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2004年9月

ペロー・ザ・キャット全仕事

ペロー・ザ・キャット全仕事」吉川良太郎 ☆☆☆☆☆

 場所はフランス。第三次非核大戦の後。ペローはなじみの質店(故買屋)でいわく付きのソフトを買った。
どういういわくかって言うとそのソフトを売ったチンピラが三日後にアラブ人によってバラされているのだ。
ペローは1ヶ月かけてその中身を引き出す。
それはサイバネ手術を施した動物を遠隔操作しスパイするための装置だった。
つまりその動物の痛覚を抜きにしたあらゆる感覚を感じる事が出来るものだった。
ペローはさっそく猫を買ってきて改造し、猫として生きる事にする。

 ペローは金を稼ぐために猫の姿で金持ちのプライバシーを記録し、それを元にしてゆするという事をした。
しかしペローがゆすりを行っていたのは強力なギャング・パパ・フラノが支配する街。
ペローはパパ・フラノの部下シムノンに捕まり、彼のために働く事を強要される。

 私にとって非常に面白いものでした。でもこの本売れてません。
私がこの本を買ったのが2003年で、この本は2001年に出版されていますが、初刷で買えました。
Amazonでこの本のページを開いても「この本を買った人はこんな本も買っています」が出ません。
他の方の感想も少し見ました。SFファンには文章が洗練されすぎてて、面白くないらしいです。
SFファンは文章よりもアイデアなんでしょう。実際文は軽快で非常に読みやすいです。ライト過ぎると駄目なのかな。私も軽すぎる文章が駄目な人間ですが、これは軽すぎるとは感じませんでした。洒落た感じがいけないのかな。
猫好きにはこの話の人間猫は猫じゃないと思っちゃうらしいです。
まあ確かにこの主人公、カミュの「異邦人」みたいな奴で、読者が好きになるようなタイプではありません。
私は気になりませんが…。

 女用心棒のシモーヌ、くたびれたコートを着ている探偵、武装弁護士、元外人部隊の軍曹、
ドレスを着た双子のハッカー。
脇役も魅力的だと思うけど…。
猫のアクションシーンも良かったです。
アラブ人、ギャングの強要、電脳という要素は確かに「重力が衰えるとき」を思い出します。
あっちは狂騒的で、こっちは洒落た感じという所が違うかな。主人公がとってもドライだし。
ライトノベルのファンならどうなんでしょう。そっち系でも無いような気がしますが…。

 SFマガジンに載っていた「ぼくが紳士と呼ばれるわけ」も結構面白かったです。
私としてはこの作家、買いですが、売れてないみたいで哀しいです。今に入手困難状態になりそうで怖いです。


 

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消された薬

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第20話「消された薬 RE-VIEW」☆☆☆☆
原作:士郎正宗 監督:シリーズ構成:神山健治 脚本:佐藤大
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 10

 資料を入れた箱がたくさんおいてある場所。そこを清掃用の箱を押しながら歩いている女性。
資料箱を開け中から「村井ワクチン接種者リスト」のファイルを取り出し、清掃用の箱の中に置いて、箱を押していく。そのまま建物から出て、公園でファイルをゴミ箱の上に置き、引き返す。誰かの手がファイルの上に乗る。

 ナナオに関する記憶の上書きは厚生労働省からの正規の書類によってされていた。
「笑い男事件」に関係していると思われる授産施設も厚生労働省にハッキングを仕掛けていた。

 トグサ(山寺宏一)は笑い男が特A級のハッキング技術を持っていながら、
社長を直接誘拐したりとアナクロなやり方をしていた事に注目。
笑い男は書き換えが簡単な電子情報を信用せず、紙媒体を重視しているのではないかと推測する
。厚生労働省の紙の資料を調べるトグサ。「村井ワクチン接種者リスト」という資料が無い事を発見する。
村井ワクチンは電脳硬化症に効果がある薬だった。しかしなぜ効くかがわからず、認可されなかった。
今はマイクロマシンで直す。
厚生省に勤めている女性は、「村井ワクチン接種者リスト」に興味を持つのは「ひまわりの会」しかないと言う。

 2019年電脳化が一般的になり始めていた頃、ある病気が話題になっていた。
電脳化を施した部位が次第に硬化し、最終的には脳死に至る病、電脳硬化症。
発祥する確率は極めて低かったが…。
村井ワクチンは、当時厚生省がマイクロマシンによる治療を推進していた事もあり、認可されなかった。
2021年2月、村井ワクチンの発見者村井博士は死去、
2021年4月特定指定者有償実験薬として村井ワクチンは認可される。
この認可は一般的には発表されていない。
マイクロマシンを否定されると困る人々がいて、村井ワクチンを接種できるのは特別な人だけだった。
「ひまわりの会」は大手企業や政府機関に対する個人レベルからの告発や裁判をサポートしているNPO団体
(日テレの攻殻機動隊のサイトではNGOと書いているけれど、NPOとしか聞こえない)。
会は以前から「村井ワクチン接種者リスト」を開示しろと要求していた。

 「ひまわりの会」を訪ねるトグサ。会は「村井ワクチン接種者リスト」を持っていた。
リストに載っていたのは作家、芸術家、スポーツ選手、教授、政治家、
そして中央薬事審議会理事長(?)「今来栖尚」。
村井ワクチンを認可しなかった人である。今来栖からリストが送られたと会長は言う。
その時明かりが消え、銃声が響く。部屋に入ってきた銃を持っている男達を倒すトグサ。
男達はマトリ(?)の強制介入班だった。後から部屋に入ってきた男に撃たれるトグサ。
トグサは撃ち返すが、男の一人はサイボーグで殺せなかった。逃げるトグサ。
強制介入班はリストを奪い返すが、リストはコピーだった。今来栖はリストを送った事を否定した。

 人々が歩いている通りで倒れているトグサ。雨が降ってくる。

 この話に出て来る「ライ麦畑でつかまえて」の25章の文、手持ちの本で確かめたら訳が違っていました。
つまり私の本には現在では差別用語として使ってはいけない言葉で書いていました。
差別うんぬん抜きでも、このアニメで使っている訳の方が良いかな。

 この前のトリビアで全身麻酔はなぜ利くかわからないまま使っていると言っていました。
だから仕組みはわからなくても厚生省は認可してます。

 もちろんこの村井ワクチンの元ネタは癌の治療薬として有名な丸山ワクチンです。村井チトセに丸山千里。
中央薬事審議会のメンバーが古江尚。丸山ワクチンは厚生省の製造承認を受けていない有償治験薬 。
今回、丸山ワクチンの名前が思い出せず、「癌 ワクチン 認可」でググって調べました。
丸山ワクチンの事を読んで暗然としました。やはりあまり良くない理由で認可されていないんですね。
サイトには丸山ワクチンは副作用が無いと書いてありました。
丸山ワクチンをもらうには、医者に丸山ワクチンが欲しい事を言って承諾書を書いてもらい
、東京の日本医科大学(丸山教授の大学です)に行かなきゃいけないそうで…。
丸山ワクチンは膠原病にも効くんだそうです。私の父は膠原病で、最期は癌で死にました。
膠原病の薬は効きましたし、癌はめどくさい方の癌だったので、丸山ワクチンは効きにくかったと思いますが…。
丸山ワクチンの事を読んでいて、涙が出ました。

野良犬の塒
もちろん、上記のサイトでは、「丸山ワクチン」の事も、「ライ麦畑でつかまえて」の事も、
「マトリ」の事も詳しく書いています
。私が紹介するまでも無い気がしますが、一応紹介しておきます。
このサイトを読むと書けなくなるので、最後に読むことにしています。

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一夜橋

「一夜橋」蟲師4 漆原友紀 ☆☆☆☆
蟲師 (4)アフタヌーンKC (332)

 かずら橋を渡る若い男女。女ハナの足元の板が割れ、ハナは深い谷底へと落ちてしまう。

 同じ橋を渡るギンコ。橋を渡った先で、若い男に出会う。男はハナと橋を渡ろうとしていた男だ。
その男に訪ね先の住所を訊くギンコ。

 訪ね先はハナの実家だった。
ハナは頭を打った跡も無く、無事帰って来たのだったが、ぼうっとしているだけになってしまっていた。

 ギンコが出てくるのを待っていた若い男ゼン。ハナの縁談が決まり、二人は駆け落ちしようとしていたのだ。

 谷戻り。
ハナのように谷に落ちて無事帰ってきたのは良いが、
中身がもぬけの殻みたいになった状態の人の事を村人はそう呼んでいた。
谷戻りは谷に一夜限りの橋が架かると死んでしまうと言われていた。

 それはニセカズラと言う蟲の仕業だった。ニセカズラは死体に寄生している可能性が高い。
ハナはニセカズラが抜けたらおそらく死んでしまうだろう。ニセカズラは約20年毎に一夜橋を作る。
どうやら今年がその20年目だった。

 ギンコはハナの母親にハナから蟲を払ってくれと頼まれるが、無謀な事は出来ないと断る。
ハナの母親は橋を切り落とす。

 ハナからニセカズラが抜け、ハナは死んだ。
村八分になっているゼンにギンコは一夜橋を渡って村を出ないかと誘う。

 「蟲師」、大好きです。モワッとした空気が押し寄せてくるような雰囲気のある絵。
この雰囲気そのままにアニメ化できる人はいないかと思うけど、難しいかな。実写化はもっと考えられない。

 他の話も良いです。はずれが無い。
この話だって考えて見ればゾンビ話なんだろうけれど、怖いというより、哀しい感じに書かれています。

 蟲は生命の元の元の原型のような存在。この世界は自然で一杯だから、気が形を成したもののように見える。

 実際、気脈とかあるのかもしれないし、見えない何かはいるのかもしれない。
私は不思議体質では無いので、特殊なものは見ないけど。
生物のすごい造形とか、すごい能力とか、特殊な関係とかを思うと、何かの意思はあるような気がする。

