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ナショ・ジオ 04.1

「ナショナル・ジオグラフィック 日本版 2004年1月号」☆☆☆

「昆虫の不思議」フンを遠くへ飛ばすイモムシ

 セセリチョウの仲間の幼虫のある体長4センチ程のイモムシはフンを1.5メートルほど先に飛ばす。

 フンがたまっていると、近くに虫がいるなと判断する私にとっては困った虫だ。知能犯。

「南米の最南端 風の吹きぬけるパタゴニア」文=サイモン・ウォロール

 パタゴニアでは「エスタンシア」と呼ばれる羊の大牧場が崩壊してしまった。
今ではパタゴニアの6分の1を350人の外国人が所有している。その多くは米国人だ。
エスタンシアにとって決定的打撃になったのはハドソン山の噴火である。
火山灰は羊の歯をすりへらし、池を埋め、飲み水を奪った。観光で食いつないでるエスタンシアもある。
雨が少ない土地柄だ。

 ラ・コロネル。イタリアのアパレル会社ベネトンが所有する最大のエスタンシアだ。
エスタンシアは元々町や地域を結ぶ社交場だった。
しかしラ・コロネルには鋼鉄のゲートが設置され、暗号を入力しないと鍵が開かない。
パタゴニア産のウールは、ほかのウールを違って微妙な色合いを出せるので、アパレル会社に珍重されている。
その生産量を安定させることが目的なのだ。過剰在庫を防ぎ、環境破壊を食い止め、羊毛の価格は上がった。

 19世紀末、ヨーロッパ人入植者は先住民族を虐殺し、キツネやピューマをヒ素を塗った肉で毒殺した。
そして過剰牧羊のために、土地が回復不能な状態に陥った。
衣料品メーカー、パタゴニアの元CEOのクリス・トンプキンスはモンテ・レオンというエスタンシアを買った。
彼女はパタゴニア・ランド・トラストを設立し、パタゴニアの自然を守ろうとしている。
そしてモンテ・レオンを国に寄贈した。

 何百もの手形が並んでいる「手の洞窟」を作った先住民テウエルチェの最後の一人は1960年に亡くなっている。彼らは牧羊の邪魔と射殺されたり毒殺されたりしたのだ。全滅させるなんて怖い。

 下手をすると数百キロおきにしかないガソリンスタンド。町と言っても、酒場一軒、ガソリンスタンド一軒、電話一台。ひろすぎる。何にもなさすぎる。外もビョウビョウと風が吹いてるだろうが、心の中にも風が吹きそうだ。

 

 

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