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暴かれた策略

「暴かれた策略 The White Knight Stratagem」コナン・ドイルの事件簿 MURDER ROOMS 第5話 ☆☆☆☆☆
制作:アリソン・ジャクソン(Alison Jackson)演出:ポール・マーカス(Paul Marcus)脚本:ダニエル・ボイル(Daniel Boyle)音楽:ジョン・ラン(John Lunn)撮影:ピーター・シンクレア

  工場らしい場所。階段の上から下にいる男に向かって叫ぶ女。女は手すりに乗り出し、そのまま落下する。

 ベル教授(イアン・リチャードソン Ian Richardson 声:勝部演之)に呼ばれてケンブリッジにやって来たドイル(チャールズ・エドワーズ Charles Edwards 声:森田順平)。
ある貴族の息子が殺されたのだが、犯人がなかなか捕まらず、ベル教授が借り出されたのだ。
しかし捜査陣にはベル教授が以前手厳しく非難したダニエル・ブレイニー警部補(リック・メイオール Rik Mayall 声:磯部勉)が居、
ベル教授は二人の間の緩衝材になって欲しくてドイルを呼んだのだ。

 貴族の息子を殺したのは物取りと思われていた。
しかし現場に落ちていた高価な手袋には煙草の臭いが染み付いていたが、被害者は煙草を吸わず、
手袋は犯人の物だとベルは推測する。
つまり犯人はそれなりにお金を持っている人物で、物取りでは無い。
ドイルが両方の手袋に焼け焦げがあることから、手袋の持ち主は両手が利き、
外でしか煙草が吸えない人間と推理する。

 被害者に恨みを持つ者。
被害者は高利貸しで、アリシア・クレインという女性が被害者から借金をして返す事が出来ず、
工場も家屋敷も取り上げられて、自殺していた。
アリシアの家政婦に被害者に恨みを持ちそうな人物のことを訊くと、アリシアには恋人がいたらしいと言う。

 しかしベル教授は被害者の共同経営者が両手利きで、家で煙草を吸う事を奥さんに禁止されていた事を知り、
共同経営者が怪しいとにらむ。
しかし共同経営者には動機が無い。

 ブレイニーはアリシアの関係者による犯行を主張し、共同経営者に護衛を付けるべきだと主張する。
ベル教授はその必要は無いと言う。副長官はベル教授の意見を受け入れ、護衛は付けない事にする。

 ベル教授は被害者の部屋を調べて、ホテルからの手紙を発見する。被害者は共同経営者の妻と浮気をしていた。

 共同経営者の家に行くベル、ドイル、ブレイニー。共同経営者が殺される。

 これはホームズの鹿撃ち帽のルーツ話かな。
ベル教授がドイルの弟イネス(Ben Macleod)にプレゼントしてます。

 師弟の感情の行き違い&絆の深さが興味深く、ドイルの推理力向上が嬉しい話。
かつてはチェスの名手だったが、今は廃人同然のブレイニーの妻。
その妻に話しかけながら食事をさせるブレイニーが哀しいです。あのベル教授が一杯食わされるところでした。
いくらなんでもひどすぎると思います、やり方が。ベル教授、何も悪い事してないんだから。

 手袋、盗まれたのかもと思いましたが、どう見ても物取りの犯行に見せかけてるのに、
それは無いかと思ってました。
ベル教授目当てなら納得です。実に巧妙ですね。えらいぞ、ドイル!!(えらいのは脚本家です)

 磯部勉さんの声が素敵です。チェスで出会う男女というシチュエーションもナイスです。

 最後に敬意を込めてイアン・リチャードソンについて。1934年4月7日エジンバラ生まれ。
1983年にテレビシリーズでホームズやってます。
「未来世紀ブラジル」、「ダーク・シティ」、「フロム・ヘル」、「ゴーメンガースト(TVシリーズ)等々色々出てます。

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