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クジラの島の少女

クジラの島の少女WHALE RIDER」ニュージーランド 2003年 日本ヘラルド 1h42 ☆☆☆
監督&脚本:ニキ・カーロ(Niki Caro)原作:ウィティ・イヒマエラ(Witi Ihimaera)撮影:レオン・ナービー(Leon Narbey)音楽:リサ・ジェラール(Lisa Gerrard)

 ヒロインはパイケア(Paikea ケイシャ・キャッスル・ヒューズ Keisha Castle-hughes)。
マオリ族の族長コロ(Koro ラウィリ・パラテーン Rawiri Paratene)の孫娘だ。
パイケアの双子の弟は出産の時、母親と共に死んでしまった。母は娘にパイケアと名前を付けてくれと言い残した。パイケアはマオリの勇者の名前だ。
父ポロランギ(Porourangi クリフ・カーティス Cliff Curtis)は祖父の反対を押し切ってパイケアという名前を娘に付けた。

 しかし祖父は孫娘をそれなりに可愛がるようになる。父が帰ってきた。
父はドイツで芸術家として個展をやり、ドイツ人の彼女もいた。彼女は妊娠していた。
父親はパイケアをドイツに連れて行こうとするが、結局パイケアは残る事にする。

 祖父は後継者探しのために少年たちを集めてマオリの伝統を教える。
パイケアは女なので一緒にマオリの伝統を学びたくても学ぶ事が出来ない。叔父さんに教えてもらう。

 祖父は少年たちをボートに乗せて海に漕ぎ出し、身に着けていた首飾りを海に投げる。
その首飾りを拾ってきた者が次の族長だ。しかし誰も拾って来れなかった。
祖父は一人浜辺でご先祖様に助けを請う。パイケアも一人助けを請うたら、クジラが現れる。

 相撲の事を思って見ちゃいました。
新聞に書いていて、本当かどうか知らないけれど、小学生(?)は男女の別無く相撲の大会をやるそうで、
ある県で女子が優勝してしまいました。
でも女子は土俵に上がらせるわけにはいかないので、男子の方を代表として送ったって。

 最近のアンケートでは相撲の女人禁制に賛成の人の方が多い。
私も府知事が土俵に上がれないこと自体は全然かまわない。
でもせっかく優勝した女の子を全国大会に出せないと言うのはちょっと…。ホントかな。
それに伝統の始まりも、女は穢れているから、
神聖なる土俵には上がらせられないという事で始まったのではないかと疑っているので、
イヤな感じがするのは事実だ。
なまじ禁止されていると、嫌がらせのためだけにでも、無理苦理土俵に上がってみたくなる。
相撲は見ないから関係ないけど。

 ナウシカよりも「フィオナの海」の方を思い出しました。
共通するのは、少女、海、不思議な雰囲気、海の生物だけだけど…。私は「フィオナの海」の方が好き。

 嫁が亡くなったというのに、男の子の事しか訊かないのは確かにイヤだ。
でもお爺ちゃんがパイケアを愛しているのは確かだ。
人一倍責任感が強いだけに、伝統を頑なに守ろうとするのだろう。祖父役の人の面構えは良い。

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アメリカの七夜

「アメリカの七夜」ジーン・ウルフ SFマガジン2004年10月号 ☆☆☆☆

 探偵(?)からの手紙。アメリカで失踪した息子ナダンの日記が見つかったとの報告。
その日記が見つかったのはワシントンより北。そして日記の内容は…。

 12日間の船旅。アメリカに近づいてきたら海が緑色から黄色に変わった。
アメリカの立派な建物はどれも老朽化している。ホテルの支配人は小男で醜く、背骨が曲がっている。
アメリカを破壊したのは遺伝子損傷で、ほとんどの人がどこかにその傷跡がある。
そして世界一の意識改変ドラッグの製造者はアメリカだった。
ナダンは自分の中の不安はドラッグを盛られたせいではないかと考える。1時間もただろうそくの炎を見つめる自分。

 劇場に行く。そこで出会った老人は荒れ果てた博物館で機械を扱っていた老人だった。
その老人とコミュニケーション(例えば匂いによる)の事やアメリカ大統領が毎日何百通も来る請願書に対応するため機械を使ったと言うような事を話す。

 老人をベットに寝かせるのを手伝ってくれた女性からアンプルを買う。
そのアンプルの液体を卵菓子の一つに染み込ませ、
卵菓子全体を掻き混ぜどれにドラッグが入っているかわからないようにし、毎晩1個ずつ食べる事にする。

 劇に出ていた女が気になり、彼女が元々売春婦だと言うので、ならねんごろになれるかと、
彼女の名字と同じ人が住んでいる住所を訪ねる。
けっきょくそこにはいなかったが、その家の前で人間のような怪物に襲われる。

 女の共演者が仲を取り持ってくれると言う。
彼はナダンのスケッチブック(財布と勘違いしたのか?)をとろうとして、警察に連行される。

 女が現れ、共演者を刑務所から出すのを手伝ってくれと言う。

 もちろん私に謎はわかりません。そんなに細かく読んでないし、頭の出来の方も…。
日記がナダンが書いたものかどうかもわからないし(機械?)、
ドラッグの影響がどこからあるのかもわからないし(もしかして船から?)、ナダンの真の目的も(写本絵画?)、
女の正体も(奇形だらけの国だし)。

 良くわからなくても、イメージの喚起力が素晴らしいから楽しめます。
一つ一つ、頭に思い浮かべながら集中して読むと、目も眩む様な世界が広がる(この場合はグロテスク)。
非常に重層的で、いくらでも裏読みが出来る。行間が楽しめる。
そう、何回読んでも楽しい。(私自身は深く読んではいないが…)

 「新しい太陽の書」シリーズは私が非常に大切に思っている本の一つです。
ケルベロス第五の首」も買いました(積んでるけど…)。
ジーン・ウルフの本は私にとっては出たら買う本です。
それだけ愛している作家です(サミュエル・R・ディレーニイも出して欲しいな)。
論理に走る男共が謎を解くために買っても良いでしょうが、難しい事は考えず、印象、
感覚を楽しめる女性にこそ向いているのではないかと思います。
良かったら買って下さい(ケルベロス、まだ読んでないのにこんな事言って良いのか?)。
そうすれば、彼の本がこれからも出版されるでしょう。(て言うか、お願いだから出版してくれ!!)

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自負と偏見

「自負と偏見 PRIDE AND PREJUDICE」オースティン Jane Austen ☆
高慢と偏見 本
高慢と偏見Pride & Prejudice DVD

 五人姉妹のベネット家の隣に青年紳士のビングリーが引っ越してくる。
ビングリーは社交的な独身の好青年で、金持ちである。さっそくベネット家の長女ジェーンと親しくなる。

 ビングリーの親友ダーシーは背が高く、顔も良く、おまけにビングリー以上のお金持ちである。
しかし実に高慢ちきな青年で、ビングリーの舞踏会で美人なのはジェーンだけで、
後は心動かされる程じゃないと公然と言い放つ。
ベネット家の面々には、優しいジェーンを抜かして、すっかり嫌われる。

 しかしダーシーはジェーンの妹エリザベスを好きになってしまう。

 エリザベスにはその気は無く、ダーシーの気持ちにも全然気づかなかった。
おまけにハンサムで感じの良いウィカムから、ダーシーのひどい仕打ちを聞き、ますます嫌いになる。
ジェーンに夢中と思っていたビングリーがジェーンに会いに来なくなったのも、
どうやらビングリーの妹やダーシーが反対したかららしく、エリザベスにはその事も憤りの種だった。

 そんな事とは露知らず、ダーシーはエリザベスに結婚を申し込む。
家柄の違いを考えて煩悶したが、どうしてもあなたが好きだと言うのだ。
しかしエリザベスはジェーンとウィカムの事でダーシーを非難し、お断りする。

 ダーシーはエリザベスに手紙を出す。
その手紙にはジェーンがビングリーを好いているとは気づかず、家柄も違うから反対した事、
そしてウィカムと言う男こそ恥ずべき事をしてきた男だという事が書いてあった。
 
 エリザベスは過去のウィカムやダーシー、ダーシーの周りの人々の言行を思い出し、
もしかしたらダーシーの言っていることが正しいのではないかと思い始める。

 エリザベスは母方の叔父夫婦と旅行をする。たまたまその旅行先にはダーシーの荘園があった。
叔父夫婦はその荘園を見たがり、エリザベスはダーシーが滞在していない事を確かめて、
一緒にその荘園を訪れる。
ダーシーの荘園は評判通り素晴らしいものだった。そして屋敷の家政婦はダーシーを褒め称えた。
そしてダーシーについて考えていたら、いないはずのダーシーが突然現れた。
彼は以前なら身分が違うと鼻も引っ掛けないであろう商人の叔父夫婦を敬意を持って礼儀正しく接した。
(叔父夫婦はベネット夫婦より人間的に上だ)

 そんな時ジェーンから妹リディアがウィカムと駆け落ちをしたと言う手紙が来る。
動揺している所にダーシーが訪ねて来て、エリザベスは思わず駆け落ちのことをダーシーに言ってしまう。

 急いで帰るエリザベス。叔父さんが二人を見つけ、結婚をさせた。
ウィカムは借金で首が回らずに逃げ出したのだが(リディアのことはさほど愛していない)
、その借金も叔父さんが何とかしてくれたらしい。
リディアは意気揚々と帰ってくる。

 エリザベスはリディアから今度の事にダーシーが関わっている事を知らされる。
ウィカムを毛嫌いしているダーシーが、ウィカムとリディアの事をうまく取りまとめたらしいのだ。

 原作は1813年に出版されています。だからたぶん原文の英語は古いんでしょう。
だからなのか、わたしが読んだ訳文は古臭く、今一小説の世界に入り込めませんでした。
訳自体は1963年のものみたいです。新潮文庫以外の本を買う事をお薦めします。
「自負と偏見」より「高慢と偏見」の方が題名としては合ってるし…。

