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夕日の国

「夕日の国」 安房直子コレクション1 なくしてしまった魔法の時間 ☆☆☆☆☆
なくしてしまった魔法の時間安房直子コレクション

 スポーツ用品店の息子である少年。少年は父親から裏道に面しているショーウィンドウの飾りつけを任される。

 少年はオレンジのバックに運動靴と縄跳びの縄を飾る。オレンジ色の国に縄跳びしながら行こうというイメージだ。しかし誰もその良さをわかってくれない。

 ある日一人の少女が少年のショーウィンドウの前にじっと立っていた。少女はショーウィンドウの飾り付けをほめた。そして縄跳びの縄をくれれば、夕日の国を見せてあげると言う。
魔法の水を縄跳びの縄にかけて縄跳びすれば夕日の国に行けるのだ。

 ちょっと哀しいお話。「夕日の国」という言葉自身に哀愁がある。それに最後に少年が知る少女の嘘が哀しい。
でも少年は確かに夕日の国を見たんだし、少女は夕日の国の子でしょう。

  嘘=悪い事と言い切ることは私には出来ない。
「17 セブンティーン」は脚本家、「ボーイズ・ライフ」は作家の自伝的小説の映画化作品だが、
どちらの少年も自分を飾り付けるために嘘をついている。
嘘はなるべくつかない方が良いけれど、嘘をついたというだけで断罪はしたくない。嘘は誠実では無いけどね。
善意の嘘もあるし。

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