魂魄を魂葬してやる二人を見つめる影。

 その影は石田雨竜(杉山紀彰)。彼は一護のクラスメイトで、学年一位の秀才。裁縫が得意で手芸部所属。
 そしてクインシー(滅却師)と呼ばれる一族の最後の一人。
 彼は霊力が強い人間を察知する事ができ、前から一護の事は知っていた。
 クインシーとはかつては世界中に点在していた対ホロウ戦に特化した退魔の一族。
 霊力のある人間がホロウの存在に気付き、それに立ち向かうべく修行を始めたのがその始まりとされている。
 ホロウを憎み、死神とは違ってホロウを滅却する事を信念としていた。
 それゆえに200年以上前に滅びた一族である。
 雨竜は死神を憎んでいると言い放ち、一護に勝負を申し込んでくる。

 私期待の眼鏡の君、やっと登場。
 ぬいぐるみを、まるで仕事人のごとき鮮やかな手さばきで直す御姿には、
何事にも一心不乱の心構えが垣間見られ、好感を持てますが、少し気を抜く時間も必要かと思います。
 一護がその助けになることを期待します。

 私としては、クインシーのようにホロウを滅却する姿勢より、
死神のようにただソウル・ソサエティに送る姿勢の方が好感を持てます。
 何かあったのかな、眼鏡の君は。

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WXⅢ 機動警察パトレイバー

「WXⅢ 機動警察パトレイバー」☆☆☆☆
原作:ヘッドギア 脚本:とり・みき 原案:ゆうきまさみ 音楽:川井憲次 総監督:高山文彦 監督:遠藤卓司
WXIII 機動警察パトレイバー

東京湾沿いでレイバーが壊される事件が続いた。事件はいつも夕方から夜。
 そしてレイバーはシャフト社のものだった。作業員の無残な死体もあった。
 久住(くすみ)武志(綿引勝彦)と秦真一郎(平田広明)が捜査に当たる。

 そんな時秦は雨の中、車が故障して困っている女性に出会う。彼女を送っていく。
 彼女の名は岬冴子(田中敦子)。秦は彼女にひかれ、付き合い始める。

 色々聞きまわってみたら、お化けはぜの話を聞く。飛行機が落ちてから、でかいはぜが釣れるようになったのだ。

 落ちた飛行機の荷物の受け取り先はヘルメス社。先月急にビルを出て行き、転居先はでたらめだった。

 飛行機の機体回収にはどうやらアメリカ軍が関わっているみたいだ。
 ニュース映像に映っていたアメリカの男が何と言ってるかを、口の動きを読める女性にチェックしてもらったら、
「チェック」「カプセル」と言っているみたいだった。

 湾岸の備蓄基地で作業員と連絡が取れなくなる。見ると現場は真っ暗だった。
 たまたま近くを通っていたパトカーが様子を見に行く。そのパトカーには久住と秦も乗っていた。
 そこで二人は怪物を見る。その怪物は警察官を食べた。必死で逃げる二人。そして…。

 すっごくネタばれ。注意!!

 癌細胞ってテロメアを勝手に修復するんですね。なんて便利だ。きっと研究してるんでしょうね。
 テロメアを修復できたら長生きが出来る!
 確か作り出される細胞の多くが不出来で、アポトーシスが大事と聞いたような気がするけれど、
長生きだけじゃダメなんだろうな。
 古いものは新しい事態への対処が難しい。でも長生きはしたいね。

 アニメならではかもしれないけど、中高年の久住さんの必死のアクションシーンはハラハラしました。
 でもあんな怪物に食われるくらいなら、必死でアクションするわな。ああ、実写でも出来ない事は無いか。

 怪物の胸ポロリはハッとしました。ひとみちゃんの癌細胞なんですもんね。
 夫と娘を相次いで亡くし、半ばおかしくなってたんでしょう。
 秦さんが彼女の手を掴んだ時、死ななかったとホッとしたらば、結局死んでしまいました。
 人はなるべく死なない方が良いです。生き残っても、彼女は楽しい人生は送れなかったのでしょうか。
 犠牲者が多いしね。