 これ映画化します。
監督はジョー・ライト、エリザベスをキーラ・ナイトリー、ダーシーはマシュー・マクファディン、
ベネット夫妻はドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレシン、キャサリン夫人はジュディ・デンチがやるそうです。
ダーシー役の役者さんは知らないけれど、後は適役だと思います。
私にとってこの小説は駄目でも、映画は楽しめるのではないかと思います。
オースティンの「分別と多感」の映画化「いつか晴れた日に」は私が大好きな映画です。
イギリスらしいちょっと皮肉の利いた人間描写は大好きです。映画化は期待しています。

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死者の声

「コナン・ドイルの事件簿 Murder Rooms」死者の声 The Photographer’s Chair ☆☆☆
制作:アリソン・ジャクソン 演出:ポール・マーカス 脚本:ポール・ビリング 音楽:ジョン・ラン 撮影:ピーター・シンクレア

 まだエルスベスを失った悲しみから立ち直ったとは言えないアーサー・コナン・ドイル(チャールズ・エドワーズ 声:森田順平)は通りでエルスベスを見る。
エルスベスを追いかけ、男に襲われている女性をエルスベスと重ねて見てしまい、男と争い、
留置所に入れられるドイル。
ワーナー警部(?)によって出され、港で見つかった変死体の検死解剖を頼まれる。
警察医のイボットソンは具合が悪く休んでいた。 
死因は絞殺による窒息死だが、指の跡は無く、ロープによるものでも無い。死体は顔をつぶされていた。

 ドイルの下宿にジョセフ・ベル博士(イアン・リチャードソン 声:勝部演之)が現れた。
又変死体が出、ワーナー警部に呼ばれたのだ。以前のは中年の女性の死体だったが、今度のは男の死体だった。どちらにも首の後ろにあざがあった。

 女性の身元が判明、身内は兄のエルキンスだけだった。エルキンスに容疑がかかる。

 イボットソンの死体が発見される。

 エルキンスは容疑を晴らすために、降霊術で妹に話してもらうので、ぜひ来てくださいとドイルとベルに言う。
ドイルは降霊術に出席、そこでエルスベスを見、気をつけてと警告される。

 イボットソンの死体には写真で使う液体が付いていた。ここポーツマスには一人有名な写真家がいた。

 コナン・ドイルが晩年、降霊術にはまっていたのは有名である。
これはなぜドイルが降霊術にはまったのかという話だ。 
最後のシーン、私はゾッとしたが、ドイルにとっては嬉しい事なのだろう。

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酔っぱらった馬の時間

酔っぱらった馬の時間」2000年 イラン 1h20 配給:オフィスサンマルサン ユーロスペースにて ☆☆☆☆
監督・製作・脚本:バフマン・ゴバディ 撮影:サイド・ニクザード 音楽:ホセイン・アリザデ 編集:サマド・タウゾイ

 子供達が密輸する品が壊れないように新聞紙で包む仕事をしている。
少女アーマネ(アーマネ・エクティアルディニ)はその仕事をしながら、
障害のある兄マディ(マディ・エクティアルディニ)の面倒をみている。
そして別の所で仕事していた兄アヨブ(アヨブ・アハマディ)と共に他の子供達と一緒に密輸業者のトラックで帰る。
密輸業者はノートも密輸しようと子供達に隠して持てと言うのだが、国境でばれる。

 彼らはクルド人。イランとイラクの国境のあたりに住んでいる。
アーマネ兄弟はイランのクルド人だが、さっきのトラックにはイラクのクルド人の子もいた。
この映画はクルド語で話しているそうである。国を持たない最大の少数民族として有名である。

 兄弟の母親は末の妹を生んだ時に亡くなっていた。父親は密輸の仕事をしていた。
兄弟が帰った時、父親は地雷にやられ死体となって帰って来た。
長女、マディ、アヨブ、アーマネ、末の妹の五人兄弟。

 12歳のアヨブが家長になった。アヨブは学校を止め、15歳の兄マディの手術代を稼ぐため、密輸の仕事をする。
マディは手術しないと1ヶ月持つかどうかで、手術しても余命は7~8ヶ月と医者に言われる。
マディはしょっちゅう薬を飲み、注射を打たれる。

 アヨブは重い荷を背負い、どう見ても歩きにくい雪山を登る。国境には地雷が埋まっている。
警備隊は密輸人を見つけたら撃ってくる。非常に危険な仕事だ。
アヨブはマディにボディビルダーの写真をおみやげに持って来、アーマネにノートを買ってやる。

 叔父さんがけんかで怪我をし、アヨブは叔父さんからラバを借りて、ラバで密輸の仕事をする。
警備隊に見つかり逃げる。

 帰ったら、姉の結婚話が決まっていた。
アヨブは自分に相談もせずと姉の結婚話を決めた叔父さんを怒るが、子供扱いされただけだった。
結納金をもらわない代わりに、マディをイラクで手術を受けさせるという条件だった。

 マディを荷物のようにラバにくくりつけ(マディは小人だ)、長女はラバに乗り、叔父が傍らを歩き、
雪山を越えてゆく。
アヨブも追いかけてゆく。しかし嫁ぎ先の姑がマディは要らないと言う。10人も子供がいるのだ。
叔父は、では離縁だと言うが、それは駄目だと姑は言う。結局結納金はラバ一頭ということになる。

 アヨブはイラクでラバを売って、その費用でマディに手術を受けさせようと、マディを背負い、ラバを引っ張って、
密輸隊と一緒に行く。
警備隊に見つかりそうになり、逃げる密輸隊。
寒さ対策のためラバに酒を飲ませていたのだが、ラバはすっかり酔っ払い、なかなか逃げてくれない。
途方にくれるアヨブだが、ようやくラバが動いてくれる。密輸隊とはぐれ、たどり着いた先は国境だった。

 暗い映画と評判で戦々恐々だったが、それ程でもなかった
(「靴みがき」や「地下水道」の方が暗い)。
見てすぐ引き込まれた。

 静かで緊張感あふれる映像。マディの顔は印象的(マディ本人が難病だ)。
寒々とした中、こごえてしまいそうなマディは見ていてハラハラする。貧しくても兄弟の仲が良いのは救われる。
アヨブは12歳だが立派な家長だ。12歳で大人の役割を押し付けられると言うのは不幸なんだろうが…。

 最後、国境にアヨブが着いた所で終わるのだが、地雷はあるは、
警備隊はいるはでハッピーエンドとはとても言えない。
手術をした所でマディの寿命は幾ばくも無い。これからもつらい事が続くのは確かな事だ。

 

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暗殺の二重奏

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第18話 「暗殺の二重奏 LOST HERITAGE」☆☆☆☆
原作・協力:士郎正宗 監督・シリーズ構成:神山健治 脚本:藤咲淳一
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 09

 中国のキム外務次官が鹿児島に到着。
彼の日程には沖縄戦で亡くなった人の慰霊碑への訪問も含まれていた。
(過去、日本は中国と沖縄で戦ったらしい。)
その彼の暗殺計画があるとの情報があり、公安9課は警戒に当たっていた。

 荒巻(阪脩)は現場から一時離れ、墓参りに行った。かつての友、辻先一佐の七回忌だった。
そこに辻先の娘が現れ、弟のユウがまるで父親と同じような行動をとっておかしいので調べて欲しいと頼まれるが、荒巻は権限を私的に使いたくないと断る。

 しかしキム外務次官の暗殺計画に辻先の息子ユウの名が浮上する。
草薙素子(田中敦子)とトグサ(山寺宏一)はユウ達の家へ向かうが、ユウはすでに家を出ていた。

 キム外務次官の慰霊碑訪問の日。辻先から電通が入った。
父親の携帯端末を使い始めたユウは、父の意識、父が残した沖縄戦の真実、
父の軍事知識を受け継いだのである。
沖縄でユウの母親は亡くなっていた。
父には復讐の意思は無かったが、若いユウの心は復讐の意思で染め上げられていた。

 ナイフでの暗殺と言うと有名なのはあの社会党の浅沼委員長を暗殺した山口二矢の写真である。
あの写真はピュリッツァー賞も取ったから、あっちこっちで見かける。
見るたびに浅沼委員長の遺族はこの写真があまりに有名で嫌な思いをしただろうなあと思う。
二矢君は17歳で、少年鑑別所で自殺した。「七生報国 天皇陛下万才」と壁に書いていたそうだ。

 父親との意識の混濁がそう簡単に起こるかどうかはわからない。
未来のテクノロジーの結果と思うより、本人の父親と同化したいという思いのほうが重要かもしれない。
かっこいい父親だから。

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熱砂の放浪者

グインサーガ93「熱砂の放浪者」栗本薫 ☆☆☆☆

 アモンと一緒にクリスタル・パレスからノスフェラスへ古代機械によって飛ばされて来たグイン。
気が付いてみれば一人きりだった。しばらく砂漠を一人歩くグイン。

 砂漠に突然、水と食べ物を持った若い女が現れる。怪しみながらもグインはその女が持っている水を飲もうとする。そこにグラチウスが現れる。女はある魔道士の術で作られたもので、水ももちろん罠だった。
グインはグラチウスと一緒にグル・ヌーに行くことにする。

 しかしグラチウスはグル・ヌーの奥に進むにつれ、このまま進むのに躊躇を覚えるようになる。

 そこのロカンドラスが現れ、グインは彼と一緒にグル・ヌーの奥にある星船に向かう。そこにはアモンがいた。

 愛する主人公グインと愛すべきひょうきん者グラチーことグラチウスが登場する嬉しい巻。
グラチー、本当はとんでもない悪党なんだけどね~。憎めない。
おまけに世界の謎に肉薄する巻で嬉しいことこの上ない。

 衝撃だったのはスカールさんの体がグラチウスのおかげで良くなったと思ったら、そうでは無かった事。
スカールさん、愛しているのに~(涙)。


 

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マスター・アンド・コマンダー

マスター・アンド・コマンダー Master and Commander:The Far Side of the World」2003年2h19 米 ☆☆☆☆監督:ピーター・ウィアー(Peter Weir)原作:パトリック・オブライアン(Patrick O’Brian)撮影:ラッセル・ボイド(Russell Boyd)

