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ミスティック・リバー

「ミスティック・リバー Mystic River」2003年 2h18 米 ワーナー ☆☆☆☆原作:デニス・ルヘイン(Dannis Lehane)監督:クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)脚本:ブライアン・ヘルゲランド(Brian Helgeland)
ミスティック・リバー
ミスティック・リバーハヤカワ・ミステリ文庫

 路上でホッケーをしている三人の少年。
ボールが下水に落ちる。生渇きのセメントに自分達の名前を刻んでいたら大人の男性二人が乗った車が来る。
一人が降り少年達の行為を咎める。その大人は腰の所に手錠を付けていたので少年達は彼を警察と思い込む。
大人は少年達の家はどこかと訊く。デイヴの家だけが少し離れたところにあった。
大人はデイヴの家に彼を連れて行って、親にこの事を話すと言ってデイヴを車に乗せ、連れて行く。
デイヴは監禁され、4日後に自力で逃げ出した。

 25年後。少年の内の一人ジミー・マーカム(ショーン・ペン Sean Penn)は店をやっていた。
彼が刑務所に入っている時に亡くなった前妻との間に出来た娘ケイティ(エミー・ロッサム Emmy Rossum)がやって来る。
ジミーはこの19歳の娘ケイティを可愛がっていた。
ケイティは口がきけない弟レイ・ハリス・ジュニア(スペンサー・トリート・クラーク)がいるブレンダン(トム・ゲーリー Thomas Guiry)と親に内緒でつきあっていた。
その夜バーでデイヴ・ボイル(ティム・ロビンズ Tim Robbins)は仲間と楽しく踊るケイティを見る。
デイヴが家に帰って来る。彼は血を流していた。
傷は強盗に付けられたもので、そいつを殴った、
殺してしまったかもしれないと彼は妻セレステ(マーシア・ゲイ・ハーデン Marcia Gay Harden)に言う。
しかし新聞を見てみても男の撲殺死体の事は書いてなく、夫の言う事はあいまいで矛盾があった。

 警察に血だらけの車があると言う少年の声の匿名の電話が来る。
三人の少年の内の一人ショーン・ディバイン(ケヴィン・ベーコン Kevin Bacon)は刑事になっていて
、その現場に出向く。
車はケイティの物で、車から離れた所でケイティの死体が見つかる。
ジミーは昔の悪仲間だったサヴェッジ兄弟を使って、警察より早く犯人を見つけようとする。

 デイヴの妻はケイティが殺された事を知り、デイヴのおかしな様子もあいまって、
夫がケイティを殺したのではないかと疑う。

 ショーンの同僚ホワイティー・パワーズ(ローレンス・フィッシュバーン Laurence Fishburne)はデイヴの手の傷を見て、
デイヴを疑い、デイヴの車を盗難車という事にして勝手に調べ、前のシートにB型、
トランクにO型の血が付いている事を見つけ、デイヴを連行する。
しかしデイヴに見事にはぐらかされる。

 デイヴが警察に連行された事をサヴェッジ兄弟がジミーに知らせる。
そしてデイヴの妻セレステはジミーにデイヴがケイティを殺したかもしれないと打ち明ける。

 一方ショーン達の方は事件に使われた銃の線を追っているうちにある事に気づく。

 この映画の原作はハヤカワから出ていて、「パトリック&アンジー・シリーズ」は角川から出ている。
角川はこの作者の名前を「レヘイン」と表記しているが、ハヤカワは「ルヘイン」。
「ルヘイン」の方が発音が近いみたい。ルヘインはこの話の舞台ボストンで育ったらしい。
最後のアイルランド人の守護聖人聖パトリックの日のパレードで車の上で手を振っているのが本人らしい。

 イーストウッドはワンテイク主義であまり撮り直しはしないそう。
ジミーが激してコーヒーをこぼすシーン、デイヴがマッチでやけどしそうになるシーンは偶然。
ケイティの死体が見つかるシーンで鳩を飛ばす予定が飛ばず、大事な事ではないとあきらめたそうだ。

 私はわからなかったんだけど、少年ジミーとショーンは住所をきかれた時に嘘をついたんだそうだ。
近くじゃないとわかったら車に乗せられると思って…。デイヴだけが正直に言っちゃった。
真実を言ってバカをみたデイヴはそれ以来嘘ばかりついている。

 私にとって印象的だったのはブレンダンがふるう暴力。殴りたくなる事だが、環境や血の呪いのように見えた。
ブレンダンの母親のように子供に平気でひどい事を言う母親がティム・ロビンズの近所にいたそうだ。
彼はロアーマンハッタン出身。
その地のカトリック系の学校に通っていた子供達は街を出て行くか刑務所に入るかするのが多かったそう。
ちなみにケヴィン・ベーコンの父親はタイム誌の表紙にもなった大物だそうだ。

 ジミーの妻アナベス(ローラ・リニー Laura Linney)は何もかもわかった上でジミーの事を丸め込む。
家族を守るためだが、ある意味怖い。
ローラ・リニーは「ラブ・アクチュアリーLove Actually」で黄金のマスクと体を持つロドリゴ・サントロと恋仲になりそうになるOL役の人。
180度違う役だ。マーシア・ゲイ・ハーデンは素晴らしい女優だと思う。とても痛々しかった。
ケイティ役のエミー・ロッサムは結構魅力的な娘。
雑誌には「オペラ座の怪人」のヒロイン役になりそうと書いているけれど、どうだったのかな。
ブライアン・ヘルゲランドは「L.A.コンフィデンシャル」の脚本家。

「ゴールデングローブ賞」作品賞ノミネート ショーン・ペン主演男優賞受賞 ティム・ロビンズ助演男優賞受賞 監督賞ノミネート
「アカデミー賞」作品賞ノミネート ショーン・ペン主演男優賞受賞 ティム・ロビンズ助演男賞受賞 マーシア・ゲイ・ハーデン助演女優賞ノミネート 監督賞ノミネート 脚色賞ノミネート

 メモ:ブレンダンの暴力とジミーの暴力が交互に映るシーン=インターカット
 


 

 

 

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受信: 2005.12.25 22:22

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