 石原一佐(森田順平)は私好みの感じですが、無用なうらみは買わないほうが良いと思います。
 私も言っちゃうけどね。

 「彼女は犯罪を犯すような人間ではありません。」
 「本当に親切で良い方なんです。あんな事をやるなんて私とても信じられません。よく聞くよな。」■
 「パソコンネットの伝言板に書くのか。逃げたガールフレンドを捜していますって。」
 「久住さんも書いてあげましょうか。私を捨てた家族を探していますって。」
 人間思ってもいないのに、つい言ってはいけない事を言っちゃう事があります。
 後からあやまるのもヘンだったりするし。あやまるのが正しいんでしょうが…。素直な人間になりたいな。

 岬家のシーンは小津さんの映画「東京物語」を思い出しました。夫婦の感じも似ているし。

 相変わらず風景がリアルで美しい。


 

 

 

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ボストン、沈黙の街

「ボストン、沈黙の街」ウィリアム・ランデイ ☆☆☆☆
ボストン、沈黙の街ハヤカワ・ミステリ文庫

 ベン・トルーマンは25歳のメイン州のヴァーセイルズと言う田舎町の警察署長だ。
 そこには湖があり、ロッジが建ち並んでいた。
 人がいない時、勝手にロッジに入る人は後を絶たず、ベンは時々見回っていた。
 そんな時、ボストンの検事の射殺死体を見つける。
 その射殺の仕方はハロルド・ブラクストンと言うギャングのリーダーのやり方とそっくりだった。
 ベンは田舎の警察署長に過ぎず、捜査の蚊帳の外に置かれる。

 周りの人間はベンが町の殺人事件の捜査に関わる事を望み、
ベンはとうとう黄色いテープで封印された殺害現場に入ってしまう。
 ロッジから出てきたら、65から70ぐらいの男に注意される。彼はジョン・ケリーと言って、引退した刑事だった。
 ベンはケリーに捜査の仕方を教わりながら、検事殺害事件に関わろうとするが…。

 結構ネタばれ。注意!!

 最後には私もビックリしました。同じボストンだからか「みすてぃっく・りばー」に似てますね。水が全てを飲み込む。

 あんなヒドイ事をさせてあっさり射殺した犯人は、私も殺したところで何の痛痒も感じないでしょう。
 でも逮捕して、表面に出ない形で、チクチク私刑する事を私なら選ぶな。
 簡単に死なせるのはもったいないとは思わなかったのかな。結局後々まで響いてしまったし…。
 後の殺人はどうみてもまずい。確かに警察官が刑務所に入るとキツイらしいが…。

 自殺幇助は難しいな。アルツハイマーはきついと思うけど。ティプトリーも夫を射殺して自殺したし…。
 死ぬ時は自分の力で死んで欲しかったな、ママ。
 アルツハイマーではそれもおぼつかないと思ったんだろうけれど…。出来れば生きてと言うのは酷なんだろうか。

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冬の運動会

「冬の運動会」☆☆☆☆
原作:向田邦子 脚本:田渕久美子 演出:水田伸生 音楽:岩代太郎
冬の運動会文春文庫

 北沢菊男(岡田准一)が男女が争っているのを見つめている。女性がこっちに気付いたようだ。

 竹井保造(竜雷太)の会社に菊男が現れる。そこには祖父健吉(植木等)と父遼介(國村隼)もいた。
 彼らの口利きによる面接なのだ。しかしそこで高校時代の万引きの事が話題に出て、いたたまれず飛び出す。