 1805年、ナポレオンの時代、英国と仏国は敵対関係にあった。
オーブリー艦長(ラッセル・クロー Russell Crowe)に下された命令はブラジル沖にいる敵の私掠船アケロン号を太平洋に出すなと言うことであった。

 霧が濃い朝、士官候補生ホロム(リー・イングルビー Lee Ingleby)が望遠鏡を覗いていると、
霧の中にちらっと帆船の影のごときものが見えた。
戦闘態勢をとるかどうか決断を迫る同じ士官候補生のカラミー(だったと思う、たぶん… マックス・ベニッツ Max Benitz)だったが、
ホロムはなかなか決断せず、結局カラミーが戦闘態勢をとるよう命令を下す。

 影は敵の私掠船アケロン号だった。
なんとか逃げきるが、オーブリーのサプライズ号は散々にやられ、
12歳の士官候補生ウィル・ブレイクニー(マックス・パーキス Max Pirkis)も負傷し、
船医スティーブン・マチュリン(ポール・ベタニー Paul Bettany)の判断により、右腕を切り落とすことになる。

 その後又、アケロン号に追われるが、オーブリーの巧妙な計略により敵艦の後方に回り込むことに成功する。
しかし嵐に巻き込まれ、帆を巻き上げようとしていた船員共々マストが折れて海に落ち、
オーブリーは船を助けるため、綱を切り落とし、船員を見殺しにする。

 重なる苦難に船員たちは、ホロムが悪運を呼び込んでいると言い始める。
ホロムの当直の時にアケロン号が来る、マストの船員をもたもたしていて助けなかったのもホロムだと言うのだ。
下の者がそのような事を言っているのを聞いても、気が弱く叱る事が出来ないホロム。
船員がわざとホロムに肩でぶつかり、それを咎めないホロムを見て、オーブリーはその船員に罰を与える。
ますますホロムに対する風当たりは悪くなり、とうとうホロムはブレイクニーの目の前で海に身を投げ自殺する。

イギリスの捕鯨船がいるガラパゴス島に行くサプライズ号。
そこにはアケロン号にやられた捕鯨船の生き残りの船員達がいた。
アケロン号を追いかける事にするオーブリー。
博物学をやり、船の上から2種類も新種を見つけた船医のマチュリンは不満たらたらである。

 ある日船の周りを1匹の鳥が飛び回った。一人の船員が鳥を撃とうとするが、間違って船医を撃ってしまう。
彼の体から弾と一緒に入ったシャツの切れ端を取らなければいけないが、船は揺れていて助手にはうまく出来ない。オーブリーはガラパゴス島に停泊することに決める。

 船医は自分で弾とシャツの切れ端を取り出す。
しばらくして回復した船医はガラパゴス島の生物を調べるためにブレイクニーともう一人を連れて出かける。
船から見た飛べない鵜を見つけるため遠出をしたら、アケロン号を発見してしまう。

 策略を使ってアケロン号に近づき、見事アケロン号を捕獲する。しかし、その戦闘でカラミーは亡くなってしまう。

 アケロン号を副艦長のトーマス・ブリングス(ジェームズ・ダーシー James D’Arcy)にまかせ、
船を出すオーブリー。
しかし死んだと思ったアケロン号の船長が生きていたことを知り、再びアケロン号を追うサプライズ号であった。

 映画が始まって早々に出るピピン。舵をまわしています。

 マチュリンがサプライズ号を老いぼれと言うとシーンとなる作戦室(?)。
サプライズ号は船長のオーブリーが士官候補生の時に乗っていた船。
自分の事を言われたように思ったのか、それとも愛する船の悪口がいやだったのか、
この船は今が盛りだと言う船長。
私も現在乗っている船の悪口は慎んだほうが良いと思うな。物に魂があると何となく思ってしまう日本人としては。

 歌声が綺麗なホロム。そっちの方を活かせれば良かったのにね。自ら沈んでいくホロム、哀れ。

 嵐のシーンは迫力満点。マストの船員さん、可哀相な事をしました。

 
 

 

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白い風船

「白い風船」イラン 1966年 パルコ配給 ☆
監督&美術:ジャファール・パナヒ 脚本:アッバス・キアロスタミ

 もうすぐお正月。イランの正月には金魚が不可欠だ。
少女ラジェ(アイーダ・モハマッドカーニ)は金魚屋さんで売っていた白くてひれが大きい、
舞うように泳ぐ金魚が欲しくてたまらなかった。
その金魚は100トマンして、映画が2回見れる金額だ。

 しかしうちの池には金魚が一杯おり、お母さん(フェレシュテ・サド・オラファイ)は金魚を買うのは駄目だと言う。
ラジェはお兄ちゃん(モフセン・カリフィ)に頼んで、
自分がもらうプレゼント(もらっただったかもしれない)と引き換えにお母さんを説得してもらう。

 説得成功。お母さんの手元には他の子のお年玉用に残しておいた500トマン札しかなく、
ラジェはそのお札と金魚鉢を持って早速買いに行く。(お母さんは正月の準備に忙しい)

 いつも人だかりが一杯で全然見れなかった蛇使い。
大人は女の子は見ちゃ駄目と言うけれど、この機会に見る。
そしたら蛇使いのおじさんの相棒のお金を集める人に金魚鉢に入れていたお札をひょいと取られてしまう。
なかなか言い出せなかったが、勇気を出してお金を返してと言う。色々言われたが返してもらった。

 金魚屋についてあの白い金魚くださいと言ったら、100トマンでは無く、200トマンだった。
そしてラジェはお金をどこかに落とした事に気づく。
金魚屋にいたおばさん(アンナ・ブロコフスカ)が一緒に探してくれる。

 お金をやっと見つけたら鉄格子のすきまに落ちてしまった。
おばさんが隣の店の主人(モハマッド・バフティアリ)の所に行って、
隣の店の地下室を開けて取って欲しいと頼んでくれる。
そしておばさんは行ってしまう。

 しかし隣の仕立て屋の主人は忙しく、一向に隣の店を開けようとせず、
ラジェは金魚屋に戻って白い金魚を取っておいてくれと頼む。
金魚屋は金魚を100トマンにまけてくれるばかりでなく、
少女が店に置いといて無くなってしまった金魚鉢まで付けてくれると言ってくれる。

 ラジェは仕立て屋に戻るが主人は客とけんかした事で興奮して他の大人たちと話しており、
ラジェは全然省みられない。
そこにお兄ちゃんが一向に帰らない妹の様子を見にやって来る。
お兄ちゃんは仕立て屋に話すが、仕立て屋は隣の店の鍵なぞ持っていなかった。

 お兄ちゃんは当の店の主人の住所に行きラジェは一人残される。
兵隊さんらしいお兄ちゃんが話しかけてくるが、ラジェは知らない人と話してはいけないと言われていた。

 お兄ちゃんが帰ってきた。メモを置いてきたそうだ。
お兄ちゃんは風船売りの子の長い棒を見て、それを断りもせず取って来る。
もちろんすぐ風船売りの子が追いかけてくるが、事情を聞いて手伝ってくれる。
ガムまで買ってきてくれて、そのガムを使って無事お金を回収する。

賞も一杯取ってるし、評価もとっても高い作品ですので、私の評など気にせず見てください。
女の子が可愛いと言う人も多いし。

 女の子、可愛くない。
気が強そうに見えるが、すぐ泣くし、言わなきゃいけない事もなかなか言わないし、行動もなかなか起こさない。
気が弱いならわかるけど。
(関係ないけど、同じイラン映画の運動靴と赤い金魚の男の子は可愛かった。)
確かにいたいけな少女からお金を取り上げる大人は何だが、彼女ももっとしっかりしろよと思っちゃう。
おばさんが女の子と一緒に落としたお金を探してくれるが、お礼を言わない。
わざわざ来てくれた店の主人にも、
ガムを買ってお金を拾うのを手伝ってくれた風船売りの少年にも感謝の言葉は無し。
(兄貴も言わない。)
イスラムでは親切は当たり前だから、お礼は言わないのかな。
まあ、ちっちゃい女の子だからオロオロするのも当たり前か。
余裕が無いと感謝の言葉は出ないし。(自分こそ忍耐と寛容が足りないか)

 ところでこちらのサイト「Happy?レンタルビデオ万歳」(非常に詳しく映画について書いてます)で教えられたんですが、
主人公の少女は中流家庭で、蛇使いの人がいる所はスラム、
風船売りの少年はアフガニスタンの難民で、実際アフガン難民の少年が演じているそうです。
ハザラ人みたいな顔だなと思ったら、本当にハザラ人なのかもしれない。
兵隊さんも田舎出身で、正月なのに故郷に帰るお金が無いみたいだし。
最後、白い風船を持った少年の途方にくれた姿で終わるんですが、裏にそんなテーマがあったんですね。
気づきませんでした。 

 

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バナーの貼り方

ココログ超初心者のAmazonのバナーの貼り方“スッタモンダ編”

左の方をご覧下さい。この左にあるAmazonのバナーを貼るために本当に苦労しました。
本当は右にある「cocodoko?」にバナーを貼るための苦労でしたが(Amazonのバナーは無くても良いが、「cocodoko?」だけはどうしても欲しかったんだ!!)、
Amazonの方を解説します。

まず、Amazonのアフェリエイトに入るには、こちらにどうぞ。
Amazon.co.jpアソシエイト・プログラム

で、Amazonの教えに従いHTMLをコピー。
次、イメージをコピーするのですが、丸いgoの絵を右クリック、名前を付けて画像を保存。
黒いAmazonのも同様に保存する。

自分のココログの記事作成ページを開き、アップロードをクリック、参照をクリックし、
目的の画像を選択し、アップロードをクリックし、HTML表示を選択し、ページ内表示を選ぶ。
追記:アップロードのやり方が変わりました。
右から2番目の絵をクリックしてHTMLを作るみたいです。

