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公安9課、再び

「公安9課、再び STAND ALONE COMPLEX」攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第26話  ☆☆☆☆☆
原作:士郎正宗  脚本:佐藤大 シリーズ構成&監督:神山健治 絵コンテ&演出:河野利幸 キャラクターデザイン:下村一 メカニカルデザイン:寺岡賢司 常木志伸 作画監督:村田俊治 音楽:菅野よう子 
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 13

 素子(田中敦子)の思考がウェブを飛ぶ。その思考に寄り添う思考は笑い男(山寺宏一)=アオイ。

 15日後に警察の取調べから解放されたトグサ(山寺宏一)。トグサは自宅待機という事になった。
 自分が世間から離れていた間の事を調べてみるトグサ。公安9課は武装蜂起を企んでいた事にされていた。
 素子は死亡、後のメンバーは拘留されていた、課長(阪脩)以外は。選挙が終わり、検察が薬島の捜査を始める。
 公安9課が始めて、情報を集めた捜査なのに、
 ヤクシマ幹事長逮捕に向けてコツコツと捜査してきたと言う検察に腹が立つトグサ。
 ヤクシマは議員辞職すらしないかもしれないし…。トグサは薬島を暗殺しようと党本部に行く。
 バトー(大塚明夫)に止められる。

 バトーに連れて行かれた場に素子、課長を抜かした公安9課全員がいた。
 今度の事は荒巻の考えで行われた事だった。
 選挙を控え、薬島を切れない総理に、荒巻が公安9課を犠牲にして,その代わり検察を動かし、
 薬島を切る事を提案したのだ。素子ももちろん生きていた。
 素子は完全リモート状態の義体から思考を飛ばしたのだ。古い義体で左腕に傷跡がある。

  国立図書博物館。円形の図書館倉庫?素子が現れる。青い手すりには「FUCK YOU」と彫ってある。
 一般的に使われてはいないんだろう。ロボットが盛んに仕事をしている。そこには笑い男ことアオイがいた。
 「いらっしゃい。思っていたより遅かったですね」「よく言うわよ。招待状もよこさないくせに」
 「あなたがじっとしていれば、人はあなたに会いに来るだろう」「ドアノの言葉だったかしら」「イエス」

 「それにしても、な~にここ。まるで情報の墓場じゃない。こんな所から世界を変えようなんて本気で考えてたの?」 「まあ、初めは幾分」「で、今の気分はどう?」
 「特別な感慨は湧いてきませんでした。
 実は僕の中では、あなたと記憶を共有した時点で、全てが終わってしまったのかもしれません。
 後はあなたがうまくやってくれるだろうって」
 「まったく。たいした嘘つきよね。何が邪魔しないでくれよ」
 「すいません。
 でも全ての情報は共有し並列化した時点で、単一性を喪失し、動機無き他者の無意識に、
あるいは動機ある他者の意思に内包される」
 「それは経験から導き出されたあなたの言葉?」
 「イエス。事実、最後はあなたまで笑い男を演じていましたからね」
 「確かにあれは面白い現象だった。それにしてもこれだけの事件を引き起こした最初の動機は何だったの?」
 「あなたは世界中で起こる何もかもがインチキに見えてるんでしょうね」「J・D・サリンジャー」
 「イエス。
 でもまあ、僕自身電脳化の権化みたいな人間だから、
少なからず電脳硬化症に対する恐怖みたいなものがあったのかもしれないけど。
 あれは僕がたまたまネット上で見つけた一片のメールがきっかけだったんです。
 おそらくセラノゲノミクスにあてて送られたであろうその脅迫メールは、
セラノ製マイクロマシンの無効性と村井ワクチンの効能とを比較検討した論文で武装されていた」
 「それを書いた者が笑い男のオリジナル?」
 「しいて言えばですが…。私は、私が見える世界を皆に見せるための機械だ」
 「ジガ・ヴェルトフ。映画監督だったかしら」
 「イエス。僕は僕だけがたまたま知りえた情報の確認と伝播を、自身の使命と錯覚し奔走した」
 「で、見事に玉砕。無垢な媒介者は社会システムの醜悪さに落胆し、口をつぐんだ」
 「イエス。そして僕は消滅する媒介者となった。
 あたかも新作を発表しない事でその存在を誇張されてしまう作家のように。
 つまりそれは消滅する事によって社会システムの動態を規定する媒体であり、
最終的にはシステムの内側にも外側にもその存在の痕跡をとどめない」
 「フレデリック・ジェイムスン」
 「イエス。でもノー。後者は大澤真幸。言葉では知っていても実際に目の当たりにするまでは信じられなかった。
 オリジナルの不在がオリジナル無きコピーを作り出してしまうなんてね。
 あなただったらあの現象をなんて名づけますか」
 「STAND ALONE COMPLEX」
 「イエス。STAND ALONE COMPLEX。
 元来、今の社会システムには、そういった現象を引き起こす装置が初めから内包されてるんだ。
 僕にはそれが絶望の始まりに感じられてならないけど、あなたはどう?」
 「さあ、なんとも言えないわね。
 だけど私は情報の並列化の果てに個を取り戻すための一つの可能性を見つけたわ」
 「ちなみにその答えは?」
 素子はタチコマから取り出したマイクロプロセッサ(?コンピューターには詳しくない)をポケットから出す。
 「好奇心、たぶんね」「なるほど。それには僕も気づかなかったな。僕の脳みそはすでに硬化し始めてる」
 荒巻が現れ、アオイを公安9課に誘う。その申し出を断るアオイ。