 9800円の美術書。1冊ぐらいなら、ばれないと言う友達の言葉。つい、出来心で…。

 もう、無垢だったあの幼い頃には戻れない。今は冬。

 小さな靴屋に入る菊男。家族のように迎えるそこの夫婦、津田宅次(井川比佐志)、光子(柴田理恵)。
 1ヶ月前からの関係だ。

 祖父もまた女の所に嬉しそうに来る。女は江口加代(寺島しのぶ)。
 家ではお茶を頼む祖父だが、ここでは彼は喜んで女のために茶を入れる。

 そして父は死んだ親友の家族の面倒を見ていた。

 菊男が靴屋にいた時、客として竹森日出子(長谷川京子)が来た。争っていた女だ。
 彼女はキャバクラに勤めていた。菊男は日出子の靴を自分で直す。そして日出子に会いに行く。

 ある日、菊男は日出子を自宅に連れてくる。自分の家がいかに冷たいかを説明するために。
 そこに父親が亡き親友の妻船久保初江(キムラ緑子)とその息子公一(佐藤隆太)を連れてきた。
 こっそり彼女を連れて出ようとするが、丁度そこに祖父が帰ってきた。
 祖父は機転をきかせて、彼女を大学の子だと説明してくれた。

 そんな時菊男の母あや子(樋口可南子)が菊男の“妾宅”の事を気付く。そして…。


 私は男が書く話より女が書く話しの方が怖い。
 やっぱり微に入り、細を穿ちって感じで、
 自分にも思い当たる微妙なイヤラシサというか醜さをハッキリ示されてしまうから。
 それに女の絶望の方が男の絶望よりやっぱり身近だし…。
 以前オセロという女性のコンビがなるべくお互いをほめあうようにしていると言っていた。
 なぜってあら捜しをしようとしたらいくらでも出来るからなんだそうだ。
 やっぱりお笑いを目指す人は他の人より頭の回転が速くないとダメね。オセロ、賢い!!
 だって女って気付かなくて良いことまで気付いちゃうから。

 で、この話も樋口可南子とキムラ緑子が怖かった。
 あや子は息子のためならどんな事でもすると言ってたけれど、単に自分のためとしか見えなかった。
 まあ、確かにこの似たもの親子三代は皆能天気にも隠れ家的なものを作って悦に入ってたわけで、
本宅を守る女としては許せない所がある。
 中には太っ腹な女というのが確かに存在するんだが、
そんな大きな人間性を期待されてもこっちは卑小な人間なわけで、困りますってもんだ。
 初江さんもわざと気を持たせるような事を言って、見事な仕返し。男の度量を見極めたうえでの、賢い選択よね。
 寺島しのぶ演じる加代は魅力的でした。じーちゃん、良かったね。
 菊男は盛んに自分の家の悪口を言うんだが、日出子の鋭い指摘のように、本宅がしっかりしてるから、
妾宅を楽しめるんだと思います。

 槇原敬之さんの歌は好きですが、どうも私の向田ドラマのイメージはNHKに毒されていて、
この結構きつい話には合わないとしか感じられませんでした。

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じーちゃんに会いたい☆

「じーちゃんに会いたい☆」学園アリス 第8話 ☆☆☆☆☆
シリーズ構成・脚本:横山雅志 絵コンテ:ユキヒロ・マツシタ 演出:境橋渡 作画監督:大河原晴男 原作:樋口橘 監督:大森貴弘 キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤良明 音楽:吉森信
学園アリス 1 (初回限定版)