そこに出たHTMLをコピー。
 もう一つの画像も同様にHTMLにする。

 画像じゃないHTMLに下記のような所があるはずです。
INPUT TYPE="image" BORDER="0" VALUE="Go" NAME="Go" src="go-button.gif?tag=sintyou147nok-22" ALIGN="absmiddle">
 私のgoボタンのイメージHTMLは下記のものです。
img alt="go-button.gif" src="http://tyantyan.tea-nifty.com/tibi147/go-button.gif" width="21" height="21" border="0" />
 この二つを合わせたのが下記のものです。
INPUT TYPE="image" BORDER="0" VALUE="Go" NAME="Go" src="http://tyantyan.tea-nifty.com/tibi147/go-button.gif"
ALIGN="absmiddle">
 これらを良く見て、上のように変えてください。

 次は黒い四角イメージの方ですが、
IMG SRC="jp_searchbox.gif?tag=sintyou147nok-22" BORDER="0" HSPACE="0" VSPACE="0" ALT="Amazon.co.jpアソシエイト">
 私の画像イメージは
img alt="jp_searchbox.gif" src="http://tyantyan.tea-nifty.com/tibi147/jp_searchbox.gif" width="146" height="33" border="0" />
 合わせたのが、
img src="http://tyantyan.tea-nifty.com/tibi147/jp_searchbox.gif" width="146" height="33" border="0" />

 このようにHTMLを改造し、マイリストを開き、本リストを新たに作成し、メモの所にHTMLをコピーし、設定でメモの表示をチェックし、デザインの編集、新規作成リンクをチェック。
 これで、無事出てくるはずです。

 超初心者ですので、間違ってたらごめんなさい。

 ちなみに、気になるサイトがありましたなら、表示を開いて、ソースをクリックすると、
そのサイトがどのようなHTML(XMLとか色々あるらしいが)で、作られているかわかります。
 非常に参考になります。

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チャイナタウン

チャイナタウンChinatown」米 1974パラマウント映画=CIC配給 ☆☆☆☆☆監督:ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)脚本:ロバート・エヴァンス(ロバート・タウン(Robert Towne)撮影:ジョン・A・アロンゾ(Jhon・A・Alonzo)音楽:ジェリー・ゴールドスミス(Jerry Goldsmith)

 私立探偵ギテス(ジャック・ニコルソン Jack Nicholson)の元にミセス・モーレイと名乗る女性が夫の浮気調査を依頼する。 
 
 モーレイはダム建設の技師で、新ダムの建設地は地盤が悪くて危険だと反対していた。
モーレイは確かに若い女性と親しげにしていた。

 誰かがモーレイと若い女性との写真を新聞に載せ、
モーレイ夫人がギテスの事務所にやってきて訴えると言ってきた。
そのモーレイ夫人(フェイ・ダナウェイ Faye Dunaway)は浮気調査を依頼したモーレイ夫人とは別人だった。

 数日後モーレイは放水溝で死体となって発見され、
ほとんど水が無い川でも溺死体があったことを知り、ギデスは立ち入り禁止の貯水池に忍び込み、
ちびの白いスーツの男(ロマン・ポランスキー)に鼻を切られ、これ以上探ると今度は鼻をそぎ落とすと脅される。

 死んだモーレイの仕事部屋の壁には、
モーレイがクロス(ジョン・ヒューストン John Huston)と言う男と親しげに写っている写真が何枚もあった。
クロスはモーレイ夫人の父でモーレイの元共同経営者だった。そして…。

 フィリップ・マーロウ物(長いお別れハヤカワ・ミステリ文庫 )を彷彿とさせる雰囲気。
斜めな物言いをする主人公。上流階級。探偵と結局は親しくなる謎をはらんだ美女。
探偵を襲う暴力。不幸を背負った登場人物。
探偵とつかず離れずの警察。この手の映画としては最上級の部類でしょう。
音楽は雰囲気があって、素晴らしい。

 何と言っても驚きはアメリカ映画とは思えないアンハッピーエンド。
最後、
キャサリン(ベリンダ・パーマー Belinda Palmer)の目を覆っているクロスが悪魔のように見えたのは私だけではないはずだ。
クロス役のジョン・ヒューストンは監督として有名だが、
役者として私の印象に残っているのはロアルド・ダール原作「南から来た男」(あなたに似た人ハヤカワ・ミステリ文庫 )をドラマ化した「新ヒッチコック劇場」での役である。
あるとんでもない賭けにはまっている狂気染みた男の役だ。
このドラマ、キム・ノヴァクやメラニー・グリフィスも出ていたらしいが、全然覚えていない。

 主人公に浮気調査をしてもっらた漁師が見た顔だなと思ったら「ロッキー」(ロッキー DVDコレクターズBOXROCKY)で御馴染みのバート・ヤング(Burt Young)だった。

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「イヴの眠り」1

「イヴの眠り」1 吉田秋生 ☆☆☆☆
イヴの眠り 1 (1)フラワーコミックス

 夢の中に出てきた少年は悲しそうな顔をしていた。

 ハワイ島。アリサはバイクを走らせる。
バイクを止めて溶岩台地を見ていたら、そこにも夢に出てきた少年が現れ、西の空を指差し消える。
西の空には飛行機があった。

 飛行機にはシン・スウ・リンの息子リエが乗っていた。アリサ達に危険を知らせるために…。

 アリサは特殊な遺伝子を持つ静の娘だった。静のコンピューターにハッキングしてきた奴がいるのだ。
情報が漏れたのなら、アリサが危ないかもしれない。

 そしてシン・スウ・リン自身がもたらした情報。写真には静そっくりの若い男が写っていた。
死鬼と呼ばれる闇のような虚無の目をした男が…。

 「YASHA」の続き。第2世代のお話。アリサは美しくカッコイー娘。異父弟のシンジは完璧なシスコン。
Yasha(夜叉) (1)別コミフラワーコミックス

 「YASHA」のすぐ続きのお話の「魂送り」、
ルー・メイとケン・クロサキの出会いのお話「ハウメアの娘」が載っていて嬉しい。

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カテゴリバックナンバー

ココログ超初心者に送る「カテゴリバックナンバー」って何?

 各ココログサイトで見かけるカテゴリは下線があるのと無いのとにわかれます。
下線カテゴリをクリックするとその関係の記事がズラッと並びますが、
下線が無いのはそういう事がありません。

 私は下線カテゴリに憧れました。
しかしどうやればカテゴリバックナンバーを設定できるのかさっぱりわかりませんでした。
しかしこの前あきらめきれずにモ一度トライ。やっと出来ました。

 まず「ウェブログ」→「設定の変更」→「カテゴリ設定」で自分に合うカテゴリボックスをチェック。
新規カテゴリを作っても良いです。で、変更を保存。
 
 次「管理」→「記事一覧」で各過去記事を開いてはカテゴリを設定していく。もちろん一々保存していく。

 「デザイン」→「コンテンツ」。「カテゴリへのリンク」ボックスをチェックする。変更を保存。

 「設定」→「バックナンバー設定」。「カテゴリ別」ボックスチェック。変更を保存。
するとうえのほうに「サイトに反映」がでるのでクリック。すべてのファイルに反映クリック。
で、OKです。私はここに気付きませんでした。

 

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役立たずの姫

「永遠の野原」逢坂みえこ 第4話「役たたずの姫」1989年8月☆☆☆
永遠の野原 (1)集英社文庫―コミック版

 姉は一姫、弟は二太郎。姉は少女向きSF少年愛小説の作家で、弟は高校生。
父親は亡くなり、母親は再婚し、二人で暮らしている。

 一姫は仕事モードに突入、空気が張り詰める。彼らの飼い犬みかんも普段より吠えまくる。
で、近所から苦情の電話。
しかしご近所は廃品回収、ヘリコプター、
生協からのお知らせとその苦情の電話さえ良く聞こえないほどうるさかった。
で、一姫、他の音の方がうるさいでしょうと言うと、人間が仕事で出す音は仕方がないけれど、
ペットは何の役にも立たないと言われる。
怒って反論していたら、小説家であることがばれる。

 早速やってくるご近所の女性方3人。ぜひ婦人会報に一文を寄せてくれとのこと。
一姫の本をほめ、せっかくの才能を娯楽に費やすのはもったいないと言う。
世の中を変えるために、数々の問題を訴えるために使えば良いのにと。
自分の作品に自信のない一姫は言い返せないでしまう。

 落ち込んでいると恋人からの電話。嬉しくて涙を流す一姫。昔から愛しいものは皆役立たず。
たくさんの愛しいものに囲まれてわたしはこんなに優しくなれる。

 そんな一姫を見て、二太郎は最初は役に立つが自分には向かない理数系の大学に入ろうと思っていたが、
文系に入る事を決める。

 みかんの散歩。原っぱ。やってくる廃品回収。この頃いつも廃品回収の車に向かって吠えるみかん。
又吠えたら苦情が来ると慌てる二太郎だが、みかんは吠えなかった。
みかんは一姫や二太郎を守るつもりで一生懸命吠えていたのだ。

 経済効果。ワールドカップの時も、オリンピックの時も言っていた。
特にワールドカップの時は思ったほど経済効果が無かったと言われた。
でも大勢の人とワールドカップの事で盛り上がれたじゃない。とっても楽しかった。
ドイツでもワールドカッップに経済効果があるかどうかわからないが、誰もそんな事気にしないんじゃないかな。
お金はもちろん大事だけど、お金だけじゃ楽しい気分や嬉しい気分は作れない。
鍵にはなるだろうけれど。(無いとつらい事は確かだが…)

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ヴィレッジ

「ヴィレッジ THE VILLAGE」タッチストーン・ピクチャーズ提供 2004年 米 1h48 ☆☆☆☆☆監督&脚本:M・ナイト・シャマラン(M・NIGHT・SHYAMALAN)撮影:ロジャー・ディーキンス(ROGER DEAKINS)プロダクション・デザイン:トム・フォーデン(TOM FODEN)衣装デザイン:アン・ロス(ANN ROTH)音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード(JAMES NEWTON HOWARD)