 深見「曲がらねば世は渡れず、正しき者に安らかな眠りを」初公判の前、瀬良野殺される(たぶん…)。

 公安9課の新しい日々が始まる。

 ああ、欲しいDVD…。買ってもそんなに見ないけど、でも…。このDVD高すぎるもんな~!
 日本のDVDのお値段は高すぎると思うぞ私は。BOXでグット安くというわけにはいかないのか。
 ヴィトンのバッグを買ったと思えば安いか(買った事ないが)。ウ~ン。

 アオイが公安9課に入ってくれたらとっても嬉しかったのに。残念。あの迷路みたいな図書館ステキ。
 私にとっては夢のような空間(映画「薔薇の名前」の図書館の次にね)。
 外部記憶装置って「永遠の森 博物館惑星」のムネーモシュネーみたいなのかな。

 苦しむトグサ可哀想でした。でも妻子がいるんだから、ヤクシマ暗殺は止めて欲しかったな。
 まあ、男の人にはいろいろあるし、外の活動を大事にするとやっぱり家庭は犠牲になる。
 どうしても家庭だけじゃなく、人の世話って女の役割になっちゃうんだな。
 女ってつくづくこの世界を下支えしていると思う
 (でも奥さんが外でバリバリ働いていて、家庭はどちらかというと旦那の持ち場っていう人たちもいるんでしょうね。
 そういえばゲイのカップルもいるし、単純ではないね)。
 本を投げるのは止めようね、トグサ。

 Batou=187cm Saito(大川透)=172cm Borma(山口太郎)=200cm Paz(小野塚貴志)=177cm
Ishikawa(仲野裕)=180cm kusanagi Motoko=168cm

 フレデリック・ジェイムスン「消滅する媒介者」大澤真幸「性愛と資本主義」
性愛と資本主義
ドアノは写真家だそう。ドアノーの写真集持っているくせに気づきませんでした。
(キスの写真で有名。子供の写真最高。)
 ジガ・ヴェルトフはソ連のドキュメンタリーの映画監督で、ゴダールが多大な影響を受けているんだそうです。
マイケル・ナイマン カメラを持った男

参考サイト
非公式攻殻機動隊S.A.C用語集
攻殻機動隊PKI-B-Wiki-
野良犬の塒

 

 

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