 佐倉蜜柑(植田佳奈)は今日もじーちゃん(塚田正昭)への手紙を鳴海先生(石田彰)に出してくれと渡した。
 じーちゃんに沢山、手紙を出しているのだが返事は一通も来なかった。
 思い余った蜜柑は音無さん(上田純子)の占いでじーちゃんの様子を知ろうとする。
 じーちゃんは蜜柑から全然便りが無いので、郵便配達の人に文句を言っていた。
 日向棗(朴ろ美)は言う。
 「届いているわけねぇだろ。教師がバカ正直に外との接触を許すか。特におまえみてぇな目立ちすぎのバカ。」
 「めでてぇ奴」
 「この際だから教えてやるよ。この先、鳴海がお前の手紙をじじいに渡す日なんてこねえよ。
 学園にいる大人で信用できる奴がいると思ったら大間違いだ。
 特に俺やおまえみたいに目をつけられた奴にとってはな。良い機会だ。
 せいぜいその濁った目で真実を確かめてみればいい。」
 今井蛍(釘宮理恵)の発明品をこっそり手紙につけ、鳴海先生に渡してみる。
 学園の方針で手紙は出されていなかった。教員室で騒ぎを起こし、食事抜きで部屋で謹慎を言い渡される蜜柑。  友達に会うことも許されなかった。
 乃木流架(安田美和)がネズミに頼んで、見張りのタカハシさん(雨蘭咲木子)を誘い出し、
蜜柑に差し入れをしてくれる。
 一目で良いからどうしてもじーちゃんに会いたいという蜜柑。流架と蛍の協力によりなんとか学園の外に脱出する。 そこにいた焼き芋屋(上田陽司)が声をかけてきて、途中まで送ってくれると言う。
 しかしそれは嘘で、アリスの持ち主は高く売れるので、攫っていこうというのだった。
 鳴海先生が現れ、人攫いを撃退してくれる。そしてじーちゃんの事はなんとかすると言ってくれる。
 一緒にベットで寝てもらう蜜柑だった。

 蜜柑のために女装までしてくれて、有難う、流架ぴょん♪愛してるよ~!!

 しかし、前回のドッジボールから急に流架も棗も蜜柑を気になりだしたみたいだ。
 と言っても棗の場合、最初から気にはしているんだろう。女の子としてと言うより、まず正体がわからなかったから。 頭のどこかで自分のアリスが蜜柑に効かない事に気がついていたんじゃないかな。
 そして次は自分と同じく学園の負の部分を背おわされているのに、
明るく振舞っているのが気になってしまったんだろう。
 前回のドッジでの蜜柑の好意にますます…。
 気になる子をいじめるのはお子様に良くある事だが、流架ぴょんみたいに優しくしてくれた方が女の子は嬉しいぞ、棗。
 まさか棗がへたに好意を持つと、その人に災いが降りかかるとか…。
 前回ペルソナがじっと棗を見ていたのが気になる。流架ぴょんは何がきっかけなんだろう。

 今回の鳴海先生、素敵でした。鳴海先生への好意マックス状態になりました。
 蜜柑と一緒にベットにいる姿は危ないものがありますが、蜜柑が頼んだんだし、
いやらしい意味は全然ないんだし…。
 写真に写っていた人が、蜜柑に似ている人なんでしょうね。おそらく無効化のアリスの持ち主なんでしょう。
 どんな事件を起こしたのかな(違かったりして…)。
 無効化のアリスはある意味お役立ちだと思いますが、自分達に使われたら困るんでしょう
(以前スミレちゃんが蜜柑のアリスは役に立たないと言っていたけど、自分の身を守ってくれるだけでも、
随分助かるよね)。
 蜜柑のアリスはこれから発展していくのかな。

 アリスの持ち主は人身売買の対象!学園から出れないわけだ。大人もそれなりに護衛の対象なんだろうな。
 しかし学園は蜜柑の手紙をじーちゃんに渡さない事がどういう効果を持つと思っているんだろう。
 蜜柑の意思をたわめて、学園の言うなりになる人にするつもりなのかな。

 音無さんの踊って占うというアリスは素敵です。
 音無さん、今でも充分綺麗ですが、将来的には胸が豊かになってくれると嬉しいです。
 くびれはあんなに踊っていれば自然に出来るでしょう。
 私は貧乳も好きですが、音無さん、ぜひ豆腐を沢山食べて、胸を豊かにして下さい。
 あの踊りはやはり胸があった方が嬉しいな(勝手なお願いだな)。

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