 明らかに子供用と分かる棺。葬式。嘆く父親らしき人物。
お墓には「ダニエル・ニコルソン 1889-1897」と書かれていた。

 大きなテーブルに村人全員が着いての食事。森の方から聞こえてくる不気味な声。
それを聞いて狂的に笑い出す青年ノア(エイドリアン・ブロディ ADRIEN BRODY)。
ノアは知的障害者だ。エイドリアン・ブロディは危なっかしい感じを的確に演じていたと私は思う。
(そうじゃない意見もある)

 羊達を引き連れて歩く女性。牧歌的な風景。皿を洗いながら水を掛け合う少女達。
ポーチで掃除をしながらふざけあう二人の女性。ふと一人の女性が赤い花を見つける。
急いでその花を摘んで土に埋める。

 学校の側に輪になって集まっている子供たち。
先生が輪の中を見るとそこには皮を剥がされた動物の死体が…。
子供たちは言う、森にいる「口に出してはならない存在」がやったんだよねと。

 父親(ウィリアム・ハート WILLIAM HURT)に結婚の相談をするキティ(ジュディ・グリアー JUDY GREER)。実はまだ意中の人ルシアス(ホアキン・フェニックス JOAQUIN PHOENIX)の気持ちは聞いていなかった。
実に明るく可愛らしく告白するキティだったが、次のシーンでは泣き崩れている。
泣く姉の側で慰めるように歌うアイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード BRYCE DALLAS HOWARD)。

 ルシアスは亡くなったダニエル・ニコルソンも町で薬を買ってくれば助かったのではないかと思っていた。
純粋な気持ちで森に入れば、
森の存在も通してくれるのではないかと村の長老の一人である母(シガーニー・ウィーバー SIGOURNEY WEAVER)に相談する。

 ノアは森で赤い実を摘んでも大丈夫だった。
彼は無垢なので森の存在は彼を見逃したのだとルシアスは思う。
試しに森に入り赤い実を摘んでみるルシアス。怪物が現れる。

 ルシアスとアイヴィーは婚約する。
そのことによりルシアスは生死の境をさまよい、アイヴィーは恋人の命を救うため、
森を通って町まで行く決意をする。

 アンドリュー・ワイエスの絵をイメージしたという美しい村。
衣装が可愛く目の保養。
シャツの皺をやたらと気にする男が出てくるが彼のシャツにも可愛い刺繍がある。
結婚式の飾りつけも良かった。

 ロン・ハワードの娘のブライス・ダラス・ハワード。
「アポロ13」(アポロ13 ―...APOLLO 13 COLLECTOR’S EDITION)、「グリンチ」(グリンチ...THE GRINCH COLLECTOR’S EDITION)に出ていたそうだが、舞台で有名で、舞台の「お気に召すまま」を見てシャマランは決めたらしい。
少しつり上がった目、
緑の瞳(パンフにはブルーアイズと書いているけれど、映画では緑にしか見えなかった。ほんとは何色なんだ?)。
美人とは言い切れないが、存在感がある。演技がうまいんだろう。
やっぱりお父さんのロン・ハワードに似ている。1981年3月2日にダラスで生まれる。
仲が良いのはナタリー・ポートマンとジェイク・ギレンホール。
彼女は盲目の女性の役だが、シャマランはただの盲目では無く、
相手によってはその人の色が見えるという設定にしている。
だから父親やルシアスは彼女には確実に分かる。
それにTBSの「脳力探検クイズ!ホムンクルス」でやっていたのだが、
ある盲目の方は音の反響で物への距離が分かるんだそうである。
アイヴィーは目が見えるかのように行動している時がある。

 ルシアスは無口な男性。
アイヴィーが踊っている時は一緒に踊らないくせに、彼女が危ない時には必ず彼女を助ける。

 怪物、私にはハロウィンの仮装にしか見えず、「サイン」(サイン...SIGNS Collector's Edition)の宇宙人を思い出しちゃったが、しかし…。

 わたしの「お願い、監督出ないで~」という声が少し届いたのか、今回の監督はつつましく出ている。
インド人なので、すぐ分かっちゃいますが。監督が画面に出ると、現実に引き戻される気がする。

 もちろん私はだまされました。
と言ってもシャマランの監督作品、驚きが無くても、静かで緊張感に溢れた雰囲気が良いと思うんだが…。
いつも驚きを期待されるのは大変だと思う。愛の物語でもある。

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逃亡者 第8話

「逃亡者」第8話 9月5日放映 ☆☆☆☆

 永井(江口洋介)は峰島(阿部寛)から「陸(鈴木宗太郎)を返して欲しくば、
約束の場所へ来い」というメールを受け取り、心当たりの場所へ行く。
そこは峰島の子供を殺した少年(伊藤隆大)が一人で峰島にあやまりに行ったはずの場所だった。

 心当たりの場所、倉庫には峰島がいず、携帯電話が鳴り、出たら峰島だった。
峰島に少年というだけで、殺人犯なのに手厚く保護される理不尽を説かれる永井。
永井は少年は殺すつもりは無く、充分な殺傷力があるくせに、
花火程度の威力と書かれていた悪意有るホームページを信じて作ったんだと言う。
少年は充分後悔していたと。

 永井は突然誰かに冷蔵庫に閉じ込められる。意識を失いそうになった時、峰島が助けに来る。
峰島は永井の息子を攫っていず、峰島もメールで呼び出されたのだ。
倉庫の入り口には誰かがいて銃で撃ってきて、なかなか外には出られない。
ついに火を投げ込まれ、倉庫の荷物に火がつく。なんとか外に出る二人だが、峰島は重症を負う。
 
 その様子を遠くから見つめる田所(田中要次)。田所からの電話を受けた人間は長い髪をしていた。

 ウワー!!前回書いたのを削除したいです。恥ずかしいです。間違ってました。

 峰島、犯人一味じゃ無いんですね。
前回展開が無理があると書きましたが、都留さんは末期癌で自暴自棄の逆恨み、
田所は誰かさんに頼まれて、自分も恨みがあるからやったと言うならば無理では無いと思います。
二人義手の男が関わっているというのは無理っぽいけど、現実には偶然があるからいいや。
黒幕の誰かさんは永井より院長関係で永井の奥さんや陸君を狙ったんだと思うし…。
(ああ、又恥をかきそう…)

 とりあえず峰島が犯人じゃなくて良かったです。峰島、最後まで生き残ると信じます。

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アヴァロンの霧

「アヴァロンの霧 THE MISTS OF AVALON」2001年 米 原作:マリオン・ジマー・ブラドレー(Marion Zimmer Baradly) ☆☆☆
 
 5世紀のブリテン島。イングランドの人々はサクソン人の侵入と戦っていた。

 ヒロイン・モーゲイン(ジュリアナ・マルグリーズ Julianna Margulies)はイグレイン(キャロライン・グッドール Caroline Goodall)とコーンウォール公ゴーロイスの娘で母同様不思議な力を持っていた。
母の姉ヴィヴィアン(アンジェリカ・ヒューストン)は湖の貴婦人と呼ばれるアヴァロンの巫女で大地の女神に仕えていた。
アヴァロンは霧に覆われていて、大地の女神に許されなければたどり着けない島だった。
この5世紀のブリテン島ではキリスト教の教えが普及しつつあった。
ヴィヴィアンはイングランドを救うためにイグレインは次の王との間に息子を作らなければならないと言う。
夫への裏切りになると拒否するイグレインだが、結局次の王と恋に落ち、王を殺そうとする夫から救うため、
王に魔法の力で危険を知らせる。
夫は死に、イグレインは王との間にアーサー(エドワード・アタートン Edward Atterton)を生む。

 モーゲインとアーサーは仲のいい兄弟だった。
しかし二人ともまだ子供のうちに、モーゲインは次期大地の巫女として修行を積むためアヴァロンへ、
アーサーは教育のためマーリンの元へ引き取られる。
 
 モーゲインが霧を払う力をつけた頃、
ヴィヴィアンの息子ランスロット(マイケル・ヴァータン Michael Vartan)がアヴァロンを訪ねてくる。
ハンサムなランスロットにモーゲインの胸はときめく。霧の幻影で遠くにいるはずの人々が見える。
ランスロットはその中の一人の女性と話せないかと(?)モーゲインに言い、
モーゲインの力でランスロットはその女性と話をする。

 「ベルテインの祭り」の日、モーゲインはヴィヴィアンの命令で仮面をつけ、
やはり仮面をつけた一人の男と結ばれる。
モーゲインはその相手がランスロットであれば良いと願ったが、相手はアーサーだった。
 
 王が戦いで死にアーサーは即位する。ランスロットはアーサーの友になっていた。
アーサーが結婚する相手とランスロットに紹介した女性はあの霧の中の女性グイネヴィア(サマンサ・マシス Samantha Mathis)だった。

 モーゲインもアーサーに会いに来ていた。
しかしそこでアーサーに自分は仮面をつけて結ばれた女性を愛していると言われ、真実を知る。
モーゲインはアーサーの子供を身ごもっていた。モーゲインはおろすことにする。
しかしヴィヴィアンに止められ、結局生むことにするが、アヴァロンに戻る事は拒む。

 モーゲインの母の妹モーゴース(ジョアン・アレン Joan Allen)は野心の持ち主だった。
モーゲインが出産の後の高熱でうわごとでアーサーの子供と言ったのを聞き、
その子を利用するため自分が育てたいと申し出る。

 アーサーとグイネヴィアとの間には子が出来なかった。
アーサーは自分のせいかもしれないと思い、ランスロットに三人で一夜を共にして欲しいと申し出る。
グイネヴィアとランスロットが惹かれあっている事は明らかだった。
しかし子は出来ず、ランスロットは結婚する。
グイネヴィアは自分が信仰するキリスト教を裏切り、モーゲインに相談したからだと思い、
モーゲインにノース・ウェールズの王と結婚する事を勧める。
モーゲインは王の方では無く、その息子の方との縁談と勘違いし、喜んで受ける。
気付いた時には断る事が出来る状況では無かった。

 モーゲインとアーサーの子モードレッド(ハンス・マシソン Hans Matheson)は成人し、
その前にヴィヴィアンが現れ、アーサーの子であることを告げる。
モードレットはモーゴースと共にアーサーを倒そうと画策する。そして…。

 この作品は復刊ドットコムで復刊をお願いしている作品のドラマ化(現在交渉中)。
本が読みたい。

 モーゲイン役ジュリアナ・マルグリーズはER(ER 緊急救命室 I ―...ER)の看護婦キャロル・ハサウェイ。
ジョアン・アレンは存在感がある。

 ランスロット役マイケル・ヴァータンはハンサムで「エイリアス」(エイリアス ~2重スパイの女...ALIAS Season One)でヴォーンという役らしい。
身長183。1968年11月27日にフランスで生まれている。
父がフランス人で母がアメリカ人。彼が5歳の時に離婚している。
彼はフランスの父(ミュージシャン)とアメリカの母との間を行ったり来たりして育った。
フランスでは18で徴兵されるのでアメリカに移った。
多くの人に役者に向いているといわれ、アクティングスクールに入学。
フランスの映画でデビュー。
彼は俳優になろうとする前、ビリヤードのプロになりたかった。ホッケーをやる。
ドリュー・バリモアは無名の彼を25年目のキスNever been Kissedの相手役に推した。
彼のおばはシルヴィー・ヴァルタン。絵を描いてギターを弾く。
http://us.imdb.com/name/nm0890232/bio
(私は英語力が無いので間違っているかもしれません。)

 ハンス・マシソンはレ・ミゼラブルLES MISERABLESのマリウス役の人。

   

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読み書きの苦手をのりこえて

ETV第63回「読み書きの苦手をのりこえて~ディスレクシア・英国の実践と日本~」8月21日放映 ☆☆☆☆

 ディスレクシア=難読症。
私の場合、この言葉を知ったのはおそらくトム・クルーズが難読症だと書いてあったのが初めてだと思う。
後、キアヌー・リーヴズ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトリーも難読症だ。
SF作家のサミュエル・R・ディレーニイ(バベル17ハヤカワ文庫 SF 248)も難読症で彼の原稿には綴り間違いがとても多いんだそうだ。
トム・クルーズは人に声に出して脚本を読んでもらっているらしい。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、エジソンも難読症と言われている。

 難読症は文字又は数字が読みにくい、正しく綴りにくい、言葉を聞いて理解しにくい、
明確に自己表現しようとしても話したり書いたりがしにくいという症状を示すもので、
それぞれ表れ方が違うそうだ。
例えばトム・クルーズは脚本は読みにくくても、人の話は理解できる。
逆の人もいるんでしょう。
ちなみにその様な症状は事故の結果でも起こるそうだが、この番組で取り上げてるのは生まれつきのもの。

 そんなんでいじめられやすく、頭は良いのに怠まけているのねなんて言われちゃったりするらしい。

 イギリスでは専門の学校があり、
そこでは実際に物に触って綴りをその物に書いてみるなんて事もしているらしい。
他にも色々な教え方をしている。
もちろん症状の表れが様々だから、これが適切っていうものはないんだろうけれど…。

 なんかこの物に実際触ってみるというのは生まれつき目が見えなくて、
手術等により見えるようになった人にも有効と聞いた事がある。
突然見えるようになっても脳の配線が見えない人ように出来上がっているからか、
顔の表情、違いも良く分からず、距離感も分からず、目が見えるのに歩くのが怖いらしい。
だからそういう人は、目が見えなかった時のように、実際に物に触って認識した方が良いそうだ。
そうやって脳の配線をつないでいくのかな。

 日本でも最近やっと対策をとろうとしているそうだ。自信をつけるのが大事らしい。

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逃亡者 第6話

「逃亡者」第6話 8月15日放映 ☆☆☆

 北海道に行った男が犯人らしいので永井(江口洋介)は北海道に行く。

 義肢造りの会社で永井は尾崎カオル(水野美紀)につかまる。
手錠をかけられカオルが警察に連絡を入れようとしたら、
後ろから義肢の男都留(遠藤憲一)に殴られ、意識を失う。
永井も同様に殴られ、意識を失い、別のところに引っ張られる。

 男は永井のせいで人生が駄目になったと言い、自分は末期癌だと言う。
永井の妻淳子(戸田菜穂)を殺したのは自分だと言い、一生逃亡しろと永井に言って自殺しようとする。
永井はそれを止めようとし、都留ともみ合いになる。そこに銃声が響き、都留は撃たれて死ぬ。

 カオルがその場に着いた時、都留の死体のほかは誰もいなかった。
そこにはライフル銃の弾丸と峰島(阿部寛)が噛んでいたのと同じガムの紙が落ちていた。

 次の次の回は見ちゃったので
(順番に見たかったんだけど、この日は裏がジュード・ロウのインタビューだったんです)
展開はある程度分かっている。
義肢の男で永井に恨みを持つ男が二人もいるのは無理があるとは思う。
て言うか逆恨みで人殺しに加担する人間があんなにいるとは思えない。
でも、ドラマのサスペンスって大概無理目の展開になるような…。
峰島も永井に恨みを持ってたなんて…。
てっきり「モンスター」(Monster (1)ビッグコミックス)のルンゲ警部みたいに最終的には味方になってくれると思っていたのに~。

 どうも各サイトを見ると今の段階でも最終的な犯人はわかってないみたいだ。
わたしゃ郡司(別所哲也)が怪しいなんて最初思っていたが(根拠は何も無い)ホントは誰なんだ?

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≠テロリスト

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」第13話 「≠テロリスト NOT EQUAL」☆☆☆☆
監督・シリーズ構成 神山健治 脚本:菅正太郎 原作・協力:士郎正宗
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 07

 10年以上前に誘拐された少女が昔のままの姿で海上プラントで発見された。
彼女は父親の会社の宣伝のため電脳化し、電脳化反対、義体化反対のテロリスト集団に誘拐されたのだ。
少女はDNA鑑定で誘拐された少女と同一人物と判定される。
 
 少女はなぜ昔と同じ姿なのか。義体化反対のグループだから義体化は考えられない。
今ではその少女がグループのリーダーらしい。
少女と接触したらしい警察(?)の生き残りは自分の頭に拳銃を突きつけ「消してくれ、消してくれ。」と叫ぶ。

 最初は「ストックホルム症候群」の一例として有名なパトリシア・ハースト事件のような話かと思わせるが…。

 「ストックホルム症候群」とはスウェーデン、ストックホルムで銀行強盗があり、人質がとられるのだが、
その人質達が解放されてみれば犯人側に非常に同情的だった事から来たもの。狼たちの午後DOG DAY AFTERNOONのような状況かな?
あの映画より犯人達が酷くても起こるらしいが…。

 「パトリシア・ハースト事件」は富豪の娘が誘拐されて、その犯人グループにすっかり感化され、
一員になってしまったという事件。

 「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の懇切丁寧な解説をなさっているサイト野良犬の塒を読んで初めて知ったんですが、
パトリシア・ハーストさん、女優として映画に出演なさっているそうです。

 ストレスによる老化かどうか知りませんが、
中国の日本人孤児の方が日本にいる姉より老けて見えるのはショックでした。
1985年のナショナル・ジオグラフィックの表紙を飾ったあの印象的なアフガン難民少女がその17年後すっかり老けたのもショックでした。

  

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1票のラブレター

「1票のラブレター」2001年 イラン・伊 1h40 ☆☆☆☆
監督・脚本:ババク・パヤミ 原案:モフセン・マフマルバフ

 朝方、飛行機から投票箱が落ちてくる。
それを拾った兵士は交代の兵士(シラス・アビディ)を起こし、
選挙管理委員が来るから、その人のお供をしろと言う。選挙管理委員(ナシム・アブディ)は女だった。
不満たらたらの兵士だったが、命令なのでお供をしなけらばいけない。
 
 彼女は島中を巡って、人々に投票してもらうために来た。
使命感に燃える彼女は、海上に投票権を持っている人がいれば、手漕ぎ船ででも行く
(もちろんボートを漕ぐのは兵士だが…)。

 しかしなかなかすんなりと投票はされない。
隣の島から大挙女達を連れてきた男は、女達には投票の仕方なんかわからないから、
全部女達の代わりに自分が投票するという。
男達が誰もいず、男に伺いを立てなければ投票できないという集落の女達も…。
投票したい人が誰もいないという人も…。

 12歳で結婚できるのに、なぜ投票はできないのという問いに口ごもる彼女。
ある集落では投票する必要は無いと言われる。

 一生懸命な彼女を見ているうちに、初めは反感を持っていた彼も変化していく。

 投票はどこの国でも結構問題だ。日本でも投票率はいつも話題になる。
投票する事によって世の中が変わると説く彼女に頭が下がる思いだ。

 宮迫さんより木場修にふさわしい兵士の面構え。イラン人で残念。

 この映画、役者は全員素人らしい。キシュ島が舞台で島人が大勢出演している。
投票箱を飛行機から落とす事は実際には無いそうだ。
最後に出てくる飛行機は飛行場に頼んで撮影させてもらった。

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ソードフィッシュ

「ソードフィッシュ」Swordfish 2001年 1h39 米 ☆☆☆☆
作:ジョエル・シルヴァー(Joel Silver)監督:ドミニック・セナ(Dominic Sena) 脚本:スキップ・ウッズ(Skip Woods)撮影:ポール・キャメロン(Paul Cameron)
ソードフィッシュ 特別版SWORDFISH

 私はコンピューターに詳しくないが、詳しい方が言う事には、
この映画のハッカー描写は間違っているらしいので、☆4。
どうも「ロシア学校占拠事件」とシンクロする内容で、もし事件の関係者だったらとても見れないだろうと思う。
と言っても現実のテロリストの方がやる事が酷いが…。

 犯罪映画について講釈をたれる男ガブリエル(ジョン・トラヴォルタ John Travolta)。
その後ろには彼を狙うスワット達がいた。銀行。爆弾を体に付けられた人質達。
犯人一味の男が女の人質を連れて表に出る。
男は狙撃され、人質の女性はスワット達に安全な所へと強制的に退避させられようとする。叫ぶ女性。
主人公スタンリー(ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman)とFBI捜査官ロバーツ(ドン・チードル Don Cheadle)も叫ぶ、「その女を放せ!」
爆弾が爆発(スイッチから離れると爆発する仕掛け、たぶん…)、その混乱の中スタンリーは思う、
どうしてこんな事になっちゃんたんだと。

 タオルいっちょでゴルフのスィングをするスタンリーの所にジンジャー(ハル・ベリー HAlle Berry)と名乗る女が現れる。
ボスに会って欲しいという彼女。
別れた女房に娘を取られ、会う権利さえ無いスタンリーは訴訟費用のため、つい引き受けてしまう。

 その数日前あるハッカーが捕まり尋問するロバーツ。
ロバーツが偽の電話に出ている間に、そのハッカーは殺される。
飛行場でそのハッカーの近くにいた男達がやはり凄腕のハッカーだったスタンリーに会っている事を飛行場のビデオで知ったロバーツは、
スタンリーの別れた女房の家を張る。

 スタンリーがジンジャーに連れられて会った男がガブリエル。
護衛のマルコ(ヴィニー・ジョーンズ Vinnie Jones)を引き連れた彼はスタンリーに大金を奪うためコンピューターをクラックしてくれと依頼する。

 次から次へと驚く展開がてんこ盛りの映画。この手の犯罪映画がお好きな人なら見る価値はアリかと…。

 ジンジャーがゴルフスィングするシーンでは、
思わずWa-oWaoWaoWa-oとつぶやいてしまう程の見事なお尻を披露。
黄金のボディは威力満点。(他にもお色気シーンが…)

 パパ!と喜んで駆け寄る娘。あんな父親を持ったら絶対ファザコンになるよなと思う私。
だってパパより素敵な男ってほとんど、又はまったくいないもんね。罪作りなパパ。

 バス吊り上げシーンはやっぱりすごいな。崖をころがりながら追いかけるドン・チードル、エライ。
カーアクションのシーンもなかなか良い。


 

 

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理想の結婚

理想の結婚AN IDEAL HUSBAND 1999年 英 1h40 ☆☆☆☆
監督&脚本:オリヴァー・パーカー 原作:オスカー・ワイルド

  1985年、ロンドン社交界。
30代独身貴族のアーサー(ルパート・エヴァレット)はしばらくは独身を楽しむつもり。
今日も楽しくパーティーに繰り出す。

 そのパーティーには親友の政治家ロバート(ジェレミー・ノーザム)とその妻ガートルード(ケイト・ブランシェット)、そしてロバートの妹メイベル(ミニー・ドライヴァー)がいた。
アーサーとメイベルは軽口を言い合う仲、そしてロバートとガートルードは理想の夫婦とみなされていた。

 しかしそこには美しいチーヴリー夫人(ジュリアン・ムーア)もいた。
彼女はロバートの過去の秘密の証拠を握っていて、
自分に有利に議会を動かさないと秘密をばらすとロバートを脅迫する。

 ロバートはアーサーに相談するが、結局チーヴリー夫人がガートル-ドに教えてしまう。
ガートルードは怒り、ロバートは家を出る。

 アーサーがメイベルと展覧会に行くと約束した日。
アーサーの家には父、ロバート、チーヴリー夫人、ガートルードが来、事態は錯綜する。
メイベルはすっぽかされる。

 そして議会が問題の運河について議論をする日、はたしてロバートはどうするのか?

 私が「何で誰も最後まで話を聞いてくれないんだ!」と言うと、アーサーも同じ事を言い、
「彫像なら話をちゃんと聞いてくれるな」と言うと、アーサーも彫像に話しかけた。
シンクロは久しぶり。
池袋ウエストゲートパークで「ソフト」という単語さえ知らない主人公がパソコンを買った時、
「なんでこいつパソコンなんか買ったんだ?」と私が言ったら、
主人公も「何で俺パソコン買ったんだ?」と独り言を言った時以来だ。
あの時「この脚本家すごい!視聴者の考えを読むのか。」と思ったが、今回も読まれてた。
(そういう問題じゃないか…)

 ジュリアン・ムーアは相変わらず魅力的。悪女をきっちり演じていた。結構憎めない。

 アーサーが鏡で服装をチェックしながら、「自分が一番センスが良い」みたいなことを言っていると、
傍らの執事(ピーター・ヴォーン)がうんうんうなずいている。
そしてアーサーが去った後、鏡を見ながらチェックしている所は、
まるでアーサーでは無く自分こそ一番と言っているみたいで笑った。

 ミニー・ドライヴァーはあまり魅力的な女性ではないが、確かに結婚相手は顔より相性だ。
チャールズ皇太子もダイアナさんよりカミラさんがいいんだもんな。
 

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ポップ1280

ポップ1280ジム・トンプスン 1964年刊行 ☆☆☆☆☆

 好きかと問われると好きではないけれど、傑作だと思う。

 文体はクール&スタイリッシュ。と言っても凝った文体と言うわけではない。
余計な事は書かず、テンポ良く話が進む。
とってもドライな感じで、私は北野武監督のその男、凶暴につきでの銃撃シーン、大げさな音は無く、乾いた軽い銃声がするだけで、人があっさり死んでゆく、あのシーンを思い出した。
ジェイムズ・エルロイ(ブラック・ダリア これ、映画化されるらしい。
期待半分、おそれ半分、戦々恐々である)同様ねじのゆるんだ悪党の物語だが、もっと明るい。
饒舌と言っても良いのかな。
ちょっと角を曲がるとガラッと展開が変わり、まるで「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(アドベンチャーズ・オブ・イ...)のジェットコースター(トロッコ)シーンのように振り回されている感じ。
(私が頭が悪いからいちいち驚くのかな。まあ、その方が本は楽しめるが…)

 主人公ニック・コーリーは人口1280人のポッツヴィルの保安官。彼には心配事が沢山有る。
愚鈍で臆病とみなされている彼は人にバカにされがちだ。彼は心配事を次々と片付けていく。

 ニックには罪悪感はなさそうだ。
確かに彼には黒人に対する差別意識もないし、人をバカにするところも無い。
周りには沢山そういうことがあるが…。
しかし彼は悪党だけではなく、善人もあっさり傷つける。
自分を守るためには仕方が無いとは言え、やりすぎである。
っていうか、全部やりすぎ。(死んでよかったと思う人は確かにいるが…)

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その男ゾルバ

「その男ゾルバ」ギリシャ 1964 ☆☆☆☆☆
製作&監督:マイケル・カコヤニス 原作:ニコス・カザンツァキス 音楽:ミキス・テオドラキス

 ギリシャ人の父とイギリス人の母との間に生まれ、イギリスで育った作家のバジル(アラン・ベイツ)。
父が残した鉱山を再開しようとクレタ島に来る。
そこでゾルバ(アンソニー・クイン)という男に雇わないかと言われ、彼を雇う。ゾルバは英語を話せた。

 バジルとゾルバはマダム(リラ・ケドローヴァ)と呼ばれるフランス人の女性の家に下宿する。
ゾルバは彼女と親しくなる。

 島には一人の美しい寡婦(イレーネ・パパス)がいた。
島の男達は皆彼女を狙っていたが、彼女は全ての男達を拒絶していた。
その中でも特に炭鉱管理人の息子は彼女に夢中だった。
バジルと彼女は惹かれあい、ついに彼は彼女の家を訪れ、彼女に受け入れられる。

 彼女の家の周りには常に男達がうろついていて、彼女がバジルを家の中に入れたのは見られていた。
バジルと彼女の事を聞いた炭鉱管理人の息子は自殺し、さらなる悲劇を呼ぶ。

 ゾルバは魅力的な男だ。とってもおおざっぱだが、明るく優しく憎めない。
彼がバジルに鉱山をまかせられ、その喜びを表すために狂ったように踊るシーン。
バジルにはあのように感情をうまく表に表すことが出来ない。
(寡婦にだって、なかなかモーションがかけられなかった。)

 ゾルバが明とすれば、この島で起こる事件はすさまじいばかりに暗い。
ギリシャ悲劇のような寡婦の事件。
死に行く人の尊厳を平気で踏みにじる島人達。(妖怪黒ババァが大挙出現する)

 でもゾルバを生み出したのもクレタ島だ。そこが救われる。

 イレーネ・パパスが若くて綺麗でビックリ!!
私は彼女がおばさんかお婆さんの役をやっているのしか見たことが無い。誰だって若かった時がある。
当たり前だ。(イングリッド・バーグマンの孫達が彼女の若き日の映画を見て驚いたそうだ。綺麗だもんネ~)

 

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江戸へ帰る

「新選組!」第31回「江戸へ帰る」8月8日放送 ☆☆☆☆
脚本:三谷幸喜

 大分世間とずれてるが、今頃見てるんだから仕方が無い。
トリプルAのマイペースって書いてるんだからいいや!と開き直るのサ。

 勇(香取慎吾)は、松平容保(筒井道隆)の命により将軍を上洛させるため江戸に行く。

 その頃京都では、土方歳三(山本耕史)が建白書を書いた事を理由に、
葛山武八郎(平畠啓史)に切腹を迫っていた。
葛山は山南(堺雅人)に言われて書いたと主張するが、土方は聞き入れない。結局葛山は切腹する。

 自分や隊の今の状況に忸怩たるものがある山南は、まさ(はしのえみ)の店で出会った女(鈴木砂羽)が売られていった先の店に行く。

 遊女として売られるのは大体10代の女だと思うが、絶対ではないし、鈴木砂羽、可愛いから良いか…。

 今回オダギリジョーがえらく色っぽく見えた。なぜだ?(クウガでは色っぽいとは思わなかったぞ)
仮面ライダー クウガ Vol.1

 山南さんが言った通り、誰かのためとなると人は残酷になる。
土方、切腹させすぎ。土方って本当はどんな人だったんだろう。
近藤勇は結構おごってしまったらしいが…。(ドラマでは史実通りには出来ないよね)

こちらのサイト、各資料を駆使して非常に詳しく大河ドラマ「新選組!」について書いてらっしゃいます。
ねこづらどき

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